ドリームガールズ
出来たばっかり(・・・でもないか)のミッドランドスクエアで見てきました。ネットで当日のチケットが買えて、劇場で支払いに使ったクレジットカードを機械に差し込むだけでチケットが発券され、革張りのシートでゆったり。名古屋駅から近いし、ひいきにしちゃおうかしら。
それはともかく
去年見た「プロデューサーズ」と同じく(あ、そういえば感想書いてないね)、ヒットミュージカルの映画化です。
そして、とにかく歌。2時間の映画のうち、半分以上は歌ってるんじゃないかというぐらいに、歌、歌、歌。ストーリーの合間に歌っていうんじゃなくて、ストーリーを歌で展開していきます。テーマを歌う、会話を歌う、背景を歌う。なんせ60年代からの話なんで、曲自体を取り出しちゃうと古くさい感は否めない(リアルタイムで知らない時代だしねえ)んですが、そこはそれ、映像があると迫力が全然違います。圧倒されます。
ビヨンセは、まあ、本業だから置いておくとして、ジェニファ・ハドソンは難しい上に、一番歌が上手いという役どころなのに、ハマってます。凄い迫力なんだ、歌が。また、エディー・マーフィーも、映画で見慣れた役者さんですが「えっ?こんなに歌が上手かったの?」と驚いてしまいます。エンターテナーぶりと渋さも出てきた演技には定評がありますけど、その役の若い頃を演技してても、違和感なくて立派。うーむ、すごい。それに、歌手の役じゃない人も、当然、ミュージカルだからみんな歌うわけで・・・すげーなー
ストーリーは、別にたいした話じゃないです。昔の黒人に対する差別とか、そういう話題も出てきますけど、それがテーマってわけでもないだろうし、日本人にはわかんないしね。才能と運はあるけど、駄目なところもある人達の栄光と挫折の物語。登場人物に「なにしてんねん」と突っ込むところはいろいろあるし、ストーリーの破綻も唐突さもある。
ま、それは全然問題じゃないですね。というか、人間の奥底を暴く深淵で複雑なストーリーなんて歌で説明できるわきゃないので、これはこれで全然OK。この程度のストーリーがちょうどいいっていうか、これ以上難しい話されても困ります
60年代から80年代の、ブラックミュージックが徐々にメジャーになっていく時代の、ロックやR&Bに拒否感がない人なら、絶対に楽しめる映画です。ストーリーがわかってるとつまらないってわけじゃないから、DVDで何度も見たいタイプの映画かもしれない。日本の歌謡曲しか知らんもんね・・・という人はちと辛いかもしんないですが、いまどきそんな人いないでしょう。誰にでもお勧めできる、ミュージカルが苦手な人でも違和感がない、いい映画でした
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