ハイペリオンの没落/ダン・シモンズ
さて、「ハイペリオン」を読み終わり、ドック(仮名)からは「没落はまだか」と矢の催促です。うるさいな・・・。というわけで読み終わりました。
「ハイペリオン」は登場人物が各々の背景を語るオムニバス形式だったんですが、今度はそれがどう織り合わさっていくかが見物。それにしてもこの集まった面々、目的地は決まっているけどそこで何をしたらいいのかよくわからない人達なので(笑)、物語は新たな主人公を得て、その視点で進んでいきます。そこで展開されるのは、人類から自立し恐るべき陰謀を巡らすAI達<コア>の物語。その陰謀から人類は逃れることが出来るのかが、ストーリーの焦点になります。結末はサイバーパンクSFとして、かなり面白いです。そして、「ハイペリオン」で物語の軸となったシュライクとの戦いは、タイムパラドクスものとして一応の結末を見ます。
・・・で、それはそれとして、いろいろ放り出されてるものがあると思うんですが(笑)
-なるほど、読んだ後、他に読んだ人と話をしたくなる本ではあるね
「でしょー。だから、早くって言いたくなるのよ」
-つか、ぶっちゃけ、よくわかんないとこもあるんだが。二人の○○はどう交差したのかとか、時間を逆行してるということは、昔ウロウロしてたシュライクって何?とか
「その辺は『エンディミオン』です」
-カッサードが倒したのはいつの話なの?とか、<共有>は結局、どうなったの?とか、あと、ヘッド・マスティーンは結局、何がしたかったの?とか、どうなったんだ?
「その辺も(^-^」
-おわってねーじゃん・・・
まあ、一段落ってことで。「エンディミオン」を読む前にちょっと他のものを読もう。SFはさすがに少し食傷気味です(笑)
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