神様のパズル/機本 伸司
大学のゼミは「宇宙は作れるか」のディベート。いや、そんなヌルい研究室はないと思うけど、そこまで持って行く話の流れは自然かも。かくして、不登校気味の天才飛び級少女と組んでこのディベートに勝たないと未来がない(つまり、単位がない)主人公の行く末は如何に。そして、なんで彼女はこんなテーマをふっかけてきたのか・・・
ストーリーはこんな感じです。というわけで、最初は「萌える、宇宙論」みたいな感じなんですけど、主人公のアクのなさがかえって素直に読めます。最近のラノベってば、登場人物はおしなべて変な奴ばっかりですからね(笑)
また、最後はドラマとしてかなり盛り上がりますので、ご心配なく(笑)。元物理屋(でも物性実験だったので、この本の内容なんかはド素人)としては、かなり面白かったです。物理屋じゃないひとは、サイモン・シンの「ビックバン宇宙論」あたりを読んでからのほうがいいかもね。いや、そんな大層な予習がいるほどのもんでもないか。気楽に読んでみてくださいな
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Comments
あ、これ先週読んだ。さくーって読めたなぁ。しかし、読んでいてどうしても表紙のキャラと小説の中のキャラが一致せず。こまったもんです。
Posted by: ACCA | December 14, 2006 12:10 AM
あー、確かにの~。表示をロクに見ずにカバーを掛けて、読み終わるまで外さなかったものだから、余計に違和感が・・・。
Posted by: Tambourine | December 14, 2006 01:31 AM