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生きていることの科学/郡司ベギオ幸夫

昔、大学院生だったころ、日本物理学会の講演要旨をパラパラとめくっていたら、非常に変わった名前の講演者を見つけまして、一時、研究室内でゆるーくブームになったことがありました。講演内容も、物理学会での講演にしては哲学的で、なんのこっちゃよくわからなかったような覚えがあります

郡司ペギオ 幸夫

そんな訳で、何となくこの名前は覚えていたわけです。講演を聞きに行った覚えはないんですけど。

それから数年、本屋の新刊コーナーでまたお名前を見かけました。「生きていることの科学」とは、これまたちょっと間違えばトンデモな雰囲気のタイトル。いったい、あのときのペギユキさん(勝手にそんなあだ名つけてた)は、どんな研究をされている方なんでしょう。興味津々です。

・・・半分まで読んだところで、挫折しました・・・orz

えーっと、要するに生命とか感情とか思考というものは、アルゴリズムで表現できるようなものではなくて、その依りしろ、例えば、感覚器自体が物体であるがために生まれる感覚であったり、プログラムが計算機で実行されるが故に発熱したり、壊れたりする制約であったり、そういう「マテリアル」なものの存在ときりはなせないんじゃないかというような話なんです。

なんですよ、たぶん(笑)

文章自体は非常に平易です。PとY(ペギオと幸夫?)という2人の人物の問答の形で記述されていて、哲学書のような難しい概念と定義を振りかざしたりとか、言葉の言い回しに拘ってマクロ感がなくなったりとか、そういうことはいっさいありません。ありませんが・・・理解できません。ひとつひとつの主張や例えは何となくわかるんですが、それが総体としてどうつながってどういう結論に導かれるのかはっきり理解できないの。頭の中を思いっきり攪拌されているような感覚です。

いやあ、すっげーよ。脳味噌に往復ビンタをくらいたいひと、どうぞ。少なくとも、私はこれは無価値な研究だとは思いません。

でも、わかんないんだもん。ぐっすん

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