青空の卵/坂木 司
人が死なないほんのりミステリー。ドック(仮名)から借りて読みました。
ホームズ役が心に傷を負ったひきこもりくんで、ワトスンがそんな友達の心の友。ひきこもりくんの家に毎日飯を食わせてもらいに行くかわりに、彼を外へ連れだしてあげようとし、やっかいごとを持ってくる。
ミステリーとしては新鮮味を感じさせるし、するすると読めるだけの筆力もある。80点。
それはそれとして、作者の坂木さんのプロフィールはヒミツになっているんだけど、この作者さんは女性なんじゃないかな?ワトスン役は作中でも坂木という名前のサラリーマンなので、もちろんこのキャラクターが作者の投影だと思われるんだけど、それにしては、全編に少女漫画臭さというか、おタンビな香りというか、BLちっくな雰囲気というか、そんなものが漂う。推測だけどね
と、読み終わって返すときにドックに言ったら、「えーっ。そう?」と言われました。あれー??
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