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コラプシウム/ウィル・マッカーシィ

この表紙で、帯に「ハードSFの傑作!」って書いてあったら、それはあなた気になるでしょう?なりますよね?なりませんか?そうですか・・・

そんなわけで気になってしまったので、読んでみました。まごうことなきハードSFでした。Amazonのレビューを見ると、「なんじゃこの表紙は!」というお怒りの声があがっております。最もだとは思いますが、この本の担当者も「この面白い本をどうやってみんなに読んでもらうか」を日々考え続け、破竹の勢いのラノベを横目で羨ましく思った末の、苦渋の選択だったんでしょう。そう思いましょう。

ま、それにこの表紙じゃなかったら、私の目には留まらなかったしな(爆)

それはともかく、こいつはなかなか歯ごたえのある、ハードSFです。フィクションというのは、まず、大きな嘘をついて、それが成立するとしたら社会はどうなるかという思考実験ということが出来ます。例えば、ガンダムで言えば一番大きな嘘は「ミノフスキー粒子」ですな。

この小説では、それは

コラプシウム
ミニチュアブラックホールの格子で形成した物質。 重力場制御が可能になる
ウェルストーン
疑似原子としての量子ドットで作られた物質。 自由にその性質を変えられる
ファックス
物質の配列を記憶し、再生する装置。 要は、スタートレックにおける転送装置/レプリケーター。人間の複製も可能

の3つ。ちょっと便利すぎる気がするけど、でも、ストーリーは解説にもあるとおり、勇者がお姫様を助ける話だから、これでいいのかも知れない(笑)。で、巻末に、それぞれの説明があるんだけど・・・あのー、数式出てきてますよ?

でも、「なんか凄い魔法」と思っててもルールさえ理解できれば楽しく読めます。82点。

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