ウェブ進化論/梅田望夫
My Life Between Silicon Valley and Japanの梅田さんの本。うちの業界人で、この本を読んで個々の話で勉強になりまくってる奴はモグリ(笑)。
この人のえらいところは、こういう個々のムーブメントなりテクノロジーなりを俯瞰にして肩書きがついてる人に読ませるものへ持っていくところです。さすが、コンサルは違うぜ
ところが、さすがコンサルは違うだけあって、文章が面白くないんすよ(笑)。昔から、他でリンクされている梅田さんのblogは、いいものだけつまみ食いはしてるんですが、blogのFEEDを受けてないのはそういう理由。
で、そういう梅田さんをして、本の最後で「自分はエスタブリッシュ層をぬけて、はてなに行くんじゃ」と、私事を持ち出してまとめるような事態になることが、この変化の大きさを別な形で物語っているんじゃないかな・・・とか
あと、この人、名前を付けるのがヘタなんですよ。キーとなる概念に名前を付けることはとても重要。従来のC/Sとサーバサイドの対比をも含む、もうすこし広い概念を、「あちら側とこちら側」と呼んで、この本ではそれは凄く重要な概念として使ってるんですが、その名前は惜しい。もう一つ、この本で扱われる重要な概念は「不特定多数無限大」なんですけど、これもちょっとイマイチな名前ですよね。
やっぱ、これからの技術者の座右の銘は「名前重要」ですよ(笑)
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 誰が勇者を殺したか 勇者の章/駄犬(2025.06.05)
- 仏教は、いかにして多様化したか/佐々木閑(2025.05.11)
- どこまでやったらクビになるか/大内伸哉(2025.05.10)
- 酒を主食とする人々/高野秀行(2025.04.19)
Comments