コカイン・ナイト/J・G・バラード
なんとなく手にとってみたんですが・・・。ミステリーと思って読んでいたので、最後はちょっと肩すかし。でも、最近はいわゆる「本格」じゃないミステリーもあるし、種明かしもちゃんとしてるからギリギリミステリーとして成立してるかも。
とは、いうもののこの本はミステリーじゃないね。一つの社会の在り方みたいなもの自体がテーマになってる。舞台自体が実はテーマなんだな。でもねえ、逆にSFとして読めば、これはこれでアリなのかもしれないけど、ちょっと中途半端というか。なんか収まりが悪いなあ。決して悪い小説じゃないと思うんだけど、なんか「麦茶だと思ったらめんつゆだった」感というのか、そういう違和感があってねえ。
ちと不満が残りました。ただ、ラストはかっこいいな、これ
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