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博士の愛した数式/小川洋子

評判だったので読んでみました。というか、ここのところ仕事があっぷあっぷで、また、ずっとゆっくり本を読む機会も無かったし・・・。東京に来る新幹線の中で2時間、ゆっくりとコーヒーを飲みながら読書に埋没できたのは幸せな時間でした。

そんな時間にこの本はぴったりです。あらすじとかはAmazonでも見てちょーだい。長期記憶に障害がある人の話なんですが、例えば、ちょっと話題になった映画の「メメント」なんかとネタは同じです。80分以上記憶を保っていられないので、体中にメモをつけていたりするわけです。

ただ、ここまではパクリとは言わない。例えば、仮にこの筆者が「メメント」を観て、「私ならこの設定を使って、こんな本を書くわ」と思ってこの本を書いたのなら、それがクリエイティビティというものです。そして、やはりサスペンス向きだと思われるこの題材で、しっとりとした人間讃歌を書くのは、非凡なタレントなんじゃないかと思います。

正直に言って、そんな感動巨編というわけじゃないんですけど、しみじみとした読了感の良さがあります。

で、もしアナタが阪神ファンだったら☆一つ追加。数学?要りません(笑)

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