ダ・ヴィンチ・コード/ダン・ブラウン
読んだ後でよーく考えると、ミステリーとしてはいくつかの難点があるわけだけど、読んでいるときはほとんど気にならない。それは、やっぱり題材の勝利ですな。
逆に、学術的見地からみたキリスト教の話が興味深すぎて、ストーリーのメインを乗っ取ってしまうところもある。まるで、ソフィーの世界を読んでいるみたいな気持ちにさせられる。それでも十分面白いから、まあ、特に欠点とも言えないけど。
それにしても、一般的な日本人のキリスト教に関する知識って、この本を楽しめるだけのものがあるんだろうか。私は、10年前にインテリ崩れの世捨て人だった高校の先生に倫理の授業を受けて、ストーリーの大筋のところは判っているつもりなんだけど、普通の日本人って「ユダヤ教とキリスト教って、どう違うの?」と聞かれると、うっと詰まるんじゃないだろうか。む、やっぱ私も詰まるか(笑)
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