教皇選挙

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フランシスコ教皇の死によりいきなりタイムリーな映画になってしまった「教皇選挙」を遅まきながら観てきました。

全世界13億人の信者を抱える宗教のトップですから、新しい教皇が選ばれるのはもちろん歴史的に大きな出来事です。とはいえ、大半の日本人にとって馴染みがないことといえばそうでしょう。なくなったフランシスコ教皇はかなり改革派の教皇だそうですが、それゆえにバチカンの内部では保守派と政治的な対立などもあるんだそうです。ちなみに、この人はアルゼンチンの人で、初めてのイエズス会出身の教皇なんですって。イグナティウス・ロヨラやフランシスコ・ザビエルが作ったあのイエズス会です。まだあるんだね(私のカトリック知識はそのレベルです)

そういうバチカン内部あるいはもっと世界的な保守派とリベラル派の分断を背景にしているこの映画。もちろん、フィクションですがフランシスコ教皇が選出された2013年のコンクラーベ(教皇を選ぶ選挙のこと。この映画の原題もコンクラーベ)が直近ですから、それを取材して作っているのは間違いないですし、フランシスコ教皇に様々な批判があることも踏まえているんでしょうな。

さて、バチカンに政治的な思惑が渦巻きまくっているであろうことは確かですが、それと共に個人的な野心だって渦巻きまくっていることも確かなんでしょうね。劇中の登場人物のセリフで「枢機卿になって、教皇を夢みない奴なんかいない。みんな選出されたら名乗る教皇名を心に決めているものだ」みたいなことをいう奴がいるんですが、そりゃまあ、そうかもですね。枢機卿は100人以上いるので(だって、世界中のあらゆるところにいますからね。フランシスコ教皇はイタリア系のアルゼンチン人ですが、アラブ人だって、インド人だって、アフリカ人だってそりゃいるでしょう。ちなみに、今、日本人の枢機卿は2人います)、みんながみんな教皇になりたいと思ってるわけじゃないと思うんだけどね。

で、コンクラーベってのは、世界の枢機卿が集められて、ただひたすら決められた得票数を取る候補者が現れるまで秘密投票を繰り返すという仕組みになっています。なので、最初は投票結果はかなりバラバラなんですが、それを見込みのある候補者にみんなが絞っていって、最終的に1人を選び出すと、そういうことですな

で、権謀術数や説得や蹴落としが起きます。いや、仮にも聖職者の集まりなんだからこんなにドロドロするかってぐらい、映画ではドロドロします。ここはね、実際のところがどうなのかは知りませんけど、かなりハデにいろんなことが起きます。なので、「なんか映像がキレイな感じの地味なドラマなのかな。眠くなる?」みたいな気持ちで観に行ったんですけど「めちゃめちゃエンタメやん」と思って観てました。ミステリーっぽさもあるんですけど、別にトリックとか謎解きとかはなく、単にドロドロしてます。なので、人間関係を示すために公式サイトにキャラ相関図がありますね。

みんなめっちゃキャラが立ってるので(逆にちょっとカリカチュアしすぎだろとも思います)、別にこれを観ておかないと関係がわからなくなるような映画ではないです。単に「ドロドロしてんねん」という図ですね(笑)

主人公は右上のローレンスという人です。首席なのでコンクラーベを仕切らないといけない人です。世界中からクセツヨ枢機卿が集まってくるし、この人は一応リベラル派なので、リベラルの有力候補のプッシュもしつつ、中立な選挙をやりたいと考えています。でも、「もうはじまるよ。隔離するよ−」って言ってるのに、「教皇がこっそり任じていた誰も知らない追加枢機卿が来てますけど?」とか言われたり「なんかあの人悪い噂があるんですけど、マスコミとかって大丈夫ですか?」って言われたり、次々に面倒が降りかかってきます。

あるシチュエーションで、次から次へと問題が起きるけど、なんとか選挙をやり遂げないと・・・と頑張るローレンス首席枢機卿。構図は、言っちゃえば三谷幸喜みたいです。一切笑いの起きない三谷映画(笑)。有力候補者の身に、次から次へと困ったことが起きる。ローレンスもいろんな人からプレッシャーを受ける。でも、きっと亡き教皇はコンクラーベを自分に仕切って欲しいと思っていたから自分が首席を外れたいと言ったときに慰留したんだろうと信じ、彼の思いに応えて必死に頑張ります。そして、驚きの結末は・・・いや、驚きました。そうくるか。幾重にも仕掛けられた脚本の構造に舌を巻きました。これは一流のエンタメだし、ただエンタメに留まらず、この時期に世界に出す意義があるテーマになってる。なってるけど、やはりなんといっても

 

エンタメとして面白い

 

3月から公開してるからもうすぐ終わっちゃうかもだけども、観られるんならすぐ観に行くべき。これは面白いよ

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酒を主食とする人々/高野秀行

探検家の高野秀行さんの新刊。高野さんの新刊が出たら、買わざるを得ません。

今回のテーマはエチオピアでお酒を「食べて」暮らしている人達。これ、話は聞いたことがあります。この本でも紹介されていますが、NHKスペシャルの「食の起源」でこの部族、デラシャと彼らの主食であるパルショータは紹介されてます。つまり、NHKが普通に取材に行っているぐらいですから、かなり有名な話なんだろうと思っていました。

ところが、そうでもないみたい。このデラシャのパルショータについてまともに研究している人は、この研究で京都大学で学位を取った砂野唯先生だけみたい。NHKも砂野先生に取材に行ったから知ったんでしょう。パルショータはWikipediaに記載があるんですが、なぜか日本語版しかないという(笑)。世界中でこんなにパルショータについて知っている人が多い国というのは、エチオピアを除けば(いや、ヘタしたら除かなくとも)、日本以外にはないぞと。英語の情報がさっぱりない。なんなら砂野先生の論文しかひっかからないらしい。およよ?

高野さんも砂野先生の「酒を食べる」は読んでいるし、こんな面白いところにはぜひ、自分で行ってみたいと思っているわけです。でも、アカデミックにすでに研究されている対象だし、NHKで紹介されてもいる。自分が行って本の題材にするには二番煎じ感は否めない。別に著書を目的とした探検でなくとも、遊びに行ってもいいわけですがそれにしてはそんなに気軽に行ける場所でもない。そもそも、少数部族の保護エリアで、個人がふらっと行って立ち入らせてもらえるエリアでもないらしいです。

そこに、TBSのグレートジャーニーという番組から声がかかるんですな。高野さんはこの番組にトークゲストとして関わったことは何度もあるそうなんですが、「高野さんが行きたいところに行きましょう!」と言われる。テレビの取材なら、デラシャにいけるのでは?

こういう探検もののテレビ番組というのは、がっちりリサーチのチームが居て、ロケハンもして、撮影クルーが行くときには撮るべきものの算段がほぼ出来上がっているものです。これは別にやらせでも何でもない。そうじゃないととてもじゃないけど撮影なんて成立しないわけです。なんなら高野さんはこういうリサーチの方で番組に関わることもあるわけですね。

ところが、今回の場合、通常はリサーチやコーディネーションをする人が前面に立っている。高野さんもデラシャに詳しくないし、同行するプロデューサーも、カメラを構えるディレクターも別に詳しくない。雇ったエチオピア人ガイドもデラシャについては特に何も知らない。現地のコーディネーターにはどのぐらい意図が伝わっているのかわからない。砂野先生に事前に取材しておきたいが、海外調査中で会えない。なんだかとても不安な取材です。高野さん自身が、いつものこの番組の撮影ならこんなにユルユルじゃないことを知っているので、不安でいっぱい。今回は裏方じゃなくて出演者なので、そもそも撮影チームのリーダーでもない。でも、何を見に行きたいのか意思を持っているのは自分だし、なんならこのチームで一番ちゃんとリード出来そうなのは自分だ。旅費は出してもらっているとはいえ、ノーギャラなのに(笑)。どうすればいいんだ・・・

というわけで、正直、このデラシャの話をちゃんと知りたいのなら、砂野先生の本で良いのかも知れませんが、もう、この座組からして面白い。面白い旅行記になるに決まっているという、いつもの高野節が出発の成田空港から炸裂します。だって、成田空港からアフリカに飛ぶかと思ったらなぜか葛飾区に舞い戻り、高野さんは救急車で運ばれちゃうんですよ。まだ日本出てないのに。もうここからゲラゲラ笑える(笑)

この本では、メインテーマであるデラシャという人達とそのすぐ隣の地区に住んでいるコンソ(現地のガイドがコンソの人)を訪れている様子が書かれています。コンソもパルショータと似たモロコシで作るチャガという酒をほぼ3食飲んでいるんですが、それしか口にしない・・・というわけではないんですね。まず、前菜的にコンソを取材して、その後、メインテーマのデラシャに行くと。全部で2週間ぐらいの、短くはないけどトラブったらリカバリーの余裕はあまりない撮影チームが、曖昧模糊とした「本当のコンソ」「普通のデラシャ」を捕まえようとする記録です。出てくる人達の人間模様がやたら面白いんで、じっくりお楽しみください。それに、実際、デラシャ人の生活は驚異そのものですしね。

そして、最後にオチが付くんですが・・・番組サイトを見てみましょう。

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コンソの話になっとるやん!デラシャとパルショータ、全カット!?どうしてこうなった!!

はい、全カットです。結局、高野さんが訪れたデラシャの話はこの本で読むしかなくなったわけです(笑)。どうしてこうなったかは、本を読めばわかります。取材に失敗した?いや、もう取れ高ばっちりの濃密なエピソードでいっぱいです。実は、濃密すぎての全カット(笑)。あんなに苦労したのに。何がどうなったのか、ぜひぜひお読みください。

あと、出版記念のyoutubeもやってますけど、本と同じことをしてもしょうがないのでイベントは現地の映像多めとかなので、本を読んでから観た方が楽しい気がします。まあ、本を読まないよって人はこのイベントでもだいたいのことはわかると思いますけどね(笑)

 


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2025年春アニメ 1話感想(そのなな)

九龍ジェネリックロマンス

原作マンガはもうクライマックスに向かっている感じですが、完結のタイミングを見計らってのアニメ化なんでしょうか。かなりSFっぽい話でストーリーは結構難解ですが、1話は不穏な雰囲気も含めて上手く演出していていい感じ。水曜日のカンパネラのOPもよいですよねー

それはそれとして、ジェネリック地球は飛行機より上にあるような、雲より下にあるような・・・どのぐらいの高度に浮かんでるんだろね?(笑)

前橋ウィッチーズ

ホームページを見る限り、声優さんが2.5次元アイドルとして存在してるみたい?魔女っ子もの+アイドルもの+ご当地ものを組み合わせて、さらに2.5次元と合体させ、これにサンライズとバンダイナムコが絡むという、何やら広い会議室を取らないと企画できなさそうな感じではありますが、別にアニメとして出来は悪くない。頑張ってる女の子を励ます魔女っ子アイドルってのは手垢が付きすぎてますが、「失敗したからやりなおすぞ」っつって平然と時間を巻き戻してみたり、あっちの世界で心象風景の映像化に遊び心で工夫してあったり、面白くしようと頑張っているというか、この面倒くさい企画を良い意味でクリエイティブが遊んじゃっている感じというか、平凡には落ち着かせない気概を感じます。頑張れ。

それにしても「九龍」と「前橋」の杉田さんの役柄の差がすごい。連続して見たから感心することしきり。

宇宙人ムームー

これも原作既読。猫マンガでも宇宙人マンガでもなく、「家電マンガ」だというのがこの作品の変わったところ。原作の絵柄はけっこうクセが強いんだけども、そこに栗コーダーカルテットをBGMに持ってくるあたりのセンスがいい!冷静に考えたら宇宙人に下宿を破壊されていて大変な目にあっているんだけども、普段からいじめられていて常に悲惨なのでキャパが溢れてもうなんだかわからなくなっているヒロインがケナゲですな。

そして、エンディングの栗コーダー版「さよなら人類」が、もうぴったり過ぎて爆笑。さるにーなるよー

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またまたあ原作既読。さいきん、「ゆるキャン△」の方も中古で買って読んでます。なんとも言えないおかしみがある。前橋は群馬だけど、こっちは甲府。山梨県には、立ち入ったこともないなあ。「ゆるキャン△聖地巡礼」してみてもいいかも。ざつ旅ばりにw

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USBを挿さないでiPadを充電したい

もうずいぶんと前からiPhoneはQiで充電できます。充電機能付きのスタイラスに立てかけておくだけで充電出来るのはとても素晴らしいUXです。

一方、iPadはなかなかそれが実現できません。しかし、無線充電には対応していないものの、実は裏面に外付けキーボード用の接点がある機種はそこから充電出来ます。磁石でスタンドにばちんと填めたら充電される・・・みたいなことが出来るわけです。素晴らしい。欲しい。

にも拘わらず、この接点を使った充電スタンドはさっぱり売り出されませんでした。純正もない。あるのは5万円もするMagic Keyboardだけ。キーボード要らないのよ。欲しいのはスタンド。その目的には5万円は出せないでしょ・・・というか、どんな目的にも出せないでしょ。5万て。

そして、幾星霜。どうやら去年の年末あたりにその状況が変わったみたいです。どうした、何が起きた。というか、理由はどうせAppleの審査がまともになったとかそういうのだよね、こういう奴は。

というわけでスタンドが出ました。わーい。これはかなり理想に近い

 

Masic Keyboardのパチモンもでてました。スタンドとして使うならパチモンで何が悪かろう。

ただ、巷のレビューを見ると「純正に比べてそんな悪いところがあるわけでもないし、ましてやそれで3万円分の価格差を正当化することはできない」と力強く主張されてました。なるほどね。

 

明らかにスタンドの方が格好いいんだけども、今まではこういうスタンドにのっけていたのを差し替えたいので、背は高くない方が良い。キーボードにちょっと触ってみたいこともあって、Magic Keyboardのパチモンの方を買ってみました。

まず、スタンドとしての用途としてですが、最高です。

 

マグネットはそこそこ強力ですが、動画のように張り付いてない下側を手前に引き起こすようにすると簡単に持ち出せますし、逆に置く時には上側を合わせるように貼り付けることが出来ます。キーボードにUSB-Cで給電してあるので、貼り付けると同時に充電が始まります。パーフェクト。

せっかくなのでキーボードとしても使ってみたんですが・・・そもそもiPadにキーボードを付けたことがないので体験としてはあんまり。キータッチは悪くないけど、小さすぎて打ちづらいし奥行きも足りない。iPad OS自体、キーボードを使ったときの体験がイマイチだし、なんならAZIKが使えないと日本語を打つ気がしないし・・・。うーむ・・・。まあ、慣れの問題もあると思いますけど。

PCを持ってないときの非常用なら考えなくもないけど、iPadならペンシルで手書きでメモる方がいいし。あと、これを付けて持ち歩くにはかなり重いんで、Macでいいじゃん的な・・・。もっとも、私はスタンドとして使いたいのでたぶんこれ以上軽かったら使いづらいだろうと思うので軽くなって欲しくもない。

というわけで、コネクタを挿さなくてもいい充電台としては最高なのでとりあえず満足です。ただ、格好良さではスタンドの方が良かったカナー。もしかしたら、スタンドも買っちゃうかもしれないです。

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2025年春アニメ 1話感想(そのろく)

これで24本。だいぶ頑張って観たけども、AV Watchのリストは58本あるわけで。半分にも達してない。どういうことなの?

 

ボールパークでつかまえて!

球場で働く人たちの人間模様を描く短いアニメが何本かで1話という形式。ビールの売り子のルリコちゃんがあざとピュアギャルで可愛くてズルい。サイトからコミックDAYSに飛んでマンガの最初の方がかなり読めるんですが、楽しくて結構読んじゃった。マンガ買おう・・・

幕張はかなり馴染みがある場所なんですが、マリンスタジアムには一度も行ったことがないんですよねー。今年は行ってみよ!

真・侍伝 YAIBA

青山剛昌先生が、コナンの前に連載していたマンガ。たまーにサンデーを立ち読みすると載ってたけど、どんな話かは知らず。

土曜の夕方のアニメなので子供向けギャグマンガだからこれでいいのかもしれないけど、流石にちょっと観るのが辛かったー。ノリがだいぶ古い気はするなー。まあ、30年前のマンガだからなー

日々は過ぎれど飯うまし

知らないお店になかなか入れない派なので、共感。若い子はこういうマンガを見て、来るべき素敵な大学生活に思いを馳せるんでしょうなあ。こんな綺麗なキャンパスに通いたかった。マンガは「のんのんびより」の人なのね。にゃんぱすー

アポカリプスホテル

人類が地球から退去して100年。ホテルはロボット達によってひっそりと維持されて続けていました・・・というほのぼのせつなアポカリプスもの。絵があからさまに竹本泉なので、こういうマンガがあるのかと思ったらそういうわけでもないみたいです。1話はそんなホテルの日常を書いていてそれはそれで素敵だったんですけど、最後に地球外生命体のお客様がくる・・・というわけで、2話目からが本格的にストーリーがスタートって感じですね。

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2025年春アニメ 1話感想(そのご)

中禅寺先生物怪講義録 先生が謎を解いてしまうから。

京極夏彦は「姑獲鳥の夏」しか読んでなくて、かつ、中身はなーんにも覚えていませんが、この本が京極堂の若かりし頃を描くスピンオフと聞いて、興味を覚えました。なーんにも覚えてないのでスピンオフとしての感想は特にないんですが、主人公の元気な女の子と陰気な臨時講師のやり取りが愉快で普通に楽しめました。面白くなりそう!

未ル わたしのみらい

新世代のヤン坊・マー坊だと聞いて。ヤンマーの提供、というかヤンマーがデザインにがっちり関わっているロボアニメ的な何か。オムニバスなんですと。

で、1本目はデブリ回収屋の話・・・んー、これをやると当然、「プラネテス」と比べられちゃうわけでちょっと無理かなーという。宇宙ステーションがあるような軌道上の物体の速度ってむっちゃくちゃ速いわけで、頑張ったら追いつけるとかいうものではないし、そもそも、軌道上で先行するものを追いかけるんだったら速度を落とさないといけない(すると軌道が下がって角速度があがる)わけで、いやー、ちょっと厳しいかなー。軌道事故の遺品が・・・っていうのもプラネテスでやってたし。からい点数を付けざるを得ないですよねぇ・・・

ゴリラの神から加護された令嬢は王立騎士団で可愛がられる

女の子がいきなりゴリラパワーを手に入れるという、言ってしまえば超人もの。それを乙女ゲーム世界に持ち込んでるわけですね。でも、その超人パワーを「ゴリラの加護」と呼ぶのがなんかちょっとおかしい(笑)。だって、その世界にゴリラいるの?みんなゴリラ知ってるの?そういうナンセンスなところも含めて楽しめばいいのではないかと。

忍者と殺し屋のふたりぐらし

シャフトらしい、動きと色彩とナンセンスのアニメ。カジュアルにばんばん人殺しする2人が不謹慎で愉快です。オープニングもエンディングも良い電波でいいですねー。花澤香菜さんのOPの作曲は、ナムコのゲームミュージックをやってた人らしいですよ。

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2025年春アニメ 1話感想(そのよん)

原作を知っているもの、(1期を観てるモノもほとんどないけど)2期目以降のものは基本、後回しにしてます。後でみるかも。

俺は星間国家の悪徳領主!

1話だけを観ると、ちょっとこれはいただけないかも。ノワールものなんだけど、主人公も理不尽なことをしているし、その理由が主人公が理不尽なことをされた復讐をしているからということなんだけど、1話を見てる限りまったく理がないんで困ったもの。観てて気分が悪くなるシーンしかない。ある意味、闇ヒーラーの逆かも。

ただ、何が何でも1話を面白くしないといかんということもないからねぇ。続けてみると印象が変わりそうではある。

そして、転生先がロボットアニメなんだけども、割とロボットのデザインも戦艦のデザインもカッコよくて、そこは良かった(笑)。デザインしてるのは・・・山根まさひろさん。調べるとかなりベテランのロボアニメーターですな。ガオガイガーのロボ作監やってる。さらに、あのことぶきつかささんもクレジットされてる。なんか、ここはすごく力が入ってますね。

ざつ旅-That's Journey-

いろいろ上手く行かない主人公が、突発的に旅に出る話。え、毎話、これでいくんですか?

ただ、1話目はとても楽しかった。会津若松行ってみたい。これがヒットしたら、kashmirの「ぱらのま」もアニメ化しましょうよ(笑)。あと、なんと言ってもナレーションに窪田等さんを連れてきてるのが凄い。一声で情報番組みたいな信頼感を出してきます。

Summer Pockets

どこからどうみても、エロゲ原作のアニメ。クレジットにKeyって書いてあるよ。ほらね。え?全年齢ですか。Switchで遊べるんだ。

それはともかく、雰囲気はゼロ年代のKeyのゲーム原作のアニメっぽさがすごくありながら、それを失わないレベルで絵柄や作劇は今っぽくなっていて、観ていてすごく安心感があります。まあ、普通にはあり得ない設定、あり得ない人達との出会いなんですけど、お約束感もあり、それでいてはっちゃけてる感じもあり、心地良い。喫茶店のナポリタンのような、ホッとする味わいです。もちろん、日常系では終わらないんでしょうし。期待感あります。

#コンパス2.0 戦闘摂理解析システム -

「ユア・フォルマ」が面倒くさいSF設定を上手く演出していた一方で、こっちはゲームのスピンオフアニメで序盤、丁寧に説明しているようで視聴者をもの凄い勢いで置いてけぼります。続けてみたから、落差が凄かった。ゲームのプレイヤーは問題ないのかなあ。この世界がゲームの世界だというのは理解出来るんだけども、ゲームなんだったらプレイヤー視点の目的が説明されないとだめなのにNPCの立場の理由しか説明されないのでなんのこっちゃよくわかりません。

しかも、途中からゲーム内アイドルのコンサートみたいなのが始まって、それはそれで可愛いけども、その横で「世界の危機だ」って言って悪者が攻めて来てる。攻めてこられてる様子はコンサート会場からもよく見えてるのに、別にコンサートはのんびり続いていて、一体何が危機なのかさっぱりわからないし、どうやって危機が解決したのかも何にもわからない。

うーん、これはダメっすね・・・

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2025年春アニメ 1話感想(そのさん)

ここまで、ものすごく平均点が高い・・・。昔、1話感想をやってたときって、もっとどうしようもないのがいっぱいあった気がするんだけども・・・この5年で何が起きたんだ・・・?

ユア・フォルマ

「攻殻機動隊」っぽい電脳デバイスが絡むバディ刑事物で、さほどオリジナリティのある設定ではないんだけども、むしろそれを逆手にとって世界観の説明を極力絞って1話を組み立てていて「たぶんこういう設定なんだろうな」と想像させながら本当なら説明がもっと必要なことを省いて物語のキーを見せる組み立てが上手いです。

「このバディ2人の関係は?」「そもそも電索官って何?」「アミクスがいわゆるアンドロイドのことを指しているのはわかるけど、どういういきさつでこういう世の中になった?」という視聴者の疑問を漂わせたままで、「以前の事件の関係者が襲われる」というまた「以前の事件って何?」を語らずに今、主人公達が直接追っている謎を語る。これはそこそこトリッキーなことをやっていて、加減を間違うと「全然わからん。置いてけぼりにされた」から「世界の説明が多すぎて、物語が進まん」までの幅がありうるわけですよね。その絶妙なところをやっていて、これは次回が気になります・・・。演出のクオリティが高い!

この恋で鼻血を止めて

なんとこれは吹き替え版。中国のアニメです。クレジットを見ればそれはすぐわかるんですが、それがなければ「変わったアニメだなあ」とは思うけども、これが中国のアニメである・・・というか日本のアニメではないというのはわからんと思います。日本のアニメの「おかしな作品」の幅の中には普通に入ってます。こういうのを中国で作るんだ・・・それでもこいつはだいぶ変わった作品だとは思いますが、その「アニメというもののベース」の共通認識っていうのが、日本と中国で共有されているんだなというのはわかります。つまり、これはアニメであって、カートゥーンでもないし、アメコミでもないっていう意味ね。キャラはちょっと「ヲタクに恋は難しい」っぽいし、ヘンさ加減はちょっと「スペース・ダンディー」っぽさもある。

でも、サイトのキャラの立ち絵のポーズがおかしいのはなんだ?これが中国のセンスなのか?愉快w

ロックは淑女の嗜みでして

お嬢様学校の正真正銘のお嬢様と、急造の転入生お嬢様は、どちらもロックな正体を隠してました。

といっても、このお嬢様学校自体がファンタジーだし、中指立てるようなロックンローラーもファンタジー。全体としてワケのわからないファンタジーになっちゃって、妙に面白い。すでに、どこを切り取っても「そうはならんやろ」という感じ。「けいおん」の方が100倍リアリティがある(笑)。でも、この世界のルールがはっきりしてるので、これはこれでいいよね。

マンガ原作でヤングアニマル連載らしい。この顔の崩れ方が凄いよね。ホラーだよ、もう。

で、演奏シーンは超絶凄くて、どうやらオープニングをやってるガールズメタルバンドのモーションキャプチャーらしい。すっげー。そんなことができるのか。ドラムとギターの演奏シーンを観て「イマドキ、ここまでやらないとダメなの!?」とショックを感じました。

一瞬で治療していたのに役立たずと追放された天才治癒師、闇ヒーラーとして楽しく生きる

これはちょっと1話厳しいかも。厳しい作品がやっと現れて安心しました(笑)

いや、悪くはないです。ぜんぜん許容範囲だけども、1話で主人公のハーレムをじっくり描いてどうする。主人公不在で主人公がモテモテで、その理由がわからないので、すごく居心地が悪い。なんか、今後の展開のとっかかりを作ってくれないと。

ただ、原作のファンなら最初からヒロイン達がわっと出てきて、楽しいのかもしんない。原作のファンだとこういう不満はないと思うんだよね。

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2025年春アニメ 1話感想(そのに)

ある魔女が死ぬまで

可愛い魔女の女の子がきゃぴきゃぴするアニメではあるんです。主人公のメグは元気印でとっても可愛い。ですが、それだけのアニメにオープニングを坂本真綾、エンディングに手嶌葵を起用はしないわけで。1話から、ベタなんだけど泣かせる話をちゃんとやってて、エンタメとしてよくできてます。原作も面白いんだろうなあ。

かつてはこういう作品がライトノベルからわんさか出てきてたんですが、急激にIQが下がったライトノベルから新文芸の枠の方にこういうのが移っているんですかね。もちろん、ファンタジー世界のテンプレを使いまくっているんですが、設定のテンプレ(転生だとか、パーティがどうとか、悪役令嬢がどうとか)は使わない話で、すごくいいなと思いました。2話も観たい。

完璧すぎて可愛げがないと婚約破棄された聖女は隣国に売られる

一方、こっちは設定テンプレ満載です。聖女様追放もの。いや「国には超自然的な能力で国を守る聖女がいる」という設定ってあんまり普通じゃないと思うんですけど(ちょっと発想が東洋的ですよね)、もうタイトルに「聖女」って入っているだけでこの設定をみんなテンプレとして理解するというのが、すごいなあと。

で、これはもうテンプレ中のテンプレなので、主人公が隣国でどれだけちやほやされて、追い出した祖国がどれだけ酷い目にあうかをみて、みんなスカッとするという、そういうもの。なので、それをどれだけ丁寧にアニメにするかがポイントでしょう。その点で言うと、演出はすごくしっかりしているし(例えば、天気とかね)、悪役はちゃんと悪役しているし、BGMも凄く良いし、背景もいい。1話でいうと、隣国へ流される旅路が独特の背景と音楽で表現されるんだけど、ちょっと感心しちゃいました。

いやー、今期はどれも原作のレベルもアニメーションのレベルも総じて高いわ。こんなにチェックする作品が全部楽しいもんだったか、アニメって。

男女の友情は成立する?(いや、しないっ!!)

いや、ラノベはもうダメだろう・・・と思っていたんですが、なんか久しぶりに電撃文庫の新刊ラインナップを確認すると、なんか持ち直してる?これもタイトルはちょっとアレだけども、ダブルヒロインの三角関係でキャラ作りも嫌みがなく、それこそ竹宮ゆゆこがラノベで頑張っていた頃の趣すらあるじゃない。いいじゃない。主題歌も良い電波だし、なんか20年前の調子良かった頃のアニメ見てるみたい。

LAZARUS ラザロ

ナベシンだし、スパイクっぽいのがいるし、エドっぽいのがいるし、キービジュアルの色使いもすごくアレっぽい。皆まで言うな。でも、アレっぽいからダメだとかないし、普通に格好いいし、なんで今まで山ほどコイツのフォロワーがいなかったのっていう。これを毎年観たいんですけど。でも、アレってもう30年前のアニメなんだよなあ。でも、ワックワク。これは最後まで観ます。

キャストもさー、すごーくアレっぽいよね。いま、公式サイトのキャストのところを眺めながらこれを書いてますけど、主役が宮野真守で、山寺宏一と林原めぐみがいて、大塚明夫、中村悠一、杉田智和、小野大輔、井上和彦、上坂すみれ、榊原良子・・・いや、なんかすごいよね。よくこれだけ揃え・・・ん?

多田葵!?エドおるやん!?うそ、アニメの新キャラやるの、何年ぶり!?!?

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2025年春アニメ 1話感想(そのいち)

GQuuuuuuXみるぞってことで、すごく久しぶりに他の番組の1話も見てみることにしました。でも、とても全部はみられない。

勘違いの工房主

かなりピュアな「俺TUEEE」系のゲーム世界ファンタジー。新しさというのは主人公が戦闘じゃなくてクラフトで無双するところなんだけども、別段、それで目新し面白さが見つけられているかというとそうとは言えないです。でも、久しぶりにピュアな「え、このぐらい普通ですよ−」な無双主人公を見て、ちゃんと面白かったり、笑えたので良くできたフォーマットなんだなと思うなど。変にひねりがなくて、むしろいいです。

片田舎のおっさん、剣聖になる

これもまあ、テンプレですね。でも、冴えないと自分で思っているだけのイカすおっさんをやらせたら平田さん最高なんで、見ていてとても楽しい。ちゃんとおっさん強いんで、弟子のかわいこちゃん達が1話からほの字でも違和感ないんでハーレム展開も微笑ましい。これは人気ある原作なんだろうなー。アニメが終わったら原作も読もう。

最強の王様、二度目の人生は何をする?

ここじゃないSFファンタジーっぽい世界の王様が、剣と魔法のファンタジー世界に転生する話。第1話はまだ幼児だったので面白いも面白くないもさっぱりわからない、普通な感じでした。なんか英語のサイトががっつり作られてるのが凄い。海外でも人気ある原作なんだね。

謎解きはディナーのあとで

すっごい久しぶりにノイタミナのアイキャッチ見た(笑)。なんで今やるのかはよくわからないけど、絵柄を思いっきりギャグに振っていてこれはこれで面白いのではないかと。それにしても風祭警部を宮野真守がやるのはすごくぴったりだけど、ちょっとこのアニメの風祭君はボンクラすぎないか?

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キャプテン・アメリカ ブレイブ・ニュー・ワールド

2月に「ベルばら」を観に行った時にはすでに公開になっていたMCU最新作。まあ・・・観ないという選択肢はないんでしょうな。

そうこうしてたら公開1ヶ月が経ってしまい、近場での上映はレイトショーのみ。それも字幕だけになってしまいました。MCUは吹き替えで観る派なので、「もうディズニー+でいいかな・・・」とか思ってましたが、先週の土曜日にぱぱっと観てきました。晩ご飯食べてからタクシーで5分で劇場にいって終わったらもう23時過ぎ。でも、そんな時間にぷらぷら歩いて帰ってきても凍えることはなくなりました。春ですねぇ・・・

・・・とお茶を濁したくなるぐらい、語りどころの難しい映画です。

というのも、「エンドゲーム」でサムが盾を受け継いで、それをどう引き受けていくかという話はもうドラマの「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」でやっちゃってるし、ハリソン・フォードがレッドハルクになるってのも知ってるし。ラストのバトルも一番いいところは予告編で10回ぐらい観たし。何を話せと。

逆にね、今回はハルクの話で、実は「インクレディブル・ハルク」の続編といって差し支えない話っぽい。というのも、観てないからなあ、「ハルク」。だって、みんな観なくて大丈夫っていうんだもん(笑)。「エターナルズ」の伏線も入ってくるらしいんだよなあ。でも、観てないんだよなあ。だって、みんな(以下略)。何を話せと。

とはいえ

キャラクターと役者さんはとても素晴らしいので、映画を観てる間はぜんぜん退屈しませんでした。お話はもう、どうでもいい感あるんだけども(笑)、お師匠さんと相棒と適役と適役のおつきの人とツンデレちゃんが全部いい感じに頑張ってたら、もう2時間ぐらいは十分楽しい。問題は、この映画が始まる前と始まった後で仇役はともかく、主人公側になんの変化も成長もないことなんだけども、でも宇多丸さんがアトロクのムービーウォッチメンで言ってたとおり、とっちらかけてるエンドゲーム後のMCUをなんとか上手く進めていこうということを担わされてる一作だとしたら、サム達は「今日もキャプテン・アメリカが、世界を救ったよ」という1話完結ものの1話をやることが仕事で、その隙にいろんなものを取り混ぜてシリーズとしての方向性を出した一作なのかもしれない。物語は進んでないけど、後から見たらそういう評価になるのかもね。

それはともかく、今後の物語のキーは出てきたよね。新しいアベンジャーズを結成しなきゃいけなくて、そこには別のユニバースのヒーローが絡んでいく(さんざっぱら、マルチバースやったのはそっちに行きたいんだよね)。そして、「エターナルズ」の遺産はこの世界のヴィブラニウムを持つ特権を毀損するんだよっというのも物語の鍵だと。ぶっちゃけ、今のキャプテン・アメリカが主人公でありうるのは、ヴィブラニウムの盾と翼があってこそなので、それがなくなったときに新しいアベンジャーズは何に依って立つのだろうかというのがテーマになってくるよーという予告はちゃんと出来たんじゃないかしらん?

あ、あとですね。この映画の中で、日本がアメリカ相手にケンカ売るわけですけど、日本人的には「そんなわけなくね?もし、アメリカの大統領が慌てて飛んできて頼むわーって行ってくれたら、なんでもよっしゃーって言っちゃう奴隷根性の国ですけど、我が国って」と思ってる気がします(笑)。しますが、純粋に2025年の戦力で言えば、日本は空母2艦と艦載機があるわけですから、いずもと搭載したF-35Bでインド洋に行くことは出来なくもない。純粋な戦力的には、そういうことが出来るよねということは作り手もわかっていて、かつ中国でもこの映画を公開したいからわざわざ日本を仮想敵国にしているわけです。この設定で日本人が「買いかぶられとんなあ」と思うのはさておき、怒ったり不買運動が起きたりはしないだろうということはわかってると。

ただ、これインド洋で海上自衛隊の軽空母護衛艦の艦隊と、第七艦隊の第五空母打撃群がぶつかるんですが、アメリカはともかく日本側ってアメリカのネットワーク支援なしに運用出来るのかなという心配はちょっとある(笑)。普段、めっちゃ一緒に行動してるだろうしなあ。そもそも、日本のF-35Bってアメリカの艦にミサイル撃てるのかしら?いざ引き金を引いたらタマでなかったりするかも?(爆)

でも、いつのまにやら日本の海上戦力も、インド洋まで出張っていてアメリカとドンパチをやれなくもないというところまできてるよねと外から見られてるんだなというのも、気づきですね。この映画みたらみんなそう思うし、日本の総理大臣があれぐらいのことをいうのも違和感はないのかもしれない。うーむ。

てな感じで、レイトショーで1500円で観たこともあって、別に不満もない、いい感じのMCUでした。スターウォーズのシークェル・トリロジーに比べれば、ぜんぜん面白かったし(笑)。

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八重洲のタイ料理屋で、タイの焼酎モンシャムを飲んだ

ちょっとした酒席を開く場所を探していて、八重洲の鉄鋼ビル(建築中にブラタモリで外堀の石垣が紹介されたところ)のタイ料理屋を偵察に行きました。

きれいだし、お皿格好いいし、美味しいし、店員さん素敵だし、(比較的)安いし、よかったー。贔屓にしよ。サイアムセラドン東京、おすすめ。

タイ料理屋に行くとついビールを頼んでしまうんだけども(チャーンが好きです)、今回はチャーンの後に、タイの焼酎を飲みました。以前、豊洲のDDSK サイゴンキッチンにいったときに、ネップモイというベトナムの焼酎を飲んだんですが、ちょっと甘い香りがして美味しいなと思ったんですよね

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なので、今度はタイの焼酎を飲んでみようと。モンシャムというらしい。これを水割りで頼んでみました。

無色透明で、味もあんまり明確には感じない。で、タイ米の香りがするんですよ。これがねー、素晴らしい。タイ米の香りって米についているより酒についている方が何倍もあってるんじゃないだろうか。すごく澄み切ったスーパークリアな風味。蒸留酒とはいえ、どんなお酒にも独特のクセというものがあるじゃないですか。もちろん、それが何にもないとつまらないんですけど、仮に何も味も香りも付けていないエタノール水溶液を飲んだとしても、アルコールからくるクセがありますよね。なんなら、ミネラルウォーターにだって風味はあります。

それが、モンシャムの水割りからはアルコール感もほとんど感じないし、他のクセはまったく感じない。ただただふわっとクリアにタイ米の香りがするんです。いや、これはなんか凄いよ。こんなお酒があり得るんだ・・・。めちゃめちゃ美味しいじゃん。そのかわり、マリアージュとかいう概念はゼロのような気がしますけど(笑)、これは美味しいなあ。

というわけで、お店の前で撮影してきたのがこの瓶。このモンシャムを飲んだっぽい。そして、Amazonで売ってたから、速攻で買いました。

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この感動をブログに残しておくベ・・・と、今、書きながらちょっと調べてみたら、このモンシャムは泡盛のルーツの1つだそうで、アユタヤ王朝の頃に琉球に伝わったそうです。で、さらに驚いたことに、泡盛ってタイ米で作るんだって。米のお酒だってことは知ってたけど、タイ米で作ってるとはしらなんだ。なるほど、泡盛が好きな私がモンシャムを好きなのは道理です。

というわけで、皆さんもモンシャムおすすめ

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