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スターウォーズ 最後のジェダイ

ep8観てきました。

もちろん楽しみました。映像は大迫力。見所はたくさんあるし、展開も、まあこれほど世界中で予測されまくっているので想像を超えるのは難しいと思いますけど、それでも大多数の観客をあっと驚かせるものだったんじゃないでしょうか。十分に合格点。スカイウォーカーの血筋の話、レイとフィン、そしてカイロ・レンという新世代の主人公3人ドラマとしては最高!・・・なんですが。

・・・と、この後はもうネタバレをせずには語れませんから、観ていない人はここまで。観ない理由はまったくないと思いますからとっとと観てきてから、この後を読んで下さい。

いいかな?

長ーい長い2時間半にわたる映画を見終わってまず最初に思ったのは、「これ、銀河のレベルでは、何も起きてないんじゃない?」ってことでした。

この映画ってレジスタンスが、ファースト・オーダーの艦隊からひたすら逃げるっていうだけの話なんですが、お互いがもともと銀河帝国、新共和国軍それぞれの残党で、ep7の段階では割とそこそこの資金力と手勢を持っていたように見えたファースト・オーダーも自身の命運を賭けて建造したスターキラーを破壊されてしまって見る影もなく衰えています。

レジスタンスの方が、残りのクルーザーが数隻しかないというレベルで衰退しているのでファースト・オーダーの方が強そうに見えるんですが、そちらにしても1番偉い奴、2番目と3番目に偉い奴がまとめて艦隊にいるわけで、つまり要するに画面に映っているので全戦力にほぼ等しいってことですわ。ということは、星間無差別大量兵器であったスターキラーが亡くなってしまえば、今、画面に映っている以外の銀河のほっとんどは平和ってことですよね?(笑)

「やつらを根絶やしにしてやる!」とファースト・オーダーはレジスタンスを追い回しているわけですが、じゃあ、レジスタンスを壊滅させて何がしたいのん?今回、ファースト・オーダーにもレジスタンスにも武器を売っている武器商人達が出てきましたが、あの人らは確実にファースト・オーダーを上回る戦力を作れますからね。

というわけで、けっこうせせこましい話になってます。

そこが不満で、nacと映画を観た後でいつものメンツで忘年会になり、観ていなかったドック(仮名)にこういう説明をしたんですが、その場で思いついて、この状態をガンダムに例えてみました。

「機動戦士 ガンダム」というお話は、ジオン公国と地球連邦軍がどっかーんと戦争をしているさなかに、たまたま乗り込んだ戦艦に乗って戦争に巻き込まれていく主人公達を描いた作品でした。つまり、ホワイトベースの話は全体の戦争の中の、ほんの一部を切り取ったもの、それも歴史の片隅のお話だったわけ。

ところが続編の「機動戦士 Ζガンダム」は、前作で勝った地球連邦軍内のクーデターのお話で、主人公達が乗るアーガマという戦艦は、クーデター軍の中心となる艦で、アーガマのお話がそのまま歴史の中心になっていました。ちょっとスケールが小さくなっちゃった。

で、さらにその続編の「機動戦士 ガンダムΖΖ」では、内戦で地球連邦軍は分解状態になり、そこに押し込み強盗的に世界征服をしに来たジオン残党軍と、アーガマ1隻だけが戦う話になっちゃいます。アーガマが歴史の中心どころか、歴史そのものになっちゃうんです。これ、もの凄くep7-8の状況に似ています。

今作のラストで、レジスタンス=ミレニアム・ファルコン号になっちゃうワケですけど、これまさにΖΖ状態です。

しかし、船1隻(というかファルコンじゃあそれにも達しないわけですけども)でどうやって勝つのよと。ΖΖはどうなったかというと、ネオ・ジオンを名乗ったジオン残党軍は分裂して共倒れになってめでたしめでたしになります。おー、ep9が見えたね。

ファースト・オーダーが暴走するハックス将軍と、どうしてもワガママが止められないカイロ・レン君の2派に分裂して、ハックスを止めるためにやむを得ずカイロ・レンに協力するフィンとレイ。ハックスを倒した後で一人の女を巡って決闘するカイロ・レンとフィン。でも、結局一番強いのはレイなので、二人ともお仕置きされて一件落着ですな。すごいな、富野さん。もう出来てんじゃん(笑)

という、バカ話は置いておいて、主人公達のお話はちゃんと作り込まれているにもかかわらず、世界の方は置いてけぼりなのは、やっぱ不満ですね。あの世界自体もスターウォーズの魅力ですから。そういう意味ではやっぱep1〜3は好きなんだよね。共和国とそれに与しない勢力、共和国に協力しているけど独立しているジェダイ・オーダーという社会情勢がちゃんとあって、オビワンとアナキンはその世界でヒーローとして次々に銀河の各地で大冒険を繰り広げ、裏では悪い奴がこの情勢をひっくり返す悪い企みをしている。

それに対して、ファースト・オーダーは何がしたいのか、レジスタンスもファースト・オーダーがあれだけめちゃめちゃなことやってるのに何でならず者軍隊で対抗しようとしているのか。経済制裁とか、禁輸処置とか、ちゃんとやってください(笑)

そして、今回の映画はそういう世界情勢において、必死こいて逃げているレジスタンスが、出し抜いたと思ったらバレてて、でもなんとか不意を突いて一撃食らわせた、と思ったらやっぱりバレてて・・・というのが2時間半続くんで、とにかく長い。そして、「やっぱりバレてて」の度に格好いい戦士達や、なつかしのキャラ達がばんばん死んでいくんで、「どうなっちゃうの?」的な盛り上げはあるんだけど、だんだん寂しくなっていくんですよね。で、最初は数隻の戦艦で逃げていたはずが、最後の最後はファルコンに全員乗れるだけしか生き残ってないけど、なんとか逃げ延びました・・・で終わるわけで、見終わった後、高ぶらない映画です。

まあ、しょうが無いけど。ここで解決しちゃったら次を楽しみに待てないんで。わかってましたけども、すかっと「おもしろかったー」とは言えないですよね。

オープニングのポーのスーパーエースぶり、スノークとの対決、新キャラのローズ、ペンギンたち、赤い煙を巻き上げての最終決戦、ルーク無双、ここで出てくるのマスターヨーダ・・・などなど、語りたいポイントはいっぱいあるんだけど、ひとまず、気になったことを書きました。

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