« August 2017 | Main | November 2017 »

恋愛ラボ13/宮原るり

ちょっと前になりますけど、愛して止まない「恋愛ラボ」の最新刊がでました。

なんせ年に1冊しか出ないので毎年楽しみにしてます。今回の表紙はこの「スズ・レン」カップル。10巻から男女ペアの表紙になったんですが、意外な組み合わせ。この2人、くっつくんでしょうか・・・。ちなみに右の蓮太郎くんはこの作品きってのモテキャラです。小学生だけど。

「マキ・ヤン」「エノ・ハル」「リコ・ナギ」と続いて、この2人。ということは、次巻は「サヨ・ユウ」なんでしょうか。うわ、どんな構図になるのか超楽しみ。いや、意表をついて「モモ・ナナ」って可能性もありますけど(笑)。

中身は・・・まあ、最高なのでいうことないかな。13巻かかって主人公の恋愛は実ったみたいだし、良かったんじゃないの? 今回はクリスマスの話でしたが、たぶん、エノとサヨが卒業しちゃったらこの作品は終わっちゃう(といっても、高等部にいるんだろうけどさ)だろうから、ついに終わりが見えてきたのかな。寂しいです。終わったら、「みそララ」復活してくれるでしょうか。「河合荘」も大分終盤だろうし、新しい連載が始まるとしても、それはそれで楽しみですね。

では、下に2ショットシリーズの表紙を並べておきます。やっぱ、リコの表紙が一番可愛いかな。意中の人の胸ぐらを掴んで離さないところが、この主人公の魅力です(笑)


| | Comments (0) | TrackBack (0)
|

ヤキトリ1 一銭五厘の軌道降下/カルロ・ゼン

「幼女戦記」のカルロ・ゼンが早川へやってきた!

評判はなかなか良いですよね、「幼女戦記」。でも、無駄に狙ったタイトルと、無駄にでかい判型でエンタブレインから出てるってことで敬遠してまた。アニメも1話は観たんだけど、これ、主役を幼女にして転生ものにしてる意味、ないよね。書きたいのはえげつない戦記物ってことよね・・・という感想で、続きは観ませんでした。好みじゃないんだよなー。

で、そのカルロ・ゼンさんがハヤカワJAから新しいシリーズを出すということで、こっちの方が読みやすそうかなと思い、買ってみました。

うん、面白かったです。

まず、世界観がいいですね。宇宙人がやってきて地球は制圧されちゃうんだけど、やってきた宇宙人の方は、あんまり地球に興味が無い。なんか知的生命体はいるみたいだけど惑星ワイドの政府組織はないレベルの発展しかしてないから貿易相手にもなりゃしないし、別段、資源があるわけでもないし、まあ、管理しとく?ぐらいの感じ。一方の地球側は衝撃もいろいろあって文明が崩壊しかかってます。で、宇宙人が他国と戦争するときに地球人の貧しい連中を集めて、即席栽培して投入するんだけど、まあ、「組み立てる必要のないドローン」ぐらいの認識でバカバカと投入するので、死ぬ死ぬ。バンバン消耗する。宇宙人サイドはそれでもまあ、別に安いからいいかなと思っているんだけど、もうすこしどうにかなんないかなとも考えている・・・といった状況。

表紙の主人公は食い詰めたあげくにその傭兵部隊に雇われた人なんですが、実は雇った側に思惑が・・・というのが1巻の内容です。

お話は基本、この新兵くんの視点で展開するんですが、管理者(地球人)の視点と、スポンサー(宇宙人)の視点もちょいちょい挟まれて、割といろいろな思惑で物事が動いていることがわかります。凝ってる。

まあ、もの凄く画期的な設定かというとそんなこともないですけど、いろいろと考えられている感じで楽しめるし、基本は新兵がシゴかれて、徐々に強くなっていって・・・という王道の「部活もの」感もあるし、チームのメンバーもいがみ合いながら徐々にチームとしてまとまっていく感じも楽しいです。

あとは、ヤキトリ、調理師、キッチン、大満足といった用語の使い方が面白かったり、なぜかこの世界ではマクドナルドが至高の食べ物の代表として扱われるのがおかしかったり、いろいろと楽しませてくれるワザを持った著者だなあと感じました。思ったよりも技巧派?

しかし、1巻は結局、実戦にでないまま終わっちゃうんだけど、2巻はどうなるのかなあ。宇宙人の本国配属になっちゃったから、もっと宇宙人サイドの状況が書かれるのかも。楽しみ。やー、これなら「幼女戦記」も読んでみようかなー。


| | Comments (0) | TrackBack (0)
|

ソニー WF-1000X

初代のEARINではじめて左右分割ヘッドホンを使用して、その有効性に感動しました。

一番大きな利点は片方だけで使えること。移動中にラジオのエアチェックやPodcastを聞いていることが多いので、外の音を遮断していい音で聞くというよりは、周囲の音も聞き取りながら暇つぶしを流したい。なので、特に歩いている時などは片耳だけにしていることが多いです。普通のイヤホンだとぷらぷらしちゃうし、ネックストラップ型だとぷらぷら問題はそれほどないですが、音がもれちゃうのは致し方ないですし。

他にも、誰かと片耳ずつ使って情報を共有できるのも便利だし、絡まる心配がないので常にヘッドホンをポケットに入れておけるのもGood。必需品です。

ただ、初代のEARINはよく右耳から音が出なくなることがあり、そのたびにケースにしまって、また取り出して・・・とやらなければいけなかったり、充電ケースにうまくはまっていなくて充電されていなかったりと、ちょっと不便に感じることがあったのも事実です。

そんなところに登場したのがAppleのAirPods。もともと用途的に外音を遮断されたくないのでカナル式ではないヘッドホンが好みだったこともあり、完全にAirPodsに乗り換えました。作りの高級感。蓋をあけただけでiPhoneでキャッチできる利便性。電話会議の時にMacにすぐに接続先を切り替えられること。Bluetoothの接続先の切替はすごくめんどくさいので、ヘタしたら接続機器ごとにヘッドホンを用意しようかと思うぐらいですが、AirPodsはApple IDを使う機器を使うかぎりは最高です。

そして、さらに真打ち登場。Bluetoothヘッドホンでは抜群の信頼感を持ってるSonyが左右分離式を出してきました。AirPodsに特に不満はないんだけど、他のメーカーのBluetoothヘッドホンがゴミクズだった時代からちゃんと安定して使えていたSony(ソニエリも含む)のヘッドホンは是非とも試しておきたい。というわけで、WF-1000Xを購入。試して見ました。

で、使ってみた感じはさすがの満足度。使い勝手も接続性も安定感もこれならAirPodsから乗り換えてもよいと感じるだけの完成度です。目玉機能のノイズキャンセル(NC)は、まあ、有効になっているのはわかるかな程度。でも、NCが本領を発揮するのは新幹線や飛行機での移動時なので別にいいかなと。しかし、これ、飛行機の中では使えませんね。

ソニーのNCヘッドホンはMDR-100ABNも持っていて、寒い時期の通勤中はこれをしている(しかもピンクです)んですが、NCの効きはこっちの方が上で、かつ、このヘッドホンは有線ケーブルを挿すと電波が止まるように作られているので、飛行機の中でも使えます。先日の九州出張の時は重宝しました。しかし、WF-1000Xはさすがにそういうわけにはいきません。新幹線では良さそうですね。

で、AirPodsから乗り換えるかというと・・・ケースがね、デカいんですよ。AirPodsはジーンズのポケットに入れて持ち歩けるんでとりあえず使わなくてもポケットにいれておくかって鳴るんですけど、WF-1000Xのケースは十分小型なんですけど、ポケットには入らないです。この差は大きい。というわけで、これはMilueにあげました。新幹線に乗るような出張のときだけ、交換してもらうことにします。


| | Comments (0) | TrackBack (0)
|

DSC第2話 連星の戦い(Battle at the Binary Stars)

これもNetflixで配信されている本編放送後のバラエティー番組「After Trek」から察するに、1話と2話は連続で放送されたんでしょう。実質的には前後編の後編にあたる第2話です。

みどころはやはり艦隊戦でしょうか。時期的にはすでにUSS-1701エンタープライズがパイク船長の下で就航していても不思議ではないんですが、集まってくる艦の多くは見慣れない形のもの。この時代に集まれる位置にこんなに連邦の艦がいるとは思いませんでした。

そして、クリンゴンも艦隊が大集合。不意打ち気味の攻撃を受けて連邦は手ひどくやられます。2話のサブタイトル「連星の戦い」は後でこの戦闘に名付けられた名称です。

しかし、バーナムが主張するように先制攻撃をしていたとしても、その直後にクリンゴンの各名家の船が到着してぼっこぼこにやられていた可能性が大きいわけで、バーナムとサレクは何がしたかったのか・・・。そして、謎のテレパシーで交信してたけど、でも何を相談していたのやら。

クリンゴン側の人間模様もよくわからないところ。各家が群雄割拠して統一した動きができていないところに、トゥクヴマが「カーレスのビーコン」で各家を呼び出したというのはわかるんだけども、その「カーレスのビーコン」の持つ意味がわからない。なかなかそろわないメンバーを集めるだけの権威が「カーレスのビーコン」にはあるんでしょうが、それをトゥクヴマが使えたのは何故なのか。あの船の特質?そして、トゥクヴマが連邦への交戦を主張してそれに乗った家、乗らなかった家がありますが、トゥクヴマが死んだ後は誰かが指揮をしているのか、どうなのか。この後の話で、連邦とクリンゴンは全面交戦状態になっているという描写があるんですが、誰かが指揮をとらないとそうはならないでしょうが・・・どうなったのか。トゥクヴマ家をコール家が乗っ取る形で全体を動かしているのかな?

最後、トゥクヴマを殺しては名誉の戦死になってクリンゴンが勢いづくから、捉えて不名誉を与えて求心力を下げなければとバーナムが主張して、船長と副長が2人で敵艦に乗り込みます(非常に23世紀らしい(笑))。が、まあ、以下にミシェル・ヨーがカンフーの達人だとはいえ、女2人でクリンゴン艦に乗り込んでも作戦は成功せず、結局、トゥクヴマを殺すことには成功するものの、ジョージャウ船長も死んでしまいます。図らずも、バーナムが懸念したとおりになったんですが、でも、トゥクヴマはやっぱり大した扱いをされてないみたいで、どうもバーナム/サレク組の情勢予測は当たってないような感じです。バーナムはともかく、大丈夫かサレク。

ちなみに、今、調べて驚いたんですが、ジョージャウ船長役のミシェル・ヨーは、ミハエル・シューマッハを要してF1でフェラーリの黄金期を築いた、現FIA会長ジャン・トッドの奥さんだそうです。まじっすか。

さて、別に戦争になったのは全然バーナムのせいじゃないと思いますけど、いろいろやらかしたのは確か。哀れバーナムは終身刑を宣告されましたが・・・というところで2話は終わりです。

うん、ここまでU.S.S.ディスカバリー出てこない。

| | Comments (0) | TrackBack (0)
|

ドリーム(Hidden Figures)

パンフレットを読んだんですが、脚本の方のお婆様が実際にNASAで働いていたそうなんですが、当時のことを聞いても「私の頃には、もうこんな差別はなくなっていたから、わからない」と仰ったそうです。そんな昔の話です。

道徳の授業でアパルトヘイトについて習ったり、英語の授業でキング牧師の有名な演説を覚えさせられたりしたのも、はるか30年近く前のこと。なので、バスの席が決まっていたり、白人と有色人種でトイレが違ったりという話で驚きはしないものの、ちょっとクラクラする感覚はあります。

こんな差別がまかり通っていた時代があったとは、もう信じられないぐらいの気持ちです。米国に黒人のスーパースターはあらゆる分野にいて、単純に黒人に憧れを抱いている白人のアメリカ人はたくさんいるでしょうし、素直な感覚として黒人差別というものを実感できないアメリカ人は多数いると思います。

じゃあ、問題は解決したのか。もうなくなっちゃったのかというと、いやー、どうなんだろう。ほんと、どうなんだろう。何がどうなっちゃったんだろう。誰が誰を差別しているんだろう。劇中で主人公のうちの一人の管理職昇進の願いを「規則だから」とまったく受け入れない白人の女性管理職が「誤解しないでね。私に偏見はないわ」と言い、主人公が「あなたがそう思いこんでいることは知っています」と応える。 この台詞は重いです。

というようなことを考えさせられますが、まあ、この主人公の女性3人組はいろいろ辛いこともあるけどそれに立ち向かいながら、そして明るく生きていってます。差別という理不尽なものと戦っている辛さはありますけども、私たちも大概理不尽なものと戦ったり、戦わずに回避したり、愚痴ったり、ブチ切れたりしながら生きているわけで、普通に共感できるし、勇気づけられるし、楽しい気持ちになれるお仕事映画です。普通におすすめです。

さて、私としてはもうひとつの注目点はなんといってもIBMでございまして。

NASAのマーキュリー計画を支えた人々とIBMメインフレーム

それまでたくさんの女性を雇って行っていた計算を、代わりにやってくれる文明の利器。IBM 7090 DPS。劇中では、現代(?)でコピー機を「ゼロックス」、ポータブルオーディオを「ウォークマン」と呼ぶように、コンピュータを指して「IBM」と呼ばれます。マシンルームの扉より筐体がデカくて扉ぶち壊したり、「動くまで金払わねえからな」と言われていたり、「昨日と計算結果が違うじゃねえか」と言われていたりと大活躍です。

7090というと、今も売り続けられているIBMメインフレームの直接のご先祖様、System/360の直前の世代の機械で、LISPでおなじみのcar, cdrの由来であるアーキテクチャを持つIBM 704の後継(704→709→7090らしい)です。1959年の発売で、S/360が出るのが64年です。360はお仕事に使えるのがウリみたいなところがあったらしいので、こっちはおそらくは純粋に科学技術計算が求められているマシンですね。

ディスプレイなんてもちろん無くて、パンチカードで入力して、結果はプリンターから出てくる。今考えるとなんじゃいというような機械ですが、これが現場をガンガン変えていく様子がちらっと見られるのがマニア的には楽しい映画です。まあ、映画のクライマックスでは「金属の塊より、人間を信じるよ」ってdisられちゃうんですけどね(笑)。

| | Comments (0) | TrackBack (0)
|

DSC第1話 バルカン式の挨拶(The Vulcan Hello)

というわけで、ネタバレを気にせずにスタートレック・ディスカバリー(DSC)について、むにゃむにゃ語る記事です。観た方だけ、どうぞ。

冒頭から見慣れぬ異星人が登場・・・なんですが、しゃべっているのがクリンゴン語(そうなんですよ、ファンは聞いたらそれがクリンゴン語かどうかぐらいはわかるんですよ)なので、おそらくこいつらはクリンゴンなんだなと察しはつきます。

いきなり脱線するんですけど、このクリンゴンという種族はスタートレック世界では大変に重要な種族で、地球人以外ではダントツにたくさんの登場人物が出てくる、いわば「異星人と言えば、クリンゴン」みたいなそんな存在なんですが、にもかかわらず・・・というか、だからこそ・・・なのかよくわかりませんけど、見た目が結構変わります。TOS(最初のシリーズのことっす)のころと、もっとも有名なクリンゴン人であるウォーフがメインクルーとして登場するTNG(ピカード館長が出てくる一番人気のあるシリーズっす)のころでは全然違います。まあ、それはメーキャップ技術の進歩(と予算^^;)の問題です。

で、しばらくはこのTNG型で安定してたと思うんですが、今回のシリーズはいきなり見た目が変わってます。しかも、登場するクリンゴンは特殊メイクが違うのと同時に、着ているものや船の内装なども相当違う。しかしながら、台詞ではクリンゴンの習慣や宗教観などがちゃんとこれまでのシリーズの蓄積の上にあることがわかるので、新シリーズを作っている人たちが無知ってことはないはず。ちょっと意図がわからないんですよね・・・。

「まあ、新しいシリーズだし、TNGも30年前の番組だし、こだわらずに新しくしたらええんちゃうの」というのも、アリといえばありです。特に、宇宙艦隊のユニフォームについてはコロコロと変更されてます。これは現実の組織ではたぶんあり得ないと思うんですが、あんまりうるさくいう人はいません。今作も、時代設定的にはTOSの10年前ぐらいらしいんで、例の黄・赤・青のTシャツみたいなのを着ているはずだと思うんですが、見た感じはENTだけどもっとぴっちりしたものを着てますね。あ、でも、Beyondでこんな感じのベスト着てたりしたかな。

ま、ともかく、今作のクリンゴンはこれらしい。

で、どうやらクリンゴンは今はバラバラらしい。TNGの時代でも「クリンゴン帝国」といいながら、最高権力者が「評議会総裁」だったりする政治体制ですが、この時代はまだその評議会自体が存在しないわけですな。で、そんなクリンゴンをまとめて連邦と戦わせようとする奴が登場。

本作の主人公はそんな企みにのせられてしまう連邦の宇宙艦USS.シェンジョウ(神舟)の副長、マイケル・バーナム(マイケルという名前だけど、女性です)。幼い頃にクリンゴンに両親を殺され、バルカン人に引き取られて、バルカンのアカデミーを出たという変わり種。なんとなくバルカンっぽい考え方をするけど、感情には溢れてます。ちなみに、育ての親の名前がサレク。1話の段階ではまだ確定は出来ないんですが、後のお話で養母はアマンダという人間だと言っているので、つまりスポックのお家に引き取られているんですな、この子。

USS.シェンジョウの船長(TOSと同時代だから、艦長ではなく船長と訳すのが正しい。英語はどちらもCaptainだけどね)と砂漠の惑星で船と連絡が付かなくなり、歩いて足跡で軌道上のシェンジョウに連絡・・・ってそれは無理があるアバンでオープニングがスタート。凄ーく地味なOP。今までのテレビシリーズってどれも基本的には一話完結で希望溢れる話で、OPの曲調も明るく心沸き立つものが多かったのですがどうやらそういうお話ではないみたいです。

攻撃を受けた基地を調査しにやってきて、不審な構造物を発見。それが、クリンゴンの遺物(?)で・・・うーん、このクリンゴンたちはどうもクリンゴン内で不遇の立場にいるみたいだけど、何が行われているのか・・・よくわかりません。ともかく、クリンゴンと遭遇すること自体がとても珍しいことなので、どうしていいのかよくわからず。とりあえず、援護の艦隊は呼びました。

そんな中、バーナムはサレクにどうすべきか相談するんですが、サレクの判断は「その状況はヤバい。とっととやっちまえ」。え、マジですか。まあ、バルカン人がいうんだから筋は通っているんでしょうが・・・。

そして、バーナムは先制攻撃を進言するんですが・・・まあ、いくら23世紀のやんちゃな惑星連邦といえどもそんなことはしないわけ。バーナムにはそれを言うだけの根拠があるんでしょうが、「とにかくやべぇよ」といしか説明できないので相手にされない。まあ、耳がとがった人のいうことなんで、なかなか伝えるのが難しい・・・というか、まあ、先制攻撃はしないでしょ、そりゃ。

というわけで、バーナムはバルカン式格闘術で船長を気絶させ、船の指揮を奪い取って攻撃しようとするんですが、もちろんその企みは阻止されてあわれ独房へ。そこに、クリンゴンの大艦隊が到着して大ピンチというところで1話は終わりです。

クリンゴン側の情勢がよくわからないこと。そしてそのよくわからない情勢になんらかの状況判断で先制攻撃をバーナムが提案するけど、よくわからないので視聴者も賛同できないのでどうしたものかの第1話。クリンゴンと連邦が一触即発の状態ですが・・・まあ、このまま何も起きないわけはないので、当然2話では・・・というわけで2話に続きます。

| | Comments (0) | TrackBack (0)
|

ドラゴンクエストXIが挑戦しようとしたもの

やっとクリアしました。発売日(7月の末だったな・・・(遠い目))に手に入れてからこっち、相当な時間をスプラトゥーン2に奪い取られながらも、熱中して遊んだといっても嘘ではないぐらいには楽しみました。ちなみに、PS4版と3DS版のセットを買って、私がPS4、Milueが3DSをやりました。

私がこの手のRPGをちゃんとクリアするというのは非常にまれなことで(笑)、それだけでかなり良いゲームだったと思います。まあ、今世紀で2番目に優れたゲームである「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド(TBoW)」の直後にやったせいで、すごーく古くさく感じてしまうこともありましたし、操作のダイレクトさに少し欠けるせいで、やり始めた直後はかすかに3D酔いを感じました。そういう意味での「システムの良さ」というものはほとんどないゲームです。

しかし、それは発表の当時からわかっていました。これまでドラゴンクエストは基本的に新作にはかならずゲームシステムの進化が伴っていました。直近でも、8で3D化して、9で携帯機対応、10でMMORPGと、「まず、システムの更新ありき」だったわけです。

ところが、今作はまずPS4版と3DS版を両方用意するという大きな前提がありました。これは、9で獲得した3DSユーザーも欲しいし、「ヒーローズ」や「FFXV」で獲得したリッチなゲームを愛するユーザーももちろん欲しいという、マーケティングの観点から決まったことだと思います。しかし、それを決めるということは「システムの新しさをウリにしない」という意味だったわけです。もちろん、「3DSでもPS4でも同じゲームが!」というのは話題性という意味ではアリでしたが、ほとんどのユーザーがどちらかしか遊ばないことを考えると「ゲームの体験」という意味でのウリにならないことは確かです。つまり、「DQ11のウリはシステムではなく、ゲーム性とストーリーだ」という宣言なのです。

これは何気にすごいことです。ドラゴンクエストシリーズは(例えばファイナルファンタジーシリーズとは違って)一貫して堀井雄二という「優しい独裁者」を中心とした開発体制をとり、それ故に作家性が大きいタイトルではあります。これまでも、ドラクエはストーリー面で多くのユーザーの記憶に残るイベントを作ってきました。ですが、同時に「ゲームといえば、ドラクエしか遊ばない」というユーザーが多数いるほど他のゲームに比べてたくさん売れるゲームであることから、どうしても保守的にならざるを得ない面を持っています。少なくとも「勇者になって、魔王を倒す」という柱に手を入れたり、それをかすませるほどのテーマ性を入れたり(そうしたら、ゲームになれていないユーザーは目的を見失ってしまう・・・)はできないということなのです。

それでいて、「今回はシステムで楽しませるのではなく、ストーリーで楽しませる。そのためのメディアとして違うハードに違うゲームシステムを用意する」と宣言したわけですから、これはシナリオ的にはかなり高いハードルです。ドラゴンクエストとしての親切さ、キュートなポップさを維持したままで、2017年の娯楽として「楽しめるストーリー」を提供できるのか。それが、DQ11の評価の中軸になることは明らかです。

というわけで、まあ、発売からいろいろな感想があるだろうし、批判も多く聞かれましたけど、「システムが古くさい」とか「新鮮味に欠ける」なんてことはもう百も承知でやっているだろうからまったくもって的外れ。いや、感想はいいんですよ。「自分にはあわないなー」とか「あえて私がやるようなものでもないなー」というのはたくさんゲームを遊んでいる人ほどあるだろうと思います。

でもそれは年間100冊レベルのホンスキー星人が本屋大賞受賞作に「このジャンルだったらもっと良い作品がいっぱいあるよ、○○とか」とか「展開に意外性もないし、読みやすくて、まあまあ面白いんだけど、後に残る感動がないよね」とかいっているのと同じで、ドラクエに求めたって仕方が無い、特にDQ11に言ってもしかたがないことなわけです。DQ11が挑戦しようとしていること、達成しようとしていることはそこにはないからです。

じゃあ、それを踏まえてお前はDQ11はどうだったと思うのってことになるんですが、よく出来ていると感じました。特にストーリーに関しては非常に良かった。1つ1つのエピソードはそれほど特筆すべきものでもないんですけど、全体の構成はこれは凄いなと。おそらくこのストーリーの良さは、PS4でも3DSでも十分に味わえるはず。いや、言っても「本屋大賞」レベルですよ。人生を変える1冊とか、感動で読了後に口もきけないとかそんなレベルじゃないです。でも、ちゃんと求められて「本屋大賞」を取るとか、普通できません。「本屋大賞」を取るレベルの作家は、本質的にはあのクオリティの作品をコンスタントにつくることが出来る人ばかりだと思うので、受賞作って極端に凄い本ってわけではないですけど、受賞できる作家って日本でよくて数十人レベルです。そのレベルのストーリーをゲーム、それもドラゴンクエストという制約の中でやってのけたこと、そしてそこには「ゲームならでは」のことをメタレベルできちんと盛り込んでいることは本当に凄いし、堀井雄二さんとシナリオチームは素晴らしい仕事をしたな、期待に応えたなと、賞賛を送りたいです。

と、ここまでがDQ11を遊んでいない人に向けた、「DQ11ってなんなのか」という解説です。昔、ドラクエを遊んだことがあって、でも最近はすっかりゲームは遊んでないけど、「ドラクエなら私にも楽しめるかも」と思っている大人の皆さん。安心して下さい。あなたのためのゲームです。年に何本もゲームを買って、自分の中に「最新のゲーム」に対する羅針盤をお持ちの皆さん。こういう感じなので、「あ、それならいいな」と感じるのであればやらなくていいと思います。

じゃあ、どんなストーリーなのよ・・・というのは書きたくない。いや、書きたいけどやってない人には読んで欲しくない。つまり、ゲーム性に重きを置いていないゲームなので、ネタバレしちゃうとぐっと魅力が落ちるんですよ、DQ11は。というわけで、ネタバレ全開の感想はまた機会を別にして書きたいと思います。とりあえず、言いたかったのはDQ11はかなりの挑戦作で、やつらは成し遂げてるぞってことです、はい。

| | Comments (0) | TrackBack (0)
|

あとは野となれ大和撫子/宮内 悠介

デビュー作「盤上の夜」でSFの賞を取って出てきたことから、勝手にSF作家と認識して応援している宮内悠介さんの、直木賞候補作「あとは野となれ大和撫子」です。

旧ソ連の中央アジアの国、アラルスタン(※架空の国です)。大国の思惑に揺さぶられながらも独立を維持してきたこの国の、現大統領が暗殺される。この機に乗じて周辺の国や組織が政体を乗っ取ろうと企む。政治家達は国を捨てて逃げていった。かつての後宮では、戦乱やテロで身寄りをなくした女性が、国家を支える人材として教育を受けていた。逃げる場所のない彼女たちは、自分たちで国を動かすことにするが・・・

というのがあらすじ。異世界ものっぽくもあり、戦記物っぽくもあり、女子校ものっぽくもあり。要するにラノベっぽい。というか、10年前のラノベブームのときは、このレベルの本がラノベのレーベルからバカスカ出版され、だからこそ本読みが一斉にラノベに注目したわけです。

今はもうラノベに色が付き過ぎちゃって、ラノベで面白いことは出来なくなってしまいました。しかし、面白い本がなくなったわけではなく・・・単価が上がったと(笑)。元に戻っただけかもしれないけども。

というわけで、完全にラノベ感覚で楽しく読めるし、登場人物は女の子も男の子もおっさんもばーちゃんもイカしてるし、痛快に読み終えられて、かつ、国家とか戦争とかそういうものにもちょっと思いを馳せて、いいお話であります。面白かった。

それにしても、これがラノベならここから10巻ぐらいは続くと思うんですけど・・・こんなに愛おしい登場人物たちがわんさかいるのに、続きないの?

| | Comments (0) | TrackBack (0)
|

スタートレック・ディスカバリー

いつになったらはじまるのかなあ、何にも話題になってないなあ・・・と思っていたら、実はすっかり放映がはじまっていたスタートレック12年ぶりの新テレビシリーズ、「ディスカバリー」。

往年のファンとしては本国と同時に日本でも観られ、それもファンが望むレベルでの日本語吹き替え音声がついているなんて幸せすぎて何もいうことはありません。ありがとうございました。

・・・とかいって、いろいろ言うんですけどね。いやですね、うるさいファンって(笑)。

というわけで、この週末に一気に4話まで観ました。面白いか面白くないかと言われれば十分面白いし、求めてるスタートレックのテレビシリーズかと言われれば、コレジャナイ感満載なんですが、シリーズのファンとしてはまずは新しいシリーズの誕生を祝いたいと思います。

というわけで、各話レビューなんかやってみようかと思っています。第1シーズンの1部は9話で一段落らしいので、もう半分ぐらい終わっていていまさら間に合うのかという感じもあるんですが、いいじゃないの。お祭りだからね。

というわけで、各話レビューは当然のことながらネタバレ全開で書きますので、皆さんもちゃんと見ておいて下さい。Netflixにすぐに加入だ!

| | Comments (0) | TrackBack (0)
|

いちばんおいしい家カレーをつくる/水野 仁輔

糸井重里に「カレースター」という肩書きを叙されたことで知られ、日本一カレーを愛している男である水野仁輔さんが、cakesというコラムサイトの主催者であり「もしドラ」を手がけた編集者である加藤貞顕さんに、こう尋ねられたのだそうです。

「そういうややこしい話はいいので、お家で普通の材料でつくれる、一番おいしいレシピってありえるじゃないですか? 水野さん、みんなのおいしいの最大公約数を本当はわかってるんじゃないですか」

ということで、水野さんは持つカレーテクニックを1つのレシピに詰め込んだ究極のご家庭用カレーレシピを開発し、cakesに「ファイナルカレー」の連載を始め、その連載をまとめたのがこの本、「いちばんおいしい家カレーをつくる」です。

この連載では、3つのレシピが紹介されます。まず、究極の「欧風カレー」、そしてルーを使わずにスパイスだけで作る「インドカレー」、そしてその2つのレシピに隠された水野さんのテクニックをいいとこ取りして作られる「ファイナルカレー」です。

これがねー、どれも旨いんですよね。まず、欧風カレーを作った段階で度肝を抜かれるほど旨かった。すりおろした生姜がたっぷり入っていて、蜂蜜で甘みをぐっと強いんですが、カレーからこの2つの味がするとこんなに旨いのかと。でも、考えてみれば牛肉と生姜を甘辛く味付けしたらそれは日本人が好きな味に決まってるじゃないかという気はしますわな。なるほど、欧風カレー(=ジャパニーズカレー)が日本料理だと言われる所以はよくわかります。

そして、インドカレー。スパイスでマリネした鶏肉(焼いたらタンドリーチキンになる状態のもの)を煮込んで作るんですが、ルーでつくるカレーとは全然違うんだけど、これもびっくりするほど旨いんですよ。やったことない人にとっては、「ルーもカレー粉も使わずにカレーを作る」ってかなりハードルが高く聞こえると思うんですが、作業工程自体は単純で、わりとさらっと出来ます。びっくり。で、その工程の中に「味付け」という作業がなく、ぶっちゃけスパイス以外は塩とヨーグルトしか入れない(日本料理のようにダシ+酒+醤油/味噌のようにアミノ酸を重ねていくことがない)ので、マズくなりようがない(焦げたとかはありえるけどもね)のも素晴らしい。

そして、ファイナルカレーときたら・・・ただ、ファイナルカレーの存在意義は、前2つのまったく異なるカレーの工程自体を理解していないとわからないという憎い構成なんですよ。いや、こんな面白い料理の本はひさしぶりです。

という連載が本になり、もちろん買いましたし、実家にも送りつけました。この本は日本の家庭のカレーをまったく変えてしまうポテンシャルを持った恐るべき本ですし、「度を過ぎてるカレー好きが、完全に道を踏み外した結果としてたどり着いてしまった地点」を知るタモリ倶楽部的な楽しみにも溢れていて、読み物としてもかなり面白いです。ともかく、「月に1度は家でカレーを作る」という家庭には、すべからく1冊置いておきたい本。是非とも。

そして、この連載を読んで以来、水野さんの活動が気になりまくり。NHK「趣味どきっ!」も楽しく観ましたし、AIR SPICEから毎月送られてくるスパイスセットも楽しみに待っています。そして、「幻の黒船カレーを追え」も買って読ん・・・だ感想は別に書くことにします。


| | Comments (0) | TrackBack (0)
|

« August 2017 | Main | November 2017 »