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トヨタの必死さと、それでも届かないル・マンのトロフィー

2012年から復帰したトヨタのル・マン挑戦。早くも6年目。しかし、年に一度しかないル・マン24時間レースですから、当然6回目。

その6回のうち、マシンのアドバンテージがあった年もあり、まったく叶わない年もあり。それは莫大な費用をかけて毎年、毎戦新しいマシンを持ち込むF1とは違い、ニューマシンをいれるタイミングがそれぞれなので当然起こりえることです。逆に言えば、F1並みの資金を思い切りつぎ込んでしまえば、有利になれる世界で、それはトヨタほどの大企業なら不可能ではありません。しかし、世界的な大企業であるということは、それだけの資金をつぎ込んでしまったら経営的に明確なリターンを求められてしまうという意味でもあります。それは、メルセデス、フェラーリ、ポルシェなどの「ブランドイメージこそが命であり、経営の資産」であるスポーツカーブランドにはない、トヨタの枷でもあります。

その枷をトヨタチームは言い訳にはしませんでしたが、確実に存在するようでした。マシンの開発費もライバルに比べ決して十分ではないという話は良く聞きましたし、ライバルが3台のマシンを持ち込む中、2台しかマシンを持ち込まず、ライバルが2台のマシンをトラブルで失いながらも3台目で優勝するのを横目に見ながら、手痛い敗退を繰り返してきました。

モータースポーツファンにはその辛さはよくわかったし、見ていられないものでした。レースは勝たなくては意味が無いのです。全て勝つ必要はないけど、勝ちたい、勝つんだという思いがあり、それを実現しなければならない。負け続けるトヨタに、生放送の実況中にコメンテイターから「3台目を出さないってことは、勝つ気がないということだ。勝つ気がないなら出ない方が良い」とまで言われました。しかし、それだけの予算は得られなかったのでしょう。

2015年に「マシン開発目標を低く見積過ぎる」という大失敗をして惨敗し、2016年を戦うには飛躍的なマシンの向上が必要でした。しかし、それだけのリソースはない。そんな状況の昨年のトヨタチームは、マシンの洗練を行うと同時に2016年の目標を「ル・マンを勝つ」だけに絞り込みます。WECのシリーズ戦を捨て、ル・マンという年1回の特殊なサーキットで勝つことだけに絞り込む。第1戦、第2戦、そして第3戦ル・マンの予選。トヨタはぱっとしない成績に留まります。

しかし、決勝では安定したスピードと、他チームより少しだけよいタイヤ特性と燃費で僅差のリードを維持することに成功。こんな勝ち方もある。2014年、圧倒的な速さを見せながら勝てなかったときにもアウディが見せたような戦いで、初挑戦から30年近く経ってはじめて見せるトヨタの「強い」レースでした。日本を代表する自動車会社が、自国内の研究施設で開発した技術を用い、自国出身のF1ドライバーがステアリングを操るマシンに、トップチェッカーを受けさせる。限られたリソースでやってきたトヨタチームのこれまでの努力がついに報われるんだ。バブルの頃のような、なりふり構わないやり方ではなく、今の日本のやり方でもちゃんとやれるんだ。みんながそう感じて、胸が祝福と誇りに充たされていました。

あの瞬間までは。あまりに残酷な、あの悪夢の瞬間がやってくるまでは。

2017年のトヨタは、その枷を緩めることにしました。衝撃の敗戦から速やかに2017年の参戦継続を発表し、3台にマシンで挑むことを決めました。今までのやり方をかなぐり捨てて、2017年にまず1つ勝つんだ。ル・マンの優勝者リストに、まずトヨタの名前を刻むことが必要なんだ。そう叫んでいるようでした。

折しも、2016年の秋に衝撃のニュースが発せられます。アウディが急遽撤退することとなったのです。もちろんフォルクスワーゲン(VW)の燃費不正問題で、大きなダメージを負っていたことは知っていました。VWグループとして、2社をWECに参戦させている今の状況が厳しいだろうことも想像に難くないし、実際、WRCではVWが撤退することはすでに発表済みでした。

しかし、2017年マシンの開発をしているという噂でしたし、何より、21世紀のル・マン24時間レースは常にアウディという存在がありきでしたから、アウディがル・マンからいなくなるということを想像出来なくなっていましたし、フォルクスワーゲンもそれはしないんじゃないかと思い込んでいました。まさに、衝撃でした。しかも、ポルシェも2017年は2台での参戦になるといいます。

ライバルの撤退は参戦の意義に関わることであり、トヨタにとっても喜ばしいことではありません。しかし、極短期的に考えれば2017年は大きなチャンスです。総合優勝のチャンスがあるマシンは、LMP1-Hというカテゴリーの車に限られ、2017年はそこにポルシェとトヨタの計5台しか出ないんですから。確率的に考えて、トヨタの勝つ確率は60%です。やったね。

さらに、2017年はマシン開発も力をいれました。トヨタがいかに予算を増額したからといって、いきなりマシンが速くなるというものでもありません。使えるお金は増えたんでしょうが、その分、現場の負担は増えたかもしれません。村田さんが「若い奴には恨まれているだろうと思う」とコメントしていましたが、苛烈な開発だったことが伺えます。

努力は実り、2017年のWECは第1戦、第2戦とトヨタが連勝。第3戦ル・マンの予選でも小林可夢偉が驚異のラップを刻み、ポルシェを圧倒します。速さはもう、申し分ない。トヨタは広報にも力を入れ、J-SPORTSの中継のスポンサー額も増やしたんでしょう。ついに24時間フル中継が実現し、さらにはトヨタのサイトからそのJ-SPORTSの中継がタダで見られてしまう太っ腹。豊田章男社長ことモリゾウ選手(逆だろ)も現地入り。準備は万端整った。今年はいただきだ・・・とは思うんですが、なんせル・マン24時間はまずは走りきらないとどうにもならないわけで、こればっかりは壊れなかったとしてもぶつけられたりとか、いろんなことが起こりますから。表彰台独占の可能性すらあり得ると思っていますが、とにかく、1台生き残ってくれれば。せっかく、どの1台が優勝しても日本人の優勝になるように3人のドライバーを割り振ってるんですから。一貴でも可夢偉でも国本でも、どのドライバーでもいいじゃないですか。3台出したんだから、1台生き残ってくれれば。

残念です・・・。私たちの考えるようなことは全てやった上でのこの結果なんでしょうから、仕方ないんですけど、落ち込むなあ。

結局、5台のLMP1-Hマシンは全台にトラブルがでて、3台がリタイア。1台は1時間以下の修復時間で済んだのでなんとかLMP2マシンに総合優勝を奪われるようなことは防ぎましたが、もう1台は2時間以上の修復時間が必要で総合9位(後に失格マシンがでて8位に繰り上げ)。この2台のどちらがポルシェでどちらがトヨタでもあり得たとは思うんですが、結果としては、トヨタは総合順位の表彰台に上がることすら出来ないという結果に終わりました。がっかりです。

考えてみればですね。

いやあ、アウディが出てたらアウディが勝ってましたわ。アウディは偉大だな・・・

しかし、まあ、LMP1-Hマシンで挑戦し始めてまだたったの6回じゃないですか。18年の長きにわたってライバルがいないときもル・マンのグリッドをきっちりと占めて、ル・マン24時間レースのプレゼンス維持に貢献していたからこそアウディは尊敬を集めたし、ライバル不在だったときのアウディの総合優勝の価値を毀損する声も上がらないわけです。

今年は確かに千載一遇のチャンスでした。来年以降も今年と同じような体制をつくることは難しいと思います。でも、続けて欲しい。幸いにして強敵ポルシェはまだいてくれます。ハイブリッドを運用するのは難しいかもしれないですが車体だけでも提供して、チーム郷のようにLMP1のカスタマーチームを作っても良いかもしれない。また、GTEクラスへ参加できるだけの車はあるわけですから、ニュルのようにGTマシンでもポルシェと争えばいい。平川のようにLMP2クラスにもっとトヨタのドライバーが参加するのもいい。

とにかく、ル・マンでトヨタが見せたパフォーマンスは着実に世界のモータースポーツファンの心に残っていますから、ヨーロッパでのトヨタのプレゼンス、モータスポーツ界でのトヨタのプレゼンスを高めるために、「トヨタがいないとル・マンが成立しないよ」と言われるぐらい、ル・マンを愛し続け、ル・マンに愛されて欲しいなと思います。ル・マンに愛されたとき、トヨタの栄冠は訪れることでしょう。

いやー、それにしても悔しいなあ。可夢偉とロッテラーがコース上でマシンを止める光景を見るとはなあ・・・

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飽きずに英文を読むライフハック

英語が苦手です。

私の英語聞き取り能力はF1中継のドライバー無線に特化されていて、「基礎英語1」も聞き取れるかどうかわからないレベルです。読み取り能力もどう頑張っても「ハリー・ポッター」に何が書いてあるのかわからないレベル。日本の英語教育の失敗を体現する男です。

とはいえ、近年の日本のプレゼンスの低下に伴って仕事で読まなければいけないIT系のドキュメントが日本語化されていないことなんて日常茶飯事になってきました。もっとも、中国や韓国、ヨーロッパの多数の国では読者の数的に見合わなくてドキュメントが自国語になっていないことなんて日常茶飯事だったんでしょうから、甘えてはいられません。

いや、まあ、技術書なら読めるんですよ。読めるんですけど、読んでると猛烈に眠くなるんですね。日本語の本も眠くなるんですけど、猛烈ではないわけです。猛烈ってのはどのぐらいかというと3パラグラフ目で意識を失うレベルです。

で、その猛烈な眠気を払うために頭をぶん殴りながら読んでも、何を書いてあったのか覚えていられないんです。その行を読んでいるときは何が書いてあるのかは理解できているんですが、まったく頭に定着しないし、後からもう一度読んだときに「アレはあの辺に書いてあったな・・・」ということが思い出せない。察するに、英語を完全に日本語にしてから理解しているので、既読の文書を眺めても、頭にかすかに残っている日本語とマッチしないんですな。

いい加減21世紀なんですから、私ごときが頑張らなくてもディープラーニングの成果が活かされているという噂のGoogle翻訳様を使えば、ずかーっと翻訳できちゃうんじゃないのかしらと試して見ましたが、うーん、微妙に惜しいレベル。プログラミング関係のドキュメントだと、例えばreturnという単語がプログラミング言語の予約語のreturnなのか、英語の「戻す」という言葉だと判断するのか曖昧になってしまうという特有の問題もあるし、訳文の日本語だけを読んで理解するのは無理ですね。

その「惜しい」日本語をちまちまと自然な日本語に直していると、これが意外に楽しい。「はっはっはっ、おバカだなあ、ぐーぐるちゃんよ」と上から目線まるだしで、英文を一行読んでは日本語訳を直し、一行読んで直し・・・としていると、あら不思議。眠くならない。英語を読むのが苦痛じゃない。時間はそれなりにかかるけど、眠気によるスローダウンを考えればコンスタントに良いペース。しかも、後にはちゃんと理解済みの翻訳が残る。

だいたい、技術書なんて1度読んで終わりじゃないし、ヘタすれば他の人に説明しなければいけないわけで、結局、要約の資料を作ったりすることを考えると下訳作っておくのは悪くないし。

というわけで、ちまちまと1パラグラフずつGoogle翻訳に入れながら、今はテストフレームワークのSpockのドキュメントを読んでるんですが、このやり方ももうすこしGoogle翻訳が賢くなっちゃったら成立しなくなっちゃうなあ(笑)

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メッセージ

「あなたの人生の物語」という有名なテッド・チャンの原作を映画化。「タイトルでネタバレしてね?」ということで、映画のタイトルは"Arival"に変更。日本では「アライバルじゃわっかんないよねー」とさらに「メッセージ」という邦題に変わりました。いや、「あなたの人生の物語」で良かったんじゃないかな(笑)。ま、要するにSFファンの間の知名度なんて映画の宣伝では考慮に値しないってことなんでしょう。そう言われたらそんな気もします。

数少ない(というか、ほぼこれ1冊しかないようなもの)チャンの本ですから、間違いなく読んでいるはず、それもワールドコンに行ったとき(10年前だ)には読んでいた(そして、そのときにはすでに中身を忘れかけていた)はずですが、まー、何にも覚えていなかったので、映画は楽しく観られました。映画を見終わった後で、原作も読み返しました。おー、こんな話でしたか。頭の中にビジュアルが思い描きづらい、覚えておきづらい原作ですよ、確かに。面白いんだけど。

見終わった感想ですが、いや、すごく良かったです。

ただですね、見終わった時に心に残る感じが「活劇を観たぜ」という感覚ではなくて、本当に優れたSFの短編、それこそテッド・チャンやグレッグ・イーガンの切れ味鋭い作品を読み終わった時のような、「はー、しびれたー」というような読了感に似ていて、感心すると共に「んー、この映画がヒットする世の中なら、みんなもっとSFを読むに違いない」と思うわけで、ぶっちゃけ「小難しくてつまんない」「よくあるタイムトラベル|歴史改変|ファーストコンタクトものでしょ(←大誤解)」と受け取られて駄作扱いされちゃうんじゃないかと感じたり。

もうこればっかりはその人の感性だったり、読書体験だったりに依存するものなので、なんとも言えないんですけど、「SFらしいSFってこういうものです」という見本みたいな作品なので、「SFの代表って言えば、ガンダムとスターウォーズですよね?」というような高千穂遙さんに聞かれたら自転車でひき殺されそうな認識の人こそ、試しに観てみてもいいと思います。「だめだー」でもまあいい経験だと思いますし、「うぉぉ」ならこれから楽しい世界が待っていますよ。

そして、ネタバレする前にもう一つ言っておきたいのが、音楽。実は、映画の初っぱなの弦の音を聞いた瞬間から「うわ、エンドロールで音楽家の名前を確認しなきゃ。もしかしたら凄く有名な人?」と思いながら観ていました。いわゆる現代音楽の範疇で、サントラっぽいといえばサントラっぽい感じかもしれませんが、アンビエント的な静けさをベースにクラシカルな部分とかなりエレクトロな部分が融合された素晴らしい楽曲でした。音楽担当のヨハン・ヨハンセンさんは、アイスランドの方だそうです。ほほー。で、「IBM 1401 A User's Manual」ってアルバムがディスコグラフィにあるけど、これは何?(笑)

さて、この下はネタバレです。原作と映画、両方についてネタバレしますんで、これから観るよ、読むよという方は注意して下さい。

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佐藤琢磨が第101回インディ500マイルレースを制覇!

やってくれちゃったよ・・・凄いよ、琢磨。

こんなことが起きるんですね。日本人がインディ500に勝つなんて。私が死ぬまでに実現するかどうかもわからないと思ってました。もう、最後の10周は絶叫しながら見てました。

今年はフェルナンド・アロンソがF1モナコGPを休んで出場するということで、アメリカだけじゃなくヨーロッパでも注目を集めた1戦。折しも、去年まで苦戦続きだったホンダエンジンも今年はコンペティティブ。昨年、(元F1ドライバーとはいえ)ルーキーのアレキサンダー・ロッシを驚きのストラテジーで優勝に導いているアンドレッティ・オートスポートの6台目としての参戦であれば、優勝争いも目じゃない。チームメイトには経験豊富なドライバーがそろっているし、今年は琢磨もアンドレッティに移籍して、F1ドライバーがインディのオーバルレースに挑戦するときのアドバイスをたっぷりとしてくれるはず。どんな走りを見せてくれるのか、大注目でした。

しかし、インディカーでのオーバルのレースは、過去に多くのF1ドライバーの競技人生を危機に陥れてもいるのです。両足を切断し、後にパラリンピックで金メダリストとなるアレッサンドロ・ザナルディのことはみんな覚えているでしょうし、ネルソン・ピケも大クラッシュで大けがを負っています。インディはF1に比べても死亡事故は多いです。おととしのジャスティン・ウィルソンの事故や、少し前になりますがダン・ウェルドンの事故など、レースファンは悲しい記憶を忘れることはありません。今年もインディ500の予選でF1でも活躍したセバスチャン・ブルデーが複数箇所を骨折する大クラッシュに見舞われています。

期待もあり、心配もありの予選。なんとファスト9に入って予選5番手。ホントにアロンソは凄い。

さて、その隣のグリッド。相手があのフェルナンド・アロンソとはいえ、ルーキーには違いありません。ルーキーに負けていられませんよね、我らが琢磨さん。予選4位通過。いまだかつてこんなに前からインディ500に望む日本人を見たことがあるか。期待に胸膨らみます・・・が、そうは言っても当日に速さがあれば、予選最下位からでも勝てるのがインディ500。逆に言えば、運悪く他と違うタイミングでアンダーグリーンのピットをすれば、トップを走っていてもあっという間に周回遅れになりかねないのがインディ500。「うん、琢磨とアンドレッティチームは調子がいいぞ」ということは間違いないんだけど、予選順位はそれほど大事ではありません。でも、調子悪ければ4位にはなれないしね。期待していいんだよね?ね?

というわけで、モナコGPが終わってすぐに寝て、朝5時に起床。家を出るまでの3時間でなんとか見ました。いやー、毎年のことだけどもインディ500の中継はスタートするまでが長い。1周40秒のコースを200周するので、それだけで2時間強。事故でフルコースコーションになれば速度はぐっと落ちるのでだいたい3時間のレースが行われます。それでも十分に長いけど、中継は0時から6時までの6時間(笑)。ライブでは見てられないわー。

セレモニーは飛ばし飛ばし、コーション中も飛ばし、赤旗中断中も飛ばし・・・と家を出るまでの時間と逆算しながら見るわけですが、ポールポジションのスコット・ディクソンは華麗に空を舞うし(死んでてもおかしくなかった・・・)、車列のどこでもバトルしてるし、リードチェンジも多いし、アロンソはいきなりトップ周回を経験して、しかも、レース中の初めてのリスタートがトップからになったにもかかわらず無難にこなしたし、いや、なかなか飛ばすところなくて。

アロンソはホントに素晴らしい走行で、解説の松浦孝亮選手も「僕らの見てなかったときに、もう2回ぐらいインディ500を勝ってるんじゃないの?」と冗談で言うほど。さすがだなー。ところが、レースの中盤からホンダエンジンの何台かが煙をぼふーっと吐いて壊れてしまう症状が。F1から気分を変えにきているインディでもエンジントラブルになったら可哀想だなあと思っていたら、あえなく3台目のエンジントラブルとして、アロンソのエンジンからぼふー・・・。なんなんでしょう。そういう星のもとなんでしょうか。

さて、200周も走っていればピットタイミングもばらばらになって、最後のピットストップをどのタイミングでやったかとコーションのタイミングだけで優勝の権利が決まってしまうというのがインディ500あるある。インディは運ゲーです。しかし、今年はどういうわけかほとんどの(といっても半分ぐらいリタイアしたんだけど)ドライバーのタイミングがそろって盛り上がる展開に。

全員の最後のピットストップが終わった残り20周の段階で、タイミングよくリードしていたのがマックス・チルトン。そして、すぐ後を琢磨が追いかける。この時点でトップ5ぐらいにいれば優勝はぐっと近づきます。おいおいおい、これは久しぶりに琢磨にもチャンスがきたんじゃないの?マシンで大きく劣っていないことは確かだし、琢磨ならやってくれる。

しかし、なかなか簡単には行かず・・・順位を各所で入れ替えつつ、最終的に上がってきたのは、あのエリオ・カストロネベス。そして、琢磨が挑む。最後はこの2人の行き詰まる一騎打ちになりました。最終盤は琢磨がリーダー、後ろにエリオ。しかし、ドラフティングがよく効くオーバルコースのレースでは、基本的に真後ろに入られたら追い抜きを防ぐ手段はありません。最後の最後、一番良いタイミングでトップの真後ろに付けるのが最も有利。この時点では、エリオがベストのポジションにいるようにみえました。さすがです。

そして、ラスト3周でエリオが琢磨に並びかけ、サイド・バイ・サイド。しかし、ここで守る琢磨。もうすぐホワイトフラッグという裏ストレートで、琢磨とエリオの差は1車身半。解説の松田さん、松浦さんが「いける、これならいける!」と叫ぶ。あとは琢磨のエンジンがあと1分だけ持ってくれれば、あの2012年。ファイナルラップでトップのダリオ・フランキッティのインに飛び込んでバランスを崩し、壁にクラッシュしたときに置いてきた忘れ物を取り返すことが出来ます。あとは、ただ、「いけーっ」と叫ぶのみ。

チェッカーを受けたあと、テレビの中継では無線で歓喜に絶叫する琢磨の声が流れました。そして、たぶんスポッターのロジャーさんだと思いますが、「おめでとう」という日本語の声。じーんときました。

パレードラップ。ビクトリーレーン。頭からミルクを浴びる琢磨の顔。琢磨よりずっと長い期間この瞬間に立ち会うために毎週全米を旅しているジャーナリスト、天野さんの顔。松本カメラマンの顔。マイケル・アンドレッティの顔。ホンダのスタッフ達の顔。日の丸を持ってマイケルとオープンカーでパレード。チーム全員でブリックヤードにキス。

いやー、良いもの見せてもらいました。うれしいなあ。ホントにうれしいなあ。日本人にとっては忘れられない第101回大会になりました。

これでもう、来月、一貴か可夢偉がルマンで勝っちゃったりしたら、もう2017年は大変な年なんだけど、そうそう甘くはないかな(笑)。でも、十分に期待できますからね。うわー、楽しみだなあ。

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Nitendo Switchを買って、ARMSのオンライン体験会に参加してみた・・・が、全敗した

いやー、さっぱり買えるようになりませんね、Nintendo Switch。

そんなに生産が難しいハードだという気もしないんですが、そもそもが大急ぎで開発したハードですし、可動部品やギミックの多い製品なので「増産だ!」と言っていきなり作れるもんでもないんでしょう。そもそもが、昔はゲーム機を世界同時発売なんてしてなかったものですが、今は順次の発売なんでできません(今のグローバル時代にやったら何が起きるかというと・・・想像してみてね)。

そんな世の中なので、いきなり世界全体の需要を満たすだけの供給が求められるわけですが・・・いや、今やそんな生産体制が可能なのはAppleだけです。というか、Appleでさえ、ここのところはうまくできてませんね。早くティム・クックをCEOからCOOに降格しないと(笑)。クック船長がCOOだったころは売り出したイヤホンが何ヶ月も欠品なんて不始末、ありませんでしたよ(うげ、今みてもAirPodsの納期6週間だ。どーなってんだよ)。

結局のところ、世界中の殆どのメーカーが中国のどこかの工場へ生産を委託している状況で、いざ、増産しようとしてもその工場を24時間稼働させるわけにも、生産機器を増やしてぶち込むわけにも、別の工場へ依頼して生産をスタートさせるわけにも行かないわけです。自前の工場を持っていた頃は無理もきいたんでしょうが、いまやそんなことできません。世界中のメーカーが質のいい生産委託先をばんばん押さえてる状況で、いくら作っただけ売れるとはいえ、無茶はできません。

ま、実のところ何をどうしようが新しいハードの1~2年の販売台数なんてたいして変わらないわけです。勝負は「ハードが出たら絶対買う層」に供給が一巡して、その次の段階として「家にゲーム機がない or 1機種しか所有しない」という層にどれだけ買ってもらえるかです。なので、任天堂としても販売機会をロスっている認識はあると思いますけど、そんなにリスクを取って大増産するつもりはないでしょう。「品薄商法」とかバカ言ってる連中がたくさんいますけど、あのね、生産って大変なの。ドジ踏むと会社潰れるのよ、マジで。

つまり、何が言いたいのかというと、

このままいくと、「スプラトゥーン2」が発売される7月にだってSwitchが潤沢に供給される見込みはないってことだ、ゴラァ

「ま、7月までに買えればいいや」と思ってましたけど、同梱版が一瞬で吹き飛んだり、Amazonでの転売屋の提示価格がじりじりと値上がっている気配を見るに、これはアカンと判断しました。可能性は低いけど、これでもし「ARMS」がブレイクしたら状況は絶望的になります。つか、私も「ARMS」やりたいしね・・・。

というわけで、褒められたことじゃないことは重々承知の上で、Amazonでポチっとしました。一応数日間価格の推移を見て、5/23に4万円で押しました。6/4の夕方時点では46,500円になってます。やばい、やばい。「ARMS」の体験版も意外と評判いいからなー。

そうなんです。なので「ARMS」のオンライン体験会も参加できました。思えばスプラトゥーンの試射会は楽しかったですねー。あれと同じ仕組みで、日付指定で一度に1時間かぎりの体験会が「ARMS」でもありました。土日が2週分の1日3回なのでけっこう遊べますし、ネットワークトラブルなどもなかったようです。

で、遊んでみた感想なんですが・・・これはまず、「いいね持ち」するかしないかとう問題があります。「いいね持ち」というのは、ジョイコンを手に握り込んで、実際に手を前に突き出してパンチを打つ操作方法です。この操作方法と、いわゆる普通のコントローラーで操作する方法と大きく2種類の操作方法があるわけですな。

で、バーチャロンファンとしてはツインスティックに操作が似ている「いいね持ち」が楽しいわけです。両方遊んでみましたけど、操作して楽しいのはダンゼン「いいね持ち」の方。特に、ラッシュを出すときの快感はたまりません。

テレビCMが公開されてますが、やっぱこれ見るとやってみたくなるでしょう?音楽もいいですよね。「おーおーおおお、おーおーおおお、おーお~♪」。燃えます。でも、普通のコントローラーでやると、このCMのゲームとは全然違うものになっちゃうんですよ(笑)

ただし、「いいね持ち」は結構問題も多いです

まず、両手のジョイコンを同じ方向へ傾けて移動する操作方法に確実性がないこと。ツインスティックならレバーを倒したときのクリック感がありますけど、それがないので移動が難しい。特にジョイコンを両方後ろに倒してバックさせるのが難しい。ひたすら前に行っちゃう(笑)。慣れの問題かなという気がしますが、「あれ?あれ?」とやってる間にタコ殴りされます。

そして、最大の問題。すっげー疲れるぞ、これ。1時間なんかできるかーい!

で、まあ、ちょいちょいと遊んでみたんですが・・・全く勝てません。勝率0割です。ド下手です。バトルロワイヤルで漁夫の利だったり、2VS2でバディがやたら強かったりで勝つことが皆無ではないですけど・・・いや、1VS1に限れば全敗だったかも。

すごく良いゲームですよ。操作も気持ちいいし、音楽も燃えるし、どのキャラも愛らしい。マッチングもスムーズだし、ゲーム性もいい意味で大味で楽しい。

しかしだな。

いくらなんでも1回も勝てないゲームが面白いわけないだろう!

いいんです。私が全敗していることで、なかなか勝てないヘッタクソさんが勝利の味を味わってくれるなら、私が参加していることは世の中のためになっているんですよ。私の存在意義だってゼロではないんですよね?そうだって言ってよ、うわーん。あだしだって、がぢだいんだよおおおおおおお。

まあ、買います。オフライン、ありますよね?ストーリーモードとか。それで十分です。とほほ。

そして、せっかくなので他のゲームも買おうと思ったんですが・・・。ゼルダを除くとホントに買うものないですね、こりゃ。とりあえず、「ARMS」の発売まではSwitchはしまっておきます。「ARMS」が面白いことは確定したので、あとは「スプラトゥーン」を買って、ドラクエ10をWii Uから移行させればまあもう十分。マリオには期待してません(笑)。あとは、バーチャルコンソールを充実させてくれればもう満足かなー。

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