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January 05, 2017

Agileとは何だったのか

nacからのツッコミにマジレス

アジャイルだとプロセス云々、エビデンス云々というのは僕から見ても、本末転倒感がある。本来プロセスは、開発目的達成と品質管理のためにあるので、それを意識し、目的にすればなにやっても、何を使ってもいいと思う。

いや、だからAgaileってどういうムーブメントかというと、<チームによる>プロダクトの完成に必要なことは、本質的にはコミュニケーションだけであって、それを徹底的に改善するぞってことなわけです。

重い開発メソッドにおけるプロセスやエビデンスも本質的にはコミュニケーションだけが目的だよね?。1人で作っているなら要らなくて、複数人でやると必要になるものは全部コミュニケーションの問題に帰するといってもいい。この場合のコミュニケーションは空間的距離だけでなく時間的距離も考える必要はあるから、たとえ1人でやってたとしてもコミュニケーションの必要性はゼロにはならないわけだけど。だから、作業日誌は1人でも付けるべきなわけで。

よくいう「Agileだと設計書とか作らなくていいんですよね?」という発言は確かにnacの言うとおり転倒していて、むしろ「Agileなんだから、何が必要なのか考えろ」ということになります。XPもScrumも設計書を書くなともこんな設計書を書けとも言っていません。XPが言っているのは、「テスト可能なソフトウェアをグリーンに保て」ということだけだし、Scrumが言っているのは「リリース可能なプロダクトだけを成果として認める」ということだけだから。

正しいテストを書いて、それを維持するために設計書やその他のドキュメントが必要ならそれは書くし、スクラムチーム内で仕様についての共通見解が必要であれば、それを説明するドキュメントを書きます。それらは全てコミュニケーションです。ただし、コミュニケーションであるが故に、必要なもの、必要なことは作るものと集まった人に寄って違って、それをプロセスやメソッドとしてまとめることは諦めるよというのがAgile宣言が(暗に)言っていることなのです。もちろん、いろいろとその時点でのベストプラクティスはあるけど、それらもどんどん変わっていくからね。

私はウチの会社の人として、ウチの会社がレビューとして必要とするドキュメントは作るし、それはScrumの文脈でいえばプロダクトになるわけですよ。でも、「全クラスのクラス図を作って下さい。だって、いつ必要となるかわからないでしょう?」と言ってくる人に対しては、「必要かわからないものを作らせないで下さい」と言い続けなければいけない。それはもう、マインドの問題で、Agileというのはプロセスではなく、マインドでありムーブメントだから。

だから、nacの指摘は噛み合っていなくて、「本来プロセスは、開発目的達成と品質管理のためにあるので、それを意識し、目的にすればなにやっても、何を使ってもいいと思う」と毎日考えることがAgileな態度だということなわけ。で、それは「うちは今からAgileをやります」といって出来るようなことじゃないわけです。だって、マインドだから。なので、それを前提にした社内の仕組みを作ることはとても大変で、うかうかしているとそれが出来ている人との間にはとてつもない生産性の差がついて、単に重いプロセスを安い金で動かすことになるぞ。繰り返しましたけど、それが件のアーティクルで書いたことなわけです。

まー、しかし意識改革だからもの凄く大変だと思いますよ、実際。

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