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October 30, 2016

認定スクラムマスター研修を受講した

ありがたいことに、社内で開催されたOdd-e提供の認定スクラムマスター研修を受ける機会が与えられました。願ってもない機会なので、是非にと受講させてもらいました。

そして、打ちのめされました・・・

講師は唯一の日本人認定スクラムトレーナーの江端さんでした。さすが、世界にも数十人しかいないという認定スクラムトレーナー(CST)。すさまじいスキルです。彼我の能力の差をこれほど見せつけられては、なんというか、すがすがしさしかありません。

というか、要するに私にはスクラムマスターに必要なスキルなんてこれっぽっちも無ければ、身につけようとしたこともなかったということです。「能力の差」とか言っていることが恥ずかしい。

いや、私は上司からしょっちゅう対人スキルに問題があることを指摘されているダメ野郎ですし、会社も例えば「リーダーシップ」や「プレゼンテーション能力」などを伸ばせとよく言ってます。そう言われるんだから、そうなのかなーと思います。

でもですね、見たことないわけですよ。凄いリーダーシップの人とか、凄いプレゼンテーション能力の人とか。人間的に魅力のあるリーダーは見たことがあります。デザインセンスが飛び抜けた格好いいプレゼン資料もみたことがあります。でも、それっていまいち自分に必要なスキルだと思えないわけです。どうなったら、何が出来たら私にはリーダーシップとかプレゼンテーション能力とかが身についたと判断できるのかわからない。わからないものは習得しようという気になれないし。

だけど、江端さんは目の前で見せつけているわけです。私にもありありとそのスキルとそれによって実現できることがわかりました。だって、「ほら、やってみせて」と言われてチャレンジして失敗し、「ぽんこつだね」と言われて手本を示されてるから。それをしかも、マンツーマンじゃなくて、30人相手の講義でやってるんですよ。でも、魔法には見えないわけ。魔法なら「まあ、相手は魔法使いだからしょうがないか」と思います。でも、ただただ彼我の差が見えるという。これは、なんというか、身にしみます。

さて、じゃあここで私が見せつけられたスクラムマスターのスキルって何かというと、ひとことで言えば「学校の先生」と同じでした。学校の先生は教科教育法と教師としてのコアなスキルと両方持っている必要があります。スクラムマスターは、スクラムという教科を教える先生でした。

講義の中で江端さんは、スクラムマスターに必要なスキルとして、

  • ティーチング
  • ファシリテーティング
  • メンタリング
  • コーチング
  • シチュエーショナリング

の5つを上げて、さらに「集団心理」とか「組織論」とかを勉強するといいですね、と仰いました。うん、要するに先生ですね。あ、しまった。私、一応教員免許は持っているし、教育大附属高校で教育実習をやって実習生を指導するプロの先生に指導を受けた身でした(まあ、そこが母校だから、なんだけどね)。大学で1回生の時に教育心理学の講義とか受けましたよ、確か。これっぽっちのスキルも無くてどーする。

もし、私のこの文章で興味を持って、研修を受けてみようかなと思う人がいたら、是非、心の準備をしないでぶつかって打ちのめされて欲しいです。ざまあみろ。いや、文字通りの意味でね。自分の有様を見て欲しいです。なので、内容について細かいことは書きたくないです。なので、例え話で書きます。

研修の一部として、ある演習をします。この研修で演習させられる状況は、例えて言うならば

文化祭の出し物を決めているHR

です。クラス委員が教壇に立って「意見のある人は手をあげてー」と言っていて、クラスメイトがお互いに顔を見合わせていて、担任の先生が教室の端の方で議論の推移を見守っている。そういう状態です。意見がなかなか出なかったり、出たら収集が付かなかったり、もう興味を失って空想の世界に行っちゃった人がいたり、早く部活に行きたくてイライラしてる人がいたりする、あの状況です。ほら、身に覚えがあるでしょう。頭の奥に苦い思い出があるでしょう。しかも、この状況って大人になってからもしばしば遭遇しますよね。

この状況に例えるならば、スクラムマスターは、担任の先生です。先生が「お前らの顔面はお化け屋敷に向いてるから、それやればいいんじゃね?」と意見をいうことは許されていません。でも、生徒の議論を促して、結論を導くように誘導してあげなければいけません。さらには、クラス委員の立場で権力者と思われないようにHRの時間内に議論をまとめなければいけないし、クラスメイトの立場でいやがる女子にメイド喫茶をやることを認めさせることも出来なければなりません。だって、自分でできないことを人には教えられないからね。

でも、ですよ。私も一緒に研修を受けている同僚も、もう高校生ではないわけですよ。つか、17歳どころかその倍の年齢を超えちゃっているわけですよ。いくらなんでも少しは成長しているハズです。というわけで、私達受講生は、この演習を3日間の研修の1日目の昼前から開始して・・・2日目の午後までかかったのでした。江端さんからは「今回は、かなりへっぽこのほうです」と言われました。まじかー。

いや、そうだよな。私もかなり絶望した。自分のファシリテーターとしての能力の無さにがっかりです。まあでも、同僚もいっちゃなんですけど同じようにへっぽこでした。その点は安心・・・はできませんよ、この人たちと日々、一緒に仕事するんだから。へっぽことチーム組んで仕事したくないです。目の前は真っ暗です。おーまいがー。でも、スクラムマスターはチームメンバーのスキルに文句を言ってはおしまいです。それはお前の能力がないと言っているのと同じだと江端さんには言われました。その通りです。ぐうの音もでねぇよ。

もちろん、スクラム自体の話もたくさん聞きました。たくさんの誤解をしていたことがわかりましたし、ものすごく大事な概念をすっ飛ばしていることもわかりました。

例えば、江端さんは「あなたたちはスプリントは必ず1週間を選んでください。それ以外はありえません!」と断言しました。びっくりしました。私の知識ではちまたの書籍には「スプリントは1〜4週間であり、1週間だとフレームワークのオーバーヘッドが大きすぎ、4週間だとフィードバックの回数が少なすぎるので、2週間ぐらいが適当」みたいなことが書いてあって、なるほどその通りだなあと思っていたからです。

しかし、それは「スプリントプランニングとは何をするのか」を誤って理解しているからでした。スプリントプランニングは、そのスプリントでは何をやらなくちゃいけないのかを明確にします。しかし、その「明確」とは何かと言えば、開発作業がすべて小さなタスクに分解され、全ての設計を終えて、それが共有されている状態です。だってそこまでやらないと本当にスプリント内に作業が終わるかなんてわからないんだから、やるしかない。だから、想像に難くなく、ものすごく大変です。ぽんこつなスクラムチームが1週間のスプリントのスプリントプランニングをするのに丸々2日かかるのは別に不思議でもなんでもないことらしいです。2日でプランして3日で作業。じゃあ、2週間のスプリントのスプリントプランニングって・・・無理無理。途中で気が狂うかもしれない。出来る気がしません。そして何かやり方をマズってしまったら地獄の2週間が終わるまで取り返しが付かないのは辛すぎます。1週間だね。1週間だわ。ちなみに、「水曜日始まり-水曜日終わりで最近はやることが多い」みたいなことも仰ってました。水曜の午前にレトロスペクティヴで、午後からスプリントプランニングですね。なるほどねー。

もう一度、ちゃんとスクラムの本を読み直さないといけないなーと思いました。が、とりあえず、ファシリテーションの本を適当に3冊買ってきました。さくっと読みましょ。

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October 17, 2016

F1GP 2016#17 日本GP

あれあれあれ・・・

シルバーストーンが終わった段階で今期のチャンピオンがハミルトンに決まりましたと当確を出しましたが、ここにきて大きく変わってきました。

とはいえ、夏休み明けからハミルトンは勝てずロズベルグの優勝が続いていても、まだ前戦のマレーシアGPまではまだ結局のところハミルトンが最終的にはチャンピオンになるんでしょと思ってました。ハミルトンが勝てていないのも、ロズベルグの速さに敗れたというよりはトラブルであったり、スタートプロシージャーの失敗(実際のところ、今のF1のスタートはドライバーの上手い下手とあまり関係しません)であったりで、どうにもツイてないなという感じでした。

そして、マレーシアGPのエンジンブローが仮になかったら。おそらく、2016年のチャンピオンはハミルトンのものだったでしょう。ハミルトンがマレーシアGPを優勝して290ポイント、一方のロズベルグは285ポイント。この状態で残り5戦としての鈴鹿。もう去年の再現しかありえない感じ。

ところが、セパンでのエンジンブローはそうとうハミルトンを精神的に痛めつけてしまったようで、鈴鹿に現れたハミルトンはすっかり毒気が抜けたような感じになっていました。木曜日の記者会見ではすっかり拗ねて質問に答えず、日本メディア向けのインタビューでは「日本に住みたい」などと見ている日本人が全員「嘘つけ」とツッこむような回答をし、イベントもリラックスして「僕は昔、空手をやっていたから日本語で10まで数えられるよ」とサービスしたりしてました。機嫌は良さそうだけど、ちょっと違和感を感じました。あれ?もしかして、ハミルトン諦めちゃった?

というわけで、今でも速さはともかく強さではロズベルグはハミルトンに全くかなわないと思っているので、ハミルトンのモチベーションと二人の運勢次第ではハミルトンにもチャンピオンの可能性は十分あると思います。しかし、どうやらハミルトンの中では今年は終わっちゃったっぽい。まさかの当確からの逆転になってしまいそうです。まあ、あれだけ壊れればしょうがないかな。

さて、鈴鹿でのもう一つの話題といえば、ホンダのまさかの惨敗です。雑誌に掲載された長谷川さんのコメントによると、シミュレーターで出ていたタイムがまるで出なかったらしく、イニシャルのセットアップが大外れで、そこから戻せないまま終わってしまったご様子。鈴鹿はセットアップの妥協点を見つけるのが難しいサーキットとして知られていますが、その鈴鹿に持ってきた途端に他のサーキットよりガクッと戦闘力が落ちるということは、よほどセットアップの幅がないマシンだということなのでしょう。こういうキャラクターは意外にずーっとチームは引きずるものなので、来年のマシンも心配です。

さて、最後におまけ。WEC富士でのトヨタの優勝おめでとうございます。他では勝てないけど富士では勝てたということは、トヨタが正にサルテサーキットに照準を絞っていた証拠で、ル・マンでのあわやの優勝が決して運のなせる業ではなく、狙って取りに行ったものだったという証明になったのではないでしょうか。しかし、最終スティントに新品タイヤを履いてペースに勝るアウディの、それも日本育ちのロイック・デュバルを抑えてトップを守り切った小林可夢偉は素晴らしかった。なんだろうな、このホンダとトヨタの明暗は。

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