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芳々亭のもつ鍋をおとりよせ

何年か前に、どこかの百貨店の催し物で九州の物産展がありまして。いろいろと試食させてもらいながらホイホイと口車に乗せられては買っておりまして。

その中でも、試食で一口食べて「これは美味しい」と買って帰ったのが、芳々亭のもつ鍋。今年もお取り寄せして食べました。

いやね、もつ鍋なんて普段好き好んで食べないのでコレがもつ鍋のなかで一番旨いとかそういうことを主張するものではないんですけど。九州に縁もゆかりもないないので、この店にも行ったこととかもちろんないし、評判も知らないんですけど。

でも、旨いんだわー。これが。

モツっつっても、ほぼ脂。噛み応えもなーんもない、口に入れたら何の歯ごたえも無い内臓脂肪。ただ、この脂が旨い。口に入れると顔がほころびます。なんなんでしょ。だって、ステーキの脂身だけ食ったって、別になんも旨くないじゃないですか。なんでこれは旨いの?どうなっているの?どうなっていてもいいか、旨いから(笑)

そんなわけでオンラインショップへのリンクを張っておきます。2人前で2450円(税抜・送料別)でございます。安いじゃん。お勧めです。

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F1が死んでいく

トヨタが撤退したときに、「トヨタは真っ当な企業だから、F1は相応しくないなあ」と感じました。前年にホンダが撤退したときには非常に残念に感じたんですが(ホンダは良くも悪くも真っ当じゃ無い感じが魅力の企業なんで)、トヨタの判断は正しいと思った。モリゾウ社長は、F1にWECやWRCなどのトップカテゴリーでのトヨタの活動を大きく推進しながらF1には目もくれません。もっとも、ケルンのトヨタの風洞は多くのF1チームが使用していますから、車体だけなら今でもできるレベルにはいるんでしょうけど、しないでしょうね。

その時点で世界で最もF1を愛していると世界が認める数%を除いた日本人にとってのF1は終わりました。日本はF1を見放しました。だって、理不尽で不可解でつまらない世界だから。

レースファンにとっても、もうすでにF1が無くても日本にはSFとSGTという2つの大きな自動車レースのシリーズがあり、年間15戦程度はレースが楽しめます。あまり人気が上がってこないと言われてはいますが、野球とサッカーを除いた他のスポーツで比較すれば、誰もが学生時代に接したことがあるテニス、バレーボール、バスケットボールや世界では熱狂的なファンがいるラグビー、アメフトと大差なく固定的なファンがいて、まあ、リーグを続けて行くには問題ないレベルで運営されています。

ただ、本来であればトヨタの撤退と共にシートを失うはずであった小林可夢偉が奇跡的な幸運をつかみ取ってそれから数年活躍してくれたおかげで、少しだけ日本とF1のつながりは維持されました。その間にもF1は緩やかに死んでいきました。

誰のためかわからない思いつきのようなレギュレーションによって、ノーズには変な段差がついたり、へんな突起が付いたりするようになりました。これまでさまざまな奇妙なマシンが開発されましたが、それらは何らかの機能に基づくデザインでした。しかし、ここ数年のマシンの変化はただレギュレーションを満たすだけで、それも意味があるんだかないんだかわからない物でした。機能に基づかないデザインは醜い。シンプルな理由でF1マシンは魅力的な外見を失っていきました。

そして、F1はどんどんとファンがいないところで開催されるようになりました。開催権料を稼ぐため、F1開催という権威を求めてそもそも自動車レースのファンがいないようなところでF1が開催されています。がらがらのスタンドが移る度に、F1が魅力のないものであることをアピールしているようです。一方で4年連続でチャンピオンになったドライバーと、2年連続でダントツのコンストラクターズチャンピオンになったチームの母国であるドイツでF1は開催されなくなりました。開催権料が高くなりすぎて、チケットが高額化し、ファンの心を失ったからです。

私はF1を25年見続けてきたものとして、F1はまだまだ魅力的だと思います。マシンデザインにおける創意工夫をみる楽しみ、レース戦略、個性的なドライバー達。何も変わっていないとさえ思います。

しかし、F1という興業の運営には疑問を抱かざるをえません。

現地のことをまったく考えない開催時間は毎回のようにスコールで中断されるGPを産みだし、別のGPではヨーロッパ時間にあわせて午後遅く始まったレース終盤、薄暗くなった中の雨のグランプリで20年ぶりの死亡事故を招きました。

テストを制限し走行時間が減らされて露出が管理されたことにより、F1マシンが走っている姿をレース中継以外でみることはなくなりました。マシンの走行映像をCMですら使えないことにより、スポンサーは減りました。

複雑に絡み合ったお金の問題は、F1へのステップアップの道を閉ざしました。ダントツでGP2のチャンピオンになったドライバーがシートを得られず、何の実績も無いチームの育成ドライバーがデビューするようになりました。日本の若いドライバー達はF1という言葉を口にしなくなりましたが、それは世界的な傾向かもしれません。努力が報われないF1はレーシングドライバーがみる夢の世界ではなくなりつつあります。

コスト削減が叫ばれる中、マシンの耐久性はどんどんと引き上げられました。レース順位間のポイント差が小さくなったため、リタイアのリスクが高まり、マシンはどんどん壊れなくなりました。その結果、下位チームが番狂わせで活躍することは難しくなり、毎回、同じメンバーが上位に来るようになりました。接触でポイントを失うリスクは高まり、バトルは敬遠されるようになりました。

そうやって、F1は少しずつ熱を失っていき、世界的に視聴率は低下しています。日本が見放したF1は、同じように世界的にも見放されつつあります。

そして、今年、ついに日本ではF1のレース中継が無料では観られなくなりました。地上波のF1中継はなくなっていましたが、BSフジに移ったことでむしろ全国的には見やすくなっていたかもしれないぐらいでした。しかし、今年は中継がありません。伝え聞くところによると、フジは放送したかったのですがアジアのF1放送権をFOXが押さえ、そこから権利を買うことになった今年は、契約上、無料放送ができないのだそうです。

これも、F1のプレミア感を高めたいF1の興行側の思惑なんでしょうが、これで日本のF1はとどめを刺されたといってよいでしょう。F1に興味を持ちだしたのは、みなさんたいてい、中学・高校のころなんじゃないですか。その頃に、もし有料放送でしかF1を観られなかったなら、F1のファンになっていたと思いますか?もう日本では新しいファンの拡大は望めません。そんなスポーツにお金をだそうという人もますますいなくなるでしょう。さようならです。

人気低迷を受けて行われる来年のレギュレーション変更では、F1のスピードアップが図られるそうです。今のF1は遅いので人気がないと思っているらしい。馬鹿な・・・。フォーミュラEのレース中継をみたことがないんでしょうか。テレビ中継で観ている人にとって、どんなにストレートで速かろうがカメラが追いかけて画面の中央にマシンが移り続けている限り絶対的な速度はわかるはずがありません。

また、遅かろうが、相応に運転の難しい車、技量の試される車、体力の要求される車は作れます。速いだけの車なんていくらでも作ることが出来ます。F1マシンの数十分の一の価格のSFマシンで、F1の予選最下位には勝てるんですから。このレギュレーションを作成したテクニカルチーム自身が、「言われたからやったけど、これでレースはたぶん面白くなくなる」と言ってはばかりません。何をやっているんだ!

大好きだったF1 PODCAST、「F1のすくつ」は昨年お休みしていました。今年は復活してくれたんですが、パーソナリティからまさかの「今年はレース中継を観られない人が多くなる。じゃあ、私も観ない」宣言が。うー・・・、わかるよ。わかるんだけど、なあ。

しかし、死んでいくものは仕方が無い。どんなエンターテインメントにも寿命はある。死んでいくF1を今年も看取っていきたいと思います。F1GP 2016シーズンは、明日開幕です。

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