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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q

エヴァQを観てきました。

いや、凄いものを観ました。間違いなく凄い。満員の観客はみなぼーぜんとしてました。で、みんな「まあ、エヴァだからしょーがないかー」というような顔をしてました(笑)

エヴァ本編の前に、特撮博物館で上映された「巨神兵東京に現わる」が上映されます。特撮博物館では、あれを観終わった後に実はこうやって撮っているんだよという展示がありまして、あの映像は一種の教科書のようなものです。度肝を抜かれるんですが、そのメイキングを観て理解して始めて腑に落ちるというか、消化できるというか、そんな感じです。だから、東京都現代美術館をお客さんはスッキリして出てきます。

しかし、今回の併映の場合にはうわーと思ったまんまでエヴァ本編に入り、アバンでまたうわー、ピアノで少し落ちついた後にラストでまたまたうわー。消化不良を起こします。なんか凄いものを見たけど、なんだったのかよくわからない(笑)。そういう意味では、巨神兵もエヴァ本編も感想が一緒なんですよね。「うわわわ、すっげ〜」・・・以上。まあ、もちろんあらすじは追えるんですが、とにかく圧倒されてしまって。

そんなわけで、エンドクレジットが流れて、いつもの「サービス、サービスぅ」があって、客電がついて周りを見渡すと、満員のお客さんの頭の上 に???とハテナが三つずつ並んでるのがわかると(笑)

凄かったし、面白かった。でも、観た感覚が「巨神兵」と同じということは、ドラマは抜きで評価してるってことですわね。だから、ポニョとも感覚が近いです。ポニョは宮崎さんの悪夢をジブリパワーで凄ま じい映像として具現化したものでしたが、エヴァQは庵野さんの壮大なホラ咄を日本中のアニメーターの総力を結集して作り上げたものです。なんせ、自分で金出して自分で書いて自分で監督して壮大な同人映画なんで、まるごと庵野さんのものですから。

エンドクレジットは圧巻です。私のようなヌルいアニメファンでも名前を知っているような有名どころのアニメーターさんは一人残らずエヴァを作っていたんじゃないか、 むしろ日本中のアニメーターはエヴァを作る手を時々休めて交代制で他の作品を作っていたんじゃないかと思うほどの顔ぶれです。そうだし、そうでもなけりゃとて も完成しないだろうというほどの映像です。ネットで「作画が荒れてる」とかのたまってるドバカどものはいったい何見てしゃべってんだ?つか、何と比較したらそんなせりふが出てくるんだ・・・

そしてまた、このホラ咄が面白いんだ。酒飲みながら「で ですね、そこに零号機に乗った綾波が現れて、でも綾波のプラグスーツには9って書いてあるんすよ・・・」てな感じであらすじを聞いたら、「うっわ、なにそ れ、みてぇ〜」って言うに決まってます。そういうレベルでは話も面白いです。

ただね、期待通りだったかと言われればよくわかりません。そもそも自分が今更エヴァに何を期待しているのか、よくわからない。

「あっ たはずの幻の26話」、それは確実に期待してるものの一部ではあります。思えばテレビ版25話の放送直後に「これは絶対にリアルタイムで観ないと後悔するから。間違いなく祭になるから。」と仲間を集めて最終話前日にそれまでの全話を一気に観て備えた日からもう17年。失われた最終回にさまよって、一つの行 き着いた地がこのQです。序も破もこの瞬間のためにあったのですから、確かめずにはいられません。

とはいえ、な んせあれから17年。流石に物語的な解決を求めているわけではありません。個人的にはテレビ版も旧劇場版も、どちらの畳み方も好きです。テレビの25、 26話は最高にクールでクレイジーでした。まあ、怪我の功名なんでしょうけどね。ただ、庵野監督が「いや、当初やろうとしてたプロットは別にあるんだよね」と言えば、それも観たいに決まってます。

でも、いろいろな経緯で当初セルパッケージに同梱されるだけだったはずの別バージョンの25、26話は劇場版となりまし た。作るのに手間取っているうちに内容もどんどんと変わっていってしまったことでしょう。また、ファンも待ってる間にどんどん妄想と邪推が進んで、ちょっ とやそっとでは驚かなくなってました。そんな状況がねじれにねじれて生まれたのが旧劇場版。見事に予想を裏切ってはくれましたが、期待も裏切ってました。 すごかったんだけど、いや、みたいのは30分アニメの最終話だったはずなんだけどな、みたいな。でも、もう10年以上経ったわけで、今観たいのはそれか? いや、違うだろうと。

そういう意味では終わった後の客席からも不満の雰囲気はなかったですね。それが期待通りだったからなのかはわかりません。が、若いファンはそもそもあの「ソレジャナイ」感は知らないわけですし。

しかし、またアイツが死ぬところで終わるわけで、ある意味では今回でテレビ版24話までとも言える(笑)。しかし、キチンとカタルシスのある展開なので、早く次が見たいという感じはありません。今はとにかくボーゼンとしていますが、ゆっくり1年くらいをかけて、モリモリに盛り込まれた要素を消化したいですね。今ま でのエヴァと違って観て嫌な気持ちにさせられないため、観るのに覚悟が要らないので、空いてきたらまた行ってもいいなと思いました。

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