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「おかえり、はやぶさ」こと松竹版をみてきた

まあ、たぶん気に入らないんだろうと思いながら、はやぶさの映画を見てきました。それも、一番評判の悪い「松竹版」を(笑)。

興味の無い人に説明をしておきますと、はやぶさの映画は3社競作になっています。それぞれ、宇多丸さんにならって「20世紀FOX版」「東映版」「松竹版」と呼びます。詳しくは、ウィークエンド・シャッフルのPodcast 3/24 ザ・シネマハスラー「はやぶさ三部作」 をお聞きください。この放送の中でも松竹版はけちょんけちょんにけなされてます。

まあ、ご指摘はまったくもってその通り。じゃあ、なんでこれを選んで見に行ったかと言えば、青春ラジメニアの岩崎さんが東映版と松竹版の両方の試写をみて、松竹版を推していたからです。「失敗した火星探査機『のぞみ』の話が大きく取り上げられてて、今までの積み重ねが大事やねんというのが伝わってきたからと、まあ、映画としては東映版の方が立派でちょっとかわいそうやから判官びいきで」とコメントしていました。

「のぞみ」と聞くと、どうしても心揺さぶられます。松浦晋也さんの「恐るべき旅路」を読んで涙した私としては気になって仕方ない。というわけで、観てきました。

開始早々、「のぞみ」の最後の場面です。もうね、冒頭5分で泣きそう(笑)。そして、その「のぞみ」のプロジェクトマネージャーの息子がはやぶさのエンジニアで主人公(藤原竜也)という設定。いや、もうそれはずるい。途中、なぜか関係者の奥さんが難病で・・・という余計な話が入ってきたり、その息子が劇中で5年も経っているのにまったく成長しなかったりとか、えらく雑な部分もありましたが、もうね、「のぞみ」の話でまいっちゃう。絶対、嘘なんですよ、もちろん。「のぞみ」のプロジェクトマネージャーさんが引退後に引きこもりになっているとか絶対違うと思うんですけど(笑)、「『のぞみ』は関係者全員のものだ。だが責任は俺にあるんだ」と苦しむ三浦友和さんの芝居を観ると、もう耐えられない。うるうるです。

もうね、この映画は逆になっているべき。オープニングが「はやぶさ」の成功シーンで、この成功は「のぞみ」で繰り返したチャレンジが無駄ではなかったからだ・・・と「のぞみ」の話にしちゃいましょう。主人公は「軌道の魔術師」だった頃の川口さんで。最後は、悲劇になっちゃうんだけど絶対に感動的な映画になるし、今だからこそ作れるじゃない。正直、ほとんど地上の絵だけで済むんだからそんな高い予算がいるわけでもなし。3作バッティングしたんだから、1社ぐらいそんなのでもいいじゃんよ。たぶん、お客さんはみんなだまされたーと思うだろうけど(笑)。

あと、内之浦がどんなところかとか、M−Vの打ち上げシーンとかマニアックなCG映像が観られたのもちょっちうれしかったです。なぜか勢い余って難病の奥様が移植手術の為に渡米する飛行機までCGでつくってましたが。観てる人全員が「これいらんやろ」とツッコんでたと思います(笑)。あとは、的川さん(をモデルにした登場人物)が文科省のお役人を説得して運用予算をもらってくるシーンとか、例の「こんなこともあろうかと」のシーンとか、面白い場面もいくつか。なんだかんだいってラストはほっといても感動的なシーンなので、そこそこ満足して観られる映画でした。まあ、ツッコミいれながら観るのが楽しいって面もありますからね。

というわけで、素晴らしい映画とは言いがたいですが、楽しく観られました。他の2本も機会があったら・・・いや、もういいか(笑)


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