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F1GP2012 #1 オーストラリアGP

今年も開幕の日がやってきました。かれこれ22年もF1を見続けているわけですが、やはり開幕戦のドキドキというのは変わりません。

F1が好きだと人に話すとよく「あんな車がぐるぐる走っているだけなのを見て楽しいの?」と聞かれます。もちろん楽しくありません(笑)。例えば、私だってドライバーもチームも車のこともじぇんじぇんしらないレースの中継をいきなり見てもさっぱり面白くありませんからね。F1とはまず車の開発競争であり、その車の優劣をドライバーがひっくり返してしまうことがあることが魅力なわけです。

というわけで、開幕戦はまず現行レギュレーションに対してどのチームがベストなソリューションを用意してきたのかがわかる1年でもっとも楽しみな日です。

この開幕戦を見る限り、もっとも成功したのはマクラーレンのようです。他チームに0.5秒の差をつけています。ただし、アルバートパークはストップ・アンド・ゴーの性格を持つサーキットなので、このサーキットではマクラーレンの優位が強く出るのかもしれません。それにしても、一番速い車はマクラーレンだと思ってよさそうです。マクラーレンというチームは画期的な車をデザインすることは不得手ですが、そこそこの車を速くするシーズン中の開発力は他チームの追従を許しません。なので、開幕時点でマクラーレンがリードしているというのは、このまま行ってしまう可能性大ということです。ちょっと心配でもあります。

その次には、どうやらレッドブルとメルセデスが来たようです。ニューウェイ3年目のジンクスは今年も当たってしまうのか。まあ、基本的にレッドブルは2009年に最速のマシンを作り上げてから同じコンセプトのマシーンで4年目なので、そろそろ新しいチャレンジが必要な時期かもしれません。いや、実際、いろいろやってはいるんですけどね。メルセデスは今年のマシンはなかなか良さそうです。ただ、なかなか成績が安定しなさそうなのが、所詮、元BARというところでしょうか。本当のトップチームになるにはまだ何かが足りない感じです。

その後ろは団子状態。ロータスがちょっとよくて、ザウバー、フォースインディア、トロロッソ、ウィリアムズは横一線かな。この中ではウィリアムズがぐっと力を伸ばしてきた印象です。まあ、90年代の最強ぶりを覚えているオールドファンにとって、ウィリアムズが中堅以下に落ちるというのはちょっと考えにくいぐらいなんですけど。去年は先進的なマシンで苦戦しましたが、コンセプトは悪くなかったはずで、今年ちゃんと煮詰めてこられたのなら期待大です。

さて、フェラーリがこの集団の後ろになってるんですよね。アロンソをもってしてもQ1に行けないというのはかなり重傷です。決勝はアロンソのうまさで5位をとりました。これが車の優位をドライバーがひっくり返したいい見本で、決勝でも間違いなくウィリアムズより遅かったわけですから非常にマズい。フェラーリというのはマクラーレンと違って、車がダメだという話になるとまず人事の話になってしまう悪い伝統がありまして、ダメな車をすぐに立て直すことができません。フライ・アウェイの間はたぶんこのままでしょうから、今年はもうダメかも。

というような戦力分析をふまえた上で決勝結果をみると、やはりジェンソン・バトンというドライバーはすごいドライバーです。チームメイトの方がラップ単体では自分より速いことを受け入れて、その上で巧さで優勝するんだからカッコイイ。ハミルトンはめちゃくちゃ速いことはもう誰しも疑わないんですから、バトンから盗めるところは盗むべきでしょうね。

そして、そのマクラーレンをセイフティカー絡みとはいえ、一台食って2位に入るんだからベッテルも車の優劣を覆す能力のあるドライバーです。2年連続チャンピオンは伊達ではありません。本来であればウェバーの位置がレッドブルの位置です。今回のウェバーは彼がなかなか結果が出せない地元で卓越したとは言えないまでも十分な働きをしました。

反対にメルセデスはこのグランプリをノーポイントで終わるのは非常に残念でしょうね。しかし、今年は十分に活躍してくれそうです。最低でもシューマッハの表彰台は見られるはず。

可夢偉はまたもミラクルを見せて見事な6位入賞です。スーパーミラクルのアロンソが上にいる以外はレッドブルとマクラーレンしかいないんですから、これ以上は無い結果です。今回は完全に棚ぼたですが、ちゃんと拾える位置にいて、何も無くてもポイントだったんですから十分な活躍です。ペレス、ロズベルグ、マルドナドは最終ラップに泣きました。特に、今回素晴らしい走りをしていたマルドナドはかわいそう。今回はウィリアムズはぜひともポイントが欲しかったでしょう。しかし、若いドライバーは最終ラップに突っ込んででもチャレンジすべきです。がんばれ!。まきこまれちゃったお二人は残念でした。グロージャン、リチャルドもいい仕事をしました。ここのところの若いドライバーはなかなかいいですね。

そして、まったく見せ場がなかったのが、マッサです。いいところなく終わりました。いやあ、つらいですなー。今回もペレスがいい走りをしたことですし、そろそろペーターおじさんがそろばんを弾きだしているころでしょう。がんばらないとねー。

次戦は連続開催のセパン。アルバートパークよりもマシンの性能を判断するには向いているコースなので、戦力図がよりはっきりするでしょう。それでいて、決勝レースはかなりの高確率で雨がらみになるので、レースが荒れれば下位チームにもチャンスあり。昨年はルノーが大暴れしました。さて、どうなりますことやら。

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