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F1GP2011 #1 オーストラリアGP

待ちに待った開幕戦。F1ファンが一年で一番たまらないのが新車発表から開幕戦までの時期です。新車が出そろってきて、「この車のこのアプローチはアリなのか?」「一番速いのはどこなのか」といろいろ妄想に妄想を重ね、そしてついに正解が出る。興奮します。

バーレーンがジャスミンしてしまったおかげで、予定よりも2週間その妄想が長引きましたが、長らく開幕カードだったオーストラリアでの開幕戦。いやいや、盛り上がりました。

今回のポイントはこんな所でしょうか

  • チャンピオン決定のお知らせ
  • それでもF1はおもしろい
  • テストと違いすぎる人達
  • 順当なナンバー2とそうでないナンバー2

さて、開幕前の妄想が打ち払われる時がやってきました。2011年のF1は誰が速いのか。決定です。2011年のチャンピオンはセバスチャン・ベッテルでした。・・・いや、これでベッテル以外がチャンピオンはおかしいでしょう。ウェバーがぼんやりしていたのがなぜかが気になりますが、予選でのマクラーレンやフェラーリとの差を考えれば決定的とも言える差です。

考えてみれば、2009年の大きなレギュレーション変更以来、レッドブルのマシンはベースの性能はずっとトップです。2009年のブラウンGPのマルチディフューザーや2010年のFダクトのようなわかりやすい飛び道具なしにライバルと互角に渡り合っていたわけです。 さすがに3年目の今年はもうネタ切れでしょう。エキゾーストまわりでいろいろなトライがされていますが、これだ!というものはなさそう。逆に開幕戦ではKERSなしでぶっちぎりで勝ってしまったわけで、死角はないと考えて良さそうです。昨年の序盤戦のベッテルはひたすら壊れていたわけですが、今年はそんなこともなさそう。これは決まりかな。

後は、ウェバーにがんばってもらうしか無いんですが、オーストラリアのウェバーは完膚無きまでにベッテルにやられてしまいました。このままだとも思いませんが、もし数戦この調子が続けばウェバーは引退に追い込まれてしまうでしょう。チャンピオンを取って自信を深めたベッテルは一気に「強さ」、そして「王者の風格」を身につけてしまったように見えます。

そんな感じでチャンピオン争いは、残り18戦を残して終了したわけですが(笑)、そうだとしてもF1がつまらなくはなりません。マクラーレンとフェラーリがどうキャッチアップしてくるのかも注目だし、ルノーとメルセデスの第3集団争いも気になります。マシンとチーム力ではルノーが上ですが、明らかにドライバーの格はメルセデスの方が上。最終的にどちらが上に来るでしょうか。

トップチーム以外は混沌です。若干、ザウバーとウィリアムズが上に来ているような気がしますが、トロロッソとフォースインディアもマシン開発に失敗したという感じでもありませんからサーキットごとに力関係は変わってきそうです。どこが抜け出すのか。この中から番狂わせを起こすチームは出てくるのか。注目です。そして、ここにロータスとヴァージンが追いついてくるのか、こないのか。楽しみですね。

もっとも、開幕してみればだいたい力関係は昨年のままかなという感じですが、冬のテスト段階で大きな話題だったのが、「ピレリタイやは全然持たないらしい」と「マクラーレンが大失敗しているらしい」。ところが、マクラーレンは開幕までに帳尻を合わせてフェラーリの上に来てしまいましたし、ピレリタイヤは常識的な3回ストップまでで収まり、なんとザウバーのペレスが1回ストップで走りきってしまうという驚きの結果。テストって何だったんだ。

まあ、開幕当時のダメ車をすごい開発力で勝てる車にしてしまうのがマクラーレン。毎年そんな光景を見てる気がします。なんで最初から速い車が作れないのかが不思議ですが、とにかくシーズン中の開発力が他チームを圧倒してるんですよね。コースとタイヤによっては年間数戦ぐらいは勝ってしまいそうですが、でも、届かないでしょう。レッドブルが途中でマシンの方向性を見失うとかそういうことでもない限り。ニューウェイが病気でもしない限りはなさそうだなあ・・・

さて、F1はチーム間の戦力バランスも注目ですが、直接比較できる同じチームドライバー同士の対決も見物です。開幕戦はどうだったか・・・と言えば、レッドブルは言うまでもなし。

フェラーリは・・・またマッサはかっこわるかったですね。気まぐれライコネンならまだしも、アロンソに勝てる器ではないなあ・・・。ライコネンの時はチームがマッサ寄り(ライコネンはチームといい関係を築くのが下手ですな)だったというのも大きかったんですが、アロンソはがっちりフェラーリチームの心を掌握しているようです。

マクラーレンですが、マシンがイケてないときに強いハミルトンと完璧にハマれば強いバトンのよいコンビですが、タイヤが持っちゃったのでハミルトンという感じでした。今回のバトンはマッサと絡んだ場面がもったいなかったですが、悪くなかったですよね。

ルノーは・・・ニックはどうしちゃったのかしら。ペトロフはそろそろ本気を出してきたのかもしれません。今回はすばらしかった。

メルセデスは・・・結局、去年と変わらないようですね。

新人さんの方は、バリチェロとマルドナドでは比べようもなし。可夢威とペレスは今の時点ではもちろん可夢威ですが、ペレスは良さそうですね。ワンストップで走っちゃうのはザウバーの車がタイヤに優しいというのもあるんでしょうが、もちろんペレスがダメ子ではできませんし。楽しみです。フォースインディアのディレスタも前評判通り。マシンにもある程度慣れてるし、スーティルが速いけど安定感に欠けるタイプなので、落ち着いている感じがいいかも。トロロッソは・・・いつリチャルドが乗るのか楽しみです。

そんなところかな

次戦はマレーシア。必ずスコールが来る波乱のレース。雨に強いドライバーが番狂わせを起こしてくれるのか。個人的には今年もバトンに期待です。

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今この世界を生きているあなたのためのサイエンス/リチャード・ムラー

サンデル本が売れた流れでこの本もかなり売れました。原題は"Physics for future presidents: the science behind the headlines"。つまり、政治的判断をするのに必要な物理学ということ。

で、軍事、環境問題そして宇宙政策に関わる話題と並んで、外せない話題として「原子力」が取り上げられています。

この本を読んだのは去年ですが、まさか、この本が日本人必読の書となってしまう日がくるとは。この本に書いてあるレベルを理解して初めて、福島で何が起こっていて、それは心配するべきことなのかどうなのか、我々は個人としてだけでなく日本人としてどうすべきかを語る資格があるのです。この程度の勉強もしないで、水を買い占めたり、はっきりと人体に対する影響について発言できない政治家を責めたり、原発なんてイラネェという輩は、現代には要らない人間です。

とりあえず、日本人全員これを読め。Iだけでいいから読めよってことなんですが、あえてここに書いてあることを繰り返して書いておきます。とりあえず、今の状況でこれだけは覚えておいてください。

放射性物質は、人体に対して、毒ではなく発がん性物質として振る舞う

ということ。はい、よくわからないよーという顔をしている人がいますね。要するに、致死量みたいなものがちゃんと定義できないってことです。

世の中で一番臨床例もたくさんあって研究もされている発がん性物質がタバコであることは間違いがないと思いますが、どれだけタバコを吸うと肺がんになるか、はっきりとした値はありません。ただし、たばこを吸う人が吸わない人よりがんになるリスクが高いことははっきりしています。このリスクは評価可能です。

つまり、言えるのは、たばこを吸うとガンになる確率が何%か上がるということだけで、どれだけたばこを吸うとガンになるかは誰にもわからないということです。たばこは1日1本なら安全で、1箱だと危険とか誰も言えないわけですし、まったく吸わなくてもがんになる人はたくさんいるのです。

あ、まあ、もちろんたばこを煮出して飲めばニコチン中毒で死ぬので、そういう意味では致死量はあるわけですが、それはニコチン中毒で死んだんであって、肺がんで死んだ訳じゃないですからね。放射線もいっぱい被曝すれば、中毒症状で髪が抜けたり、ぽっくり死んだりしますが、バケツでウランを硝酸に溶かしたり、炉心内で作業でもしない限りはそんなことにはなりません。

だから、「人体に直ちに影響はない」ってのはまさにそういうことです。放射能汚染された水を飲んでも、直ちにはなんともありません。将来、がんになる確率が数%増えるだけです。

大丈夫、あなたは生きていれば、たぶん、がんになります。日本人でがんで死なない人は他の要因で死んだのです。もしかしたら、この事故で日本人の平均寿命がちょっぴり縮まるかもしれません。が、それを統計的にとらえることはできても、個々人がこの事故が原因で早死にしたかを知ることはできません。

だから、そりゃ人体に影響があるかないかといわれたら間違いなくあるんです。あるんだけど、例えば病院で寝たきりの人を避難させるほどかと言われたら疑問です。特に高齢の方はなおさらです。あなた、80歳の寝たきりのおじいちゃんがたばこを吸っているのをみて「将来、肺がんになるリスクが高いから、やめなさい」って言いますか?私は言いません。リスクを考えて、適切な行動を各々が取るべきで、見苦しいからテレビに向かってぴーちくぱーちく文句を言うのはおやめなさい。

もちろん、原発の事故は予断を許さない状況でしたから初期的に緊急避難が実施されるのはやむを得ないと思います。思いますが、状況が落ち着いたら放射線レベルが戻らなくてもいったんみんな戻って、1ヶ月ぐらいかけてゆっくり準備して移住していいんですよ。そういうものです。この先、長い期間生きる子供だけ先に疎開させるのもあり得る選択肢です。とにかく、「危険か、危険じゃないか」ではなくて、リスクを評価する。そういうことが必要なのです。


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義援金の(私にとってベストな)送り方がわからない

どこもかしこも義援金を集めています。

被害を受けなかった日本人の義務として、私も義援金を出します。産まれてこの方、そんなもの出したことがない私ですが、出します。阪神大震災の時にはまだ所得がなかった私ですが、今は人並み(ロスジェネ内比較)に稼いでいます。出さずにはいられません。出さいでか。出すんですが、あまりにもあちらこちらで義援金を集めていて、よくわからない気持ちになります。

ちなみに、私の勤務している会社では、ちょちょいと社内システムから入力すると給料から天引きで義援金を送れるシステムができてます。楽ちんです。しかも、ここで送金すると受領証がもらえ、確定 申告するとかなり戻ってくるそうです・・・戻ってきてどーすんだよ。私の払った所得税も国のために使われるんです。この災害は真に国家レベルの出来事なんですから、戻ってきちゃ意味がない気がします。全部国のために使っていただきたい。むしろ、税金余計に取っていただいていいぐらいの意識です。

さて、多くの著名人が義援金の呼びかけをしています。さらに、いろんな団体を立ち上げています・・・が、結局のところ大抵は赤十字や共同募金へ渡ります。中間に多くのシステムを経由するよりは直接、赤十字に振り込んだ方が無駄がなくてよい気がします。

例えば、私は20年来のモータースポーツファンですが、脇坂寿一選手が立ち上げたSave Japan というサイトには疑問も感じます。モータースポーツを愛する紳士・淑女の皆様(スクツのquzyさんの言い方がうつりました)は、寿一選手を応援する気持ちとは関係なく、自らの志で義援金を送る方ばかりだと思うからです。 海外の有名アーティストが日本のことなんざよく知らない人に日本の惨状をアピールして義援金を集めてくれるのとはちょっと違うと思うのです。

ただ、逆にモータースポーツファンの力なんてそもそもたいしたことがないに決まってますが、モータースポーツを愛している人間の存在を積極的にアピールする意味で、私の義援金はSave Japanを通すべきなのかもしれません。義援金を送れて、なおかつ、モータースポーツファンの存在を少しでも顕示できるのであればお得というものです。ちなみに、振り込み先がみずほ銀行なので、システムが安定するまで今はちょっと避けてあげた方がいいかもしれません(笑)

いろんな送り方があるんだなーと思いつつ、ゆうちょ銀行の義援金送付案内ページを見てまたびっくり。いろいろな送り先もあるんです。

  • 東北地方太平洋沖地震災害
  • 長野県北部地震災害
  • 上越市大雪災害義援金
  • 妙高市豪雪災害義援金
  • 新燃岳噴火災害
  • 奄美大島龍郷町豪雨災害
  • 宮崎県口蹄疫被害
  • ハイチ地震災害
  • ニュージーランド地震災害

・・・どれも大変な災害で、その中から今回の震災を選ぶべきなのかわからなくなってきました。日本がこんな状況であえてハイチやニュージーランドの地震にお金を送っている場合ではない気がしますが、新燃岳なんかはまさに現在進行形で、かつこの騒ぎで注目度が下がってしまって困ったりしないんでしょうか。

そんなこんなでもやもやしてしまって、まだ送ってません<をゐ。今回の震災に対する援助は長期にわたって必要になりますから、毎月でも送るべきなのかもしれません。毎回、違うところを経由してみたりしましょうかねぇ?

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首都圏という奇跡のようなシステム

今回の大震災で認識を改めたのは、津波の恐ろしさです。

もちろん、奥尻やインドネシアの例を知っていたわけですが、日本近海で起きた地震による津波がこれほどまでに広範囲に大規模な破壊をもたらすとは思っていませんでした。これだけの大地震で大混乱が起きている中、たった30分後にやってくる津波から逃げるのは至難の業です。あえていえば、今回の地震が昼間だったのは幸いでした。これが阪神大震災のような夜間に停電を伴っていたとしたら、人的被害はさらに多かったと考えられます。

そして、もう一つは東京と首都圏というシステムの異常さです。毎朝、何十万人という人が移動し、食事し、生産活動をし、帰宅する。このシステムを回すためのすばらしいインフラを首都圏は維持しているのですが、いったん、それが維持できなくなるとがたがたです。地震とその後の計画停電によるダイヤの乱れによるごたごたや、流通の混乱を見ると、ちょっと過度にインフラに頼りすぎなんじゃないかと思ってしまいます。もう昔から言われていることですが、オフピーク通勤や、首都機能分散などを今回の災害を気に本気で考えるべきでしょう。

それにしても、なんで日本人は毎朝9時にキチンと出勤して、言われた時間まで残ってるんだか。夕方の電力ピーク時に想定外の停電が起きるかもしれないと言われたあの日、節電のためただでさえ本数を減らした電車に、停電になるかもしれないから定時で帰れと言われた人が殺到するなんて光景は、マヌケ以外のなんでもなかったですよね。みんな、言われたとおりにするんじゃなくて、日本全体のためにどうするべきなのかキチンと考えて行動しましょうね。大人なんだから。

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明和電機 事業報告ショー 2011

震災以来、あちらこちらで節電・自粛が続いていますが、年に一度の明和電機事業報告ショーは無事に開催されました。毎年、気がつくと終わっていたり、チケットが売り切れていたりで行ったことがなかったのですが、今年は参加することができました。twitterで社長をフォローしたおかげかも。

というわけで、日頃は芸人さんがお笑いをやっているのであろうよしもと品川プリンスシアターへ初めて行ってきました。客層は男女比が3:7で女性の方が多いという感じ。こんなに女性が多いとは思いませんでした。

今回は「節電」宣言があり、100Vを使う楽器は使わないとのことでした。オープニングはジャンボオタマトーンとチャリ楽器のドラム、そしてワッハゴーゴーで不気味(笑)な演奏でスタート。

そして、昨年度の活動とこれからの展開の説明があり、青い作業着を着たドラムにドリルにつけた筆で目をいれ、みんなで社歌を歌って終わり。ブダペストでバカロボをやった話がおもしろかったですね。

オタマトーンを持って行くのを忘れたのががっかりでしたが、楽しいひとときでした。また製品発表会も行きたいなー

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3/11 東北地方太平洋沖地震

被災地の皆様および被害に遭われたすべての方にお見舞い申し上げます。

私は幕張の事業所にいたんですが、手で机などに捕まらないとキャスター付の椅子に座っている体が動いていくほどの揺れでした。しかし、周囲にそれほど深刻な雰囲気もなく地震直後に建物の外に待避しました。建物の周りも特に変わった様子はありませんでした。ただし、海浜幕張駅付近は水道管が破裂して水びだしになっていたそうです。建物の外にいる間に15:15ごろの余震にあいましたが、外からみた建物がゆっさゆさ揺れている様子はインパクトがありました。

直後から携帯は通話もメールも不能になり、これまでまったく使わなかったワンセグが絶大な威力を発揮しました。ワンセグでテレビを観るまで、いったい震源がどこなのかも判りません。ただ、直下であれば瞬時にやってくるはずの横揺れが始まるまでかなり時間があった(十数秒ぐらいありました)ので、震源はかなり遠い位置だろうという想像はできました。震源は実際にかなり遠い三陸沖だと判り、宮城・福島では震度7と知りました。テレビから入ってくる映像では市街地での倒壊などはそれほど酷い状況には思えませんでしたし、昼間ということもあり、阪神大震災の時に被害を大きくした市街地での火災もあまり起きていないようでした。

しかし、次々に津波の映像が入ってくると、自分の考えが甘いことが判りました。船も車も桟橋すらも流されていました。街全体を押し流してしまったところもあったようです

壁に亀裂が入ったり、一部で天井が落ちたりというということはありましたが、安全点検の後、暗くなる前に建物の中に戻ることができました。電車はすべて止まってしまい、JRは早々に当日中の復旧はないことを宣言したので、かなりの人がオフィスで過ごすことになりました。

食堂に集まっていると、会社から水と非常用食料を配られました。ちゃんと備蓄しているんですね。このアメリカ製非常用食料ですが、きっぱり「EMERGENCY RATION」と書いてあります。とても美味しくない(>_<)。が贅沢は言えません。昨日の夕方の時点ではコンビニにもまだものがあったので買い出しにいったチームも多かったようです。

Ration

夜は、たびたびウトウトしては余震で起こされながら、フロアでテレビを観ていました。心配していた市街地での火災が気仙沼で起きました。津波で運ばれてきた油に火がついたそうで、夜間の空撮の火事の様子は、まるで火山の噴火の映像を観ているようでした。不謹慎にも美しいその映像のその正体はどんな地獄なのかと考えると、胸かきむしられる思いです。

夜が明けて、レーションと備蓄のお菓子では物足りなくなってきたので、外へ出てみました。コンビニは営業しているのもの、ありとあらゆる食料品が売り切れていました。驚いたことにマクドナルドが営業していて長い列が出来ていました。海浜幕張の駅前まで行ってみると、聞いたとおり路面はぐちゃぐちゃになっていました。断層が出来たというよりは、液状化が起きたようです。

Station1

Station2

Station3

Station4

ここまで書いた現在は11:10。以前として余震は続いています。今夜の夜間作業があるので、このまま幕張に居続けます。





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ヤノマミ/国分 拓

文化系トークラジオLifeの年末恒例企画「文化系大忘年会」の中で柳瀬さんが紹介していたのがこの「ヤノマミ」。NHKのディレクターとカメラマンが、アマゾンの奥地で1万年前から変わらない狩猟生活を送る部族に、のべ150日にわたる取材を行ったドキュメンタリーです。文化的に素晴らしい成果であり、こういうものを作ってくれるNHKにせっせこ受信料を収めていることを誇りに思えるレベル。民法では間違いなくできないし、柳瀬さん曰く、今後はもうNHKでもこんな大変な取材を行うだけの体力はテレビには無くなってしまうだろうとのこと。大変に貴重な記録です。

NHKスペシャルとして放送され、劇場公開もされました。そのDVD版と、取材を行った国分ディレクターの書いた書籍と、両方が発売されています。これは、ぜひ両方に触れて下さい。

書籍は素晴らしい出来ですが、いかんせん読者である我々の想像力に限界があります。実際にワトリキがどんな風景なのか、森の中はどうなっているのか、ヤノマミ達がどんな風に語り、どんな声で笑うのか、シャボリ・バタはどのように闇に語るのか、産まれたばかりの子供を精霊のまま森に返すとはどういう光景なのか。映像の助けなしにはわかりません。

映像もこれまた素晴らしい出来ですが、いかんせんそこにはワトリキのヤノマミしか移っていません。全てのヤノマミ達が文明化されていないのか、ヤノマミはナプ(ヤノマミ以外の人間。時に侮蔑的な意味を含む語)と文明をどう思っているのか、この先、ヤノマミはどうなっていくのか。そして、この取材を通じて、取材する側は何を言い、何を言われ、何を感じ、何をしたのか。書籍の助けなしにはわかりません。

そして、視て、読んだ後、そこにあるのは圧倒的な存在感だけで、「面白かった」とも「勉強になった」とも「考え方が変わった」とも違う、なんとも表現しようのない感情だけだあります。しかし、間違いなく触れてよかったと思える。ずっしりとくるドキュメンタリーでした。残酷なシーンがないわけではないですが、入り込んでしまうので淡々と視られてしまいます。だから全ての人にお勧めしたいです。

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林原めぐみのHeartful Station 1000回プレミアムCD

1000回ってすごいねー・・・・。20年ですもの。

私はエヴァのアレな最終回の後、庵野監督が初めてメディアに出て語るという告知があって聞き始めました。

当時のめぐさんは、綾波レイとリナ・インバースという二つの両極端な当たり役を同時に得ることで「人気・実力を兼ねそろえたアイドル声優」(当人は「アイドル・・・って失礼な。あたしゃもうすぐ30だよ」と言ってましたが)、キングレコードも次々にヒット作を出した絶頂期。それこそ、スターチャイルドは今のランティスのような勢いでした。それから、関西を離れる2001年までずーっと聞いてました。

そして、それから10年。もう、聞いてない時間のほうが長いんですなあ。そして1000回ですって。というわけで、先週は久しぶりに雑音激しいFM-FUJIをチューニング。

うーん、何にも変わってねぇ

いつまでもラジオがうまくならない保志さんが好きです。

というわけで、記念CDが出ているんだそうで、買いました。二人のデュエット曲(珍しいなー)とラジオ1回分ぐらいのしゃべくりが入ってます。うーん、このCDも見事にラジオと変わらないなあ。

まあ、いつの時代のリスナーにとっても特別な記念品となるこのCD。即効で世の中から消えちゃいそうなので、ファンならば確保ですよね

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iPad 2買おうかな

iPad 2が発表になりました。初代からそれほどドラスティックな進化はしてません。iPhone4並の精緻な液晶とか、一回り小振りなサイズの追加とか、いろんな期待があったわけですが、基本機能には変更無く、高速、小型、軽量化という着実な進化です。

というわけで、初代オーナーが買い換える必要があるデバイスとは見なされていませんが、買おうかなと思ってます。700gもあるデバイスなので、10%でも軽くなるのはかなりありがたいでしょう。何より、もう一個欲しいなと思ってたんですよ。

その理由を説明する前に、1年使ってきて、私なりのiPadの使い方を。

自炊PDFビュアー

基本的に持ち歩くには重すぎるiPadですが、そもそも持ち歩くには重すぎる本を読んでいる場合にはデメリットになりません。四六版以上の単行本や、A4サイズの技術書などは、仮に700g以下だったとしても薄くて済むというメリットも大きく、自炊してiPadで読んでいます。

逆に文庫・新書サイズだとiPadに入れて持ち歩くのは苦痛。

文庫に関しては、WordsGear、PSP、NetWalker、iPod touch、kindleと様々なデバイスを試しました。

WordsGearは素晴らしいハードでしたが、専用アプリからしかPDFが入れられずに没。縦持ちPSPも意外に良かったんですが、PDFを一度JPEGに書き出さなきゃいけない手間がめんどくさいです。iPod touchはちょっと画面サイズが足りないのと、持ちづらいのが難点。あと、PDFビュアーが一長一短あったり、お気に入りのビュアーがバージョンアップした途端、動きが変わったりとか。NetWalkerはPDFビュアーの拡大率設定がおおざっぱにしか出来ないことと、電池の持ちが不満。kindleは日本語ファイル名が通らないのが切ないし、自炊PDFを見る範囲ではあのキーボードが100%無駄なのも悲しい。右にも左にもNext Pageボタンがあるのは偉いけど。

そんな感じでとっかえひっかえしていたんですが、今年になってSony Readerでひとまずの決着しました。kindleより小さくて持ちやすいし、SDカードにどんどん放りこんでいくらでも本が持ち歩けるのが魅力。今のSDカードの価格を考えたら、数百GBある自炊PDFを全部持ち歩くのも不可能じゃありません。ただし、この世にChainLPが無かったら30点減点です。これはkindleも同じでしたが、カラー液晶の端末と違って、モノクロ16階調のE-Inkは微妙な拡大縮小をするとコントラストが落ちて、文字が擦れたようになってしまいます。ChainLPで最適化しないと厳しいです。

というわけで、自炊PDFビュアーとしては、E-InkのSony Readerとカラー液晶のiPadの二つがあればOKかな。

電子書籍

日本で端末だけは話題になるけど、なかなかコンテンツが流通しない電子書籍ですが、MAGASTOREで雑誌はかなり買っています・・・というかここ1年分のAUTO SPORTS誌を買いました。あとは、NHKの語学テキストとか。

書籍だと一度買った本は永遠に読みたいのでDRMに縛られたくありません。今の電子書籍は10年後に読める保証がまったくない。結局、紙の本を買って自炊ということになります。ところが、最初から読み終わったら捨てるつもりの雑誌は電子書籍向き。むしろ、わざわざ捨てる必要がないことがメリットですらあります。

だから、ジャンプやサンデーなどの分厚いマンガ雑誌は今すぐに配信に切り替えるべきです。捨てるのが面倒だから雑誌は買わずにコンビニで読み切ってしまうなんて人、たくさんいるんですから。どうせ捨てるんだから買って1ヶ月したらDRM的に読めなくしてもあまり文句も言われません。今みんな単行本の方を電子書籍として売りたがるのですが、雑誌の読者にとって中身は読んだことがある単行本はコレクターアイテムに過ぎないはずなんですから、紙で売るべきです。

ぶっちゃけ雑誌はもうタダで配ればいいわけです。ビュアーを1年間の利用権付で売って、流れてくるコンテンツはタダ。そのかわり貯めておけない(端末容量的にも貯めておけないし)ことにして、単行本はちゃんとカラー原稿も入れて(ラノベであれだけやってるんだから出来るに決まってるんだから!)その作家のファンのためにちゃんと紙で売ってあげる。今、盛んにやっているようにオマケを付けるのもいいと思います。

というわけで、毎週金曜日は通勤の電車の中でiPadでAUTO SPORTSを読んでます。発売日の朝に配信されてないのが大変に残念・・・。

レシピ集

結婚して以来、すっかり料理が趣味です。料理の本もたくさん買いました。すごく邪魔。また、冷蔵庫にある材料をcookpadで検索して献立を考えるなんてのもしょっちゅうです。そんな時、台所とiPadは相性抜群。自炊PDFにした料理の本やcookpadの検索結果を表示させて、それを見ながらお料理します。普通に本を台所に立てかけて見ながら料理する感覚で、iPadを台所のはしに立てかけたり、棚の隙間において、時々引っ張り出して確認したり。PCでもハンドヘルドなスマートフォンでもこうはいきません。料理の本は自炊PDFにしてしまうとPCで見ているのでは「パラパラめくりながら献立を考える」というのに合わないんですが、PDFにしてiPadに入れて、好きな頁をスクラップする感覚で使えます。

で、やはり気になるのは防滴。キーボードがないので、「やべ、醤油かかっちまった」的なトラブルにはPCより強そうですが、それにしてもなんらかの対応は必要です。しかし、通勤中に雑誌を読む端末でもあるiPadを防滴ケースに入れるのもなあ・・・

・・・となると、もう一台買うかなと、こうなるわけですよ。あー、長い前置きだった。そんなわけで、iPad2を買って持ち歩き端末にして、今のiPadは台所専用端末にしようかなと考えています。

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破壊する創造者/フランク・ライアン

先日、「生命と非生命のあいだ」を読んで「ウイルスは生物だ」ときっぱり宣言してあって面白かったんですが、その流れで今度はウイルスの本を読みました。

この本はウイルス、それも宿主のゲノムに入り込んでしまうレトロウイルスについての本です。

ダーウィンを発祥とする進化論において、大事な概念は「突然変異」と「自然淘汰」です。この2つから得られる重要な概念は、進化に目的はないということです。突然変異は多くはその固体に不利益になる形で生じますが、まれに環境により適用する突然変異が発生し、それが進化を少しずつ進めます。

しかし、これは典型的な進化論批判ですが、本当にそんな少しずつの変化でこんな多彩な生物たちが生まれるのか。まあ、生まれるんですが、それでもそこには偶然に伴う突然変異だけではない、遺伝子を抜本的に変えてしまうようなそんなメカニズムがある。それがウイルスであるという話です。人間のゲノムがすべて解析されて10年になりますが、ゲノムを解析して一番驚きだったことは、ゲノムのほとんどが遺伝子(=たんぱく質をコードする塩基配列)ではなかったということ。ではそのほかの部分は何をしているのか。その多くの部分がウイルス期限であり、そして、その何をしているかわからない部分が実は重要な役割を負っている。そんな話です。

この話はまた、進化発生学(EVODEV)にも繋がってくるんですね。以前読んだ「シマウマの縞 蝶の模様」はその話で、これまた大変興味深かったです。

もうひとつ、この本が特徴的なのは、この分野の研究者が書いていて、3割ぐらい自分の研究日誌的なもの(誰々に会いに行った、シンポジウムを主催した・・・など)が混ざってくるのが面白いです。まだ教科書的な視点だけでは書けないということなのか、この著者のキャラクターなのかわかりませんが、珍しいですね。

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パニッシュメント/江波 光則

リンク先は小学館のサイトなんですが、30頁ほど試し読みできるようです。お試しでどうぞ

結ばれたいけど結ばれたくない!?怒濤の恋。

高校生、郁には何かの拍子に「誰かを殺しそうな顔」をしてしまう瞬間がある。 それが新興宗教の教祖をしている父親と関連があるのかどうかは分からない…郁は長年、父親とは離れて暮らし、その存在を「ないもの」としているが、幼馴染みの女子高生・常磐の母親がその宗教に傾倒していることに対し、自分がどういう存在であるのかを告げられない。何も知らないで郁に接してくる常磐に複雑な感情を抱いてしまう郁。一方でクラスメイトの謎めいた占い少女・七瀬がなぜか、郁にアプローチをしかけてくるが、実は七瀬は、郁とその父親に関しての秘密を知っているらしく……父親の宗教団体の幹部である教師や、七瀬を敵視するクラスメイトなどが絡み、郁の高校生活は混乱の様相をきたす。
そして…郁にとって最も気になる存在・常磐との関係も泥沼化していき

怒涛の恋?いやー、少なくとも恋愛がテーマではないですわ。

文化系トークラジオLifeの年末恒例企画「文化系大忘年会」では、毎年パーソナリティ陣の今年のお勧めが紹介されて楽しみにしています。去年はなんかそれが外伝(放送終了後にだらだら続く配信専用部分)にまわってしまってなんだかなと思いましたが、今回も参考にさせてもらいました。柳瀬さんご推薦の「ヤノマミ」が素晴らしかった。感想は別に書きます。

で、charlieのお勧めがこの作者のデビュー作の「ストレンジボイス」でした。それを覚えていたので、書店で「パニシュメント」が平積みになっていて、「ああ、2作目もちゃんと出たんだ」と買ってみたのでした。

・・・いやあ、ラノベだけど、ライトじゃないねぇ。

ライトノベルは極端なキャラや極端なシチュエーションからドラマを駆動する形が多いので、その点でも主人公が新興宗教の教祖の息子というのはそれほど跳んだ設定でもないですし。そして、そこからの展開がうまい。上のあらすじを読むと恋愛が機軸なのかと思いますが、恋愛も含んだ「人が何かを信じること」をテーマに広げています。信頼と裏切り。その裏切りもすべてがどうしようもない形で書かれていて(例えば、幼少の主人公が教祖の父にむけた裏切りなんて、意識的ですらなく記憶にすらないわけで・・・)、「信じてはいけない」とも「裏切ってはいけない」とも言えないさまざまな関係が折り重ねられていきます。素晴らしい出来!

話の展開も真っ当で、悪く言えば地味。いっそのこと、このまま文芸誌に載せて芥川賞でもいいです。その書きっぷりもそれだけのものはありますし。ラストがちょっとサービスしすぎなので、そこは芥川賞が欲しければ変えてねって感じがしますけど、そこがあって何とかガガガ文庫なら引っかかっているというか。

こんな本が出てくること、こんな本を書く作家にデビューの場が開かれていることが今のラノベ界のよさだと思います。ただし、ラノベの最前線では行き過ぎた表現が行き詰って瓦解しかけている状況も見えます。ともあれ、なかなか貴重な作家さんではないかと。「ストレンジボイス」も読んでみたいと思います。

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BUMP OF CHICKEN の「分別奮闘記」がぐっとくる

「宇宙飛行士への手紙」のPVを観て、いいなーと思ったので買ってみました。

収録曲の中では「分別奮闘記」がすごくいい曲。ただ、普通のバンチキの曲とは浮いてる曲。藤原さんの住んでいる所のゴミの分別がめんどくさくなったことがきっかけで出来た曲らしいんですが、コミカルタッチと見せかけて、詞はかなり辛辣。出だしの一節で心奪われました。(歌詞は例えばこちら)

♪君の夢がゴミと化して はや幾星霜

なかなか書きませんよ、こんな詞は(笑)。世の中にはいろいろとおおっぴらに言ってよいのかよくないのか、いろんな手段がありますのでぜひ聞いてみてください。

でも、収録曲の中でちょっとこの曲は浮いているので、この曲が好きだからバンチキのファンといっていいのかはビミョーなところではあります

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