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星の舞台からみてる/木本雅彦

著者はWIDEプロジェクトにいたこともある人らしく、SE小説と呼んでいいかも知れません。

時代は極近未来。生活は私たちの現代とほとんど変わらないながら、1人がひとつずつ、ネット上のエージェントである「バディ」を所持している世界。そのバディシステムの生みの親とも言える計算機技術者が死にます。

主人公は、依頼人が志望したときにネット上の後始末をする仕事をしています。コミュニティに死亡した旨を連絡したり、ネット上のリソースを回収したり。これ、今でも十分に「有り得る」職業ですよね。自分が死んだら、マイミクぐらいには連絡したいって人、いるでしょう?でも、自分の家族にそれを依頼するためにmixiのパスワードを教えとくってわけにもいかないよって人も。

依頼人が、その計算機技術者の死と抱えた人生の秘密に迫る現実パートと、突然自分の主人が死んでしまって戸惑う「バディ」のネット上での活動が並行して進み、なかなかに読ませる展開になります。

そして、その技術者の人生を追う途中で、当然、計算機やネットの昔話になることもあって、その辺りが昔からこの世界に関わってたオッサンには楽しい。月と通信するんならディレイがあってもいいようにUUCPすればいいんじゃないかとか、なんとなく楽しい話ですよね。ギークならニヤリとするネタ満載なので、コの業界の人には☆ひとつプラスってところですよ。お勧めします。

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