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子育てしながらプロにはなれない

子育てで残業できない女性はプロになれない」のか? (Railsでいこう)

サイゴンで日本人駐在員の方と話をする機会があった。彼は40代後半、日本人なら誰でも知っている一流企業勤務の幹部社員である。海外勤務が長く英語も堪能で「社畜」と呼ぶにはあまりに紳士的ではあるのだが、次のようなことをさらっと語った。

    プロの条件は、2つある。有能である(able)ことと、いつでもつかまる(available)こと。夜9時・10時でも客から掛かってきた電話には応対しなければならない。さもなければ新しい仕事を逃す。子育てのために残業が出来ないという女性は、プロになれない。

注意していないと聞き逃してしまうほど、自然な語り口であった。それは彼にとって至極当然な信念なのだろう。そして、彼が長年所属する組織の信念でもあるのだろう。

このブログのエントリ自体もコメントも「長時間労働ヨクナイ」みたいなことをたくさん書いてますが、別にこの社畜紳士(笑)さんが言っていることは「24時間開いてないとコンビニじゃないよね」程度のことですよね。そして、夜の9時でも10時でもつかまる人とつかまらない人のどっちが便利かは言うまでもないわけですよ。

だから、ここで問題なのは客の意識です。本当に9時、10時につかまらないとヤバい商売ならそういう体制を取るしかないんですが、「お客に明日朝提案書持ってこいと言われたけど、こんな夜中に見積もりを作ってくれそうなのはあの人しかいない」ってな事になれば重宝がられますし、それを「仕事ができる」と呼ぶのもありだし、そういうのをプロ意識と呼ぶという考え方はアリでしょう。

私だって、担当してるお客様のシステムが夜中や休日にトラブルになったら出来る限りプライベートは犠牲にして駆けつけますよ。それが責任だと思ってますし。で、毎週のようにそうなるんだったら、1人じゃ出来ないんだから24時間受け付けられる体制を作るしかないわけですわ。

で、子供育てるのもそうだと思うんですよね。子供はお客以上にわがままです。熱出す時はこっちがどんなに忙しかろうと出すんですし。だから、自分の取れる責任の範囲は決まっていて、どうバランスさせるかって事ですよ。どちらにも100%ってのは出来ないです。

そして、「100%じゃない」ということをこの人は「プロじゃない」と呼んでるんでしょうなあ。でも、「100%じゃない」人がじゃあダメなのか、無価値なのかというとそれはそうじゃないです。ただ、100%の人はソレはソレで犠牲にしている物が他にあるわけで、当然、報酬その他に差が付くのも当たり前だし、そこは生き方の選択ってことじゃないかと。そこに「選択」がなければ問題なんですけどね。

 

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