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新釈 走れメロス/森見登美彦

森見登美彦さんの小説は新刊はすぐ買ってしまいますが、既刊は文庫になったら買うことに決めてます。というわけで、文庫になったので読みました。

中身はいつもの森見登美彦なんですが、今回は過去の文豪の名作を森見リライトするというもの。いろいろなトライをしてきてるんですね。

まず、表題の「走れメロス」ですが、これはもう、完全にパロディ。友情を信じて走るメロスの話が、友情話だと思われたら沽券に関わると逃げる話になっちゃってます。いつもの腐れ大学生話ですが、パロディになっているので余計に可笑しい。よくよく考えるともう誰が何を目論んでるんだかさっぱり意味不明なんですが、そこが特によいです。

そして、私が元ネタの中で唯一読んだことがある(私が中学の時に教育実習生が教材として配った覚えが)「藪の中」。元の話は何とも生臭くて血なまぐさくて、いやーな気持ちにさせる話ですが、もの悲しい情緒ある映画サークルの話になってます。これも好きですね。

まあ、森見作品のファンなら十分楽しめると思いますが、最初の1冊目はこれじゃない方がいいですね

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