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交響詩篇エウレカセブン ポケットが虹でいっぱい

まだ映画は公開中ですが、もともと劇場の興業収入で儲けるつもりではなかった(し、東京での単館上映じゃ大半の人は見られもしない)のでもうDVD/BDが出ちゃってます。劇場へ観に行くのはレイトショーしかなかったりで大変なので、BDを買ってきて観ました。

再編集アニメなんですが、これはまた、ガンダムやエヴァのそれとはちょっと別次元ですね。

TV版の「交響詩篇エウレカセブン」は非常に欲張りなアニメでした。

2クールアニメが主流の現在、日曜日の朝に1年間の放映という恵まれた枠でしたが、それにしても、とにかく詰め込みすぎ。製作陣の「俺はここに全てをぶつけるのじゃ!」という想いが溢れまくっていました。原作のないオリジナルのアニメ自体が珍しくなってしまった現状で、よくもこれだけのものを1年間やったと思います。

まず、この番組はロボットアニメです。系譜の真上にエヴァを持ち、ロボットは実は生体でオーパーツ、謎のヒロインの髪は青です。ただ、それは企画の上っ面に過ぎず、その上にセカンド・サマー・オブ・ラブという言葉を転用してることからも判るように、サブカルチャーのムーブメントの外と内という問題が入ってきたり、サーファー文化を下敷きにしたサブカルチャーの在り方があったり、主人公より少し上の世代の青春群像があったり、さらにはボダラクという架空の宗教をつかった宗教問題があり、さらにはヒロインは異星人だったという超ハードルの高いボーイ・ミーツ・ガールの振りしたファースト・コンタクトものがラストにくるという多重構成。そして、挿入歌は初回がスーパーカーで最終回が電気グルーヴという懲りよう。日曜の朝にこんなのやっていいのかというエンターテイメントでありながら、底の深い作品でした。

が、まあぶっちゃけ、判りづらかったのは判りづらかった(笑)

そのエウレカセブンのレントンとエウレカの関係とイマージュ(=スカブコーラル)という異星人と地球の関係に絞って、キャラはそのままで設定まで作り替えてしまってます。もちろん、TV版を観ていた人にとって「あのキャラがこうなっちゃうの?!」という意外性の面白さもありますが、テーマを絞って伝えるための方法として真っ当なもので、物凄く判りやすい物語になっています。

その意味でエウレカセブンの面白さが削がれているとも言えるんですが、TV版は別に楽しむとして、これはこれでアニメ映画のある方向性での最高峰として評価出来るんじゃないかと思います。ドラマも作画も最高に格好良かったです。でも、テレビのあの混沌としてパワフルな終盤ももう一度観かえしてみようかなと思いました。

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