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生徒会の四散/葵 せきな

「生徒会の一存」シリーズも4冊目(+番外編1冊)。プロローグとエピローグだけでしかストーリーが進まないという画期的な作品(笑)ですが、さすがに少し進んできたのか。まあ、別に進まなくていいんですけど。

中身はいつもの通りの女の子漫談なので特に言うべきことはないです。げらげら笑いながら読めばよし。

しかし、アニメ化ですか・・・正直、この本の絵師さんはキャラのかき分けが出来てない(けど、小説を読んでる分には全然困らない)んですけど・・・ラジオドラマがよかったんじゃないでしょうか。いっそのこと、1本100枚の驚異の動かないアニメとかを目指すといいかもしれません(笑)

 

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あなたがクウガを絶対に観たくなる呪いの文書

10年に渡るヒットシリーズとなった平成ライダーシリーズですが、その始まりとなったクウガは特別な番組でした。そこには、「今までと違うものを作ろう」という明確な意志とコダワリがありました。

まず、大事なのは怪人であるグロンギの設定。

これまでの怪人は、「世界征服の為に幼稚園のバスを乗っ取る」ようなトンチキばっかりでしたが、グロンギは「人間には理解できない理由で殺人をする集団」です。この「なんだか決まりがあるらしいが、よくわからない」感じが、魅力的でした。

まず、日本語をしゃべらない。言葉が通じてしまえば、理解できちゃうかもしれませんからつまらないですもの。しかし、唸ってるだけの知能指数が低い怪人も敵として面白くありません。そこで、彼らはグロンギの言葉をしゃべります。

実は、グロンギの言葉は、あるルールで変換された日本語なんですが、そのことにより

  1. 視聴者は何となく意味がありそうなことを言っていることは理解できる
  2. 怪人役の役者が、ちゃんと演技が出来る(自分の言ってることがわかる)

という効果があります。また、続けて観ている間にグロンギにはグロンギの中のルールがあり、そのルールに従って
「ゲーム」として人間を殺しているということがわかります。殺す人数もちゃんと数えていて、凝ったことに、使っている数は9進法です。

この辺りも劇中では露わに説明することはなく、それがグロンギの不気味さを表し、また、この世には「理解不能な暴力」がありそれとどう対峙するのかという普遍的なテーマを作っていました。

ちなみに、マニアックに観たい人にとっては、グロンギ語を解読することによりこの辺りの設定は全て知ることが出来ます。グロンギの間の人間関係なども実は見どころです。普通に見終わった後に、グロンギ語の対訳を見てみると面白さがより深まるでしょう。

そして、仮面ライダーの設定

クウガは主人公、五代雄介が古代遺跡の遺物を体に取り込んでしまうことにより変身する力を得たモノです。なので、別に変身するときにポーズを取る必要はありませんし、「変身!」といういう必要もありません。雄介が、「変身したい」と思えば変身出来ます。

ただ、そのように気合いをちゃんと入れない状態で変身すると、白い弱い姿にしかなれません。精神統一と、あと雄介の「変身するときにはポーズしたほうが格好いいでしょう」というノリで変身ポーズを取ることになります。そりゃ、変身ベルトがスポンサーのオモチャ会社から出ているんですから変身ポーズを取った方がいいに決まってます。それを、自然に設定に取り込んでいるところがキチンと練られている証拠ですし、そのことを主人公の戦う意志の表れとしてドラマに活かしているのは素晴らしい。

また、クウガは状況に応じていろいろな形態に変身しわけることが出来ます。

形態には設定で、「ドラゴンフォーム」「ペガサスフォーム」などの名前がついています。が、劇中の雄介はそんなことはわからないので「青の力」「緑の力」などと呼びます。形態の変更も、雄介が気合いを入れる為に「超変身!」と叫ぶことはありますが、それも間に合わないような場合では、何も言わずに臨機応変に変わります。いちいち見栄をきるようなこともしません。当たり前の演出がちゃんと守られます。そして、各形態を演出で非常に上手く利用します。設定が設定だけに終わらないというのは当たり前であって欲しいですが、実はなかなか実現出来ないことでもあります。

ちなみに、新しい形態が出た回では、ちゃんとその形態のオモチャのCMが初めて放映され、その形態の名前がわかるようになっています。ともすれば不親切になってしまいがちな番組をたくみにフォローしているのです。もちろん、CMで先に未放映の形態が出てしまうようなミスは一度もありません。当たり前のようで、きちっとコントロールされていないと出来ないことです。制作スタッフだけでなく、製作サイドやスポンサーも作品にきちっと向かっている証拠なのです。

そして、クウガでは警察もちゃんと活躍します。

もう一人の主人公ともいうべき一条刑事をはじめ、警察官達は不可思議な事件に真摯に対応します。これもこのシリーズの特徴です。グロンギを「未確認生命体」と呼び、クウガのことも最初は「未確認生命体」の一人だと考えていました。そこで、クウガは「未確認生命体第4号」と呼ばれます。

雄介は、自らの変身した姿を(グロンギがそう呼んだからという理由で)クウガと呼び、クウガの正体が自分であることを特に隠すつもりもなく振る舞うのですが世間一般ではみんな「4号」と呼ぶという設定は、実はヒーローものとしては
大変異例です。みんなに名前を呼んでもらえないヒーローなんて変わってますよね。

そして、最初は疑っていた警察官達も、徐々にクウガと共闘するようになります。死を恐れず市民を守ろうと怪人に立ち向かう警察官達の姿は感動的です。ともすれば、ヒーローの活躍を際だたせるための弱小な存在として警察官たちを描写してしまいそうなものですが、クウガの世界の警察は組織と建て前がちらつく大人の世界でもあり、かつ、子供達がそうあって欲しい格好いい大人の世界でもあるのです。

そして、クウガは仮面ライダーですからバイクに乗るわけですが、クウガが乗るバイクは警察から提供された白バイの試作品です。ストーリーの後半では、クウガと白バイ隊がカラーリングは違うものの同じバイクに乗って活躍します。想像しただけで格好いいと思いませんか?

バイクの話をしなきゃいけません。

仮面ライダーシリーズのバイクは、なんだか非現実的なスーパーマシンであることも多いのですが、クウガでは前述した通り、設定上は白バイで劇中でも(高性能ということになってますが)普通のバイクです。そして、意欲的な試みとしてバイクアクションが行われました。

トライアルバイクの元日本チャンピオンがスーツアクターになり、オフロードバイクで階段を駆け上がったり、ジャンプしたり。まさに、「ライダーがバイクに乗る意味」を画面上に作り出しました。ここでも仮面ライダーはバイクに乗ったヒーローであるというオリジナルシリーズへの敬意と、さらにそれをどう面白く見せるかという真剣な態度が感じられます。

また、オリジナルへのオマージュという意味では、バイクに乗り赤いマフラーをしたバッタ怪人、ゴ・バダー・バが登場し、(グロンギ語で)名乗りを上げて、ポーズと共に変身してくれます。初代ライダーをモチーフにした遊びの要素なんですが、何とも格好良く、また、その後の二人のライダーによるバイクアクションは番組を通じての見どころのひとつでもあります。

この様に、「バイクに乗ったヒーローが、悪の怪人と戦う」という基本設定を隅々まで練り込んであります。これだけのものを詰め込んで練り上げるのはやはり、準備期間が長く取れた初回シリーズだからこそなのです。

その中で紡がれるのは人を笑顔にすることを望み、強さと優しさを飄々とした態度の奥に秘めた男、五代雄介の物語・・・を、新人役者がやらなきゃいけないところが平成ライダーの一番厳しいところかも知れません。そして、クウガは名俳優オダギリ・ジョーと出会った幸運抜きに存在しえなかったでしょう。

いや、新人なので、そりゃヘタクソです。後のオダギリ・ジョーを知っている今から観れば、そりゃへっぽこです。でも、ちゃんと成立させてしまうだけの力を持っています。そして、オダギリが演じる五代雄介がこれだけ愛されることがなければ、最終話のサブタイトルが「雄介」になることもなかったハズです。ヒーローものとしては異例ずくめだった最終話の雄介の戦いをオダギリ以外の何ものも出来はしません。クウガが非凡な作品である理由の間違いなく一部は日本を代表する俳優の一人が主役であることに違いありません。

こうした必然と偶然の結果、奇跡のように生まれたのがクウガでした。

一度、成功してしまった後、抱える制約が大きくなってしまう後のシリーズには絶対にできない奇跡の存在です。はっきり言ってしまいましょう。平均してしまえば、平成仮面ライダーシリーズはよっぽどの好事家が薄目を開けて楽しむもので、まともな視聴者のまともな鑑賞に堪えるような番組ではありません。もちろん、いろいろな楽しみ方はありますし、平成ライダーを楽しんでらっしゃる方を貶める気は全くありません。

ただ、クウガだけがそんな前提無く、まともに観て楽しめる唯一の仮面ライダーです。子供番組の制約を全て受けて立って、それでも真正面から面白いモノを作ろうとしたスタッフの強い気持ちが伝わってくる、そしてそれが奇跡的に成功した作品です。

ディケイドがいい機会じゃないですか。アホらしくて笑っちゃうけど、なかなか楽しい番組もいいでしょう。イケメンが棒読みで戯れてるのが好きならそれもいいでしょう。

でも、クウガはちゃんと観たほうがいいです。仮面ライダーでもここまでちゃんと出来るってこと、知っておきましょう。そして、子供が観るんだから、ちゃんとここまでやってあげましょうよ。

ドラマは1クール、アニメも長くて2クール。1年かけてしっかりドラマをやるなんて、今や、オモチャに支えられる特撮ヒーローと大河ドラマだけの贅沢です。だからこそできることがあるってこと。やった人達がいるってことがステキ。

「仮面ライダー クウガ」はそんな番組でした。

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ディケイド

原作者の石ノ森章太郎の没後、『仮面ライダークウガ』から始まった“平成仮面ライダーシリーズ”。記念すべき10周年にして10作目となる本作のコンセプ トは、「10年に1度のお祭り」。番組の世界観で「10周年(=ディケイド)」を体現するという、そのストーリーとはどのようなものか?

おまかせ録画で勝手に録られてました。そんなわけで観てみましたが・・・えーっと、つまりこれは

仮面武闘伝 Gライダー

ってことでOK?

なんか、歴代平成ライダーが総登場らしいです。で、ディケイドさんはカードをベルトに差し込むことで歴代ライダーに変身できるのね。でも、私はクウガ以外は名前しかしらんのね。

で、なんか不思議な人が現れて

「9つの世界がどーのこーの。その世界を渡り歩いてどーのこーの」

という話をします。物語の冒頭で、不思議な人が現れて世界設定を語り「お前が世界を救うのだ」とかいうのって、考えられる限りもっともダサい、やっちゃいけないことのような気がします。でも、この語りが世界設定というより製作者の内情に聞こえるところが、なんかメタでファンキィ(笑)

脚本は會川さんらしいので、このバッタバタな世界を力業で何とかしてくれることを期待しますが、役者が大根なのはたぶんどうにもならないんだろうなあ・・・オダギリは最初から上手かったよなあ(>_<)

でも、久しぶりにクウガが観られて嬉しかったです。クウガが大好きだったから、その後も数年、毎年最初の数話だけ観たりしてたけどやっぱりクウガ以外はダメだったんだよねぇ。というか、クウガのようなクオリティのものを毎年作るのは、やっぱり無理があるんだろうなあ。クウガはたっぷりと準備期間があったと思うから。

というわけで、次回のエントリで、クウガが如何に画期的で面白かったかを説明したいと思います。

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アレグリアとは仕事ができない/津村記久子

芥川賞おめでとうございます。というわけで、受賞記念に一冊津村さんの本を買ってみました。

アレグリアというのは、コピー機の製品名。雑誌に載ったときにはこの話、「コピー機が憎い」だったそうですが、そのタイトルなら買わないな(笑)

建築関係の会社へ転職してきて2年のいわゆる「事務のお姉さん」な主人公と先輩OLの二人は新しく入った複合機のアレグリアに手こずらされてます。少々のクセのある機械ならなんとか折り合いが付けられるし、使っているうちに機械に不思議な愛着すら湧いてくるし、そんな自分にある種の誇りをもっている主人公にとって、1分コピーとして動くと2分ウォームアップになってしまうアレグリアは単なる「怠惰」にしか見えません。そして、そのことを誰に訴えていいのか。先輩は自分ほどアレグリアに怒りを覚えてはいない様子。サービスセンターの受付には完全にクレーマー扱い。サービス担当員には見下された態度を取られます。そして、難しい使い方をする男性社員の前では華麗に舞い、単純なコピーはサボるアレグリア。

さて、主人公からはそんな風に見えていた周囲の人ですが、徐々に愚図なアレグリアに巻き込まれてその人間関係があぶりだされていき・・・そしてついに。

この主人公が、まあ、可愛くないOL(笑)。ほんとのところ、こんなモンなんだろうと思いますけど、まあ、可愛くない。で、私は仕事上、どちらかというと文句を言われて呼びつけられる方なんで、サービス員の「コピー機を使わない女と付き合いたい」ってのはよくわかる(笑)。文句を言う方の気持ちももちろんわかるんですけどね。でも、じっとりと溜めてる先輩の方が付き合うとめんどくさいんでしょうね。最後はちょっとスッキリする、妙な読了感でした。

さて、芥川賞ももらって、今後はもっとエンターテイメントの方へ突っ走ってみても良いんじゃないでしょうか。この人のユーモアセンスが、もっと大全開になったところを観てみたい気がしました。

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プシュケの涙/柴村仁

表紙とタイトルが格好良かったので手に取ってみました。あ、「我が家のお稲荷様。」の人ですか。

さて、電撃文庫としてリリースされてますが、表紙からもわかるとおりまったくラノベっぽくはなく、普通に青春小説。まあ、こういうモノも許容してしまうようにラノベというジャンルも成長してきたということですかな。

冒頭、主人公は飛び降り自殺をする女生徒を目撃する場面から始まります。不登校だった彼女はどんな女性だったのか。そして、由良という男が彼女の死の真相を知るべく接近してきて・・・とミステリー調で始まりますが、物語は本の半ばにして意外な結末へ。そして、そこからが、この本の本当のストーリーの始まり・・・という非常に凝った構成です。

いやー、切ないわ。物語を最後まで読んで、そして本の半ばのクライマックスを思い返すと余計に胸が痛むという。構成の特徴上、読んでない人にあらすじを言えないタイプの本なので説明しづらいですけど、偶然重なり合った希望と不幸と心の闇にこういう結びつけ方をさせて、それに「プシュケの涙」と名付ける。そしてこの表紙。2009年初っぱなにして、今年のラノベNo.1候補でしょう。

単巻ものとして今年これ以上のものが出てこなかったとしても、私は不思議に思いません。でも、読んでも幸せな気持ちにはならないので、すっごくお勧めとも言いにくいですけどね。

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最近買ったCD

ざっと流し聴き中。もっと聞き込まないと評価はわからにゃいけど・・・

完全版「バンドBについて」/Base Ball Bear

「おお振り」や「図書館戦争」のアニメで名前を知って、良い機会だからひとつ買ってみた。え?これってインディーズ時代のベスト盤なの?

初心者ファンとしては明らかに選択を間違ったかも(笑)。

でも、いい意味でインディーズらしい出来で好感です

Folie A Deux/Fall Out Boy

Fall Out Boyは初めてアルバムを買いますが、全体的に思ってたよりメロディアスですな~

Unreal/flumpool

「花になれ」を聞いた瞬間に非凡だってことははっきりしますけど、アルバム全体を聞いてみるとその1曲1曲の完成度の高さにビックリです。いや、普通の新人ツインギター4ピースバンドの構成力じゃないよね、これは。プロデューサーの手腕なのかな?

Love Letter/大塚愛

いつもアルバムで多彩さと幅の広さを見せてくれる大塚愛ですが、前半はしっとり目に偏っていて「ありゃん?」って感じでしたが、「360°」と「シャチハタ」はいい感じのところを見せてくれてます。つか、「シャチハタ」は要するにシャンソンなんですけど、コレ歌ってるのホントに大塚愛?

PIED PIPER/the pillows

そして最後は買い忘れてたpillows。もうどこを取っても最高にカッコイイ

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ダークナイト

去年の夏のSF大会では、すでにあちこちの部屋で「ダークナイトがすげえ」という話がそこかしこから聞かれました。911以後、ハリウッドもさすがにあぱらぱーな勧善懲悪が許される雰囲気ではなくなり、世界秩序の名の下に根拠のない正義を振るうアメリカの迷いがここにはっきり出ていると。

で、そりゃあ観なきゃいかんなーと思いさっそく「ビギンズ」のDVDを買って観て、ほほーなるほどーと思い、さあ、それじゃあ劇場に行こうかと思った週に、浜松では公開が終わりました。カフン。

そんなわけで見逃していたんですが、DVDはちゃちゃっと買ってあったわけです。でも、長いし、いつ見ようかなあと。そしたら、文化系トークラジオLifeの「文化系大忘年会2008」でもやはり今年の注目作として話題に上がってました。最近、Lifeのサブパーソナリティの座を狙っているらしい(笑)荻上チキさんはかなり思い入れアリ派で、逆にcharlieは「エンタメとして良くできてるけど、批評するとこはなくね?」という感じらしいです。

そんな話を聞くと、やっぱり観たくなるわけで、やっとこさ観ました。

とにかくね・・・長い!150分ですもの。2時間半ですもの。

何で長いと感じるかと言えば、この映画は通常の意味でのエンディングが3回ぐらいあるんですわ。そのたびにカタルシスが裏切られるのね。「バットマンつよーい。事件は解決。悪は滅びた!」なんてエンディングはさすがに誰も期待してないと思うんですが、普通の映画なら「結末には考えさせられる」とコメントがつきそうなエンディング・・・が裏切られ、逃げた悪者を更に追い詰めて、「しかし、人間の信じる心の強さが・・・」なんてコメントがつきそうなエンディングすらも裏切られて、最後には何の救いもないエンディングになります。ぐったりです。

とにかく、敵役のジョーカーが理解不能の悪として描かれてるんですが、これが半端なくわけがわからない。なんで悪事をしようとするのか、動機はどこにあるのか、全然わからないんですが、確固たる悪なんですよ。ワケがわからないことになっちゃってる人だったらわかるわけですよ。ああ、逝っちゃってるのねと。でも、そういう理解すら拒絶するんです。

これは多分、笑いどころなんですが、あの顔とメイクについて自分語りをするシーンがあるんです。自分の顔はなぜこんなに恐ろしい傷があって、それが自分の犯罪の動機だと3回ぐらい語るんですが、毎回違うことを言うんですね(笑)。で、「俺の顔の傷が怖いか?この傷は・・・」って語るんですけど、そもそもそのメイクだと傷があるのかどうかすらわかんないっての!でも、どれも「今度はホント?」と思わせる説得力があるんですよ。観ていると、部分部分ではジョーカーの行動原理に納得しつつ、感情移入もできつつ、でもジョーカーが次に何をするかはまったく理解できない。全体を通してみると、もうなんだかさっぱりわからないという、とてつもない悪役。

そして、またジョーカーがことごとく痛いところを突いてくるわけです。予告殺人はするけど手を下してくるのは全部弱みを握った一般人だったり、テロを盾にバットマンに名乗りでろと言ってみたり、バットマンが見込んだ人物を悪の道にひきづりこんだり。バットマンは所詮なんの正当性もない、ただの金持ち正義オタクなので、こういう捕まえてぶん殴ってもどうにもならない敵をどうすることもできません。とにかくどうにもならないんです。

正義と、それを持って行う行為の限界をまざまざと描くという「それやって、観てる人は嬉しいのかいね?」という話なんですが、にも関わらずエンターテイメントの枠を出ていない。人によっては、「バットマンでしょ?アクション映画でしょ?何こんな小難しいのでどうしようというの」という感想にもなるでしょうし、「んー、バットマンじゃん。難しいこと言ってるけど、エンターテイメントでごまかしてんじゃん。答えないじゃん」という感想にもなると思います。しかし、アメリカでこれがタイタニックに続く第2位の興行収入を達成したということがアメリカ人のモヤモヤをよく表していると思いますし、まったく日本で話題にもならないというのは、こりゃまたどうしたものかという気になります。

日本のオタクは「日本人は美少女アニメ(あるいはロボットアニメ)でもこれだけのテーマを描ききってみせる」というところに誇りを持っていいと思いますが、アメリカ人はバットマンでこれだけのことが出来る。サブプライム恐慌でちょっと傾いてはいますが、ダントツで世界一の軍事力を持って金と鉄砲で世界の理不尽(と自分が思っていること)に立ち向かっていくアメリカが、ハリウッドでこういう映画を作り、それに多数の人が共感したというところに、どういう意味を見いだすか。少なくとも、これを観ちゃうとちょっと他のアクション映画はぺらぺらでまともに観られなくなっちゃいます。

テーマ的なことについてたくさん書きましたが、バッドモービルの脱出シーケンスやケータイソナー、冒頭の誘拐シーンなど魅力的なガジェットやシーンもたくさんあって、「観たことがない絵を作る」という「SFは絵だ!」的な出来も秀逸。ユーモアも大いに交えてありますし、役者もみんな魅力的。ほんと、貶すところがほとんどありません。

あ、惜しむらくは「ビギンズ」の時にはわりと可愛かったヒロインが・・・皆まで言うまい。

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春は来ない

ロリコンエロマンガ雑誌に「LO」ってのがあるですよ。フツーの人はしらないと思いますけど。

で、今月号の表紙はこれです

すげぇ・・・。なんか志高ぇ・・・。自分がロリコンじゃないのが、むしろ残念な気すらしますよ(笑)

を読むと、なんかもっとすげぇ。

そうですよねー。ロリコンに春が来ちゃ、ダメですよねー。なんか君たち、男らしいよ!

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宇野るいもさんのRuby本

無断で宣伝します。

去年、浜松でメモリ不足のJavaEEアプリをあやしながら途方に暮れていると、私のすすり泣く声を聞きつけた上司がどこかに手を回してくれたらしく助っ人が現れました。その助っ人は、月曜の朝、颯爽と現れてぱぱっと直して、水曜の朝から上海に出張していきました(笑)。

それが、Hさんでした(後で名前バラしちゃいますが)

Hさんはやってくるなり私のPCにRubyが入っていることに気づき、 ニヤリとなさいました。む?なんで?

そして、仕事終わりに 浜松の串ともで二人で串揚げを食べているときにHさんが言いました。

「今度、artonさんという人と共著でRubyの本を書くんですよ。 前もartonさんとは本を書いたことがあるんですけど」

おー、artonさんといえば、邪道編を読んで以来、密かにファンですよ。

artonさんのblogもよく見ています。artonさんの文章は面白いですな。 blogの方はなんのこっちゃさっぱりわからないことも多いですけど。

しかし、それならHさんの名前も知っていてもおかしくないよな・・・と後でいろいろ探ってみると、 実はHさんの正体は宇野るいもさんでした<言い方が逆だろう。

artonさんの共著というのは「コーディングの掟」のことだったんですね。 割と話題になったような気がしますが、私は読んでません。 だって、Javaわからないんだもの。

さて、そのRubyの本というのはもうすぐ発売のこれだったらしいです。Rubyで初めてプログラミングを学ぶ人の為の本だそうです。私はイマイチ対象読者から外れてる気もしますけど、そりゃあ買いますよ。買わないわけがありません。皆さん(誰?)も買いますよね?買わないわけがありません。

また、artonさんは「JavaプログラマのためのRuby入門」という本も書いているらしい。でもコレも私は対象読者から外れてます。それより「RubyプログラマのためのJava入門」が欲しいです。

JavaだってRubyやその他の言語からかなり影響を受けているハズで、正規表現もイテレーターもクロージャー・・・は落ちたらしいけど、いろいろと「もだん」な機能なり、書き方なり、APIなりがあるはずだと思うですが、プログラマ向けJava入門書の決定版みたいなものがない気がするのです。そろそろいい加減Javaのコアは落ち着いていると思うので、「ふつう、イマドキのJavaプログラマはこう書くよね」的な本が読みたいなあ。それこそ、「Apache Commons」ぐらいは前提で!みたいな感じ。

うーん?需要ないですか?るいもさんにリクエストしてみましょうか。迷惑がられますか、そうですか。


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漢字なんて読めなくたって、平気さ

麻生首相「みぞう」 どよめく委員会

 「われわれは今……、未曽有(みぞう)のいわゆる危機といわれる」。麻生首相が20日の参院予算委員会で、かつて「みぞうゆう」と読み間違えた漢字を正しく発音した。委員会室では歓声があがり、どよめく一幕があった。

微笑ましい。でも、「いわゆる未曾有の危機」なんじゃないでしょうか

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最近買ったマンガ

谷川史子さんの新刊。表題作の 「手紙」はほのぼの系ですが、「ソラミミハミング」が切なくてすばらしい。

画像は集英社のサイトから。

文化系トークラジオLifeの「文化系大忘年会2008」の外伝で紹介されてて、charlieがコレと「げんしけん」を並べてました。読んでみました。いやぁ・・・「げんしけん」だって当時それなりに「コレを書くの?」という意味で衝撃がありましたが、「変ゼミ」は・・・これはない(笑)。

変態さんが各自の変態な性癖を実地で研究するゼミに紛れ込んだ普通の女の子の話なんですが、なんというか、そういう意味で言えば私はフツーなんだなあと思いましたよ。

「聖☆おにいさん」が好きなので、こちらも買ってみました。こういう不条理系は好きですが、あまりに不条理過ぎるので、作者はこの先どうするのか描いていて不安になったりしないんだろうかと思ってしまいました。

まあ、変な人を次々に出してればいいのかな

ギャルゲー攻略の神ゲーマーが、3Dを次々に攻略していく痛快活劇第3巻。

一種の作品としてのアンバランスさが魅力のひとつだったんですが、この巻では桂馬が徐々に「主人公の資格」を手に入れて、また、世界観がちょっと語られたことで普通の面白い漫画になりかけてます。

それでいいような、悪いような・・・

画像は小学館のサイトから

無事完結!おめでとうございます。大門がいいキャラですよね。「気分が良い!ラーメンおごってやる!ついてこい!」「俺、つけ麺でもいいっすか!?」「ダメだ!」「えっ、なんでっすか!?」「嘘だ!」←このやりとりが好き

画像は集英社のサイトから

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浜松の駅ビル 改装中

晩御飯の選択肢が・・・(T-T)

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PSPだけでいい

丁度、1年前ぐらいにPSPを買って、HDDレコーダーで録画した動画の持ち出しを試したりしていました。日曜深夜に放送していてうっかりすると1週間の出張の間見られなくて悶々と苦しむF1中継を持ち出したりしてましたが、やはり

  • HDDレコーダー(東芝RDシリーズ)からPCへの転送
  • 動画変換

の二つをするとかなり時間がかかります。なかなか活用しきれません。SONYのレコーダーなら録画時に自動的にPSP用のも作ってくれて、USBケーブルでお手軽に2分ぐらいで持ち出せます。しかも、地デジOKですから画像もかなりキレイ。名古屋の部屋は前に大きなマンションが建っていたので、アナログ放送はかなりゴーストも入ったんですよね。

やっぱ欲しいなー。安い機械にもおでかけ転送つかないかなーと秋の新製品を期待してみていたら、なんとおでかけ転送付きのAシリーズだけ新製品が出ませんでした。あう、もうこの機能は見捨てられるんでしょうか。そうよね、みんな録画してまでテレビみないでワンセグで見てるか、録画するようなマニアさんはお家のおっきなテレビで見てるのよね(ぐっすし)

という話をMilue(この度、うっかり私の妻になった人です)にしたところ、

「それはつまり、買わなくちゃいけないってこと?」

ーえ?いや、欲しいんだけどさ

「今、買わないとダメってこと?」

-いや、そういうわけでも・・・

「だって、なくなっちゃうかもしれないんでしょう?買わないと!」

さすがタライ勘定。たぶん、こういう発想になるのは付き合ってる男に悪い影響を受けてるんだと思います。

で、何を盛り上がったのか用事で新宿に行った帰りに重たいのに担いで帰ってきました。なんというか、このテンションには頭が下がります。というわけで、めでたくBDZ-A70を購入。

めちゃめちゃ便利です。転送も速いし、何よりチャプターを打ってくれるのがありがたい。PSPはついうっかりLRボタンを押してしまうことがあるので、今までは2時間のF1放送を見てる途中に最初まで戻しちゃったりして涙することが多かったんですが、その被害は圧倒的に小さくなりました。

期待のおまかせ・まる録は、大した学習もみせずにとにかく片っ端からアニメを録画しまくってくれています。しまじろうとかは見ませんよ・・・。まあ、録った先から消していけばいいので大した問題ではないです。番組名予約は素晴らしいですね。深夜アニメはしょっちゅう放送時間がずれますが、気にしなくてよくなりました。これで、アニメの新番組チェックが楽になります。PSP大活躍です。

さて、PSPと同じ時期に買ったワーズギアでしたが、こっちはハズレ。というか、ハードとしてはかなり良かったんですがさっぱり売れなかったらしく撤退してしまい、サイトも閉じて専用ソフトウェアがダウンロード出来なくなってしまいました。このハード、SDカードに入れたPDFがそのまま読めればホントに最強だったんですが、大変残念です。高かったのに。でも、面白かったからアリです。だれかがつんとハックしてくれたりしないのかなあ。

ワーズギアを見捨てた(もしくは私が見捨てられた)のでScansnapで作ったPDFファイルをどうやってみるのかを考えなくてはいけません。ところが、世の中にはPDFを見られる機械というのは意外に少ない。

ひとつの選択肢はネットブックです。本を読もうと思っている以上、やはり文庫本ぐらいの大きさの液晶の大きさがあるのは嬉しいことです。ところが、ネットブックは「安いPC」という方向へ進んで行ってしまって、電車の中で取り出して本が読めるほど軽くもなければ、ジャケットのポケットに入るほど小さくもないし、家と浜松の間の移動の間ですらバッテリーが心もとありません。

富士通のLOOX UVAIO type PなどのUMPCはかなり惹かれます。タブレットスタイルになるLOOX Uは良いですね。type Pはたしかにポケットに入るかもしれませんが、取り出して縦にしてPDFを読んでたらかなり変な感じです。何よりコイツらは10万円ちかくするので、携帯PDFビューワーとしてはちょっとオーバースペックです。常用のThinkpad X60に加えてもう一台PCを持ち歩く意味もそれほどないですし。

PDFをそのままではなくJPEGに書き出して見るのであれば、もうすこし選択肢が拡がります。iPod touchやフォトストレージなども使えるかもしれません。が、JPEGにするならPSPでもいいわけです。

というわけで、やってみました。今年のSF大賞の「新世界より」が、単行本上下巻各500頁というすばらしいポータビリティのなさだったので、コイツをいつもの容量で裁断してPDFへ変換。出来上がったPDFをさらに

  • 上下の余白をギリギリまでトリミング
  • 左へ90度回転して横向き

にして、JPEGで書き出し。それをメモリスティックに入れてフォトビューアで見てみます。画面幅に合わせる大きさに表示してPSPを縦持ちすると、画面内に文字が収まります。左右は少しはみ出すので、アナログスティックでスクロールしてあげる必要があります。単行本だと文字はかなりギリギリの大きさで、もうすこし画面の解像度が欲しいところですが、なんとか読めます。このまま200頁ぐらいまでは読んじゃいました。うん、この小説は文句なく面白いです。

ただし、「しおりを挟む」ことが出来ません。50頁目を読んでいるところで電源を切ると、表示は元に戻ってしまいますから、電源を切るときには読んでいるページ数を確認してよく覚えておく必要があります。ここはどうにか工夫がしたいところ。とりあえず、500頁が1つのフォルダだとページ数を覚えていても次に表示するのが大変なので、100頁ずつのフォルダに分けました。

というわけで、テレビ視聴と読書がPSPで出来てます。PSPは万能ですな。何より安いものな。少々手荒に扱ってもたかだか2万円の機械で、ぶっ壊してもなくしてもそれほどショックじゃないところが素晴らしいです。さすがに10万円のUMPCじゃ、そうはいかないものね

 

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TAP/グレッグ・イーガン

イーガンの新刊が出ました。日本オリジナルの短編集で、河出書房の奇想コレクションのひとつです。イーガンが読みたくて初めてこの奇想コレクションを知りましたが、奇想コレクションはSFのシリーズというわけではないということで、ホラーっぽい作品が多くいつものめくるめくSFの極みのようなイーガンとは少し趣が違います。

しかし、「ユージーン」や表題作の「TAP」はさすが。「TAP」は探偵モノっぽいストーリーの進め方といい、脳との直接インターフェースをとる言語に変わるプロトコルという発想といい、子供との会話で示されるネットワーク社会への洞察といい、まぎれもなくイーガン。それなりの長さがあったしね。

でも、私はやっぱりイーガンは長編が好きだなあ。新しい長編が読みたいです。

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第二期がくるの?

NBOnlineの水島監督のインタビュー記事をみたら、水島監督がファイアボールのTシャツを着てました。いいなあ

どっかで手に入るのかなとググってみたら、ファイアボールのサイトがお正月モードになり、上にこんな文言が

Fb2009

む?これは第二期の予告なのか!?

このおめでたい画像(ホントは下もちゃんとあります)が壁紙にもなってます。さっそく仕事PCの画像を変えました。みんながボクを見る目が快感です。

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銀行の口座を作った

同居して1ヶ月、結婚して2週間。この間の支出分担があじゃぱぁです。

どんぶり勘定が発展して洗面器勘定で生きている私で、昔は「もし結婚相手がキッチリしてる人だったら、発狂して家出するんだろうな」と思っていたんですが、相方はタライでした。危機的な状態です。

さすがにこのまま行くわけにもいきませんので、夫婦共同の口座を作って共同の支出はそこから出すのがよろしかろうと思ったわけです。この発想は普通ですよね?

ところが、オレオレ詐欺(振り込め詐欺という言い方はダサイからキライです)の影響で個人が複数の口座を持つことは出来ないんだそうです。家族カードのようなものも奨励されてません。夫婦ともMUFGがメイン口座なので、東京三菱UFJでもうひとつ口座を持とうと思ったんですが、なんかうっとおしいことを言われたのでやめました。

今住んでるマンションの1階に埼玉りそな銀行が入ってます。埼玉りそな銀行はりそな銀行と何が違うのかと調べてみたら、埼玉銀行が合併したけど、また抜け出てきたものらしいです。なんだかな(笑)。しかし、

  • りそなダイレクトというりそなのネットバンクシステムが使える
  • 店舗が17時までやってる

すばらしい。埼玉から引っ越したらたぶんこの口座は取りつぶしだけどね

てなわけで、新しいハンコを楽天で買って口座を作りに来店。どうすればいいのかさっぱりわからないので、行員さんに「口座を作りたいのですが」と聞きました。

「どのような?」

-普通の

「どのような御用途で?」

ーいや、だから普通につかいます

口座を作るときには必ず聞かれるようです。でも、コレなんか意味があるんでしょうか?だって、「ちょっとひとつ詐欺でもしようかと」って言うわけないジャン。

すると、「こちらの方が早いですから」とすみっこのブースへ連れ込まれました。そこにはモニタとスピーカーとカメラとスキャナ。ここでどこかのコールセンターと繋がって申し込みができるみたいです。画面には「現在12人待ち。20分ほどかかります」と出ています。そこでブースの中で本を読みながら待ちます。

普通、銀行の窓口では順番待ちのフダを取って待つわけですが、これだと20分間この支店のブースは占拠です。うーん、なんだかな。その後、どこかのセンターと繋がってテレビ会議状態で申し込み。ちっちゃい支店なら、まあ、わからなくもないけど、ここはいくつも受付があるそれなりに大きな支店なんですけどね。ちょっと頭に疑問符が。

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チャーリー式 100Q/100A / 鈴木謙介

文化系トークラジオ Lifeのパーソナリティのcharlieこと鈴木謙介が、様々な人からのピントずれた(?)質問に華麗に応じる(答えているかば微妙^^;)一冊

Lifeを通じてcharlieはだんだん第2ロスジェネ世代の「アニキ」的存在になっているような気もします。でも、Lifeのメインの視聴者層って実はcharlieや黒幕はせがわ氏(や私)と同世代のような気もしますけど。そんなcharlieのアニキな部分を、質問者役として荻上チキさんが上手く引き出しています。

さて、例えばこんな感じ。

Q001:働いたら負けだと思っているのですが、空腹に負けそうです。どうしたらいいのでしょう?
そもそもさ、「働いたら負け」ってフレーズ自体、働かなくても生きていける人しか言えないじゃん。
Q008:先月、今年40になる父親がデビューするといって会社をやめてスタジオにこもっています。父にオトナになってもらうにはどうすれば良いでしょう?
正直すいませんとしか言いようが(涙)
Q017:男子って、ファッションの幅が少なすぎると思います。センスがないの?
ごめんなさい(涙)。

がんばれ、charlie(T-T)

いや、極端な引用をしました(本当の回答はもっともっと長いです)。ただ、こういう身近で、いっちゃ悪いけど低レベルな質問から社会学の果たす役割やそもそも、社会学とは何かという問題。ついでに、charlieってどんな考えで何をしている人なのかというところまで迫ります。

いわゆる「ロスジェネ世代」の論客をcharlieが代表していいのかはさておき、この世代(っていうのは、オタクでもスターな批評家になれた東浩紀より下の、オタクカルチャーも前提の教養とした批評家世代)の社会学者、批評家たちが今、何を見て、何に立脚して何を議論をしているかは、この回答の中のcharlieとチキさんのやりとりと、大量の脚注を見ればわかるというお得な本であり、かつ、charlieの人格のにじみ出るほんわかした本で、肩肘貼らずにパラパラとめくるのに丁度いい感じです。

我が家ではトイレ文庫に認定されました。便器に腰かけて少しずつ読まれています。すいません。

ちなみに、charlieの下の世代の批評家は、「オタクカルチャーも前提」からまた転じて話題がここ10年のドメスティックな問題に限られつつあるという話がLifeの「文化系大忘年会2008」で言われてましたね。速水健朗やチキさんもそういえばそうかも。ウケるところがそういうところなのかもしれません。今、デリダとか言っても・・・という感覚?

あと、この本の感想を追加するならば、charlieとチキさんが仲よさそうで微笑ましくてちょっと羨ましいです(笑)

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人類は衰退しました4/田中ロミオ

ゆるゆるハードSFの妖精ワールド、第4巻。

3巻はわりにハードで裏設定も垣間見える展開だったんですが、4巻はいつもの妖精さんとのぐんにゃりしたやりとりと、シュールな世界観に醒めた主人公の感性を楽しめる回でした。にまにましながら、妖精ワールドに浸りましょう・・・この先、どうにかする気はあるんだろうか(笑)

それにしても、表紙の女の子は誰?・・・と思ったら、そういえば前回のラストで罰として断髪したんでしたっけ。似合ってませんね、これは

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夜は短し 歩けよ乙女/森見登美彦

「四畳半神話体系」が気に入ったので、この本も文庫になるのを待ってました。

しかし、こりゃ「四畳半~」の続編みたいな小説です。「みそぎ」も出てきますし、 樋口と羽貫のコンビも出てきますし、下鴨幽水荘もちょろっと出てきます。 というわけで、舞台は基本的に同じ。

主人公も、まあ大して変わらなくて、「黒髪の乙女」に 恋するうだつの上がらない「先輩」は「四畳半~」の主人公の類似品です。 ただし、今回は「黒髪の乙女」の方が主人公。この二人の一人称が 交互に繰り返され(「黒髪の乙女」の方が6:4で多い感じ)、 二人はそれぞれ運命を交差しつつ(というか、「先輩」が 一生懸命交差させようと必死になり)、奇想天外な人たちと 破天荒でほのぼのとした事件を巻き起こします。

なんというか、この本を読んでると京都はどんなマジカルワールドかと(笑)。 私は出町柳周辺と四条河原町あたりぐらいしか土地勘がないんですが、 逆にまったく土地勘がない人が想像する京都がどうなっちゃうのか心配です。

それにしても、「二足歩行ロボットのステップ」「偽電気ブラン」「詭弁踊り」 「韋駄天コタツ」「偏屈王事件」「パンツ総番長」「象の尻」 「プリンセス・ダルマ」「ジュンパイロ」。 何ともオモチロイ言葉に溢れてます。なむなむ!

あと、文庫版には羽海野チカさんの解説(っぽい何か)が載ってます。 これがまた、良いセンスなんですわ。ハチクロファンは必見です。

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