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August 30, 2008

テレビからテレビが逃げ出す

TBS、有料動画の配信強化 地上波番組や公開前映画も

TBSはテレビ番組や映画などのインターネット配信事業を強化する。同社グループが制作する新作映画を劇場公開前に有料配信するほか、地上波テレビ番組の一部も配信対象にする。ネット経由で家庭に動画コンテンツを配信する「IPTV」サービスの本格普及をにらんで有料視聴者を増やし、地上波のCM収入の落ち込みに備える。

視聴者のテレビ離れが続いている上にアナログ停波を控え、テレビ局が動き出しました。これまで「テレビというメディア」を持っていることがテレビ局だったわけですが、「テレビというコンテンツ」を持っていることがテレビ局であると自分を定義し直して、複数のメディアにコンテンツを配信していくほかない状態になりました。まさに、テレビというメディアから、テレビというコンテンツが逃げ出す状況なのです。

CM収入ではなく動きやすいだろうと思われるNHKが最初に動きましたが、次はTBSでした。ライブドアによる買収騒動などもあって、ネットの動きにも敏感になっているのかもしれません。しかし、アナログ停波でテレビを見なくなる人が減ることはあっても、増えることはない(地デジは今のところ、視聴者の目に魅力的には写っていない)ので、この流れはすべての局に影響しているでしょうね。

新しいメディアも次々に開拓されています。

PS3のビデオ配信が9月24日開始。ガンダムやマクロスも -アニメ約30作。HD版400円/SD版300円(AV Watch)

株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)は28日、 PLAYSTATION 3(PS3)向けに、PLAYSTATION Network(PSN)上でのビデオ配信サービスを9月24日に開始すると発表した。HD版の映像は720pのMPEG-4 AVC/H.264で、ビットレートは6~8Mbps。SD版は1.5~2Mbps程度となる見込み。

 9月24日に配信されるコンテンツは、7月18日に発表された、 アニメ「亡念のザムド」(ぼうねんのざむど)に加え、アニプレックスとバンダイチャンネルの約30タイトルのアニメ(亡念のザムド以外はSD解像度のみの 予定)も予定。また、「ゲームユーザーにお楽しみいただける厳選されたハイクオリティなタイトル」(SCE)として、テレビ朝日、東京放送、日本テレビ放 送網などのタイトルも配信予定としている。

今の深夜アニメはCMを見てもらうために放送するわけではなく、また、視聴できない地方での潜在的な需要がある程度見込めるので、こういうところへ持っていきやすいことは以前も言及しましたが、PCの画面ではなくテレビで、それもHDで見られるようにするというのは驚きです。内容確認の為にはネットで安くで視聴し、ある程度の画質を見たければPS3で400円(結構高いですよね)払うか、Blu-rayを買うかするということになっていくんでしょうか。

状況はみるみる変わっています

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August 29, 2008

設計書を捨てる日

以前、こんなエントリを書きました

詳細設計書について思うこと(ここにはいないボクへの伝言)

このエントリの要点は

  • オフショア開発をするためには、詳細なロジックまで記述した設計書の品質が大事
  • でも、設計書とコードが本質的に同じものなら、「動く設計書」を書いて機械に任せればいい
  • しかし、世の中はまだそこまで来てない。でも、Javaなら無理だけど、Rubyなら有り得る?

あたりでした。詳細設計書を書いてるといっそRubyを擬似コードとして使った方が早いと思うことがあるけど、どう考えてもJavaのコード書くよりは日本語で設計書を書く方が楽だもんね。

で、そもそも(日本における)オフショア開発って、設計書->コードの変換部分の工数を日本人プログラマより安い人にやってもらおうという発想なワケです。ですが、仮にもテクノロジによるイノベーションを標榜する会社が威張ってできる話じゃないですよ(笑)。それよりは、テクノロジを発展させて、設計書を書く工数で動くコードまで書けるように開発プロセスを効率化するのが当然。そこに、Rubyの価値がありうるわけです。

で、ひがさんがこんなことを書いています。

NTTデータとの決闘シリーズ第二幕(ひがやすおblog)

次のテーマは、開発プロセス。

Kさんのビジネスにおいては、スピードが最も重要。アイディアをできるだけ早くビジネスとして実現する必要がある。だから、開発プロセスは、軽量化したい。

軽量化するうえで目をつけたのが、設計書。昔は、たくさんコードを書かなければいけなかったので、自然言語で考えた(設計した)上で、コードを書く必要があった。でも今は、フレームワーク(SAStrutsなど)が発達しているので、コードは必要最小限のものですむ。コードを見れば何をやっているのか一目瞭然なので設計書は書く必要がない。

設計書のかわりに、外部仕様のテストシナリオを書く。テストシナリオが設計書のかわりになる。

設計書を書かないことで、かなり開発のスピードが上がる

要するに、「もうJavaでも設計書いらんでしょ」ってことですよね。うむ、そうだよな。世の中、こっちへ舵を取るしかないでしょう。オフショア開発なんて、経済のある一時点でだけ成立した儚いビジネスモデルだったってことでしょうね。

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August 28, 2008

リアルのゆくえ おたく/オタクはどう生きるか/大塚英志+東浩紀

2001年、2002年、そして2007年に行われた二人の対談を集め、最後に書き下ろしとして今年、秋葉原無差別殺傷事件があった後に対談したものを付け加えた対談集です。

が、見事に噛み合ってません。話題はかなりハイレベルなんですけど。どちらかといえば、大塚さんが東さんの批評家としてのポジションや構え方についてを批判して、東さんが「あんたの言ってることは正しいけど、だからといって何が問題なのかわからない」といっているだけで全然生産的じゃない。当然、私は東さんの考え方に近いので、批評家あるいは知識人としてこの世の中の公的なものを維持して改善することにコミットするべきだという大塚さんに対して、「で、それでなんかよくなるんでしたっけ?」という東さんの立場にしか誠実さを見いだせません。大塚さんが言っている知識人は、自分の全然専門でもない話題に関してもしたり顔で能書きをたれてみせるワイドショーのコメンテイターにしか思えないのです。

しかし、秋葉原無差別殺傷事件の後では、少し立場が変わります。東さんはこの事件に対しては「自分たちの世代の問題だ」と認識して、いち早く朝日新聞にコメントを出す積極的にコミットする立場を取ります。それに対して大塚さんが、

ぼくが宮崎勤の事件が起きたときに思ったのは、どこかに書いたけど、「自分たちの順番が来たんだ」って言うことだけですよ。

それはたとえば、永山則夫の事件のときの文献を辿っていけば、江藤淳が熱心にものを言っているし、連合赤軍のときだっていろんなひとの発言があった。それをぼくは下の世代から見ていて、なるほどそういうものなのかっていうふうに単純に理解していて

この発言には、うっと詰まってしまうものがありました。なるほど、私が今は自分たちの世代にとっての「政治の季節」だと感じていたある一面の在り方がわかったような気がしたんです。

まあ、しかしながら、この本が講談社現代新書のレベルに達しているかは、ちと疑問と言わざるを得ないです。この本はまさに今出されるべきものだと思いますが、新書ってそういうものでいいのかなあ

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F1GP #12 ヨーロッパGP

初開催の公道サーキット、バレンシア。割と高速で面白そうなレイアウトかと思ったんですが、広い割にオーバーテイクしづらいサーキットだったようです。うーむ。でも、橋を渡るF1マシンの絵は面白かったんで、いいかな

さて、今回のポイントは・・・

  • マッサリベンジ。
  • やる気ないのか、ライコネン
  • ルノーの低迷とトロロッソの躍進

てなところでしょうか。

そんなわけで、なんだかんだ言ってここしばらく好調を維持しているマッサ。前戦もエンジントラブルが出るまでは快調でしたし。マシンの性能的にはやはりマクラーレンが一歩リードしてる気がするんですけどね。コバライネンのタイムを考えると、このGPはフェラーリにあっていたのかもしれません。

それにしても、ここ数戦、ぱっとしないのがライコネン。モチベーションの低下が囁かれて引退説も言われてますが、もともとあんまりやる気ががつーんと前に出ないタイプですからよくわかりません。でも、ライコネンがマッサにこれほど遅れをとるというのも不思議な話。給油ホースが繋がったまま、ピットアウトしようとしちゃうなんて珍しいミスです。テレビ解説で塩原さんも右京さんも「ロリポップマンが・・・」って言ってましたが、フェラーリはドライバーの前に信号があるんですよね。車載カメラから見ると、ライコネンは2つめのライトが点いている状態で発車してしまっています。うーむ・・・、セットアップに迷ってるんですかねえ

そんなライコネンと比べものにならないほど低迷しているのがアロンソ。そもそもスペインで年2回のGPが開催されるのはアロンソ人気をあてこんでのこと。しかし、アロンソがどうのというより、ルノーのマシンの戦闘力が伸びてきません。まあ、すでに来年のマシンに注力してるのかもしれません。反対に、躍進してるのがトロロッソ。

しかし、よくよく考えてみれば、ルノー↓ トロロッソ↑ そして、レッドブル↓ということになれば、これはフェラーリエンジンとルノーエンジンの差に他ならないわけです。うーん、エンジン開発凍結規定を真面目に受け取って経費節減したルノーが、抜け道を探して開発しまくってるフェラーリに差をつけられているってことなんでしょうね。それが証拠に、2線続けて、こんどはライコネンのエンジンがブロー。他のチームのエンジンはここ何ヶ月もブローなんてしてないですもの

さて、次戦はすっかり魅力の薄れたスパ・フランコルシャン。チャンピオン争いを白熱させるためにも、ぜひライコネンの奮起に期待します


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August 25, 2008

水菜を生で食うな!

子どもの嫌いな野菜は水菜…? - カゴメ、子どもの野菜摂取に関する調査(マイコミジャーナル)

一方、「子どもが嫌いな野菜」の第1位は「ピーマン」。実に半数近い45%が「嫌い」と回答した。ピーマンは前回(2005年)の調査でも嫌いな野菜1位 に挙がった"不動の王者"だ。続く2位は、前回の調査では項目に含まれていなかった「水菜」。嫌いな野菜料理を尋ねる質問では「野菜炒め」に続いて「生野菜」が挙げられており、ほとんどが生で食べることの多い水菜は必然的に嫌いな野菜の上位に選ばれたといえそうだ。

水菜って「ほとんどが生で食べることの多い」ものなんですか?

水菜はもともと京野菜で関西ではわりと昔から食されていていましたが、鍋(はりはり鍋ですな。大好物)や煮物(あげと煮浸しにするとうまいよね。これも好物)で食べる事が多いように思います。

確かに、東京や名古屋ではもっぱらサラダに入っているのしか見かけません。でも、水菜は軽く煮た時の独特の風味とさっぱりした歯ごたえが魅力の野菜ですよ。確かにあまりクセがないからサラダに入っていても食べやすいですが、生で食べて美味しいとは思わないんですけど・・・。ほうれん草を生でしか食べないで評価するようなものですよ。水菜は生で食うな!

まあ、独り身で子供に縁がないものとしては、ガキんちょは水菜なんてうまいもの食わずに嫌いでいてくれて結構です

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August 23, 2008

[DAICON7]ボーカロイドが世界を侵食する

2007年8月末にデビューするや、たちまちネットを席巻した新世紀のアイドル「初音ミク」。単なる音楽ソフトの域を超え、キャラクターとして愛され、進 化し、増殖し、浸透してゆくボーカロイドたち。その開発者であるクリプトン・フューチャー・メディアの方や、ミクのユーザーの方々をお招きし、ヒット曲の 数々を聴きつつ、この1年間のムーブメントを振り返り、ボーカロイドが世界をどのように変えてゆくかを語ります。

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と学会の山本会長、「ロケットガール」の野尻抱介さん、「ロケットまつり」でもおなじみ、サイエンスライターの松浦晋也さんが、クリプトンで初音ミクを担当している佐々木渉さんを招いてのセッションです。

山本会長はもっぱらニコニコを見るだけらしいですが、松浦さんは昔DTMをやっていたことがあるらしく昔作ったものをミクに歌わせてアップしたりしてるそうです。山本会長に会場で流されてしまって、恥ずかしくて頭を抱えてました。

野尻さんはかなり遊んでいるし、初音ミクというシーン自体も楽しんじゃってるみたいですね。もっとも初期の頃に習作として作った「ゴジラ」を紹介として流してました。

恨みがあるJASRACとTBSを破壊する絵がイカス(笑)。

これ、息づかいがいいよね

ブレスは私が欲しいって言ってYAMAHAさんにお願いしてDBにスロット作ってもらったんですよ。声の収録は指示したものを読んでもらうんですが、それ以外の世間話の時もずっと録っておいて、そこから抜いてます。

会場の前の方の人には、「ボーカロイドの歩み」という初音ミクの発売からどんな出来事があったかをまとめた資料が配られてまして、それを見ながら話を進めていく形になりました(私はもらってません)

初音ミクの発売は去年の8/31。まだ1年経ってないんですね。発売と同時に売り切れて、9/20に「みっくみくにしてあげる」がアップされ、10/25には、いわゆるPVが作られてます。これを見ながら。


1ヶ月ちょっとで出てきてるんだよね。これは、今見ても見劣りしない

今はじめて落ち着いてみたかも(笑)。いや、何度も見てますけど、これが流行ってた頃はとにかく問い合わせがすごくて・・・。今は、やっと客観的に見られる

発売4日でもうネギ振ってるんだよね(笑)

発売して1ヶ月でおおよそあとにつながる技術は出てきているという話がありました。リップシンクロや3Dの基礎がもうできてきてます。「才能の無駄使い」や「振り込めない詐欺」なんて呼ばれてたよねという話が。

ニコニコとミクで権利とビジネスの関係が変わっちゃったよね

クリプトンの人間としては言ってはいけないことかもしれないけれども、やっちゃったもの勝ちってのは、個人的には好きなんですよ

11月にはネットスターの主題歌になってます。

デビューして2か月でテレビ主題歌ですよ(笑)

そして、12月にはリン・レンが出ます。発売のだいぶ前に、コレが・・・



クリプトン最大の誤算」ってタグが付いてるんだよね(笑)

社長は軽くひいてました(笑)。イベント会場にロードローラーを持ち込みたいって問い合わせがあったり・・・

そして、話題はMikuMikuDanceへ。ところが、ここで会長のPCがトラブル。急きょ、野尻さんのPCと取り換えることになり、その間、松浦さんと佐々木さんでつなぎます。

佐々木さんの口からは

  • 初期リリースが1000本であっという間になくなった
  • パッケージングも当初は自分と事務の女の子の二人でしてた。増産しなきゃという時には、それをどこに頼むかというレベルから考えてた
  • 9月の半ばまでに後につながるような企画の問い合わせはほとんど揃っていた。最初にフィギア化の問い合わせをくれたところが怪し(中略)、「このチャンスを逃すともうないのか?もう少し待つべきなのか?」と悩んだ。
  • 「アッコにおまかせ」の裏話(オフレコだそうです。TBSに腹を立てるような内容ではないデスヨ)

なんて微笑ましい話題が次々に出てました。

というわけで、野尻さんのPCにつなぎ換えて、コレ


私もこれ、実際にダウンロードして触ってみましたが、「3Dでのポージングってこうやるんだ!」というレベルで勉強になりました。そして、ダウンロードして1時間ぐらいでジャンプして着地して、ニコッぐらいは実際にできちゃいます。すごいですよね

このあと、3Dの初音ミクを実写映像にリアルタイムレンダリングする画像が紹介されたりして、

これで、あとメガネさえあれば「電脳コイル」ができるんだよ。いや、今でもスマートフォンを向けたら、そこに出るなんてのは今にもできそうじゃない?これは絶対に流行るよ!

そうか。そりゃ、デンスケよりミクの方がいいかな(笑)

この後、野尻さん大暴走の巻がいくつか・・・




すでにボーカロイドでもなんでもない世界に突入しています(笑)

そんなこんなで時間も程よくなくなり、まとめの時間です

私としては、AR的な未来の方向性って意味で期待してる

私は、むしろニコニコ的な知的活動の可能性を感じている。「南極点のピアピア動画」はそういう話。宇宙船ぐらいは作れるかなと(笑)。その作業をまとめる上でのアイドルとしての初音ミクの可能性も

こういう話を聞くとプレッシャーです。クリプトンが初音ミクを「コントロールする」つもりはないものの、「クリプトンが決めなきゃいけない」ことはあるし、重荷に感じることはある。そういうときにどうあるべきか、SF作家の方ならこの状況を理解してくれた上で相談にのってもらえるのかもと思う。

最後に、ボーカロイドの今後の展開について・・・という話はありましたが、ま、あんまり話せないことのようでした。

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[DAICON7]第47回日本SF大会 DAICON7へやってきました

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去年のNIPPON2007に引き続き、今年も来ました。だんじりの街岸和田で行われてるDAICON7です。PCのバッテリーがないので、このへんで!(笑)

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August 22, 2008

ケータイ小説的。/速水健朗

自分探しがとまらない」に続く速水健朗さんの本です。

ケータイ小説とは、いかなるものか。「恋空」ぐらいは読んでみなきゃなーと思ってから読まないまま幾年月、先にコッチを読むのもなあと思いつつ、面白くてついつい読んでしまいました。

この本は、ケータイ小説を文芸的に批評するのではなく、その系譜や、それを受容している読者たちの環境など、現象としてのケータイ小説について論じてあります。それが、サブタイトルの「再ヤンキー化」です。もっとも、以前ヤンキーだった人が再びヤンキーになるワケじゃないので、第2次ヤンキー化とでもいうべきなのかもしれません。

「ヤンキーがいたら田舎」とか「暴走族がいたら田舎」なんてのは都市部に住んでいるとよくわかる感覚ですよね。この本に触発されて、今月の文化系トークラジオLifeのテーマは「地方を考える」だったりしますが、今、地方都市で何が起こっているのか。それは面白いなテーマです。

この本は、ぜひ手にとってみてもらいたいので、この本で紹介されるケータイ小説に連なるキーワードを各章ごとにざっと上げておきます。

  • 浜崎あゆみ - 「NANA」 - 紡木たく
  • 浜崎あゆみ(再ヤンキー) - 安室奈美恵(コギャル) - 中森明菜(ヤンキー)
  • 「Deep Love」 - 「だからあなたも生き抜いて」 - ティーンズロード - 相田みつお
  • ファスト風土 - TSUTAYA - ショッピングモール - 「頭文字D」
  • ポケベル - 携帯メール - デートDV - アダルトチルドレン

うーん、いろんな軸があるものです。

しかし、都市部でのニート・フリーター化と郊外での再ヤンキー化・地元志向という近年の若者の行動様式と抱える問題をかたや「自分探し」、かたや「ケータイ小説」を軸にあぶり出しまとめ上げる速水さんの手腕は見事ですね

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August 21, 2008

次期FNマシンのテストがあったらしい

フォーミュラ・ニッポン、09年用新設計シャシー先行開発テスト富士で実施(マイコミジャーナル)

雑誌でモックアップを見たときは「ミニ四駆?」って感じでしたけど、実車はかなりカッコよさそうに見えます。FNのマシンはローラのワンメイクになってから6年ほぼ同じ系統のマシンでさすがにちょっと飽きが来ていたのも正直なところ。1996年頃のF1を習ったかのようなハイノーズにスクエアなスタイルの今年までのマシンも悪くはありませんが、古きよきインディーカーのようなロールバーむき出しの低いスタイルにスラントノーズ、しかも、ウィングカーってのがたまりません。やっぱGP2のマネっこレースをやったってつまらないですからね。

でも、実は昔のF3000のT93/50が好きだったんだけどな<をい

あー、J-SPORTSが見たいなあ。やっぱ、テレビ放送が見られないとシリーズに感心が持てませんよぉ

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August 20, 2008

ビジネスバックパック

入社してしばらくは私もちゃんと背広を着て、手提げのビジネスバックで出勤していました。

しかし、移動中に片手がふさがっているというのは不便なものです。常にPCを持ち歩いているので、重さもそれなりにありますし、なにより、鞄を所持した状態で片手だと自由に本が読めません。私にとって人生の根幹にかかわる問題です。

ショルダーバッグというのも考えましたが、肩からおっきな鞄を下げてると中学校の国語の先生みたいです【謎】

というわけで、結局、バックパックになってしまいます。しかし、スーツで身につけていてもおかしくない鞄となると、これがなかなか選択肢がありません。馬鹿みたいに外側にポケットがついてる鞄はカッコ悪いじゃないですか

そんなわけで、長らくメイク用バッグのブランドのARTISAM&ARTISTのリュックを使ってました。

デザインはそれほど気に入っているというわけでもなかったんですが、取り回しは非常に便利でした。めんどくさいのでプライベートもこれをしょっちゅう持ち歩いてたぐらいです。

しかし、さすがに毎日こき使ったのでくたびれてきました。で、新しい鞄を探してたんですが、コレになりました。

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うーん、写真じゃよくわかりませんぬな・・・

えっと、私でも聞いたことがある有名ブランドさんのdunhillのバッグです。高かった・・・けどあんまりこのジャンルの鞄がないですから、買おうと思ったときに買っておかないと。

しかし、Webサイトとかには一切出てないのは何でなんでしょ

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August 19, 2008

ライオン/ May'n/中島愛

マジで週刊 菅野よう子状態(19話までで、歌アリの曲が15曲!)のマクロスF。ここまで1話たりとも外している回がないという驚異のハイレベルアニメです。ほんと、駄目なところが一点たりともありません。あ、アルトが性格的にダメダメですが、それはしょうがないね(笑)

ですが、ストーリーも終盤に入り、前半の学園物風の展開が懐かしい程のシリアスな展開。シェリルも生体実験の素材ぶりを発揮して今にも死にそうですが、ランカも今にもバケモノに変化しそうです(汗)。さすがにこの状態でどう色恋の話をするのか・・・するんだ・・・スゲェ。

というわけで、発売になりました。新OPの「ライオン」です。旧OPの「トライアングラー」はタイトルの通り、一癖あるものの三角関係の歌でした。

君は誰とキスをする
わたし それともあの娘

印象的でど真ん中なサビですよね。前半のマクロスFを象徴する名曲でした。ちょっと「持ってっけー」にホントに持っていかれた印象もありますけど、前半は「シェリルはホントにすごい歌手」ってことが観てる側に納得させられないと話が成立しないのでしょうがないっちゃ、しょうがない。

今度は、もうそれどころじゃありませんわ

生き残りたい
生き残りたい
まだ生きていたくなる

まるでキャラから監督への悲痛な叫びのような歌詞です(笑)

しかも、「ライオン」はヒロイン二人の初めてのデュエット曲。おそらく、デュエットはやるつもりで二人のヒロインを歌手にしたんでしょうし、これで終わりだとも思いませんが、それにしてもこの痛々しい曲はなあ・・・何とかこのヒロイン達が二人とも生き残って幸せになって欲しいと、ファンとしては思っちゃいます。あ、アルトは格好良く散ってください<をい

カップリングは後半のシェリルを象徴する曲として何度かEDとして使われた「ノーザンクロス」。これまた痛々しい曲です。もう曲のすばらしさはあえて言うまでもないですが、詞がまたカッコイイよね。「トライアングラー」「ライオン」「ノーザンクロス」は共にGabriela Robinという人の作詞です。

えっ?これ、菅野さんのことなの?

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August 18, 2008

別冊 図書館戦争II/有川浩

一応、これで最後ということになっています。電撃文庫マガジンに載った緒方副隊長の話と、若き日の堂上と小牧の逸話、そして、なんといってもメインは表紙を見てすぐおわかりの通りです。

そそ、やっぱりみんなが気になってるのは、手塚と柴崎ですよね。そりゃ、「図書館戦争」ですから最後はきっちりハッピーエンドになるんですが、堂上と郁のような甘々ではなく、後味の悪い事件に巻き込まれます。そういう意味では、緒方の話も含めて別冊Iとはかなり感じが違います。どちらかというと、本編にノリが近いかも。お疲れさまでした

さらに、DVD1巻も買ってしまいました。こっちの方にはホントに短い短編がついてます。堂上に犬扱いされてうれしがる郁という変態ストーリーです<をい

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August 17, 2008

ΖガンダムのBlu-ray

この冬に出るんだそうでございますよ。

DVDは4枚組のBOX×3の12枚で、Amazonであわせて約64,000円。高いし、やっぱかさばります。

Blu-rayは、5枚組のBOX×2の10枚で、同じくAmazonで約56,000円。うーん、意外と変わらないんですね。

画質なんてほどほどでよい(どうせ、昔のアニメなんだしさー)ので、1シーズン1枚の計4枚とかに収まらないんでしょうか?

ちなみに、Blu-rayは北米と日本が同じリージョンなので、アメリカ版が安くでればそちらがオトクかもしれませんな。どーやって買うかは別にして。

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August 16, 2008

原油高の世界

原油高が続いています。ガソリンが高くなって国内の輸送コストが上がるだけではなく、輸入品目、例えば小麦、大豆などもどんどん値上がりしているそうです。それも消費に影響しています。ゆゆしきことです。ニュースではこんな事を言ってます。

  • 東名高速はガラガラ
  • 近場のプールが大繁盛
  • パンが高いから、米を食べる

・・・うーん

全体的に、いいことじゃね?(笑)

CO2削減なんて声高に言うより、石油がちょいと値上がりしただけでエコ社会。地元に画期が戻り、食糧自給率は上昇。

景気が良くないのは困るんでしょうけど、でも、エコっつってみんなが何かを我慢するような消費形態になれば、それは当然景気が悪くなるのは当然ですから、受け入れるしかないんじゃないですかね。

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August 15, 2008

彼方からの伝言 1/はせがわみやび

ひさしぶりのダグ&リン。シリーズ26巻目です。すごいですね、グインサーガと100冊ぐらいしか違いません<をい

ダグリンのシリーズは3巻構成になりますから、今回のはまだ上中下の上巻。「アルタナの神兵」の発売から1年弱になりましたが、いよいよ過去のお話。どうやら、探していたティッキィの母親は、禁断の口に飲み込まれているようです。

まだ台詞の中だけですが神聖アドゥリン都市同盟なんてのが出てきたり、救援要請に関するこの世界の設定が語られたり、白門のデジョン樽(兄)が登場したりというのは、ゲームをやっているとニヤリとする場面です。

また、シリーズの読者にとっては、20年前のペタ、ダグラスの父母、そしてメテオリがどんな様子だったかわかるのが楽しい。

でも、何より「アルタナの神兵」発売直後で、プレイヤー達もネットの情報を元に次々に過去に渡って右往左往している様子や、禁断の口で飛ばされた先でたむろしているプレイヤー達の様子が嬉しい。ほんとにプレイヤーの間に、主人公達が紛れ込んでるようで、当時、「で、飛ばされた先でどうすればいいの?」とLSメンバーに尋ねながら、ウロウロしていた自分もそこにいそうな感じがします。ダグとリンは、バタから、ブンカ浦を通ってサンドリアまで歩いていくことになるのですが、可哀想に一番面倒なルートをたどってます。もう、ネットの情報を見ないから(笑)

つづきが楽しみですね

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August 14, 2008

崖の上のポニョ

「スカイ・クロラ」を観ての私の感想は、平たく言えば、「ああ、押井くんがやらかしとる。みんなは押井さんに、『ぶっ飛んだビジュアルと、エキサイティングなストーリーと、難解っぽいカッコイイ台詞回しの映画』を作ってほしいのに、なんで『マニアしかぶっ飛ばないビジュアルと、難解っぽいストーリーと、アホっぽい意味不明の台詞回しの映画』を作っちゃうんだろう。押井さんがもっとサービス精神旺盛な時期なら違ったんだろうけど、なんか模索中?」というものでした。一言で行って、押井さんの本気を感じなかったんですね。

模索中みたいです。

で、クリエイターとして期待されてる物のナナメ上をぶちかますとは言え、なんだかんだ言って富野由悠季さんや宮崎駿さんはもっとサービス精神があるよな。うん、この夏、アニメを観るなら、「スカイ・クロラ」より「ポニョ」だろう、やっぱり・・・と思いました。だって、あの「ぽーにょ、ぽーにょぽにょ、さかなのこー」の歌はものすごくキャッチーですしね。「とっとろ、とっとーろ」とやってることは同じですが、やっぱ夏休みのアニメだしね!

というわけで、観てきましたよ、「崖の上のポニョ」!

・・・悪い夢のようなアニメでした

もうね、なんだかわからないんです。ルールがないんです。というか、何が辛いって、ルールがありそうなのに守られないんです。破綻しまくってます。

子供は素直に観られるのかもしれない?いや、あれをナチュラルに観られるのは学童未満です。小学生はもうダメでしょう。マンガを読めるレベルにまで成長してたら、キツいと思います。マンガがわかるということは、何をどのレベルまで抽象化して表記するという作品内でのルールを(無意識のうちにでも)習熟しているということなのです。

まず、観客は無意識のうちにもこの世界のルールを認識しようと考えると思います。例えば、主人公の赤くて可愛いへんてこな生き物は、この世界では何なのか。歌で「魚の子」と言われているので魚なんだろうと考えます。ソースケと母親のリサは、この生物を「金魚」だと言い、「かわいいね」と言います。冷静に考えて、どう見ても観客には金魚には見えませんが、「そういうものなんだな」と思います。ところが、途中でおばあさんに「人面魚」だと言われます。いやあ、そう言われてしまえば、人面魚です。あり得ない生物です。考えられるのは

  • この世界では、ソースケとおばあさんでは、見えているものが違う
  • この世界では、人面魚は普通に存在していて、ソースケは人面魚を「金魚」と呼んでいる

他に、微妙に違う解釈がいくつも有り得ます。この先、「どれ、なんだろう?」と推測しながら観ることになりますが、結局なんだかワケわかりません。こういう点が山ほどあります。例えば、ポニョは魚に変化した波の上を走ってソースケに会いに来ます。でも、これは魚なのか、波なのか。ソースケには魚に見えてるけど、母親のリサはそれを波だとしか考えていない。でも、リサにはそれが波にしか見えてないのか、単に運転に必死で魚になったところを観てないのかがわからない。その結果、この世界のルールが伝わってこない。ポニョは魔法を使うとき、人間から両生類(というか、カエル)へ戻りますが、そこに何かのルールがありそう・・・だけど、わからない。そもそも、建物まで全部フリーハンド、手塗りだったりするもんだから、どこまでが抽象化された存在なのか、絵柄からも掴めない。「海で拾ったポニョを、水道水につけたら死んでまうんと違うか?」とかは、もう、ものすごく些細な問題ですよ

少し大人な観客(小学校高学年ぐらい?)は、ストーリーを把握しようとすると思います。ポニョが助けられる。助けられたポニョは、助けてくれたソースケに会いに来る。ところが、そのことが図らずも大災害をもたらす。ここまではいいんです。当然、ストーリーとして、「なぜ大災害が起きて、そして、これをどう解決するか」が要になります。ところが、観た人は、ここを誰一人として説明できません。なんとなくそれっぽいものはあるので、「まったくわからない」という作りにはなっていません。が、やっぱりわかりません。そして、ソースケは5歳児なのでそもそも論理ゼロ。こんな重いストーリーを担う資格が全然ありません。ポニョに至っては、「ポニョ、ソースケ、好き」と繰り返し、疲れたら寝るだけです(笑)。そして、さらに周りの大人もまるでダメダメです。突然の海面上昇という大災害のなか、母親に会いに行くとちっこいボートで5歳児がうろうろしているのを見かけたら、大人は保護してください。「健闘を祈る」とか言ってる場合じゃないよ!だれか、この状況を真面目に考えて!

んで、「ソースケの活躍で、世界が救われる」とか言う登場人物はいるんですが、なんでかはわからないし、本人に自覚もありません。しかも、なんかよくわからない決断をソースケに促し、勘違い丸出しの回答を引き出し、これで世界は大丈夫って言うことになるんですが、最終的に画面上でも何も解決したように見えないんです(笑)。おばあちゃんが元気になっただけ。なのに突然エンドクレジットが流れ出してしまいます。

「うぉい、ここでおわるんかい!」

と、思わず声が出ました。NHKの番組で散々悩んでいたラストシーンも、別にストーリー上の意味はありませんでした。なんじゃそりゃー。

さらに大人な観客は、テーマを考えます。

  • 海の精霊の化身の子の好物がハム
  • 仕事から帰ってこない父親(小金井丸に乗ってるだよね・・・小金井かー)
  • 母親を子供が名前で呼ぶ
  • ゴミにまみれた海
  • 地球温暖化を思わせる海面上昇による水没した世界
  • 人間であることを捨てて海の精霊に身を捧げた男
  • 海の果てにある船の墓場

テーマがありそうなネタがゴロゴロしてます。でも、それら同士が全然整合してないし、ストーリーにも結びついてないんです。どこを拾っていいのかさっぱりわかりません。ごった煮。

とにかく、完全に支離滅裂ならまだいいんですが、部分部分は整合しているのに全体は破綻している。ホントに朝起きて思い返す自分の夢のような、そんな映画なんです。

で、やっかいなのは、じゃあこれは幼児だけが楽しめるまるっきりの童話なのかと言えば、だったら100分も要らないわけですよ。100分の童話は退屈極まりないです。しかし、この100分間、私は楽しむだけ楽しみました。どちらかというと、抽象絵画を鑑賞するとか、交響曲を聴くのに近い感覚です。

確実に受け取るべき「何か」はある。でも、それをストーリーにもビジュアルにもキャラクターにも託さず、未整理の脳内イメージのままぶつけてこられても圧倒されるだけです。そういう意味で、これは「宮崎さんのみた夢」、それも悪夢の類なんです。確かにビジュアルがすげぇので幼児は喜ぶかもしれませんが、幼児に与えるには高度すぎます。幼児に抽象絵画見せてもしょうがないですからね。しかし、これを、きっぱり起きた状態で(しかも、素面で)作ることが出来るんだから、宮崎駿は天才です。

私は、アニメーター、あるいは演出家としての宮崎駿は天才だと思っていました。しかし、映画監督としての宮崎駿が天才かどうかは疑わしいと思っていました。宮崎さんのアニメを観て、映画全体が固まりとなって己を揺さぶってくる体験をしたことがないからです。動きは素晴らしい。このシーン、あのカットはすごい。でも、全体はと言われると、うーんというのが、宮崎さんのアニメです。「もののけ姫」は微かにその気配がしていましたが、それ以後の作品ではまた引っ込みました。

しかし、「ポニョ」はすごい。これが作れる人は他にそういません。もしかしたら、リミッターを外した富野さんは作れるかもしれませんが、あの人は頭が良すぎるからダメでしょう。それに、リミッターを外した富野さんはきっぱりキ○ガイでしょうから、そもそも集団作業で作品が作れるか怪しい(笑)

と、書いていたら、竹熊健太郎さんが似たようなことを書いていることに気がつきました。

さすが、竹熊さん。私の文章よりだーいぶ深くて、かつわかりやすいです。

で、「結局、この映画はなんなのよ?」って事なんですけど、NHKの例の番組を観る限りはこういうことなんだと思います。

NHKの番組から、このアニメは

  • あるイメージボードから始まった
  • 作画に入っている時には、ストーリーは決まってなかった
  • 宮崎さんの溢れるばかりのサービス精神によって支えられている

等のいろいろなことがわかりましたが、要するにこの映画を支えてるのは以下の二点だってことです。

一つめは、この映画のメインビジュアルは、「津波に乗って愛する男の子のところへやってくるポニョ」のイメージボードであるということです。一番やってみたかったのは、このシーンなんでしょう。これを書き終えた宮崎さんは、「ああ、怖い。いや、可愛い」とつぶやきます。つまり、ここで言いたいのは「女は怖いが、そんなところが可愛い」であって、それ以上でもそれ以下でもないらしいってこと(笑)。そのつもりで、あのシーンを見ると物凄く納得です。めちゃめちゃよく伝わってきます。なんかついでに世界が破滅してる気がしますけど、そんなことはどうでもいいわけです。で、あそこがクライマックスなので、ホントはあそこで終われば良かったわけです(笑)。尻切れトンボな印象はそのせいです。

二つめは、「ゲド戦記」を通じて息子という存在と向かい合う必要を感じたらしいということです。ただ、コッチは見事に失敗しています(笑)。表現を失敗したんじゃなくて、結局、息子にどうなってほしかったのか、どうあって欲しいと思っているのか、わかんないんでしょう。そういうことが良く伝わってきます。わざわざ、崖の上の一軒家に母子を置き去りにする父親を用意して(しかも、小金井丸に乗ってるんだから、この父親はやっぱ宮さんなわけですよ)、強い母、聡い男の子を用意して・・・と、舞台設定は用意した。で、宮崎さんは、このソースケにどうなって欲しいのか、どう成長させるつもりなのかが焦点です。このソースケの物語がメインストーリーになるはずなのです。ストーリーがワケワカなのは、このせいでしょう。どれだけ世界観が暴れ狂っていても、ソースケが意志を持って、何かを成し遂げるストーリーがちゃんと維持されていれば、こんなに「ぽかーん」な映画にはならなかったと思います。

番組内で、どんな映画にしたいかとの問いに「(難しい話じゃなくて)ポニョはかわいいね、ソースケは偉いねって映画」と答えていましたが、ポニョは自分でも可愛いと思っているので、前半は成功してます。ただ、後半は、ソースケ(=息子)がなぜ偉いのか、どういう局面で何をする子になって欲しいのか、本人がイマイチわかってないようで見事に失敗。でも、船員の帽子をかぶせてみたり、投光器での信号を教えて「あの子は天才だ」って父親に言わせてるあたりに、なーんとなく滲みでてる気はするんですけどね。素直じゃないですねえ。まあ、別に天才だからいいです(^^;

ちなみに、NHKの番組では、もう一つの軸として宮崎さんの母親の話があって、それがトキとのラストシーンに結実したという番組構成になってましたが、これは怪しいです。というか、そこに宮崎さんの興味が集まっていたならコンテが書けないわけがないわけで、出来上がったものを観てもやっぱりそれほどのものにはなってません。どちらかといえば、ソースケがさっぱり主役の資格を得ないので、物語を終わらせるために無理矢理に作ったシーンになっちゃってます。なくても良かったね、このシーン。いや、ないと終わらないんだけど、終わらなくてもいいかなと。

というわけで、この映画。評価が大変に難しいんですが、本来あるべきストーリーが破綻・・・というより消失しているという意味で失敗作と呼ぶこともできると思いますし、「つまらない」「ストーリーのわけがわからない」「登場人物が無責任すぎる」という感想もむべなるかな。しかし、その欠点を抱えていることすら作家性の一部でありえるわけで、宮崎駿の作品としては完全なもの、宮崎さんがすべてを貫き通したと言えるものになっているんじゃないでしょうか。しかも、自分の中に内在するテーマでこれだけのものを成し遂げている。傑作と言っていいとも思います。

・・・が、みんなが宮崎さんに期待しているのはコナン? それとも、ナウシカ? いやいや、ルパン?子供連れならやっぱりトトロ?

期待されてることをやっていないという意味では「スカイ・クロラ」と同じではあります。ただし、宮さんは本気も本気。ドマジです。で、作家性を除いた、アニメーションのクオリティという部分で「スカイ・クロラ」と「ポニョ」はどちらも素晴らしいことも間違いないし、その辺りは実はこの二人にとって「ちゃんとクオリティの仕事する」っていう以上の難しさはないわけです。もちろん、このお二人が苦労も無しにやっているわけじゃないし、それが出来ない人だっていっぱいいるし、どちらも方向性は違うけれど新しい挑戦がある。それだからこそどんどん次の仕事が出来るわけですけどね。でも、やはりファンである以上、本気の作品が見たい。そして「ポニョ」にはそれが観られたという満足感があります。

まあ、押井さんには「次回作に期待」と言えて、宮崎さんには「ありがとう。余生をどうぞ楽しんで」としか言えないんだから、しょうがないかもしれないんですけど。一応、引退するって言ってますからね。「もののけ姫」の時にも聞いたし、信じてないけどね!でも、ジブリは宮崎駿が存命の内に、後継者をどんどん育てないとだめだから、もう宮崎さんの映画作ってる余裕はないと思うぞ

それにしても、劇場で子供が結構泣いてたなあ。怖かったんだろうなあ(笑)

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August 13, 2008

キネ旬ムック BSアニメ夜話 vol.08 鋼の錬金術師

マンガの「鋼の錬金術師」も大変な名作(こちらもBSマンガ夜話でやってますね)なのですが、アニメも名作の誉れ高いです。私も、SEEDの後番組ということもあり楽しみました。

原作が優れている上でこのアニメ版が別に評価されている点は、やはりその志の高さとオリジナルストーリーだと思います。

近年、アニメを熱心に観ている人はMBSの竹田菁滋プロデューサーの名前は知っていると思いますが(私にとっては「一万人の第九」の人でも・・・^^;)、単に面白いとか、メジャー枠なのに踏み込んだ表現で頑張っていると思わせる作品の多くを手がけられています。最近では、マクFもそうですよね。

水島監督のインタビューで、その竹田プロデューサーについてこう語られています。

『鋼』では、MBSのプロデューサーの竹田(菁滋)さんという方が、(中略)、「表現の方法自体は考えてほしい。ただ、それはやらなければいけない、と思ったら止めない。むしろ絶対に必要だと思ったら、そこでブレーキを踏まないでほしい」とういうことを最初に言われたんです。例えば第一話の冒頭の母親の錬成を失敗するあたりもそうです。最初は原作に遠慮をして母親がどうなっているとか周囲をあまり具体的に描かず影と遮光を使った構成をしていたんです。直前のエドの足の喪失は直接的に痛みを伝えるような表現をしているのに。そのコンテを見せたところ、逆に「これでいいのか?エドが犯した"咎"とは何なんだ?彼らの人生に物凄く影響を及ぼすものであるはずなのに、これをこの程度の絵でいいのか?まあ、監督がいいと言うのであればいいけどね」という、いやなコメント付きで(笑)、帰ってきたんです。

すごい。MBSだってそれなりに大会社ですが、自分で確固たるものを持って責任をとると言ってくれる人が現場にいるのはクリエイターにとって素晴らしいですよね。

そして、それだけの環境があって、番組のゲストの脚本の會川昇さんが活躍するわけです。「ナデシコ」の時にも、會川さんは一クセも二クセもあるシナリオライターとして知られてましたが、「ハガレン」では會川節大爆発です。「ハガレン」は原作の連載初期のうちにアニメ化されたため、原作通りにやってまだまだ続くよーというやり方か、オリジナルへ分岐していくしかなかったわけです。

それを50話、1年を書けて大きな設定変更をしてテーマ性を整理して、最後はSF的な大風呂敷を広げて、物凄いテンションのストーリーでまとめ上げるというのは、物凄いことです。會川さんがそれをかなり自覚的に一貫して行ったことはこの本からよくわかります。いやあ、すごいです。

ああ、また観たくなっちゃったなあ、ハガレン。DVD-BOX出たんですよね・・・。でも、さすがに買えない(し、買っても全部は観ない)から、バンダイチャンネルでみんな観よう!

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August 12, 2008

最近買った雑誌と攻略本

アニメを分析的に観る、批評的に見るという絶滅した古き良きオタクに向けた、いかにも将来性のない雑誌が創刊。雑誌コードが61580-87ですが、これは何が使ってたんでしょう。ロマンアルバムのムックとかですかね?

「なぜマクロスFはこんなにも面白いのか?」という素敵な特集をやってます。12話のランカの「キラッ!」のシーンの原画が興味深いですな

相変わらずの墓掘り雑誌。今回はDTMです。マシンは確かにカッコイイ

Yukaさんまでもが、「ビアンカVSフローラ問題」を口にするので、勉強中。このために、DSを買いました。

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August 11, 2008

中国の崩壊が始まった!/日下公人 石平

オリンピックでお祭り気分と書いて、いきなりかいって感じですけど

日下公人さんは、元長銀の人で評論家。テレビで何度か見かけたことがありますけど、面白いことをいうおじさんです。石平さんは、中国から帰化した中国関係の評論家さんだそうで。

で、その二人がいろんな話をします。主に、中国の今の経済状況と日中関係の話なんですけど、なんだかこれを読んでると頭が痛くなってきます。

日下さんが、「日本人が戦後、中国に親切にしたのは同情心からで、別に謝罪の意図じゃないですよ」と言えば、「中国人は絶対に理解しないですよね。人が親切にしてくれるのは下心があるからだと思ってますから。ましてや、日本人が親切だなんて死んでも理解しないです」だそうです。なんだかなあ

歴史が古い国っていうのは、逆に難儀なんですかね?イタリアもよく国家レベルで腐敗してるなんていいますけど、中国もそうなんでしょうか。

もう、この二人の話を聞いてると頭がクラクラしてきて、中国人が信用できなくなってきます。いや、個人のレベルじゃないのかな。中国という組織がむちゃくちゃ。上は民を裏切るし、民はお上を信じない。横も裏切る。騙して儲けると褒められる。ホントなの?

あと、中国経済にかんしては、途中で大武健一郎さんが混じってこんなことを言ってます

外資導入でつくった中国の経済が、果たしてどういうことになるのか、例がないものですからね。

普通は、必ず経済発展モデルがあって、ある程度そこで産業が生まれて、自力で伸びていくわけです。(中略)

中国が今後も非常に安い賃金と安い地価などを利用して、外国企業を流入し続けることができるならば、中国経済の発展は続くのではないかと思うんですよ。(中略)

はっきりいって、すべてを外資によって国をつくった例はほとんどないので、それがわからないのですが、外資がずっと入り続けるなら、それなりに続いてしまうこともあるのではないか、ということも言える。

なるほど。そういう見方があるんですね。石さんは、今のバブル的な中国経済がはじけた時のことを心配してますが、日下さんは、「ま、中国の億ション買った人は困るけど、庶民は関係ないんじゃないの?」と言ってます。私もオリンピックイヤーでの過剰投資によって、今年後半から来年の中国はえらいことになるんじゃないかと感じますけど、どうなっちゃうんでしょうね。

あと、中国というのは何でもありなので、内乱になったり、経済的に立ちゆかなくなったりしたら、それはチベットを滅ぼすぐらいじゃ済まないことをするぞと言ってます。一人っ子政策で、4000万人ぐらい女性が足りなくなる。台湾ぐらいの人口じゃ攻めても解決しないけど、日本なら・・・ってヤダよ!

うーん、中国はヘンテコな国だなあ・・・

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August 10, 2008

スカイ・クロラ(そのに)

さて、うっかり初日に観てしまった「スカイ・クロラ」について語りましょう。まだ公開して10日と経ってないにもかかわらず、ネタバレして書きますので観に行くつもりの方はご遠慮を。まあ、ストーリーを知った上で見たからといって、何かが失われるかといえば、それも疑問ですけど。

失敗作だったのか

夏休みの劇場アニメとしては、確実にダメでしょう(笑)

原作の映画化としては、原作ファンの期待にはある程度添ったのではないでしょうか。原作をあえて読まずに行ったのですが、原作を読んでいたドック(仮名)は「空戦シーンで何をやってるのか、原作ではよくわからなかったから、それがわかったのは良かった」との事です。後で原作も読んだので、なるほどという感じです。あ、原作は割と面白かったかもしれません。私には映画より原作のテーマの方が好きです・・・という話は後ほど。

で、肝心の押井映画としてですが・・・こんなものかなという感じです。ある意味、「またこのネタですか」という面もあるし、この映画から何か受け取るものがあるかと言えば、もういまさら、ないです(笑)。でも、キライかと言われればそんなこともない。情念と観念がとぐろを巻いてほどけないままの「イノセンス」に比べ、シンプルにまとまってすっきりとした構造の劇映画に収まってます。原作があるからかもね。

でも、もう少しエンターテイメントを指向しないのかな

空戦シーン

で、この映画でもっとも「あたまカラッポ」で楽しめる部分と言えば、何と言っても空戦シーン。プロペラが後ろにある「散香」の大きな垂直尾翼や逆ガルウィングもカッコイイし、スカイリィもいいよね~。カメラの追い方も抜群にいい!画面がごちゃごちゃとせず、どちらがどこにいて何が起こっているかちゃんとわかるってのはすごい。機銃から薬莢がばらばらこぼれるシーンや、墜落する機体を追いかけたカメラが湖面に水没する演出などはピカイチです。さすが「空戦は宮さんよりすごいものを作るよ」と言うだけのことはあります(笑)

それに、やはり川井憲次の曲にのって戦闘シーンが始まれば、そりゃもうノリノリさ

ただ、何で戦ってるのかは、さーっぱりわからないんですけどね

設定はほったらかし?

世界観というか、設定についてはなんも語りません

 カンナミ・ユーイチは、戦争請負会社ロストック社に所属する戦闘機のパイロット。前線基地「兎離洲(ウリス)」に配属されてきた彼には、それ以前の記憶がない。彼にわかっているのは、自分が《キルドレ》であることと、戦闘機の操縦の仕方だけ。空で戦うこと——それがユーイチのすべてだった。

 基地の女性司令官クサナギ・スイトも、かつてはエースパイロットとして空で戦ったキルドレのひとり。スイトについては、「ユーイチの前任者を殺した」「キルドレなのに子供を産んだ」……と、さまざまな噂が飛び交っている。そんなスイトに惹かれていくユーイチ。初めて会ったはずなのに、まるで彼を待ち続けていたかのような視線を注ぐスイト。二人の距離が縮まるのに、多くの言葉も、多くの時間も必要なかった。スイトは、思いもかけない言葉を口にする——「殺してくれる? さもないと、私たち、永遠にこのままだよ」

 一方、基地を取り巻く戦況は日ごとに激しさを増していった。彼らの前に立ちはだかるのは、ティーチャーと呼ばれるラウテルン社のパイロット。仲間たちが次々に撃ち墜とされ、基地に新たなパイロットが増員されてきたとき、ユーイチは新任パイロットが新聞を几帳面に折りたたむのに気づく。それは、ティーチャーに撃墜されて戦死した同僚、ユダガワの癖そのものだった。

 このことは、いったい何を意味するのか——?

 蘇ってゆくユーイチの記憶。キルドレが背負った運命の真実。「殺してくれる?」と言ったスイトの言葉の意味。すべてが解き明かされたとき、ユーイチは自分達に課せられた運命に立ち向かう決意をするのだった。
「ティーチャーを撃墜する」

これが、公式サイトに載ってるストーリーなんですが、えっとね、これ、映画の98%ぐらい語ってます。で、やはり観ている人にとっては、何でこの人達は戦っているのかとか、誰と戦っているのかとか、そういうものが気になります。でも、それは何の説明もなし。公式サイトには用語集的なものもあって、一応説明はありますが劇中では説明なし。要らないんですね。

キルドレ

キルドレという言葉は何度か出てくるんですが、「このことは、いったい何を意味するのかーー?」じゃないだろうと(笑)。これだけ読めば、バレバレ。要するに、人間性を支える何かが肉体を越えて存在するという、攻殻の義体とゴーストの話を同じです。キルドレは思春期のまま成長しないという設定ですが、「思春期である」というよりは、単に人形であるというようにしか見えない。つまり、今生きている現実は本当に現実なのかという、いつもの押井さんの世界なんです。原作の方のキルドレはもう少し違うとらえ方をしています。原作のキルドレは、若い奴が「今日より明日がいい世界だなんて思えない」と感じていることを反映しています。今日と同じ明日が無限に続くという感覚。「私たちには運命はないの」というクサナギの台詞。その日々は戦争でそこで死なないと終わらない。それが成長しないキルドレという存在に反映されているんですね。

しかし、映画では「死んでも終わらない」になっちゃってます。確かに原作でも、ユーヒチはジンロウの記憶を移植された存在であることが匂わされてます。しかし、映画ではそっくり同じになっちゃってる。つまり、肉体はいくらでも同じ物がある、クローンのような存在だとされているわけです。ここは大きな差であり、その差が原作と映画の結末の違いに繋がっているわけです。

映画のラストシーン(エンドロール後)では、ユーヒチが死んだ後、またユーヒチそっくりの新人パイロットが補充されてきます。アニメファンはみんなティーチャーと対決して死んでいくユーヒチに「私が死んでも代わりはいるもの」とつぶやき、ラストでは「多分私は3人目」と思っていたと思います(笑)

役者を声優として使うこと

そんなわけで、途中から原作とはかなり大きな演出上の変更があるわけですが、余計に登場人物たちが捕らえにくい存在になってます。原作は今と違う位置に進めないキルドレであるクサナギもユーヒチも、シニカルながら生きた人間です。ところが、映画ではもうすこし温度が低い。で、こんな役をするのは大変だとは思いますが、出演者の演技も成功しているとは思えません。というか、一切の感情が出ていないというか、会話が噛み合ってないってレベルです。全部別録りか?というぐらい。

オープニングはユーヒチと笹倉の会話からですが、もう、この瞬間から絶望的。このレベルの芝居の要求を声優が本職ではない役者さんに求めるのは無理ですよ。榊原さんの台詞の生きた感じと、加瀬さんの死にきった演技の待避対比がすごいです(笑)。アニメ声の声優が雰囲気を壊しそうってのもわからなくもないですが、失敗してるように思います。クサナギの菊池さんは頑張っていたように思います・・・が、これも役の問題かもしれません。

犬 鳥 魚

さて、押井作品といえば、犬と鳥と魚。今回は犬しか出てきませんでした。飛行機が鳥のようなものだと言えば言えなくもない?犬が映っている時は、平和なシーンというお約束で、降りてくる飛行機を毎回迎えてくれるガブが可愛い。

小ネタ

  • モデルグラフィックスを読んでるシーン、みんなわかったかな?
  • 麦人の作戦説明シーンに、トレッキーはみんな喜んだ
  • それにしても、原作もそうなんだけど、クサナギにジンロウって・・・。しかも、原作には「笑い男」が引用されてるし!
  • 綺麗にたたまれる新聞は、読売新聞。スポンサーなんですね。どういうニュースが出てたかも、意外と興味深かったです
  • ちなみに、FF XIプレイヤーにはどうしてもSky Crawlerと観ると、イモムシにしか思えない。S芋ですよ(笑)
  • お馴染みの魚眼レンズはユーヒチが自分がジンロウの(というか、ジンロウと同じ)クローンだと悟るシーン。えらく親切です。

まとめ

押井作品としては、小粒でキレのある佳作です。

押井守の映像がどんなものか知りたいという人の入門編としてはいいかもしれません。映像は文句なく素晴らしいですし、とっかかりとしてはいいでしょう。こういうテイストが好きで、ちょっと琴線に触れたならどんどん押井さんの過去の作品を見てください。

押井ファンにとっては、既定路線。ああ、押井さん、まだ生きてるなと(笑)

原作ファンにとっては・・・一番大事なテーマのところを変えちゃってますからね。ここは原作ファンに聞いてみたい。nacもドック(仮名)も原作は既読だったんですが、原作ファンじゃありませんでしたから。

普通のアニメファンにとっては、ゴミ以下の作品でしょうなぁ。違う作品を見に行きましょう。

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August 09, 2008

「読む声援」は、いいコピーだね

オリンピックですね!選手達には全力で頑張って欲しいと思います。

それはともかく(ともかくなのか!)

やっぱりお祭りですから、いろんな意味でお祭り騒ぎをしなきゃいけないと思います。というわけで、私もオリンピックの話題にできるだけ触れて行きたいです。・・・興味が続く範囲で(笑)

で、テレビ観てます。民放を観てるとオリンピック特別版のCMが面白いですね。特に気に入ったのが読売新聞。さすがイマドキ。ちゃんとWebに上がってます

このCMはいいなあ。シンクロ篇も卓球篇もいいです。

ちなみに、開会式の映像をまだ観てません。そっちは興味ないの。てへっ

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August 08, 2008

スカイ・クロラ

「イノセンス」以来の押井守、4年ぶりの長編アニメ映画です。

私は「イノセンス」を劇場で観ているはずなのに、このブログに感想を上げてません。DVDも買っていません。「立喰師列伝」のDVDを買うほどの酔狂だし、押井監督のファンだと思っていますが、「イノセンス」には作画的、あるいは演出的な魅力以外の、惹きつけられるものを感じませんでした。攻殻S.A.C#3 S.S.S.を観たときに、「こっちのほうが面白いなあ」と思っちゃいました。

「イノセンス」的なのも押井監督の魅力の一部だと思いますが、押井監督にはもっとエンターテインメントをやって欲しい。なんだかんだいって宮崎駿も富野由悠季ももっと「観客を楽しませる」ということを考えていますが、押井監督は「どうやったら、この作品が成立するか」を考えているんですよね。成立するという意味には「ちゃんと最初から最後まで観客が消化して見終えることが出来る」ということを含んでいるとは思うんですが、逆に、自分がこれを面白いと思って作っていない気がするんです。

おそらく、押井監督の中から内在的にわき上がってくる「おもしろさ」というのは、どちらかというと「本業」ではない実写の方で追及されているんだと思います。実際、実写の方が実験的なことをするには楽なんですよ。アニメは実写に比べればトンデモなく手間がかかる物。でも、実写は10分撮ったら、それが10分の映像です。アニメで10分の映像を作るのには、なんせ何千枚と絵を書かなきゃいけません。そして技術の進歩により、撮った実写もアニメのようにコマに分解して加工・修正がいくらでも出来るようになりました。

去年のSF大会で、「アニメと実写を順番にやるつもりだったが、同時に作ることにした。アニメのスタジオ体制は作り続けていないと維持できないし、一度、解散してしまうとなかなか取り戻せない。だから、どんどん作る。(ジブリの)鈴木プロデューサーとも約束した。そのために、どれだけ自分が手を下さなくても自分の映画になるかということを追及してきたし、わかってきた。だから、やれると感じている」と言ってました

という話をふまえて、「押井さん、次は『スカイ・クロラ』をやってるらしいよ」と聞いたときの私の期待値の低さは、まあ、想像してもらえばいいと思うんですよ(笑)

はぁ・・・相変わらず、前置きが長いなぁ

というわけで、「まあ、公開中に劇場へ行くんだろうなあ」とは思ってました。なんだかんだ言ってもファンですからね。全然楽しみにはしてないですけど。そこへ、nacが「観に行くけど、一緒に行かね?」と言います。そうね、nacとなら観た後、一緒に文句も叩けるだろうと。昔、怪獣映画ファンがこぞって正月にゴジラを観に行っては、「今年のゴジラがいかにダメだったか」を楽しそうに毎年語るってのが年中行事だったなんて聞きますけど、そんな感じですよ。あー、はいはい。行きましょう。他に誰か行くかい?あら、ドック(仮名)も行く?Fummyも行く?物好きですな。

そして、約束の日の3日前ぐらいに知りました。え、行く日って、初日なの?あああ、なんか初日に行くってすげー楽しみにしているみたいで悔しい!

さすがに初日は満員ですよ。2時間。見終わりました!

Tam「さぁて、反省会行くか~!」

Dok「こんな映画を観ちゃったっていう反省?」

Tam「違う!反省するのは、押井くんに決まってるだろう!」

というわけで、「勝手に反省会」の内容は次の更新をお待ち下さい(笑)

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August 07, 2008

F1GP #11 ハンガリーGP

ハンガロリンクと言えば、昔はつまらないサーキットの代名詞でした。モナコも低速のストップ・アンド・ゴーですが、それはモナコは別格として1960年代から変わらないレイアウトでレースを行っている、いわば、例外サーキット。かれこれ30年近い開催を続けているハンガロリンクも、半ばそんな雰囲気を漂わせかけています。ヨーロッパ諸国のサーキットが近代化と低速化を義務づけられ、オールドスタイルのサーキットが次々に姿を消している中、唯一の東欧でのグランプリであることと、もともと低速のサーキットであったことが、ハンガロリンクが今も20年前とほぼ同じコースでF1を開催している理由です。

ただ、F1マシンの性格の変化が、例えばスパ・フランコルシャンのオー・ルージュをただのストレートに変えてしまったことを裏返すように、徐々にハンガロリンクのレースを面白くしているようです。ハンガロリンクとしてば極まれなウェットレースとなって、ホンダ第3期初(そして、今のところ唯一)の勝利をもたらせた2年前のレースあたりから、ハンガロリンクのレースはそれなりに面白いGPになりました。

ハンガロリンクは低速のサーキットですが、だからといってそれはドライバーやマシンにとって楽なレースを意味しません。通常、ドライバーの心拍数はコーナリングで200前後まで跳ね上がり、ストレートでジョギング程度まで戻るものですが、細かいコーナーが続くのでそれほど休めるポイントがありません。ましてや、夏のレースですからモノコックはサウナ状態。座っているだけで大変です。マシンもエンジンを長時間のフル回転にさせたり、(例えば、カナダの様な)強烈なブレーキングがあるというわけではありませんが、長いストレートがないということは、クーリングの時間が短いということでもあり、決してマシントラブルが少ないレースでもないんですよね。

さて、そんなハンガロリンクでの今年のレースのポイントは

  • ライコネンのやる気?
  • マッサの自信
  • ハミルトンの持病
  • 給油トラブル続出
  • 躍進のトヨタ
  • おめでとう、コバライネン

というところでしょうか。

さて、ここ数戦調子のあがらないライコネンですが、もともとライコネンとストイックなハッキネンとは対照的なドライバーです。ラテン気質ってわけではなく、「アイスマン」とあだ名されるほど仕事場では喜怒哀楽を前に出さないタイプですが、マクラーレン時代に何度も注意されていた様に、プライベートでは酔っ払ってハメを外してしまう人。マシンに対しても改善をチームに強く働きかけるわけではなく、「それはチームの仕事、オレは走らせるのが仕事」といった感じが強く、典型的なドイツ人だったミハエルとも全然違うタイプです。

かっとなって冷静さを失いミスをする・・・なんてことはないものの、どんな車でもその車の最高のポテンシャルを引き出せるのに、それでも勝てないとなるとそれなりの働きしか出来なかったりします。こういう気分が乗ってないときのライコネンはただのそこそこ速いドライバー。ただ、明確な目標があって全力を尽くせばそれが達成できると自覚したときのライコネンはスペシャルなドライバーになります。そういう意味では、どんな状況でも沈着冷静、かつ100%を出し続けられるミハエルとは違いますし、吹っ飛ぶギリギリをどんな状況でも出せる熱い固まりを内蔵しているアロンソ、ノリにノッていると誰にも止められないけどダメなときは2流どころか、3流ドライバーにまで落下するマッサとも違います。このレースも終始、パッとしないままですが自信はあるようで「チームが問題を解決すれば追いつけるし、ダメなら、まあしかたないんじゃないの?」といった感じ。

さて、イギリスで3流に足を突っ込みかけたマッサですが、今回のグランプリは1流のほうのマッサでした。予選は3番手で、マクラーレンの2人の後塵を拝したもののなぜかインタビューで「俺たちは速い」宣言。どこからその自信が・・・と思っていたら、素晴らしいスタートと勇気あるアタックでポールのハミルトンを1コーナーでぶち抜いてガンガンとトップを走っちゃいます。いやあ、素晴らしいスタートで、どうにもマッサは評価が定まらないドライバーです。

油断をしていたというわけでもないんでしょうが、そんなマッサにいきなりぶち抜かれたハミルトン。ドイツGPでマッサを抜いて優勝し、「いやいや、マッサにだったら抜かれなかったけどね」とインタビューで言った次のGPでいきなりぶち抜かれるという、なんというか、ナイスなパフォーマンスです。今回のマッサはちょっと止められない感じでしたが(エンジンブローで自分で止まるわけですが。もしかして、噂どおりフェラーリってこっそりエンジン開発続けてる?)、それでも2位につけていればチャンピオン争いという意味ではそれほどの問題ではないですしね。そもそも去年は初優勝の前までも堅実な戦いでランキングトップだったんですから。

ところが、突然のパンク。もう、ハミルトンといえばタイヤトラブルというのがつきものの様になってしまいました。前回のレースでもセーフティカーでピットインしなかったのは、タイヤトラブルが怖かったからじゃないかと想像しましたが、今回は見事に発生してしまいました。そして、予定外のピットインでソフトタイヤに変更。燃費の問題やらなんやらあったのかもしれませんが、やはりタイヤ交換後は精彩を欠きました。もし、今がブリジストンのコントロールタイヤではなく、例えば、フェラーリとマクラーレンが別のタイヤメーカーと組んでチャンピオン争いをしていたとしたら、おそらくハミルトンは自分の走りにあったタイヤを用意して貰えたんだと思いますが、今のコントロールタイヤはハミルトンに合ってないのかもしれません。

タイヤのトラブルが出たのはハミルトンだけでしたが、給油のトラブルは多発しました。やたら、給油でボヤが出ます。多少こぼしただけでも、暑いのですぐ気化してエンジンルームの熱気に当たれば引火してしまいます。ただし、メタノール燃料のために燃えても炎が見えないインディーカーとは違って、ガソリンは炎が見えるためちゃっちゃと消してしまえば問題なく走れてしまうもの。あまり長い間燃えていると電気系にダメージが入ったりするんでしょうが、以前、火災になったときにミハエルが消化器から消化剤を浴びて、そのまま平然と走り続けて以来、燃えてもそれほど大あわてはしなくなりました。でも、やっぱり見ていて気持ちのいいものじゃないし、大きなトラブルになる前にちゃんとして欲しいですよね。

さて、トヨタが俄然目立ってきました。というのも、優勝争いから外れている他のチームは、レギュレーションが大きく変わる2009年用マシンの開発に徐々に軸足を移しつつあるわけですが、トヨタはまだ日本GPを控えているために今年のマシンの開発もまだまだやっているからのようです。去年の日本GPではレース内容もぱっとしませんでしたし、それ以上に富士スピードウェイでのレース運営で大きな批判を浴びました。来年の日本GPは鈴鹿ですから、やはりお膝元での日本GPでいいところを見せたいでしょう。この調子でいけば十分にチャンスはありそうです。グロッグも徐々に予選順位が上がってきたのがいいですよね。今回は棚ボタの2位とはいえ、マクラーレン、フェラーリのすぐ後、5番手のポジションにちゃんといたことは確かです。現状、その上というのは難しいでしょうから、今回のように上位4人のうち2人に何かあれば表彰台。それが狙えるポジションをなんとか維持して欲しいです。チャンスだ、トヨタ!

最後に、コバライネン、初優勝おめでとう。しかし、まだ上位4人の中で一番下の評価は変わらないと思います。アロンソ、クビサ、ロズベルグ、ウェバー、ベッテルあたりの実力者と比べて肩を並べるところまで、まだ、あと少しあります。頑張れ!

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August 06, 2008

「プロフェッショナル 仕事の流儀」のポニョ特番

8/5の「プロフェッショナル 仕事の流儀」は、宮崎駿密着のポニョ特集でした。

かなり長い間取材をしていて、「ゲド戦記」公開の後ぐらいに一度、放送されています。その時は、まだ「崖の上のポニョ」は、イメージボードの状態でした。今回は、その後、ポニョ完成までの部分です。

何より驚いたのは、コンテが描き上がる前に作画がスタートしていること。通常の劇場アニメであれば、まずシナリオがあって、それを(多くの場合、複数の)演出家によって絵コンテにして、それを監督が直して次に作打ち(作画打ち合わせ)という順序になるはずです。それが、シナリオはなく絵コンテから作り始めて、完結しないまま作業するんだからすごい。いやあ、少々

つじつまがあってなくてもしょうがない

よな、これは。要するに、普通はシナリオやコンテの段階でプロデューサーなりのチェックが入るわけですが、ポニョの場合、宮さんが自分で「これでいい」と決めたらその後、誰も「いや、これはマズイでしょう」って言う人がいないって事かも。それはそれで、いろんな意味で大変ですよねえ。

そして、原画チェックもすごい量をしていますよね。めちゃめちゃ直してるし。ウチらの仕事で言えば、社長が全部仕様書を書いていて、コードレビューも全部してるけど、仕様書はまだ全部できてない・・・みたいな状態ですからね。こわぁー(^^;;

そして、今回はCGなしの全部手書きが強調されてました。世間様的には、「今どき手で描くなんて、素朴な味わいで・・・」という感覚なのかもしれませんが、そりゃ、ジブリのレベルのアニメーターを揃えてお金も潤沢にあったら、みんな作画したいよそりゃ(笑)。一番枚数がかかったカットとして、12秒で1600枚以上の動画がかかったシーンが紹介されていましたが、30分アニメで普通、1話3500枚ぐらいです。何て贅沢!くらくらきます。で、それだけの価値のあるシーンなのかはそのカットだけ見てもわかりませんでした。

いやあ、でも、この番組は間違いなく面白かった。これだけ好き勝手にやっていても、それでもやっぱり締め切りには苦しんでいるし(笑)、みんな大変なんだなあと思いますよ。ポニョは、やっぱ見に行かないといけないなあ

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August 04, 2008

そんな彼女が実在する

アニオタが非オタの彼女にアニメ世界を軽く紹介するための10本

まあ、どのくらいの数のアニオタがそういう彼女をゲットできるかは別にして、「オタではまったくないんだが、しかし自分のオタ趣味を肯定的に黙認してくれて、その上で全く知らないアニメの世界とはなんなのか、ちょっとだけ好奇心持ってる」ような、ヲタの都合のいい妄想の中に出てきそうな彼女に、アニメのことを紹介するために見せるべき10本を選んでみたいのだけれど。

こんなのが盛り上がっていたらしい。

いろんな反応をされているけども、「コイツキモイ」系のリアクション(妄想なんだからキモくないと意味がないと思うんだけど)の中の「そんなパーフェクトジオングみたいな珍妙な生き物居るわけ無いでしょ?」という意見には、反証が存在します。

私の隣にね・・・

うーん、彼女がオタクかどうかは見る人によって意見が分かれるところだと思いますけど、本人は「私はオタクではない。オタクはもっとすごい人のことだ」と主張しているので、オタクかどうかは置いておいて、普通ではないことは確かです。まあ、アニオタじゃないことも確かかな。録画装置を持っていないアニオタってのも存在しないでしょうからね。

彼女の場合は、「オタク共が何に騒いでいるのか興味がある」というスタンスなんですね。オタクに限らず、面白いことで盛り上がっているのに混ざれないのはつまらないという。で、私とつきあう前からmixiの日記に

「そんなに食べたらドムみたいになっちゃうよ」と言われたら、「それどころかゾックになっちゃいますよ」と応えたいから、ガンダムをちゃんと見て勉強する。

と書いているぐらいですから、まあ、偉いというか、頭がおかしいというか。まあ、当然、彼氏が何かを熱心に見ていたら、とりあえず自分も見てみるぞと。ホント、頭が下がります。つまんなかったらつまんないというし、面白い物は素直におもしろがっているみたいです。こういう人なら、こちらもあまり手加減せずに済むのでありがたい。

で、元のリストはかなり鉄板だと思います。オタクじゃなくても食わず嫌いせずに見てみれば、確実に一般に届く力を持っている作品です。一部、女性を置き去りにするかもしれませんけど。私も、元リストのいくつかは見せてみたことがあります。

「エヴァ」は見たいというので見せてみました。凹んでました。正しい反応です(笑)。

「時かけ」はいっしょに劇場へ見に行きました。泣いてました。

「プラネテス」はDVDを持っているけど見せてませんが、「ロケット爆発まつり」についてくるぐらいなので(でも、女連れでロフトプラスワンは気をつかうね。酷い環境だからねえ)、見せても大丈夫かもしれません。でも、ロケットまつりでは途中うとうとしてたので、JAXA的な男の子の夢は伝わらないかもしれません。

「ビバップ」は見せてみました。喜んでました。私は、とりあえず「菅野よう子はすげぇ」ということを伝えたかっただけです。それは理解したのか、マクFも見せたら喜んでましたが、「にゃんにゃん、にゃんにゃん」と娘娘のCMソングを鼻歌で歌い、かつ、正しいメロディで歌えないのが問題です。

「秒速5センチメートル」は私は大感激でしたが、アレは決して好きな女性には見せてはいけないものだと思います(笑)

「涼宮ハルヒ」はつきあいだしたきっかけのようなものです。コイツの側にいると、こういう面白いものに気がつくきっかけになるらしいと思ったみたいです。まあ、つきあいだす前の初めてのデートでFF XIとハルヒの話ばっかりしてたんですから、私も口説く気はその時にはなかったわけです。なぜか、思いがけないところで引っかかってしまいました(笑)

その他は私自身が見てません・・・て、自分でも「ビューティフルドリーマー」を見てないのはどうかと思うので、これは早く見ることにしませう。

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