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キネ旬ムック BSアニメ夜話 vol.08 鋼の錬金術師

マンガの「鋼の錬金術師」も大変な名作(こちらもBSマンガ夜話でやってますね)なのですが、アニメも名作の誉れ高いです。私も、SEEDの後番組ということもあり楽しみました。

原作が優れている上でこのアニメ版が別に評価されている点は、やはりその志の高さとオリジナルストーリーだと思います。

近年、アニメを熱心に観ている人はMBSの竹田菁滋プロデューサーの名前は知っていると思いますが(私にとっては「一万人の第九」の人でも・・・^^;)、単に面白いとか、メジャー枠なのに踏み込んだ表現で頑張っていると思わせる作品の多くを手がけられています。最近では、マクFもそうですよね。

水島監督のインタビューで、その竹田プロデューサーについてこう語られています。

『鋼』では、MBSのプロデューサーの竹田(菁滋)さんという方が、(中略)、「表現の方法自体は考えてほしい。ただ、それはやらなければいけない、と思ったら止めない。むしろ絶対に必要だと思ったら、そこでブレーキを踏まないでほしい」とういうことを最初に言われたんです。例えば第一話の冒頭の母親の錬成を失敗するあたりもそうです。最初は原作に遠慮をして母親がどうなっているとか周囲をあまり具体的に描かず影と遮光を使った構成をしていたんです。直前のエドの足の喪失は直接的に痛みを伝えるような表現をしているのに。そのコンテを見せたところ、逆に「これでいいのか?エドが犯した"咎"とは何なんだ?彼らの人生に物凄く影響を及ぼすものであるはずなのに、これをこの程度の絵でいいのか?まあ、監督がいいと言うのであればいいけどね」という、いやなコメント付きで(笑)、帰ってきたんです。

すごい。MBSだってそれなりに大会社ですが、自分で確固たるものを持って責任をとると言ってくれる人が現場にいるのはクリエイターにとって素晴らしいですよね。

そして、それだけの環境があって、番組のゲストの脚本の會川昇さんが活躍するわけです。「ナデシコ」の時にも、會川さんは一クセも二クセもあるシナリオライターとして知られてましたが、「ハガレン」では會川節大爆発です。「ハガレン」は原作の連載初期のうちにアニメ化されたため、原作通りにやってまだまだ続くよーというやり方か、オリジナルへ分岐していくしかなかったわけです。

それを50話、1年を書けて大きな設定変更をしてテーマ性を整理して、最後はSF的な大風呂敷を広げて、物凄いテンションのストーリーでまとめ上げるというのは、物凄いことです。會川さんがそれをかなり自覚的に一貫して行ったことはこの本からよくわかります。いやあ、すごいです。

ああ、また観たくなっちゃったなあ、ハガレン。DVD-BOX出たんですよね・・・。でも、さすがに買えない(し、買っても全部は観ない)から、バンダイチャンネルでみんな観よう!

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