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頑張った人を褒めないでどうする

以前、小飼弾さんのブログがITproの谷島さんの東京三菱UFJ銀行の統合についての記事を「恥の上塗り」と呼んだことに対して、「そりゃないんじゃないの?」というエントリを書きました。

しかし、弾さんの反応も含めて、あの記事が波紋を呼んでいたことは確かのようです。私は「日経」と名のつく雑誌があんまり好きではない中で、唯一、面白く読んでいるのが日経ビジネスオンライン(NBonline)なんですが、5/22の「谷島宣之の『経営の常識』」に以下の記述があります。NBonlineやITproに「統合プロジェクトは成功すると信じている」という内容の記事を書いたことについての後日談です。

「トレードオフの概念は日本に無いのか」三菱東京UFJ銀のシステム一本化報道に思う

「そうは言っても障害が起きたことは事実。必ず成功すると書いたお前は意地を張っている」と思われるかもしれない。意固地になっているつもりはないが、複数の尊敬する知人から「必ず成功するなどと極端なことを書くから恥をかく。しばらく頭を冷やして沈黙されたし」と言った趣旨のメールが送られてきた。本来、知人の忠告には耳を傾けるべきである。

この記事の趣旨は上記の弁明ではなくて、タイトル通り、あんな小さなトラブルまで完全に潰すことはコストとリスクのトレードオフの観点から見て適切なことではないという話です。私は「どんなにコストをかけてやったとしても、完全には潰せない」と思っていますが、それはまあ、いいでしょう。

私が弾さんの記事に噛みついたのは基本的に感情論からで、「記者の立場からあそこまで言ってくれてるんだからいきに感じるのが技術者ってモンでしょう!」と思ったからです。個人的な感情もともかく、上司やお客様からのプレッシャーを受けて潰れていく真面目な仲間のSE達の姿を沢山見て、彼らにはもっとポジティブな感情のシャワーが必要だと思うからです。おそらく、今まで私が仕事をしてきた人もあの6000人の中に含まれているはずです。彼らをもっと勇気づけたい、素晴らしい成果を出していることについて敬意を表したい、そういう世の中でないといけないと思ったからでした。

それをやってくれた谷島記者に対して、「お前は恥をかいた。弁えろ」と言った人がいるんですね。悲しい。あまりにも、悲しい。

そんな「弁えた」記事が読みたくて、雑誌を買ったりするものか!

頑張った人を褒められない世の中なんて悲しすぎる。よく、日経コンピュータ誌の「動かないコンピュータ」という連載が話題になりますが、あーゆー後ろ向きなのじゃなくて、プロジェクトXのIT業界版みたいなものが読んでみたいなと思います。誰か、やりませんかねぇ。だって、ヒドい話はわざわざ記事を読むまでもなくその辺にごろご(以下略)

・・・なんてことを考えていたら、ITproの方にも再び谷島さんの記事が出ました。こっちは主に弾さんのブログ(はそのままITproにも載る原稿だったらしい)に対するコメントでした。

「バグの無いシステムは無い」が「開発者は成功してほしい」(ITpro)

「6000人が作ったシステムは必ず動く」について,何人かの読者が助け船を出してくれた。(中略) 自分に都合のよいコメントやトラックバックだけを引用している格好になってきたが,もう一つだけトラックバックを紹介したい。この方は,「弾さんとまったく同じ問題意識を持ち,それをあえて報道の側から語ってくれていることがわかります」と書いている。

筆者の意図は,上に引用した読者の方々が指摘している通りである。なぜ自分の言葉ではっきり書かないのかと言えば,「浪漫の綴り方」についてこれ以上,意図を書くのは野暮だと思うからだ。とにかく,システム開発に日々取り組んでおられるエンジニアの人達には,ぜひとも成功してもらいたい。

どきっ!慌てて自分のブログのアクセスカウンタを観たら、通常の10倍を軽く越えるアクセスが来てました。うわあ、さすがITproからリンクされると違うわ・・・。ここはもっとひっそりでいいサイトです(笑)

それはともかくとして、谷島さんに対して「よくぞ言ってくれた」と思い書いたエントリが、なにより本人に届いていたこと(もちろん、それは弾さんのブログにトラックバックしたからで、自分の力ではないんだけど)がわかって、それはすごく良かったなと思いました。

全世界のSEよ、上を向いてあるこう。そして、時々、お客さんには「そりゃ無理でっせ」と言おうじゃないか!(笑)

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