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3年で辞めた若者はどこへ行ったのか/城 繁幸

なぜ若者は3年で辞めるのか」の続編・・・というには、ちょっと中身が散漫です。

というのも、この本はWebちくまで連載されていたものをまとめたものだというだけでなく、その連載が「これまでの昭和的な価値観を外れている若者に関するドキュメント」だからです。まあ、ドキュメント(それもひとつひとつはそう長い文章ではない)をまとめたものがそんなに一方向にすぱっとまとまっていたらそれはそれで作為的なので、論の体を成してないというのは当然で、仕方がないことでもあります。

だから、ひとつひとつの話を興味深く読んだんですけど、読み終わった後に「で、どうすりゃいいんだろう」と思ってしまうのです。

ここのところ、私が多く目にする議論は「ロストジェネレーションは、『勝ち組・負け組』なんて言われて世代的に水平なところと無理矢理に競争させられていたけど、本当に戦う相手は同世代だったのか?」というものです。「今時、都銀に勤めてるなんて、時代の流れがわからない負け組」「フリーターはもっと努力して正社員目指すべき」という論調から、「俺たち、横の連携で運動とかするべきだったんじゃね?」という流れが出来てきました。まあ、赤木智弘さんがきっかけですかね。ですが、団結するべき若者達は、心が弱すぎて友達もロクに作れず学歴も低いとなると、革命運動を引っ張る「調子いいが人をうまく動かすバカ」と「言説巧みにみんなをアジって喜ぶインテリ」がいないわけで、まあ、なかなか難しい。

なんか、自分で書いておいて最後の一文が微妙に自分の胸に突き刺さるけど、いいか。一応、アタシも勝ち組に入れてYO<をい

というわけで、いろんな人の生き方を見てふーんと思ったんですが、第三章の2節目、全体で22本掲載されている連載の最後のひとつ、「昭和的価値観22 『左翼は労働者の味方であるということ』」が、面白い視点をくれました。以前、ちょっとニートとフリーターについて書いてた時に読んだので、おおーっと思いましたね。

今、ロストジェネレーションについて語ろうとすると世代間闘争の構図をあぶり出します。つまり、以前の私たちが歴史で習った「持つものVS持たざるもの」の対立において「持つ」のは資本であり、資本家と労働者の間の闘争だったわけですが、それが今や「持つ」のは職になってしまい、サラリーマンVS非正規雇用者の間の闘争になりつつあるわけです。だって、倒すべき資本家なんてもう日本にはいないもんね。じゃあ、サラリーマンの方は戦う相手として打倒かと言えば、バブル以降入社の正社員は人員削減による過密労働、成果主義のプレッシャーと定期昇給なしの状態で体をぶっ壊すわ、鬱病になるわ、フリーターに舞い戻るわ、そんな有様。その上の世代はがっちりと既得権益を抱えて・・・家でニートを養ってたり?(笑)。誰と誰が戦えばいいのやら。

著者はあっさりと回答を投げかけます。「同一労働同一賃金」にすればいいと。40歳の正社員がやろうが、フリーターがやろうが、同じ仕事をしたら、同じ報酬を出せばよいと。まあ、私もそう思います。というか時代はそういう方向に行ってます。だって、自分が消費者だったらそう要求するんですからね。

で、本当なら左翼というか改革派はこぞってこれを打ち立てるべきですが・・・社民党や共産党がそれを出来ない。なぜならば、彼らは「労働者」の政党で、ここでいう「労働者」ってのは既得権益を抱えて成果主義とリストラに脅える正社員だから。「パートさんに俺たちと同じ給料を払え!」と労働組合が言うわけない。でも、そんな左翼が必要なの?批判票だけで食ってはいけないんじゃないの?

城さんは、痛烈に2つの党を批判します。この本で唯一、城さんの強い気持ちが全面に前に出ます。

そんな彼ら既存左派勢力にとっては、赤木氏のような若者の存在自体が、自らの矛盾を暴いてみせるパラドックスなのだ。といって、いまさら「すいません、実は私たち、体制派の保守主義者なんです」なんて、口が裂けても言えない。じゃあ、どうするか。別にスケープゴートを仕立て上げるしかないのだ。彼らがバカの一つ覚えのように「構造改革で格差が拡大し・・・」とお題目を唱えるのには、こんな理由がある。

うーん・・・全くその通り。はっきり言って、今、常識がある人で、社民党や共産党の意見に耳を貸すほうがどうかしてる。入れても私の1票が無駄になることは確実だもんなあ。さらにこんなことも。怒ってるなー

さらに言えば、社民党は2003年の選挙で大敗した後、「交付金も仕事も減ったから」という"どこの経営者でも言いそうな理由"で、党職員の4割ほどをリストラした輝かしい前科がある。まさにIBM並み、経団連会長もびっくりの荒技だ。社会全体に対しては明確に否定したアプローチでもって、自分のところの効率化だけは、ちゃっかり推進しているわけだ。この党が理念なんてものとは無縁な俗物だということが、この一点を持ってしてもよくわかる。

(中略)

言っておくが、自分は別に戦犯探しをしろと言っているわけではない。これは日本社会が向き合うべき問題であり、そしてそれを怠ってきたという事実を述べているだけだ。だが、スケープゴート論で論点をぼかし、結果的に問題の解決を遅らせてしまっている既存左派に対しては、激しい怒りをおぼえる。

50代以上は逃げ切れるかもしれない。でも、40歳未満はどこにも逃げる場所なんてないのだ。グローバル化の荒波の中を、上の世代が食い散らかしたツケを背負って乗り切らなければならないのだから。

うーん・・・ここでは触れられてないけど、これは自民党、民主党の主張と照らし合わせてもどうなんでしょう。上のような議論は正直言って政治で解決するのがもっともいいはずですが、私たち、ロストジェネレーションの声を吸い上げてくれる政党はどこなんでしょう?歳食ってるというだけで、時代に乗り遅れ、ろくな仕事も出来ないくせに私の倍の給料をもらってるやつをぶっとばすには、どこに票を入れれば?

自民党?でも、政権政党に票を入れ続けて変わるの?民主党?ジジィからもう少し医療費取ろうと言ったら鬼の首を取ったように批判しまくった政党が俺たちの味方?まさか・・・

結局、私たちが舐められてるってことなのですか?イジめても、得票に影響しない連中として。そのツケってのは確かにありそうな話ですね。うーん、考え込んでしまいます。

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オタクはすでに死んでいる/岡田斗司夫

岡田さんがロフトプラスワンでやった「オタク・イズ・デッド」というイベントの書籍化です。岡田さんが会場で感極まって涙を浮かべたという話が伝わっています。ご存じの通り、これ以降の岡田さんはオタキングとしてのオタク文化の喧伝、評論などから路線変更し、オタクとして鍛え上げられた視点を他の分野へ向けることで「世界征服は可能か」「いつまでもデブと思うなよ」などでヒットを飛ばしています。

まあ、ダイエット本はちょっと売れすぎだとは思いますが、本来の岡田斗司夫というのはこういう分析的な評論に定評がある人であり、いい加減アニメ界もオタク業界もつまんなくなってきたので、岡田さんのこの路線変更はファンとしては歓迎です。

という、きっかけのような本ですが、イベントから2年。ついに書籍かされました。

イベントでの発言をほぼそのまま収録した同人誌を買って読んでいたので、内容は知っていました。ここで描かれる「オタクであることがアイデンティティである」というオタク第3世代の分析はあまり釈然としない(し、私も今の若い世代のオタクの特徴を掴みかねているところもある)んですが、「オタク第1世代は貴族主義、オタク第2世代はエリート主義」というのは実感としてよくわかります。私はまさに第1世代に「ガンダム好きか。ほな『宇宙の戦士』は読んどけ」と言われて勉強した生粋の第2世代ですからね。「オタクの教養」なんて言葉が大好きです。

逆にオタク以外が読んで面白いのか、正直言ってわかりません。ところが、この本にはイベントで語られなかった部分が最後に付け加わっています。それが第8章「オタクの死、そして転生」です。

オタク第3世代を、自分を楽しませてくれるものだけを追い求めてそれを自分の内面の構築材料にし、外部との関わりに興味がない「自分の気持ち至上主義」と呼んで、この集団の誕生を高度成長時代の「昭和の日本」から不況が続き明日が今日よりよいとは思えない「平成の日本」へ社会が変わったことによって生み出されたと分析しています。この辺りは、以前紹介した「自分探しが止まらない」や、その他のいわゆる「ゼロ年代カルチャー」の分析にも通じるところがあります。

その上で、明日が今日よりよくなると思えない日本では「みんな大人になりたくないと思っている」として、それは仕方がないことだ。オタクの世界に依らない事だと綴っています。すぐキレる親、病的なクレーマー、過剰に謝罪を追い求めるワイドショー、健康と美容とグルメを無様に追い求めるシニア達・・・。自分たちは面白いものを選ぶ。自分たちは面白いものを育てる。自分たちは面白いものを学ぶ。自分たちは面白いものを自ら作る。こんな古い世代のオタクがみんな死に絶えたわけではないですが、もう「オタク」はそういう人達の集まりではない。それと同じで、今でも謙虚と思いやりと美意識のもとに生きていた日本人が死に絶えたわけではないけれど・・・みんなガキみたいな恥ずかしいことを平然というようになって、それをみんなおかしいと思わなくなっている。

それでも、岡田さんにしては珍しく「大人になろう」と呼びかけます。

自分の「純粋さ=子供な部分」を守るのは、自分自身の「大人な知恵と生き方」です。

日本人全体に呼びかけます。言葉は優しく、視線は冷たく。

「誰にでもある子供の部分は、他の誰かの大人な部分が面倒みてやるしかない」

家族や恋人や同僚や、上司や部下や、それどころか電車で同じ車両内にいるだけかもしれない、見知らぬ誰かの「子供な部分」というのは、その場にいるあなたの「大人な部分」でケアしてあげるしかない。その代わり、あなたの「子供な部分」は自分では気付かない、いろんな人たちの「大人な部分」できっと保護してもらえる。

もちろん「誰かのケアをするのは損」でしょう。損が嫌だから、面倒は見てもらうけど見たくはない!その気持ちもわかります。

「見てもらった分だけ返すならいいんだけど、どうせ損をするだけ」

ハイ、その通りです。

でも、そういう「一方的な損を引き受ける覚悟」を大人と言うんですけどね。

「一方的な得だけ、要求する根性」を子供っぽい、と言うんですけどねぇ。

この本は、「最近、オタクやっててもつまらなくなったよなあ・・・みんな今の状況をどう捉えてるんだろう」という寂しい第2世代オタクである私に取って「うん、もうキミらの好きだったオタクの連帯は、もうここにはないんだ」と、誰あろう岡田斗司夫に言われてしまったという意味でそれなりに大きな意味のあった内容ですが、この最後の1章によって今の日本人全体に取って、価値のある言説になっていると思います。

ま、読んで意味がわかるかはおいといて(笑)。実感としては、やっぱわかんないんだろうなあ

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F1GP#4 スペインGP

3週間のお休みの後のヨーロッパ開幕戦。このグランプリの一番大きな話題が、スーパーアグリ存亡の危機だってんだから、情けない。たかが100億ぐらいの金・・・は、中東の石油王ぐらいにしかだせないけど(笑)。

世界に22人しかいない現役F1ドライバーを二人も擁して、トヨタとホンダという国内2大メーカーどころか、国を代表するような企業がメーカー参戦し、さらに他2チームにエンジンを供給して(ということは、全11チームのうち4チームは日本製エンジンなんだよ)、さらにさらに今や時代遅れとも言えかねない個人名の着いたチームを参戦させる豪気な男がいて、オマケにタイヤは独占供給、自国でグランプリをやれば何十万人という人が全国から足を運ぶという、後、足りないのはワールドチャンピオンだけ(^^;というようなべったりとF1にコミットしている日本という国がですよ、スーパーアグリを助けてやれないってどういうことなのよ。情けないよ、あたしゃ。

でもなあ・・・亜久里のF1参戦って、2008年からカスタマーシャシーが利用できることを前提とした挑戦だったと思うんですよね。その前提が崩れた時点で、もう将来の展望はないのかもしれない。ただ、F1に参戦して、ファクトリーを持って、スタッフもいるってことは大きな財産だし、ぶっちゃけた話、どうやったら新規参入できるかルールも決まっていないところへなんとか交渉して参戦を勝ち取っているってことがすでに既得権益ですから、これを潰してしまうって選択肢も多分あり得ないんだよねえ・・・。

どうするんだろう。どうするのがいいんだろう。亜久里を持ってしても日本中の力を集められないんだったら、もうホンダとトヨタに任せてチームを売っぱらうというのもひとつの判断だと思います。もう、亜久里の挑戦自体は立派だったことは万人が認めるところ。このチームを育ててワールドチャンピオンを取る・・・ってわけでもなく、ホンダからも必要とされてないんだったら、存在意義はないよね。琢磨も、もう帰ってきてFNで走らない?スーパーアグリに金出すぐらいなら、国内のモータースポーツ振興にもっとお金使ってもいいかなーとか。ものすごい努力の結果として生まれたチームだから、やれるところまでは頑張って欲しいとも思うけど・・・うーん・・・

本人はいやかもしれないけど、FNで存分に琢磨の走りが見られるんだったら、本当にレースが好きな日本のファンは喜ぶと思うんだけど、どうでしょう。正直、F1はすごい世界だけど、実力でどうこうなる世界でもないし。琢磨が、我々がよく知っている本山や松田と戦ってどうなんだってところを見たいって気持ち、あるでしょう?

と、前置きが長くなりましたが、ポイントは以下のような感じかな

  • フェラーリ1-2。マクラーレンとの差が開いた?
  • フェラーリ新ノーズ
  • アロンソの力
  • コバライネン大クラッシュ
  • ウェバーとクルサード、どっちがホント?

さてさて、お休みを挟みましたが大きな勢力図の更新はなかった感じです。去年とは違い、フェラーリが1歩抜けだしてその後にマクラーレン、僅差でBMWという構図。その後ろのポジションにはルノーがつけてきました。このままではライコネンのチャンピオンを止めるものはなさそうです。

ただし、マクラーレンは11チームのなかで唯一、劣勢をシーズン中にはね返す力を持っているチーム・・・というか、なぜか序盤に調子が悪いことが多いチーム(笑)。今後、延びてこないとも限りません。ただ、2年目のハミルトンとコバライネンというコンビは、速さはあるけどチームの開発の方向を導いていく力には疑問があります。本当のトップドライバーは、乗っているチーム自体の力を高めていくものです。想像ですが、的確なマシンフィーリングをフィードバックしたり、直して欲しいところはだだをこねてでも直させたり、はてはチーム人事にまで権謀術策して、乗っているマシーンを速くしてチームを強くしていくのだと思います。

セナもシューマッハもそういうドライバーでしたし、アロンソが乗っているだけでルノーが徐々に調子を上向けていっているのは、明らかにアロンソ効果。デイモン・ヒルはその速さではそれほど高い評価をされているわけではないですけど、最強マシンFW14の開発を担当し、アロウズ・ヤマハをあわや優勝させかけ、ジョーダンも優勝させた手腕は、やはりトップドライバーにふさわしい能力でした。逆に、ジャン・アレジは次代のチャンピオンと言われながら、結局、自分の乗るマシンとチームをうまく成長させられずに、1度の優勝しか出来なかったわけです。

マクラーレンは去年、アロンソの機嫌を損ねてからうまく回らなくなってました。チーム内にもめ事があってというのも確かでしょうが、アロンソからチームが協力を得られなくなったという要因もあったはずです。今年もこうイマイチ、チームがノってこないのもそういう理由なんでしょうか。ハミルトンの速さは申し分ないんですけど。そんなマクラーレンに追加の不安要素はコバライネンのクラッシュ。タイヤバリアへの原則無しのTボーンクラッシュ。見た瞬間は、「まさか・・・」と背筋が凍りました。生きててよかった。見た感じ、1999年にシューマッハが足を骨折したクラッシュより酷く見えたんですが、今の情報では次戦の参戦も可能の様ですが、実際はどうなんでしょう。ここでしばらくコバライネンが走れないというような事態になった場合には、マクラーレンには確実にブレーキ要素です。

さて、スペインといえば、アロンソ。絶大な人気でしたし、予選2位はマシンが軽かったとしても立派。役者だねぇ。走りも見るものの心まで躍動させるような素晴らしい走りでした。リタイア残念でしたが、走っていればクビサの後ぐらいでフィニッシュできたかもしれません。今のマシンの実力から言えば立派だよね。もっと頑張ってね、ネルシーニョ。

で、ニューウェイ加入で同じエンジンを使ってるルノーぐらいの実力は出しても不思議ではないレッドブル。でも、どうもDCはいまいちですねえ・・・。ウェバーは予選もQ3へ入ったし、結果はホンダより上の5位。立派です。でも、2台の結果が違いすぎて、実力がよくわかりませんね。ルノーの後ろで、レッドブル、ホンダ、トヨタぐらいが横一線って感じですか?

さて、次戦はトルコ。見どころの多いサーキットです。楽しみにしましょう

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マクロスF #4 ミス・マクロス

4話も面白かった!

いやあ、これほど自分の波長にあうアニメは久しぶりです。まあ、パイロット版的な位置づけの第1話の出来がいいのは有り得る話として、4話までこの調子なのはスタッフに「マクロスFとは何か」というコンセプトが徹底されているからだと思います。初代のマクロスを丁寧になぞっているだけでなく、オープニングに坂本真綾+菅野よう子を起用していることからもすべてのマクロスシリーズに対する敬意のようなものも感じますし、それだけではなく今風の演出もくすぐりとしてうまく利かせています。

ランカの「にゃんにゃん♪」もクラン・クランのようなロリキャラも、物語のアクセントとして面白いし、素直に可愛いと思っちゃいますよね。婦女子の皆様にはメガネ優等生ミハエルとショタ担当のルカのお二人は大好物の事でしょう。でも、あくまで「マクF」のウリがそこじゃないから嫌味にならないし、キャラ配置と設定が巧いからわざとらしく見えない。結局ね、センスなんですよ。で、肝心なのはちゃんとヒロイン二人が魅力的な女性であること。初代とはココが違う(笑)

そして、「マクF」のウリは、やっぱりバルキリーのアクション。今回の模擬戦も超絶映像でした。合体と変形は男の夢!・・・とはいいつつもマクロスを作るようなエリートオタクは変形のための変形はしません。ホントのところは大嘘でも、バルキリーはそれらしく必要な時にガウォークとバトロイドに代わりながら、基本的にはファイターで高速戦闘をする。スローで変形ギミックを見せて変形後に見栄をきるような興ざめな演出はもちろんやりません。やりませんけど、ランカの歌に併せて航跡でハートマークは描いちゃうし、敵機を撃墜すれば歌舞伎の家系らしくきっちりと見栄を切る(笑)。なんとバカでカッコいいんでしょう。

VFー25もカッコイイよね。SMSって肩にロゴが入っていたり、頭部とパイロットのヘルメットが同モチーフのデザインになっていたり、お馴染みの兵装がきちんと運用されていたり、スーパーパック付きできちんと変形したり、ちゃんとバトロイド形態でコックピットが前に向き出しにならないようになっていたり。なにより、細部のディテールはかなり今風の処理になっていてパーツ、パーツを取れば全然VF-1とは違うのにどうみてもバルキリーにしか見えないところがいいです。今回の駐機しているときの足の裏のディティール描写も格好良かったなあ。

そして、曲。「SMSの唄」もばかばかしいけどちゃんと聞いてみたい。OPもいい曲ですねえ。「トライアングラー」って、これ以上にマクロスを言い表したタイトルがあったでしょうか。バリバリの戦闘シーンとバトロイドへの変形シーンをバックにサビは「君は誰とキスをする?私、それともあの娘?」ですからね(笑)。ええ、それがテーマですな。そして、今回、ランカが戦闘のバックで歌うのが「私の彼はパイロット」なんだから、もぅ!

DVDも欲しいですけど、今はとにかくCDが欲しい。OP/EDも挿入歌もBGMも全部出して!すぐ出して!さすが天才・菅野よう子。久しぶりにまとめて買っちゃうよぉ!

「もってっけ~」と、4話のエンディングのカップリング
オープニング。しかし、覚えにくい曲だね、これ・・・

そしてサントラ

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行ってみたい展示

なんだか面白そうな企画がいろいろとありますね

F1 疾走するデザイン(東京オペラシティアートギャラリー)

エイリアン展(日本科学未来館)

デバイスアートギャラリー(日本科学未来館)

うーん、GWは混むかなあ~

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ファイアボール

ディズニーチャンネルで作られているそうです・・・が、普通にWebで観られます。

ファイアボール

とりあえず、サイトに行ってみて、どうしていいのかわからない気持ちになってください。そこでしぶしぶと動画を観てみて、さらに困惑してみるがいいわ!

私はすっかり気に入ったので、PCの壁紙をドロッセルお嬢様に変えました

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少女には向かない職業/桜庭一樹

桜庭さん、直木賞受賞おめでとうございます・・・ということで、初めて読みました。ラノベから一般書へ出世(?)していった作家として取り上げられることが多く、名前はよく目にしていたんですが、受賞会見を観るまで女性だということも知りませんでした(笑)

・・・うーん、ミステリーではないけどサスペンスな感じです。主人公が中学生の女の子で、それっぽいぐずぐずな文体で書いてあるので普通の小説だけを読んでいる人には違和感があるのかも知れませんが、今時こんなもん許容範囲でしょう。ラノベ読みに取っては、むしろふつーな感じ。

前半は、すごみが足りない「インストール」な感じで黄ばんだ青春ものですが、後半、尻上がりにテンションが上がります。後半はミステリーっぽい。ふむふむ。なるほど、ミステリー界に衝撃なんか与えないタイプ(笑)のエンターテイメント的なミステリーが巧そうに思えます。

「赤朽葉家の伝説」も読んでみたくなりました。

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詳細設計書について思うこと

ちょっと前に、ブログ界隈で、プログラムの中の条件分岐レベルあたりまで文書化したプログラム設計書、私がよく接する言葉では「処理機能記述」についていろいろと議論がされてました。例えば、下とか。

あとは、「今日のひとこと」に引用させてもらった下とか

で、大体、有名なブログをやってるようなスペシャルなギークのみなさんは「そんな設計書なんて意味ねーべ」とおっしゃってる。私も意味がないかどうかは別として、うまくいかないとは思ってる。理由は単純。DRYに反してるから。うまく行かないことは辞めた方がいい。

でも、今回のプロジェクトでいろいろな場面でこのいわゆる「処理機」に関わっていろんな事を感じました。論にはなってないけど、思ったことをダラダラと書き流します。

いわゆる、処理機と実際のコードの差は何でしょう。処理機はプログラムに書くロジックがまんま書いてあるわけですが、それはそのままでは機械に実行できない。つまり、日本語で書いた擬似コードから様々なプログラミング言語へ翻訳することが処理機を元にコードを書くことなわけです。

で、それは価値のあることかというと・・・びみょーなわけですよね。上のお二人の言うとおり。日本語がカタコトの中国人でもまあ、なんとかやっちゃうわけですから。今回のプロジェクトで仕様が特に簡単なマスターメンテナンス系の画面はある程度パターン化して中国へ発注したんですが、紆余曲折や文化の差による誤解など独特の障害はありつつも総じて問題ないものが上がってきました。上でいう処理機をちゃんと書いておけば、ちゃんとものが仕上がる。物価に死ぬほど差がある日本人がここで勝負しちゃダメだ。

でも、もっと言えば、

論理的には機械化可能

なんですから、コンピューターがやればよろし。

ところが、まったく無価値かというとそうとも言い切れないですよね。お客さんの要求仕様がはちゃめちゃで1つの画面の処理機が3000行、ロジックのJavaソースが13000行なんてダメダメな画面ができちゃったりもしたんです。ただ、その画面は本来分割するべきだとか、そういう正しい理論は置いておくとして、3000行と13000行では単純に3000行を選びたいわけです。他の人が10000行分付け足してくれるんなら嬉しいし、それはなんとなくお金を払ってもいいような気がするわけで・・・。

ただ、逆に日本語で処理機を書いてると、これいっそRubyで書いちゃった方が簡潔で分かり易くて、しかも動いちゃうからロジックが正しいかどうかも確認できちゃうんじゃないかという気もして来ます。要するに、Javaの記述性が低いから処理機を書くことに意味があるような気がするんじゃないかということです。でも、RubyならDave Thomas曰く、「思った通り書ける」わけですから、擬似コードとしても日本語より優れているわけですよ、私にとって。

ただ、本当にコードがドキュメントになるかといえば、意味不明な日本語のドキュメントは「幼稚園児か!」と突っ返せて、ある程度その行為に一般性が宿るんだけど、意味不明なコードに対する常識的なあり・なしの判断って難しいわけでそのあたりがなんともはや、難しい。私はほぼRubyしか書けないダメグラマーだけど、じゃあ、Rubyのソースだったら日本語を読むように読めるかというと、そりゃ日本語のほうが嬉しいわけですよ。

ただ、日本語のドキュメントは「機械が読めない」「テストできない」という二つの点で圧倒的にコードに劣るのは事実。

うーん・・・いろいろと悩ましいなあ・・・

 

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別冊 図書館戦争I/有川 浩

電撃文庫Magazineを読んで

「ほうほう、図書館戦争のスピンオフはこういう感じか。ま、郁と堂上のベタベタなのをこれ以上やっても胸やけするし、周りの登場人物に焦点をあてて語っていくのも面白いよな。キャラとしても進藤や彦根みたいにもっと掘り下げても面白そうなのもあるし、堂上と小牧の図書館大学時代や、稲嶺の若かりし頃の話も出来る。ラブな方面だって、玄田と折口もみんな気にしてるし、なんといってもメインディッシュは手塚と柴崎だし」

と勝手に納得し、単行本には雑誌に先行した緒方の話が入るものだと信じて疑わなかったのです。

この表紙を見るまでは(笑)
うへぇ。はぁとだ。帯にわざわざ

「武闘派バカップル恋人期間の紆余曲折アソート(恋愛成分が苦手な方はご健康のために購入をお控え下さい)」

・・・そうか、そう来たか。そういうことなんだな。わかった。覚悟しよう。

中身はいつもの図書館戦争でした。良化委員との抗争や権謀術策の部分はメインとの整合性もあるので抑え気味ですが、そうでなくても図書館にはいつもいろんな問題があり、荒唐無稽な設定の影に作者の問題意識がきちんと表現されているのもいつもの有川クオリティです。本編を読んだ人なら、まったく違和感なく楽しめるでしょう。

ただし!この目次を読んで勘のいいアナタが妄想するものは、ちゃんと全部含まれているので注意だ(笑)

一、「明日はときどき血の雨が降るでしょう」
二、「一番欲しい者はなんですか?」
三、「触りたい・触られたい二月」
四、「こらえる声」
五、「シアワセになりましょう」

特に、三、四あたりが気になりますね?郁と堂上があんなことやこんなことをするんじゃないかと気になりますね?

します(爆)

もうね、その部分はまんじゅう齧ったらアンコじゃなくて水飴だったというぐらいのベタ甘です。柴崎じゃなくても「ノロケばっかりでやっとられるかー」とグレますよ。えっ?嫌いかって?

大好物です

でも、一番笑ったのはこの部分でした。

張り込むポジションは最初から決まっている。閲覧室にいくつかある自習コーナーで、国文学の書架を一番見張りやすい机だ。開館時間と同時に手塚と閲覧室に入り、見張りやすい角度の席を差し向かいで二つ確保する。
「・・・勉強してる体裁ってどうやったら繕えるの」
「バカだ、お前はやっぱりバカだ」

郁ちゃん、図書館で勉強なんてしたことないんですね・・・オバカな子(笑)

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マクロスF

1話は特別編をバンダイチャンネルで観て、2話を録り忘れ、3話を観ました。

素晴らしい

ロクに今までのマクロスシリーズは見ていないのにこんな事をいうのも何ですが、どうもいままでのマクロスは、私が観たいものと違っていたんですよね。我慢して観てればそれなりにハマったのかもしれませんが、次を観たいと思えなかった。しかし、今度のマクロスFはいいですね。こなれたCG、カッコいいロボットアクション、熱い登場人物たちはロボットアクション好きの心を揺さぶります。いや、正直言って戦闘シーンはSW Ep.3を軽く抜き去ってると言っても過言じゃないと思います。これを観ると、「いやあ、しょせんアメリカ人にはこれはできんでしょう。日本人は板野サーカス観て育ってきてるんじゃい。コレでも食らえ」と、人のふんどしでナショナリズムバリバリな爽快感がありますよ(笑)

で、マクロスだから歌は欠かせない。でも、ぶっちゃけ今まで歌の部分が恥ずかしかったんですよね。もちろん、そのズレた部分もマクロスのセンスだし、ここでガンガンにカッコイイしゃれた歌を書けちゃうとどうもマクロスっぽくない。マク+とかマク0とかって、その「俗っぽさ」がないところが逆にイマイチだったりする。でも、今回のシェリルはいいな。「私の歌をきけぇ!」にはニヤリとさせられるし、戦闘シーンも気合いが入ってるけどコンサートのシーンも素晴らしい。ちゃんと主人公のアルトがどういう人物かわかる描写をここで入れて、ヒロインのランカとも出会わせて、シェリルとも関係を作るという物語的な必然と絡めているところもいいし、何と言っても「未来のコンサートはこんな感じ」って仕掛けとそこから少し飛びだした映像の演出の巧みさがカッコいい。「射手座☆午後九時 Don't be late」って曲もアイドルっぽいような、アニソンっぽいような、でも少しヘンな。さすが菅野よう子。そして、サビで「持ってけ~」って歌詞にしてるのは狙ってるんですよね、佐藤さん?タイトルに☆入ってるしね(笑)

そして、やっぱあの「にゃんにゃんに~はおにゃん」も狙ってますよね?ウケてるしなー

そういう意味で、「今、マクロスをやるなら」っていうところもちゃんと意識して、かつそれで遊んでいるところも志高いんじゃないでしょうか。ファンになっちゃいました。

3話でいよいよ主人公がバルキリーに乗るまでの経緯が語られたわけですけど、ストーリーも王道とはいえ、無茶な感じがしないのは見事。2話がどうなってたのか気になるけど、見逃してもバンダイチャンネルで観られるのもナイス。でも、コイツは配信より地デジでちゃんと観たいかもしれないな!

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コレガの無線LANルータを見捨てる

Wiiを買った時に一緒に買ったコレガの無線LANルータ:CG-WLBARGPXですが、全然安定しません。

PCからコネクションし直しに行かないと繋がらなくなったりや、なぜか速度が低下してルータを再起動しないと直らなかったりします。やっかいなのは無線部分だけがイマイチというのではなくてルータとしていまいちなこと。FF XIをやってるときにぶちぶち切れちゃうとパーティーメンバーに迷惑をかけてしまいますからやはりよくありません。

そんなある日、またどうも遅いのでACアダプターを引っこ抜いて、また挿して再起動させたところ、設定内容が吹っ飛びました。くぅ・・・お前はもうクビだ!

とりあえず、今度は枯れてそうなのを選ぼうと思って棚の一番上にあったバッファローのAirStation WHR-Gを購入

「無線もボタン1つで簡単接続」がウリですが、こちとらPC何台あると思ってるのか。いちいち接続PCにユーティリティ入れてられません。しかし、マニュアルにはその接続方法しか載ってない・・・うーんイケてない。

本体設定をいじりたいときは、設定ソフトを入れろと書いてあるので仕方なくユーティリティを導入。有線で接続してユーティリティを立ち上げてみると、接続されてるAirStationを見つけてくる。選んで、「WEB設定」と書かれたボタンを押すと、ブラウザが立ち上がり、まあ、普通の設定画面

・・・要するに、初期IPアドレスにいきなりブラウザからアクセスすれば良かったのか。

紛らわしい。 というわけで、Web画面から

  • 本体IPアドレスの変更
  • DHCPの範囲設定
  • PPoE設定
  • 無線LANのSSIDとKey設定

だけやれば全部繋がるようになりました。今のトコ、特に問題はない感じ。

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ハッピーギフト/はせがわみやび

25巻目。すごいですね。良く続いてるなあ

今回は、パンクラティオンネタ。遠隔装備のうっかり投げができなくなったことなど、最近のヴァナでの話題を取り入れているところなど、プレイしている人だけがにんまりできるところが今回もあります。嬉しいですね

・・・というよりも、今回は新キャラです。ヒュームの暗黒騎士とミスラの黒魔道士のコンビ。せっかくのミスラなのにローブ姿で露出が足りないのが残念ですが、見事な前のめりパーティ。かたや、悪役は白魔のお姉様ととぼけたからくり士とおぼっちゃま。どちらもお笑い担当です(笑)

個人的にはもっともっと甘甘なラブコメでもOKなんだけど、お気軽な展開になってよかった。あ、今回はイラストレーターさんが変わってることもあって以前のキャラはだれも出てきません。ペタの皆勤賞が!(笑)

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IBM i

MMCのiは車なわけだが、IBMのiはOSだ

というか、「IBM i」という名前のOSです。なんだそりゃ

知っている人は知っているAS/400という、いわゆる"オフコン"がありまして、そこで動くOS部分はOS/400と呼ばれておりました。時代が流れまして、RS/6000はIBM eServer pSeriesになり、AS/400はIBM eServer iSeriesになりました。いいブランディングです。e-businessもいいコピーでしたな。

そして、pSeriesとiSeriesは、HWをほぼ共用化しました。CPUにPOWER5チップを積むようになって、そのプロモーションの意味もあって、pSeriesはSystem p5、iSeriesはSystem i5に名前が変わりました。POWERチップはいいハードですが、まあGoogleで検索しづらいこと甚だしいサイテーなネーミングです。

時を同じくして、いつまでもOS/400でもないだろうと、OSも名前が変わりました。i5/OSです。・・・CPUがPOWER6になったらどうするんだろうと疑問に思ったアナタは正しい。

というわけで、また名前が変わりました。HWがほぼ一緒だったのでブランドとして統合されました。新しいマシンはIBM POWER Systemsです。まあ、これはよろし。AS/400はあまり細かいことを言わなければ、管理のしやすい素晴らしい機械です。一台のマシンにLPARを切って、AIXとAS/400を同居させてお互いの得意分野をやらせるのは現実的かつ優れたソリューションでしょう。Tambourineもマジおすすめ

そして、このIBM POWER Systems上で動くOSが、AIX、Linux、そして、i5/OS改め"IBM i"

あー、センスないなあ・・・

昔、Microsoftが次々に一般名詞のソフトウェアを出して(Microsoft Windows、Microsoft Word、Microsoft Office、Microsoft Money・・・)、なんでそんな検索に引っかかりづらい名前にするのかねえと思っていましたが、さすがIBM。Microsoftの上を行きます

1文字

の商品名ですからね。センスないにも程があると思いますよ、ホント(笑)

あ、一応、ここに書いてあることはもちろんTambourine個人の見解であり、意見ですよ。それ以上の事考えちゃダメよ

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迷惑な遺伝子/シャロン・モレアム

また進化の話の本を読みました。

進化論を考えるときについつい我々がやってしまいがちなのが、進化を目的論的に捕らえてしまうことです。つまり、「キリンは高いところの葉を食べる為に首が長くなった」と考えることです。そうではなくて、単に首の長いキリンと短いキリンでは長いキリンのほうがたまたま少しだけ生存率が高かったということに過ぎないのが正解です。どこが違うのかと思う人もいるでしょうが、この自然淘汰の考え方と、環境から生物に加わる「淘汰圧」を理解することで、わかっているつもりだった進化論なのに、新鮮な視点を得られたりするわけです。

さて、人間だって進化の果てに今のような生物になったわけですし、今でも人間の進化は続いています。特に、環境の変化により大きな淘汰圧がかかることにより、人間の遺伝子プールに短期間に大きな影響を与えることがあります。

さて、この本のサブタイトルは「病気の遺伝子はどこから来たのか」とついています。今ではさまざまな遺伝病が知られていますが、なぜ病気になる遺伝子が進化の過程でこれほど広く受け継がれているんでしょうか。

それはもちろん、その遺伝子があったほうが生存に有利なことがあるからです。

この本の中には数多くの驚くべき知見が含まれていますが、その中でも普通の人も食いつきのよさそうな話をひとつ紹介します。

糖尿病になりやすい遺伝形質があるというのは、最近はかなり知られています。様々な複合的な要因で発病するかどうかが決まるようだとわかってきています(もちろん、肥満もその要因のひとつです>_<)。しかし、なぜこのような命に関わるような病気が淘汰されてしまわなかったのでしょう。血糖値が高いことによって人間はどんなメリットを受ける可能性があるでしょうか。

実は、氷河期の後、人類は極端な寒冷化の時代に遭遇したことがわかっています。そして、それこそ「血も凍る」ような寒さの中、インシュリンを作れなくなり血糖値が上がってしまった人の血液は、いわば「不凍液」としての働きをしたのではないかというのが、この本の説です。つまり、中年になってから糖尿病で早死にしようが、凍死するよりはよっぽどマシだったわけです。そもそも、子孫を残してからなる病気による淘汰圧は大きくないに決まってます。人類の一部は糖尿病の遺伝子を手に入れることによって生存の確率を高めたのです。ちなみに、ご想像通り、糖尿病のアフリカ人はほとんどいないんだそうです。

こんな話がいくつも出ています。この話は何万年か前の人類の進化の話ですが、別の話では中世のコレラの大流行がある遺伝病の遺伝子を生き残らせる淘汰圧になったという話が出てきます。コレラの大流行のような大量の人類を殺してしまうような、強い淘汰圧がかかった場合、人類の遺伝子プールに強い影響を残すということもわかっています。

とにかく、目からウロコが落ちる話がいくつもあること請け合いです。興味があるかたは是非、読んでみてください。

ちなみに、この本によると、白人が強い紫外線の環境に晒される、あるいは黒人が北欧のような日光の弱い場所に移動した場合、体色が変化するのに1000年程度しかかからないんだそうです。進化って意外に早いスピードで起きるんですね

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アニメ版「図書館戦争」

待望のアニメ化です!そりゃ、一言でも二言でも言いたいに違いありません。Tambourineです

・・・なんで、放送が東京より1週遅いんだよぉ!

と、公式サイトを観ると、名古屋は他のとこよりは早いのでした。なんでこんなバラバラ?そんなことだと、みんなYouTubeで観るよ?

というわけで、YouTubeで第一話を観ました

適度なコメディアレンジもハマってるし、原作はイラストに顔がない(あえてベタで潰してある)んだけど、いざ、絵が付いて動いてみても、それほど違和感なし。

堂上は設定上も「チビだけどそれなりにイケメン」なんだけど、もう少し年上というか、おっさんな感じでも良かったかも。でも、実際、設定年齢も若いんだよな。27歳だもん。

郁ちゃんは・・・ふつーに可愛いし。いや、もうすこし外見は女らしさがない方向でも良かったのに。とりあえず、高校生の郁ちゃんカワユス。

というわけで、今後に期待なのでした。ノイタミナ枠は安定してますね。

しかし、ノイタミナで放送するって事はある程度、女性視聴者を期待しているってことだと思うんですけど、この本、女性に人気があるんでしょうか?私がブログの感想を読む限り、このベタ甘にはまってるのって少女マンガ耐性のあるオサーンばっかりのような気が・・・いや、私がそんな人のブログばっかり読んでるからなのかも(笑)

でも、たださんが

有川浩の恋愛小説をどうして受け入れられるのか考えているんだが、どうも男の妄想を上手に実装してるからではないかと思った。
(中略)
狙ってやってるんだとしたらたいしたもんだと思うけど、もし素でやってるんだとしたら、有川浩って中身は男だよなぁ。

って書いてるのを読んで、「ああ、やはし」とか思わなくもなかったり。

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自分探しが止まらない/速水健朗

「ロストジェネレーション」という言葉があります。一般に就職氷河期を経験した世代。75年生まれの私はそのど真ん中の世代と言うことになります。

この世代の特徴的は、やはり、就職活動期に自分の存在価値を強く意識させられたと言うことでしょう。就職活動中に、10社、20社、はては100社と就職試験と面接にふるい落とされ、自信を失うと同時に、篩い落とす方便だろうと思いながらも「自分の長所はなに?」「自分の夢はなに?」「自分のやりたいことはなに?」とずっと問いかけられる日々。そんな日々が1年も続けば、人格形成に影響を与えないはずがありません。

重圧にドロップアウトする人、否定される日々に別の承認を求めて宗教に走る人、自分が足りないと思いこみ埋めるための旅に出る人、人生の価値を重く捕らえすぎサラリーマンに没せなくなった人・・・働く口がない、食い扶持が稼げないという、単にそれだけではない影響を私たちの世代は受けている。その事は感覚的にはわかっています。そして、その事を73年生まれの著者はキチンとまとめて提出してくれました。

「自分探し」といわれると、なんだか青春の象徴みたいなそういう甘酸っぱい、おもはゆい、そういう言葉だと感じられると思います。でも、この世代にとっての「自分探し」は、即座に生存に直結するほどの重さを持っています。そりゃそうですよ、「自分探し」が足りなければ今からの30年の人生が貧困のどん底かもしれない、無価値になるかもしれない。そう繰り返し繰り返し叩き込まれれば、何か違う自分、可能性の中の有り得た自分への幻想が高くなるのは必然でしょう

そして、著者はその「自分探し」を食い物にする人にも言及しています。「自分探し」すらが消費の一形態になる。いや、むしろ消費スタイル自体で自分を表現するというスタイルが有り得る以上、当然かもしれないですが。

でも、まあ、我々の世代は実感としてわかってる話だから、この本を読むのは確認でしかないとも思います。この時代を経て、平成生まれ前後はどういう感性なのか、そのあたりも知りたいところですね。

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HAS/YMO

見に行きたかったけど、どう考えてもチケットが取れそうになかった昨年のHAS/YMOのコンサートのDVDです。おじさんたち、微笑ましくやっております。そして、カッコイイです。クオリティも高いです。うーん、いいなあ。 本の方は、3人それぞれのインタビュー。かなりこゆい内容です。これもファンなら楽しく読めてしまうでしょう。 しかし、私はどうも坂本教授が入るとお上品になってしまうので、キュートでキッチュなSketch Showの方が好きなんですけどね

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麺って書いてあるよ?

日本HP、世界中から募集したデザインを採用した最新ノートPC (マイコミジャーナル)

日本HPは2008年夏モデルとして、HP Pavilion Notebook PCのデザインコンペティションで最優秀賞に輝いたデザインを採用したノートPC「HP Pavillion Notebook PC dv2800/CT Artist Edition」を発表した。発売は4月下旬予定。

面白い企画ですね。私もPCにはもっとデザインの要素が必要だと思います。

最優秀作品はポルトガルのJoao Oliveira(ジョアン オリヴェイラ)氏(20歳)の「Asian Odyssay(アジアへのいざない)」。

でも、このデザインは好きじゃないわ。まあ、それはいいんです。それは単なる好みの問題ですから。皆さんも是非、リンク先の画像をご覧下さい。しかし・・・

Men

なぜか麺って書いてあるよ?これでよかったの?



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誰がニートを食わすのか

なんか長くなっちゃった。意外とこの話に言いたいことがたくさんあったTambourineです。

結局、フリーターとニート問題は、社会システムの問題です。

これから、労働人口のうち、非正規雇用者の占める割合はどんどんと大きくなります。なぜか。人間がやれる仕事なんてたいした仕事じゃないからです。「俺にしかできない仕事」なんて、ほとんどないんです。そして、社会システム上、ないほうがいいんです。あるシステム上のタスクが個人に依存するような仕組みは間違いであり、リスクだからです。悲しいかな、人間は交換可能な労働者であることが求められているのです。

そういう価値観と社会システムを、どう成立させていくかが問題です。簡単に言えば、「フリーターが、フリーターを気持ちよく一生続けていける社会」を作ろうということです。

経済的な面は実はあまり問題ではないのではないかと思います。それよりも、会社に属していないと厚生年金や医療保険のサポートが得づらいとか、社会的信用が得られない(ローンが組めないとかね)とか、労働者としての権利が侵害されたときに団結する手段がないとか、そういった福祉システムのほうが問題です。

考えてみれば、日本は本来、行政がやるべき仕事を会社がやりすぎなのです。だから、会社の負担も大きいし、会社に属しているメリットが多すぎて雇用が流動化しないのです。

とにかく、日本ではフリーターでも食っていけるし、これから正社員がやっていた仕事もどんどんフリーターのものになります。フリーターの未来は明るいのです。ただ、フリーターだと病気したら即貧困層まっしぐらなんて不安定な状態だけをなんとかしてあげればいいのです。もしかしたら、今、まさに政治の季節なのかもしれませんな

格差社会です。しょうがないです。今に始まったことでもありません。正社員になれた人は運がよかったか、勉強に向いていたか、コネがあったか、多少なにかに恵まれていたんでしょう。そういう人が、同世代より少しリッチな生活をするでしょう。その代わり、辞めるまで競争の中におかれ、人間関係に疲れ、転勤で住むところをころころと変えられます。すごくがんばって、年収1000万まで出世してもそれほどお金で報われることはない国ですし。

アイネイアーはいいました。「選べ。もういちど」と

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F1GP#03 バーレーンGP

去年も似たようなことを言っていたような・・・マッサが復活しました。

バーレーンが得意なんでしょうか?波があるドライバーですねぇ。強力なプレッシャーがかけられなかったのが良かったのか、滑りやすいバーレーンでもミスもなく見事にフロントロウからの逃げ切り。こうやってノッているときのマッサは止められません。

ただし、ポールを獲ったのはなんとクビサでした。こないだ「2強体制は変わらず」と書いたばっかりですが早くもBMWは追いついてしまったのか。むしろここではマクラーレンを寄せ付けない速さを見せました。コンストラクターズもトップです。まあ、例によって今のポイント制だと速いよりリタイアしないほうが強いので、本当にBMWがトップの力を得たとは思いませんが、それでもバーレーンのBMWはマクラーレンより速かったのは間違いないところ。

そして、マクラーレンは歯車がかみ合わないグランプリになりました。去年からマクラーレンが得意なサーキット、フェラーリが得意なサーキットが割とはっきり分かれてましたが、ここはフェラーリの得意サーキット。それにしても、ハミルトンが今回のようにスタートでミスをするなんてのは珍しいことです。で、ついたのがアロンソの後ろ。やるんじゃないかなーと期待心配していたら、案の定、追突。あーあ。

後ろの集団では、ホンダとトヨタがまたすこしよくなってきているようです。シーズンが進んでいくにしたがってチーム力の差が出てきますから、資金的に恵まれているこの2チームは少しずつ前に出て行くかも知れません。とにかく混戦です。まあ、今のマシンレギュレーションでは差がつかないってだけですけど。

さて、次戦はスペイン。いよいよF1がヨーロッパを転戦し始めます。それまで3週間のお休み。その間にどこがどんな仕込みを入れてくるか。楽しみですね

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誰がフリーターを責めるのか

前回の続きです

フリーターやニートを批判する人がまだまだいます

「あいつらは努力していない。たいした仕事をしなくても飢えて死ぬことはないから甘えてる。俺たちが若いころは死に物狂いで働いたものだ」

へぇ・・・

そりゃ、あんたたちが我々からみたら原始時代みたいな時代を生きていたからでしょう?毎日毎日、狩りに出て獲物をとってこないと本当に生きていけない未発達な文明だったからでしょう?

今はもう違いますから

俺らは確かにそんなに努力はしていないかもしれない。偏差値50以下なのは威張れることじゃないかもしれない。わかってる。だから、自分のことを「負け組」と呼ぶのも違和感はないし

でもさ、「偏差値」だからね。どんなに努力したって、偏差値50以下のやつは集団の半分いるからね。そして、その努力って結局、受験戦争の延長戦だからね。少なくとも今の時代は。もう、偏差値で待遇が変わるのなんて、10年来の習慣だから慣れちゃってるもんね。大学は偏差値50以下でも入れたけど、会社は無理だったね。そういう時代だもんね

まあ、コンピューターができない仕事はいっぱいあるじゃん。もう、仕入れの計画や在庫管理は人間がやらなくてよくなったけど、裏の倉庫から商品を持ってきて棚に並べるのはやるしかないっしょ。そりゃ自分でもたいした仕事でもないと思うけど、でも誰かがやらないと困るじゃん。俺だって自分でコンビニで買い物するんだし。

それに、そこそこもらえるお金で趣味でやりがい見つけてるし。結婚して子供育てるには足りないかもしれないけど、それでも飢えて死ぬわけじゃないんだから、そんなに悪い時代じゃないんじゃないの?

・・・ねえ、例えばこう応える人達を怠け者だと責める権利が、いったい誰にあるっていうの?

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サマーバケーションEP/古川 日出男

読み始めるとすぐに違和感を感じます。この文体は何だろう。読みづらいけども、そのまま読んでいるとすぐに種明かしがあります。その瞬間、すっと腑に落ちて、そしてその世界がじんわりと暖かくなる感触があります。

文化系トークラジオLifeの年末の放送「文化系大忘年会」で柳瀬さんのお奨めの1冊として上がっていたのがきっかけで読みました。うーむ、これもある意味、童話。ファンタジー。ストーリーとしては、井の頭公園を基点に神田川の川沿いを海まで歩く。ただそれだけなんですが、それは、寓話に満ちた冒険。出会う人達は普通の人達でアリながら、まるでこの世のものではないような何かを持った人達です。

ちょっと感想書きづらいんですけど、これは素晴らしい。キャラクターでもない、プロットでもない、まさに、小説全体が何かを伝えてくる。ラノベやケータイ小説の対極にあるような小説です。こういう魔法を奏でられる人を、小説家と呼ぶにふさわしいんだと思います。部分を取りだして語ることが出来ないなあ

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C++言語のカラクリ/επιστημη

επιστημηさんと言えば、その昔、「Cマガジン」で連載されていた印象が強いんです。ただ、あの頃、まるで連載の中身は理解できなかった覚えがあります。もちろん、C++も入門書ぐらいはちらちらと齧ってはみたんですが、全体を貫く思想がうまく見えない印象があって好きに慣れませんでした。その後のSTLなどの発展にはまるでついていってません。

そんな私がこの本を買ったのは、単なる郷愁。ちょっと懐かしかったんです。Amazonのレビューに、「面白いが雑誌の記事みたいで、それでこの値段は・・・」みたいな意見がありましたが、まさにそういうのが読みたかった(笑)。だって、今、コンピューター雑誌って「Web+DB Press」しか読んでませんよ。あの頃好きだった「ざべ」も「Cマガ」も「UNIX Magazine」も、ぜーんぶなくなっちゃいましたもの。

さて、中身ですが、最初は、なんでC++コンパイラを作るのにまず、Cで書いたC++インタプリタを書くところから始めるのかという「自己記述された処理系」の話。これは全然C++の話に限定されないので、ふむふむいいながら興味深く読みました。でも、ふむふむ言ったわりには多分、これは人には説明できないと思います(笑)

次に、C++でhallo.cppを書いたとき、coutはいつnewされたのかと言う話。いわゆるブートアップの仕組みの話ですね。ブートアップの話は無から有を生み出すための話なので、PC-ATも、Linuxも、Javaもどれも面白いですよね。ブートの話、大好きです。

この先、仮想関数の関数テーブルの話、テンプレートの実装の話と、ちょっとC++的にディープになって、最後にわんくま座談会です。こっぴどく理解しようと思わなければするすると読めて、2000円。まあ、びっくりするほど高くもないし、なんか懐かしかったです。別に読んだからといって、得られるのは雑学だけかもしんないけどね(笑)

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フリーターとニートについてそろそろ言っておくか

下手したら世界で何番目かに従業員が多い会社で働いているTambourineです

そういう意味でこのテーマで文章を書くのは実はあんまりふさわしくないんですけど、どうも議論の前提を間違っている人がたくさんいる気がするのでそれだけを書いておきたい

まず、フリーターやニートが増えている問題ですが、この対処として「フリーターやニートを減らそうとする政策は基本的に間違った方向です。社会構造の変革の方向性として、フリーターやニートはこれから増える一方だからです。

それはなぜか

簡単です。仕事がないからです。では、だれが仕事を奪ったのか。団塊の世代か。バブル世代か。中国とインドか

いえ、IT革命です

そういう意味では、我々が日々やっている仕事こそが原因なわけです。スマン(笑)

つまり、技術革新によって人間は・・・というか少なくとも日本は、全人口を食わし社会活動を営むために労働人口の大半が働くという前提が崩れるぐらいに効率化したわけです。もちろんその業務の効率化という傾向はずっと続いていたと思うんですが、バブル崩壊以後の不況が後押しした業務の効率化やIT革命がその方向を一気に推し進めました。経済的に苦しかった時代に従業員を減らし、新卒採用をストップして耐えたことによって、みんな気がついてしまったんです。

ああ、もう人を雇わなくてもやっていけるんだと

もちろん、業界によって差があります。まだまだコンピューターにやらせられない仕事や、どんなにがんばってもコンピューターのできない仕事があります。しかし、想像してみてください。90年代以前、まだ、オフィスにパソコンがなかった時代に、いったい、仕事と称してみんなが何をしていたのか。その時代に私はまだ働いていなかったわけですが、想像はたやすいです。

文字を書き写して、電卓を叩いて、いっぱい電話をしていたわけです。たぶん

おそらく、コピペして表計算でマクロ書いて同報メールすれば、仕事にかかる時間はもう1/10になっているんじゃないでしょうか。そりゃ、従業員も減るってもんです。だからこそ数十万もするパソコンをオフィスに入れたんでしょう?

ここまでの話を整理すると、要するに

「日本はすべての人が働かなくても、うまくやっていけるぐらいに進歩した」

ということなんです。そして、世界と競争するためにまだ同じ方向でどんどん進歩しているのです。素晴らしいことです

フリーターやニートって、今後、増えるでしょうか、減るでしょうか。そんなの聞くまでもないことです。

この前提を無視して、「ニート自立支援」なんて言ってどうするんでしょう。社会システムと経済の流れを無視したってしょうがないんです。やってることは「ちょんまげ切ったお侍様に、どうやって商売してもらおうかのぅ」と大差ないのです。というか、ニートをみんな働かせよう、雇用を用意しようとしたらどうなるのか。もし、制度がそちらに舵を切れば、クビをきられるのは誰なのか。

「うちの息子が就職できなくてね。ニートっていうの?困るわぁ」。おばちゃん、本当に困るのは、あんたの旦那の仕事は、実はあんたの息子が半分の給料でできるってことなのよ?あんたの息子を就職させたいなら、会社は旦那をクビにしてあんたの息子ともう一人、どこかの人の息子を雇うことだってできて、実はそのほうが助かるのよ?

だって、仕事の本当に難しいところはコンピューターがやってるんだから

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ミミズクと夜の王/紅玉いづき

ダ・ヴィンチのラノベ特集でも評判のよかったので、読んでみました。

あいた、あたたた、これはいかん。どこを評価していいか、わからん

今さら文庫まるまる1冊かけて「泣いた赤鬼」よまされたような気分です。序盤は結構良かったんです。主人公も魅力的。構成もしっかりしているし、描写もいい。心温まるいい話・・・なんだけど

どこもおかしなトコロがない

やはり、物語を物語るからには、何かどこか過剰であったり、不安定であったり、不条理であったりしないと作品に魅力がないと思うんです。ラノベってのは、本質的にキャラか世界観が過剰でなくてはいけないと思うんだけど、それもない。プロットにひねりもない。

うーん・・・、これを読んで感動して泣いちゃうような人は、ものごっつ歪んでるか、ものごっつ素直か、どっちかですな(笑)

まあ、童話だと思えば子供に読ませるのは構わないけど、賞とっていいようなレベルの本じゃないなあ。まいった。

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ばいばい、アース/冲方 丁

冲方丁はもちろん名前は知っていて、「マルドゥック」なんかも読んではみたいなーと思いつつ未読なんですが、最近文庫化された「ばいばい、アース」があちらこちらの書評ブログで大絶賛なのでこれを読んでみました。

こりゃ、すげえ

なんというんでしょうか。平べったい箱の中に、割とメタルでとげとげしたオモチャをごちゃっと盛って、むりやりに押し込めたような迫力があります。「マルドゥック」でSF大賞を取っている作者で、タイトルもなんだか出涸らしのSF短編みたいですが、内容はファンタジー。いや、ベースはそのタイトルから想像されるとおりのSF話なんです。

地球からエクソダスした人類が移住しようとした月の一都市。本当の人類は長らくカプセルに入れられていた主人公しか残っておらず、その人間が不自由なく過ごせるためのロボットやミュータントが独自の街を形成しているが、いつの頃からか、彼らも自我を持ち始め・・・

・・・なんて話を形だけ生かして、その上にファンタジー的異世界を構築しちゃってます。その異世界もまるで「十二国記」ぐらいのテンションで作り上げてます。「花」と書いて「とり」と読ませる奇想天外な生き物、木に実のようになる剣を持って悪と戦い糧をなす剣士達。正義と悪の作られた対立。そして、表れる<理の少女>。

第一巻の半ばまではその独特の世界観に慣れていくまでかなり戸惑いますが、主人公ラブラック=ベルが初めて楽隊に参加して戦闘に趣くくだりから猛烈に面白くなっていきます。そのストーリーの展開も見事ですが、この読ませる力は作者生来のものでじっくりと構成され企まれたそれではないようで、作者には何か書かずにはいられない情念のようなものがあり、それが強い力で物語をひっぱっている事がわかります。そのことが、世界をも作りこまれた感じではないごつごつ感があるものに仕立てています。また、そのために作った世界での独特の規則の名付け方が、世界観の深みも感じさせると同時に、作者の遊び心も感じさせる、何とも絶妙です。

それにしても<排泄魔法>と書いて「レスト・ルーム」って読ませる闇の軍団がいて、それはかなりおどろおどろしい描写でと共に表れて主人公達と対峙するわけです。その闇の軍団が

LET IT O
LET IT O
LET IT O

と、唱えながら進軍してきます。なかなか、迫力のあるシーンなんですが、よく見るとこれって「トイレット」のアナグラムなんですね。みんな便所に行きたくて侵攻してきたのかと思うとちと可笑しい(笑)

まあ、とにかく混沌としてて、ごつごつしてて、生き生きとして、溌剌として、どろどろして、魅力ある小説です。果てしなく長いですけどこれは是非、オススメです。

あ、最後に文庫版の表紙について。こんなごつごつした小説にラノベのような表紙が付いたことには議論があるというような記述をWikipediaでみました。でも、この表紙、好きです。キム・ヒョンテさんという韓国人のイラストレーターらしいです。日本のアニメ・ゲームの影響を色濃く受けていながら(特に村田蓮爾さんを思い起こさせますね)、日本の萌え絵とは違うところへ行っています。この人の個性なのか、お国柄なのかはよくわからないですけど。でも、なんというか、セクシーでむらむらっとくる、すごくいいイラストだと思いますよ。

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hikiでエラー

最近は自分が管理する開発用サーバには勝手にWikiをつっこみ、開発者への連絡や環境のガイド資料を載っけておくのが常になっています。Wikiなんで勝手にページ作ってみんなにも利用して欲しいのですが、なかなかそこまでは行きません。

というわけで、以前はPerlで実装されたWikiクローンを入れていたんですが、最近はAIXにも気にせずRubyを突っ込んでしまうのでHikiを入れる事にしました。RD万歳!

ところが、Hikiで保存しようとするとエラーが・・・むむむ?

とりあえず

http://www.kurano.jp/blog/sadayuki/articles/search?q=flatfile
http://d.hatena.ne.jp/ke-k/20060626

この辺を参考にfileutil.rbにちょちょっと手を入れちゃいました。でも、ちょっとどうなのよ、これ

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F1GP#01 オーストラリアGP/F1GP#02 マレーシアGP

さて、開幕しました。というか、2戦終わってしまいました。今週末は第3戦です

時機を逸したので、大まかな今シーズンの傾向を。まず、勢力分布としてはフェラーリとマクラーレンの2強時代というのは変わらないようです。それに続くのがBMVというのも昨年までと同じ。マクラーレンは去年のゴタゴタを今年まで引きずって来そうでしたが、走り出してみればさすが。BMVも巧さのハイドフェルドと速さのクビサというコンビはなかなかで、ノーズの上のへんてこなウィングもだんだん格好良く見えてきました。

とはいえ、大本命はフェラーリ。今年もマクラーレンの二人がポイントを食い合っていると、No.1待遇のライコネンが悠々とチャンピオンを持って行ってしまいそうです。マッサがどうにもぱっとしないので、ライコネンのNo.1は揺るがなさそうですもんね。どうも、むらっ気のあるドライビングスタイルがトラクションコントロール廃止で目立っているようで、マッサは2戦連続でミスして評判がガタ落ちのようです。マレーシアではライコネンよりすこし軽かったとはいえ、きっちりポールを取ったので一発の速さにはトラクションコントロール廃止は影響してないと思うんですが。

4番手争いは熾烈。ここにはルノーエンジン勢、ルノーとレッドブルの2チームと、トヨタエンジン勢、トヨタとウィリアムズの4チームが横一線という感じですね。さすがチャンピオンという走りを見せてるアロンソ、徐々にニューエイマジックが発揮されてきたレッドブル、グロッグもなかなかの速さをみせているトヨタ、早くもトップドライバーの呼び声高いロズベルグとそれぞれのチームにタレントがいます。今年終わったところでどのチームが4位にいるかはかなり見物じゃないでしょうか。

その後ろ、ホンダも今年は悪くありません。トロロッソもドライバー二人とも活きがいい。フォースインディアのフィジケラも頑張っていて、どこが4位集団を食い破っても不思議じゃない感じです。トロロッソは早くもポイントを上げてますしね。残るのはアグリですが、今年は苦しい戦いになりそうです。使うのが前年のホンダのシャシーなので去年のホンダを考えれば、お先真っ暗・・・それでもロクに風洞もないのに新規開発はやっているようです是非、続けて欲しいところです。せっかくの日本代表なんだから、もっとどうにかしてあげられないんですかねえ

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今日のひとこと(4/1)

どんなに優秀なエンジニアでも、決してプログラムを自分自身で書かずに良い詳細仕様を作ることは出来ない

中嶋聡 (Life is beautiful「ソフトウェアの仕様書は料理のレシピに似ている」)

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