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リプレイ/ケン・グリムウッド

またしても時間ループもの。というか、「時間ループものづいててねー」とYukaさんに話したら、じゃあと貸してくれたもの。お気に入りの一冊らしいです。

時間がループする原因を描かないのでこれはどちらかというとSFではなくファンタジーに位置するかもしれないですが、その分、ケレン味なく人生をループする無常観を丁寧に書き出していていい小説だなあと思います。途中で、物語の流れを大きく変える出来事があります。タイムトラベルものでこういう「出会い」を入れるのは、タイムパラドックスをまともに考えるとややこしくなるために普通はやらないと思うのですが、この話の場合はそこからが本番。一気に二人の愛の問題になってしまうところがSF読みとしてはおよよって感じですが、でも、この小説の場合、ここが最も評価されるべきところでしょう。

あと、やっぱりラストはいらないかなーと思いましたけど、まあ、ここまで書いてきたら結末をどう締めるかなんて些細な問題かもしれません。うむうむ

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例外処理の構文

Javaのソースを読んでいると、例外構文がウザく感じることがあります。try-catchによってインデントが起きていると、インデントは制御構造だという前提で読んでいるとどうも読みづらい。

これはRubyでも本質的には同じです。Javaのtry-catchはRubyではbegin-rescueで書き、通常、そこで字下げをします。しかし、例外はあくまで例外処理なわけで、その例外的な処理の為にインデントされているのはどうもしっくり来ないのです。もちろん、例外をエラーハンドリングによるある処理からのgotoとして使う場合には、その処理の範囲が示されているのでいいと思うのですが、ファイルオープンする処理をまた例外の範囲としてインデントするのはどうも冗長のように感じます。

ただ、Rubyを書いていてあまり例外処理が気にならないのは、単にJavaと違って、発生する例外をすべてハンドルする必要はないってだけかもしれません。Javaの投げる可能性のある例外には、ちゃんとハンドラを書いておかなければいけないというルール自体はそんなに悪いものじゃないと思うんですが。

ひとつの疑問として、「はたして、例外処理は例外が発生するコード範囲をちゃんと指定しないといけないのか」ということはありますが、これについてはあんまりマジメに考えてません。そもそも、メソッドを本文+catch部分+finally部分と分けて記述するというキマリであれば、if-else if -elseと同じなんですから

public void hoge(String fuga) throws someException { try {
  //本来の処理
} catch(someException se){
  //例外処理
} catch {
  //その他の例外処理
} finally {
  //終了処理
}}

でいいんじゃないかという気もします。ああ、なんかスッキリ。

それよりも、インデントを使用する構文は制御構造の記述に特化して、何か他の範囲指定構文はあり得ないんでしょうか。

例えば、コメントの構文があります。/* */ や、<!-- -->による範囲指定は例外処理でも有用かもしれません。まあ、すでにそのやりかたはコメントで使ってるんだからだめだという気もしますけど(笑)

コメントは大抵、行頭に指定するので後置構文はどうでしょう。単純に今の構文を逆にしてみるだけでもいいかも知れません。Rubyの後置構文結構好きなんですよ

f.gets unless f == null

みたいな感じの。例えば

URL url = new URL(sourceURL) try(Exeption e);
Object content = url.getContent();
if ( content instanceof InputStream ) {
    String line;
    BufferedReader reader = new BufferedReader( new InputStreamReader((InputStream)content, "JISAutoDetect" ) );
    while ( ( line = reader.readLine() ) != null )
        source.append(line+"\n");
}
catch( e.getClass == IOException) {
    source.append("<html></html>");
}

だみだ・・・わかりにくい。後置は所詮、前が一文じゃないとだめですな。なんかいいアイデアはないものでしょうか。

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ロケット爆発まつり

宣伝:3月16日日曜日、ロフトプラスワンのイベントに出演します (松浦晋也のL/D)

行ってきました。日曜ってこともあり、かなりの盛況ぶりでした。まあ、不謹慎だけど、楽しいよね。

最初に野田司令から、「人死にが出てる映像もあるんだから、そこは心して見るように。死んでない件は馬鹿笑いしてもOK。でも、あまり過度にキケンだと思われてもよくないし、安全神話のもとに何もおこらないんですと思われても困る」と訓辞。みんな真面目に聞く。

でも、心の底では爆発見てそれをダシに盛り上がろうと思ってるのは間違いないですよね

ところがですよ。失敗するとわかってる打ち上げを見てると、どんどん切なくなってくるんですよね。みんなで「お、お!・・お?あ・・・あぁ~」って言いながら、次々に失敗してる映像を見てるとだんだん意気消沈。そりゃ、ロケットまつりの常連さんならそれなりに苦労も内情も知ってる人達ばっかりですから、人の失敗を笑い飛ばせる精神でもないですよね。

「ちゃんと打ち上がる奴もいれとけばよかったね」

ほんとそうですね(笑)

  • 「この炎の色はケロシン系ですね。赤いのはヒドラジン」
  • 「タンク薄々。普通のロケットがゴム風船なら、こいつはコ○ドーム」「そっちのが強いんじゃない?(笑)」
  • 「なんか横から吹き出してるよ?」「ベントですよね」「今開いていいの?」「さあ?」
  • 「偉い人が20mの距離で見てたらしいですよ」「それってちゃんと上がってもその人はダメだったんじゃないの?」
  • 「ロシアは金属加工にオーバーテクノロジーを持ってますからね。ロシアのエンジンのデッドコピーでも簡単には作れないそうですよ」
  • 「ロシアは情報が伝わってみると、意外と理路整然とやってるんですよ。アメリカのほうがよっぽど行き当たりばったりに開発してるように思える」

などなど、いろいろと話は盛り上がりました・・・が、ちゃんと上がったロケットの映像が見たいな!

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FF専用機定期更新

ここのところ忙しくて、ブログの更新もままならないTambourineです。まあ、年に1,2ヶ月ぐらいはこんなこともあります。後の10ヶ月はぼーっと暮らしていますから、仕方ないですね。

さて、そんな忙しい毎日を送っていると、ストレスが溜まります。ストレスが溜まると、衝動的な行動に出てしまいます。そんなこともあり、つい、深夜作業中に新しいPCを買ってしまいました。

むしゃくしゃして買った。今は反省している

というわけで、最近、不可解に動きが刺さったりHDDが足りなかったりしていていたFF専用PCの更新です。前回の更新が一昨年の6月なので、およそ2年。まあ、そんなものかな。それより、車を買い換えたのが丁度、去年の今頃。大体、連休のサービスイン前の忙しい時期に同じような行動にでていることがわかります(笑)

さて、前回買ったマシンのスペックは、こちらVAIOのType BX(VGN-BX90S)です。トラックポイント付きで、Thinkpad遣いには扱いやすいマシンでした。

今回求めるスペックの前提ですが、なによりFF XIをやるためのPCなので、GPUがチップセット内蔵ではないことです。その時点で選択肢はぐっと狭まります。最近の内蔵チップはそれなりに頑張るとか、頑張らないとか、ドライバーが一向にでないとかいろいろ噂はありますが(GMA X3100のことネ)、X3100でいいんなら迷わずにMac Bookを買うわけですよ(笑)

その他、求めるスペックは以下

  • 安いこと。なんせ使い方が乱暴なので2年ぐらいしか保ちません。高くても15万以下。そもそも高くていいのなら、Mac Book Proを買うのですよ(笑)
  • 軽いこと。今のVAIO Type BXは2.5kg。それでも毎週の家とホテルの往復で腕が抜けそうになります。仕事用のThinkpad X60も別に持ってますからね。金曜日の帰りは耐えかねて、名古屋駅からタクシーに乗ってしまうこともあります。3kgはありえねえな・・・
  • できればXPモデル。プリインストールにVISTA SP1が載ってくるのは夏以降らしいので、すくなくともそれまではVISTAは御免です

ということでざっと探してみるんですが・・・うーん、やっぱりVAIOしかないなあ。

VAIOにすればACアダプターを使い回せて荷物が少しへるとか、ケータイがW53S、動画ビューアーとしてPSPを持ち歩いている都合上、メモリースティックが読めるほうがいいとか、そういう個人的な都合もあるんですが、それを抜いて考えても、GPU付きのハイスペックモバイルPCって全然ないじゃないですか。探し方がよくなかったのかなあ。でも、日電、富士通、東芝、シャープ、松下と日本メーカーのサイトはざっと見たんですが、全滅。悲しいよ、おいらは。

というわけで、VAIO Type S。当然、XPモデルのVGN-SZ94PS。BTOで最小構成に引き絞って124,800円。ソニースタイルで注文しました。構成はこんな感じです。

Vaiotypes

さて、今使ってるマシンと比較すると

 VGN-BX90SVGN-SZ94PS
CPU Pentium M 740(1.73GHz) Celeron 530(1.73GHz)
Mem 512MB 512MB
GPU Mobile Radeon X700 GeForce 8400M GS
HDD 40GB 80GB
重量 2.5kg 1.75kg
\117,800 \124,800

あんまり変わらないね・・・

CPUはDothanコアからMeromコアへ変わったわけですが、偶然にもまったく同じクロック。かたや(たぶん)P6アーキテクチャ、かたやCoreアーキテクチャ。2年の進歩はいかほどなんでしょう。ちなみに、私にとってこのマシンをデュアルコアにする意味は皆無だったので、Celeronの設定があるのはありがたかったです。安いしな!

メモリは1GBにしてもよかったかもしれん・・・まあ、けちった(笑)

GPUもあんまり差がないかもしれません。まあ、どちらもそこそこ。

HDDは倍。これより小さいのないし。FFXIとiTuneのライブラリしか入れないので倍になれば十分でしょう。FFXIの拡張ディスクが毎回5GBぐらいあって、5枚で25GBまで増えたのが誤算でした。

そして、重量は大幅だーうん。ここがいちばん嬉しいです

そして、納期はなんとBTOなのに来週の日曜日。はやっ。ソニースタイル優秀だなあ

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ネット社会といいつつも

ニコ動で話題の「ウッーウッーウマウマ」こと"Caramelldansen"。いかにもスウェディッシュでいい曲ですよね。誰がこんなもの見つけてきたのかわからないですが、流行るのもわかります。ニコ動はこの曲に合わせて手書きアニメが踊るものでいっぱい。

さて、これだけ流行ったらオリジナルの曲が欲しいと思うのは私だけじゃないですよね?にも関わらず、Amazonで買えないのは何で?もう流行りだしてから1年近く経つのに。どこかで買えないんですか?

こんな世の中なんだから誰かが権利を取ってきて、あっという間にエイベックスあたりのコンピアルバムとかに入ってもよさそうで、そうすればそれなりに売れると思うのに、なんでなんで?

うーん、世の中進んだのか、そうでもないのか。

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東京マーブルチョコレート

久しぶりに谷川史子を読んでほえほえな気分に浸ったので、本屋でもう一冊買ってきました。あ、あら?これってばアニメのスピンオフ?

ということで「東京マーブルチョコレート」はProduction I.GとBMG JAPANの創立20周年記念作品なんだそうです。知りませんぜ?知らないのは私だけとは思えませんが、ターゲットはどっち向いちゃってるんでしょう?

ともかく、谷川さんはこのアニメのキャラデザをやってるんだそうで。谷川史子キャラがアニメで動き、それがI.Gってことなら買わない理由もないでしょう。え、2枚?

なにやら二人の主人公、悠大とちずるのそれぞれが主人公の2枚が作られているようです。ひとつの話を二人、それぞれの視点から書くって奴ですね

ところが、あんまり成功してるとは言えません。アニメーションの出来としてはさすがI.Gと言ったところなんですが、脚本はあっちゃー・・・。ちずる視点の「マタアイマショウ」(SEAMOの曲がテーマなんですな)はそれなりにまとまった話なんですが、なんだろう・・・男の子視点の悠大が主人公の「全力少年」(こっちはスキマスイッチ)は、「実は、このキャラに興味なんてないだろう?」と思わず脚本家に問いただしたくなる出来。曲も「マタアイマショウ」の方がいい曲だよな(笑)

というわけで、谷川史子ファンは「マタアイマショウ」は観て損は無し。すっごい面白いと思ったら余興に「全力少年」の方も観てみるといいかも・・・って感じです。

マンガの方の悠大は悪くないのになあ・・・。男性の脚本家が男を主人公で恋愛ものを書くと、男がすっごくダメな奴になったりするの法則でも提唱してみましょうか

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バカとテストと召喚獣2,3,3.5/井上堅一

まさか続くとは思わなかったこのシリーズ。まあ、続けようと思えば幾らでも続けられるような気もしなくもないですけど・・・って、3巻のラストになって急にラブコメ度が増して来てますね。ええ、キライじゃないですよぉ~。というわけで、2巻、3巻と短編集の3.5巻と続けて読みました。

相変わらず、ゲラゲラ笑いながら読めるのもいいですね。考えてみれば、ここまでおばかで笑えるシリーズも見渡せばあんまりありません。私が読んでるのではあとは、スレイヤーズシリーズぐらいですかね。変にヤンデレや熱血にならず、ずーっとこのままおばかでいて欲しいと思うのです。

それにしてもおなじおバカと言っても、円城塔とはおバカの方向性がリーマン面を横切って3πぐらい違いますな(笑)

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BEST SOFTWARE WRITING/Joel Spolsky

「JOEL OF SOFTWARE」のJoelさんが面白そうなブログを選んで紹介した本の翻訳。原書の出版は2004年の本なので少し昔ですけど、そのあたりが気にならない普遍的な内容が選ばれてます。

日本人のセンスからすると、ちょっとギャグのセンスがビミョーなのも含まれてますけど、ここ数年、技術系のWebをちゃんとウォッチしてた人ならオリジナルを読んでいないまでも、人の名前や記事の存在は知っているものが結構あるんじゃないでしょうか。

コーディングスタイルに対する考察、プログラマのアウトソーシングについて、何でもExcel、非人間的な労働環境、ハッカーの嗜好・・・。

中でも、VBScriptを作っている人が、簡単な1機能を付け加えただけで、それをテストしリリースするためにどれほど大変なプロセスがMSの中で必要かを書いた「電球を替えるのにMicrosoft社員は何人必要か」は秀逸でした。

あと、「ハマったときにどうするか」という記事に、

何らかの形態のエディタやコンパイラを持たないエンジニアリング組織にはお目にかかったことがない。しかしドアから入った時に、チームがバージョン管理とバグトラッキングを持ってないことがわかってショックを受けたことなら、何度となくある。

うーん・・・しょっちゅうです。今のプロジェクトもBTSはないんですよね。Excelにちまちま書いてます。私はアプリ書かないので気にしてませんが、もし私がコードを書いていたらBTSなかったら暴れてます(笑)。というか、インフラ用BTSはお客さんのサーバにこっそり影舞をいれてます(爆)

なんというか、私はバージョン管理システムやバグトラッキングシステムがないことにショックを受けない人がたくさんいることの方が、よっぽど不思議なんですけどねぇ。今のプロジェクトで各チームにリリースタグを打たせるようにするのもかなり大変でした。

正直、「JOEL OF SOFTWARE」はいまいちピンとこなかった私ですが、この本はかなり面白かったです。だれか、これの日本語Blog版をつくりませんかね?


 

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Boy’s Surface/円城 塔

長編デビュー作の「Self-Reference ENGINE」が至上のバカSFとして高い評価を得た円城塔の新作。前作は黄色の装丁でしたが、今作はピンク。

前作はめくるめくSFエッセンスの馬鹿話といった感じですが、今度はめくるめくSFエッセンスで綴るポエムになってしまいました。もうすでにストーリーを紡ごうという気がさらさら伝わってきません(笑)

しかし、私はこっちのほうが円城塔の感覚がむき出しに出てきているような気がします。前作の黄色い方(笑)は、SFバカエンターテイメントだったんですが、こっちは自分の感覚に沿って言葉とガジェットを選び紡いでいく情景になっちゃってるんですよね。そういう意味でポエム。

まあ、しかし、前作のほうがまだとっつきやすかったかな。これもかなり好きですけど、もう、小説読みの範囲を出かかっているので・・・。

しかし、SFマガジンの2007海外1位がプリーストの「双生児」で、国内の2位が黄色いの。国内1位の「虐殺器官」は読んでませんけど、難解なものが上位に来てますねえ。みんなホントにこんなの読んでるの?(笑)

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