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[Nippon2007]114418 恒星間旅行

恒星間旅行に関するスライド・プレゼンテーション

SF作家でもあり、空軍でホントに恒星間旅行の研究もしていたデイヴィッド・ノードリーさんによる、真面目な恒星間旅行についてのプレゼンです。

さて、恒星間旅行というからには、近所の星までいくわけです。しかし、そこはそれ、一番近いアルファ・ケンタウリでも4光年ちょっとあるわけですから、おいそれと行くわけにはいきません。どうやっていくか。

「ちなみに、片道切符になったとしても、自分は行ってみたいという人はどれぐらい居ますか?」

会場の半分ぐらいが手を挙げました。もちろん、私もあげました。

「ボランティアの人材には困らないようですね」

人柱の間違いかな?(笑)

さて、まず恒星間旅行をするには、宇宙船を光速の何パーセントかぐらいまで加速しなければいけません。それに必要なエネルギーは膨大で、ゼタジュールオーダーになります。1980年頃の全世界で1年間に使用したエネルギーがだいたい1ゼタジュールぐらいだそうですから、恒星間旅行ができるころの世の中の経済というのは今とは桁違いの大きさになっていることが前提です。7.5ゼタジュールぐらいのエネルギーが使えれば、1Gで半年加速、半年減速ぐらいでお隣さんまではいけます。

そのエネルギーをどうやって得るかですが、太陽電池と自分たちをつくるロボットを作り、どんどん自己複製をしながら発電所を作ってもらいます。40年ぐらいかけると、50万kmぐらいの大きさの、ダイソン球の3×10-{-6}ぐらいのものが出来ると。小惑星まるまるいっこぐらい使い切りますね。

で、そのエネルギーでロケットを飛ばすんですが、エネルギーの使い方として

  • 核パルスエンジン
  • 反物質エンジン
  • ラムジェット

なんてのがありますな。下は反物質エンジンを使ったロケットのスライド

P1000871

でも、上の3つはいろんな理由であんまりよろしくない。というか、作ったエネルギーを持って行くんじゃなくて送ってやった方がいいわけです。そこで

  • マイクロウェーブを送り、受け取って電源として使う<=推進剤はやっぱり持って行く必要がある
  • 光を送り、光子圧で押す<=エネルギー効率が悪い
  • 荷電粒子を送って、それで押す

ノードリーさんとしては荷電粒子を推していて、送るのもナノテクで作った粒子でホーミングさせることができるようなものを考えているみたいです。なるほど、絞ってやる必要はないわけですね。でも、欠点もあって、減速は出来ません(笑)。下は、昔、そのためのロケットのデザインを考えたときのものらしいです。

P1000872

他にも、恒星間旅行が当たり前になった時代の人類や文明に関する考察などもありました。大入り満員。通訳がちゃんとついていたのでよくわかりました(というか、通訳なしでは辛い)。うーん、いきなりSF大会っぽいぞぉ

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