« January 2007 | Main | March 2007 »

February 25, 2007

Scratch/木村カエラ

聴けば聴くほど不思議な存在なのが、木村カエラ。前作「Circle」の時も同じ様な感想を書いてますけど、それほど魅力も才能も実力も秀でているように見えないこの女の子の元に、何故これほどの才能が集まるのか。うーん、不思議。

でも、「Circle」は確かに豪華ではあったんですが、アルバム全体としてまとまりが無く、ともすれば「カエラが歌う企画モン」的雰囲気もありました。それに比べれば、今回のアルバムはしっかりとまとまっていて、一人のアーティストのアルバムとして評価するのに何にもためらうことのない出来になってます。それに、カエラのボーカルもかなりうまくなってるよ!

CMなんかでお馴染みの曲も結構あります。M-1のイントロは格好いいし、M-3のメジャー感は今まで木村カエラには無かったもので心地いい。M-7は、木村カエラらしいストレンジさが出ていて楽しいし、M-10はボーカルの魅力が光ります。まるで、野宮真貴かと思うぐらいの出来。M-11はあんまり日本の女の子が歌わないタイプのロックナンバーで格好いい。CMでよく聞いて、フルコーラス聴きたいと思ってたんですが、期待にたがわず。いいね、いいね。

でも、イチオシはM-4の「ワニと小鳥」。イントロからぐっと掴まれて、切ない歌詞と合わせたように切なげな声で歌うカエラは素敵。曲もアレンジも凄くいい・・・と思って、インストをめくったらProduceはエウレカの第4シーズンのOPをやってたNIRGILISじゃないですか。「sakura」は格好良かったもんね。くぁー、ただもんじゃなかったか、やっぱ。

というわけで、ついでにこれもワンクリック。届くのが楽しみ。

| | Comments (2) | TrackBack (1)
|

February 24, 2007

syslogで遊ぶ

今のシステムには何故かAIXが16台もありまして、全員元気に動いているのか、甚だ心許ないのです。監視しなけりゃなりません。

例えばTivoliで言うところのTEC(Tivoli Enterprise Console)のようなものがあればいいわけですが、ありません。買ってくれぇ。

しかし、無いものはしょうがないので手作りせねば。まずは、16台のログを一つにまとめることを考えねばなりません。16台にログインして確認するわけにはいかんですからね。何を使うのかと考えましたが、ここは王道にsyslogでしょう。うむ

ちなみに、AIXにはerrlogという標準のエラーシステムがありまして、大抵はこちらを使います。syslogも入っててデフォルトで起動してますが、/etc/syslog.confには何も書いてありません。使われてないsyslogちゃんを使ってあげましょう・・・とはいうものの、私はAIXしか触ったことがないので、syslogは初めて。

勝手機能として使うので、facilityはlocal1を使います。なぜ0を使わないのか。理由はありません(笑)

ログを集めるサーバの/etc/syslog.confに

local1.info    /usr/local/admin/syslog_local1.log    rotate size 1m compress

と記述。最後のはAIX独自なのかな?マニュアルによるとログのローテートもしてくれるみたいなので、付けておきました(動くかどうか未確認)

ログを送る方のサーバの/etc/syslog.confで

local1.info    @hogeserv

としておいて、両方のサーバで

refresh -s syslogd

します(kill -HUP `cat /etc/syslog.pid`と一緒のこと。これもAIX独自?)

で、送る方のサーバから

logger -p local1.crit hogehoge

すると、うける側のサーバに

Feb 19 15:40:46 fugaserv local1:crit Message forworded from fugaserv: tumbler: hogehoge

と出てきます。うーむ、よしよし。ここまで出来ちゃえば後は根性ですな。

| | Comments (1) | TrackBack (0)
|

February 23, 2007

昨日の日付

後輩のかわうそがシェルスクリプトで悩んでるので、何を悩んでいるのか聞いてみた。

-Tambourineさん、昨日の日付ってどうやったら取れます?dateコマンドの結果から1引いたりとかしてドツボなんですが・・・

「あー。昔、同じ目的で悩んだわ。そんときは自信なかったから、結局、Perlでyesterdayってコマンドを作った」

-え~

というわけで、自分のディスクの中をあさってみたけど、yesterday.plは発見できず。じゃ、Rubyで書いたげよ

#!/usr/bin/ruby
require 'date'

format = "%Y%m%d"
before = 1

unless ARGV.empty?
  before = ARGV.shift.to_i
end

unless ARGV.empty?
  format = ARGV.shift
end

today = Date.today
yesterday = today - before

print yesterday.strftime(format)

いささか手抜きだけど、まあ、こんなモンでしょ。

AIXにデフォルトで入ってるものでやるとなると、Perlで出来ることはわかってるけど、あとはどうなんでしょう。awkならどうなのかな・・・ぐぐってみた。こんなのみつけた。

awk 'BEGIN{print strftime("%Y%m%d",systime()-24*60*60)}'

ほっほう。素晴らしい。なるほど。やってみました。

awk: 0602-502 関数 strftime は定義されません。

ああん・・・、gawkじゃないとダメみたいです。

| | Comments (3) | TrackBack (0)
|

February 22, 2007

ウラビデオ2/聖飢魔II

もう、一昨年のことになりますか。聖飢魔IIの地球デビュー20周年記念の限定再結成大黒ミサツアーのドキュメンタリーのDVDが「ウラビデオ2」です。

惜しまれつつも、約束だったので「しょうがなく(笑)」1999年を持って、活動を完了した聖飢魔IIですが、今でも多くのファンがいます。ええ、私もその一人。小学生の頃からの悪魔教の信者です。

復活ミサ、行きたかったんですけどね。丁度、突っ込まれていたトラブルプロジェクト真っ盛りでいけませんでした。チケットもすぐに売り切れちゃったし。というわけで、ぼーっとAmazonを眺めていてこのDVDを見つけたときはうれしかったです。即、ワンクリック

オープニングは解散ミサのフィナーレから。あれから5年、スタッフや構成員ののインタビューがあり、場面は解散以来、初めて悪魔の格好で集まる5+1名。久しぶりの変身に「大丈夫かなー、ちゃんと変身できるかなー」と言っていた構成員達も、いざ、変身してみると「違和感ない。むしろ、ふつー」(笑)。長年、身体に染みついた物があるんですねえ。

そこからは、また聖飢魔IIが再び居なくなってしまう日までの夢の期間の舞台裏。全体を幸せそうな空気が包んでいて、聖飢魔IIってのはいいバンドだったんだなあというのがにじみ出てました。

解散ミサに行けた信者もいけなかった信者も、見ると思わず顔のほころぶ1枚だと思います。うん、面白かった。


| | Comments (0) | TrackBack (0)
|

February 21, 2007

夢を与える/綿矢りさ

 速すぎた飛行機の空中分解を夢見てた。人々に見守られながら飛び立って、通常の軌道から外れてぶわりと上昇し、軌道の遙か上空に新たな軌道を作り飛んでいく。やがてそのスピードと高さに機体は耐えられず表面がどんどん剥がれ落ちていき空中分解するが、その瞬間のことには人は他のわくわくする飛行機に顔を向けているため、上昇し続けた機体の最期を見ることはない。

 やけくそのフェステバル、誰か音楽を止めてほしい、でも自分で止める勇気なんかなくて(沈黙は死ぬのと同じ)踊り続けるのは苦痛だけってわけじゃなくてめくるめく楽しさもあり、止まるぐらいなら誰も届かないところまで走っていきたい、とも思う。熱に浮かされたように。夕子にとってそれは比喩ではなくほとんど毎日、夕方になると微熱が出て、皮膚は小さな子どものように熱かった。家に帰って真夜中にベッドに入っても、疲れているのに、深層に押し込んだ眠気はやっと眠れる時間になってもなかなか戻ってこない。

りさ節全開ですね。「声に出して読みたくない日本語」っていうか、発話しちゃうと不自然な日本語なんですが、この文章からきしみ出る、荒んだ疾走感と茫漠とした虚しさはただごとじゃない。二段落引用すればわかる非凡さ。それが、綿矢りさです。

「インストール」の時からそうでした。私は綿矢りさを、「広告批評」の特集で、インストールの一節が引用されていたのを読んだことで知りました。主人公が、自室のものをすべて粗大ゴミ置き場へ持って行って、そこで自失する場面でしたが、そこに吹き荒れる文章の迫力は異常でした。

「インストール」は、投稿作ということもあり、まだ魅力的なプロットという化粧をされていましたが、「蹴りたい背中」ではストーリーは捨ててしまって高校生の「黄ばんだ青春」が研ぎ澄まされた文章でありありと描かれ、読んだ人をどうにも困った気持ちにさせる作品でした。どう考えても100万部を売るようなメジャー作品ではないのですが、最年少芥川賞という話題性もあり、また、手に取った人を唸らせるだけの力もありました。

そして、芥川賞受賞後の第1作目となるのが、「夢を与える」。なんと、3年半もかかってしまっています。まあ、大学生で職業作家ではないわけだから、寡作も責められることではありませんが、ファンは正直、忘れかけるぐらい待ってましたよ(笑)

ストーリーは、子役あがりのアイドルの栄光とスキャンダルによる挫折の物語。ぶっちゃけそれだけ。しかも、主人公の両親が結婚するところから始まります。ええっ、こんな平凡を通り越して、陳腐な題材を、それも絵日記みたいな生真面目さで書き始めてどこへ到達するの?

もちろん、何処へも到達しません(笑)

物語は予想通り、予想された破局へ一歩一歩、最後はすこし駆け足で向かうだけです。なのに、このなんともやりきれない読了感は何だろう。綿矢りさが人を感動(決していい気持ちじゃないんですが^^;)させるのに、凝ったストーリーなんて必要ない。自分の感じたこと、感じさせたいこと、読者の感情をまるでよく聞き知った曲をタクト一つで一変させて伝える指揮者のような魔法を存分に味わせてもらいました。冒頭の引用は、主人公がアイドルとしてブレイクして、忙しさの極地にある場面です。相変わらず、凄い。技巧とまで行かなくても、何が輝いているかを確実に見抜く目があって、それを自分の文章へきちっと向けられるんでしょうね。

ただ、文章家としての能力は申し分ないけども、題材の平凡さが帳消しに出来ているかというと、やはりいかんともしがたいものはあります。前作の「蹴りたい背中」の世界観と登場人物は、綿矢りさの中にある闇をすっと差し出されたような、ぎょっとする迫力がありましたが、今回の話は著者にとって借り物の闇に過ぎないような印象を受けます。2006年に、あえて提示すべきテーマだったのかどうか。それは大いに疑問。

まあ、でも23歳だもんね。いろいろありますし、今、抱えてるモロモロは30も過ぎてから出してくれればいいのかなという気もします。だから、今回が借り物の闇であることも、この作家の将来を暗くさせるようなものでは無いでしょう。10年先に綿矢りさを語るとき、着実なステップの一つとして数えられる作品になるんじゃないかなあ。

| | Comments (0) | TrackBack (0)
|

February 20, 2007

RYDEEN 79/07

SKETCH SHOWのアルバムが包装されていたビニールに「今でも仲良くやってます」って書いたシールが貼ってあって思わず笑っちゃったんですが、今のYMOが見られるというのは素敵ですね。

で、早速iTMSからダウンロードして聴いてみました。イイですね。しみじみといい。色で言えば、茶色だけど、ビロードのようなキラキラと、サラサラとした茶色です。渋い。トイ・ピアノの音源も抜群にきれいだし、ノイズも計算され尽くしてます。

チリチリな感じは、どちらかといえばSKETCH SHOW(3人だから、HUMAN AUDIO SPONGEかな?)が昔のYMOの曲をセルフカバーしたという感じですね。あえて昔のスタイルではなく、今の自分たちのスタイルでやってみせるところが格好いいなと。いや、他にこんなの誰も作れないですよ

それにしても、ライディーンですからねえ・・・。再生YMOのアルバム「テクノドン」の最後の「ポケットが虹でいっぱい」のイントロに入る前の2音から14年待たされたわけだ(笑)。あの「ちゃっ、ちゃっ」だけ鳴らすギャグはSKETCH SHOWのライブでもやってましたからね。あの2音が聞こえただけで、ファンは「おーっ」って歓声上げちゃうモンね

で、曲を聴いてからCMを動画配信で見たんですが、CMになるとノイズの部分が訳わからなくなっちゃうので全然ダメですな。映像も、ちょっとセンスとしてどうかと・・・。衣装を変える意味も、切替の演出もどうもなあ・・・。CM見てがっかりしたみんなも配信されたのを聴いてみた方がいいよ。200円だしね^^;;

| | Comments (0) | TrackBack (0)
|

February 19, 2007

今日のひとこと(2/19)

「主人公と、彼のライバルを設定し、何かを手に入れるために、主人公が障害となるライバルをなんとか回避しようと何度も試みた末、成功するか失敗するかし て、エンディングにもう一ひねりまでを、A4用紙1枚半で書け。できれば1シーンかつ今の自分が撮影可能なセッティングにすること」

アメリカ留学中の堺三保に出た課題
(堺三保の「人生は四十一から」ロサンゼルス映画修行篇:「 ストーリー優先かキャラ優先か」より)

| | Comments (0) | TrackBack (0)
|

ハルヒのドラマCD

アニメの放送12話「ライブアライブ」の挿入歌がいい歌で、収録されたCD「涼宮ハルヒの詰合」もバカ売れ。私もヘビーローテーション。となると、2曲じゃ寂しいよねというのもわかる気がします。

まあ、イメージソングCDとかもあるんですが、平野綾がハルヒとして歌った曲が聴きたいと、そう仰る向きもあるでしょう。何を持って回った言い方を・・・私が欲しい(笑)

というわけで、その期待に仰角50°で応えてくれるのがこの「サウンドアラウンド」です。せっかくまた曲を作るんだったら、それが絡むお話を作って、ラジオドラマにしちゃえと。とても健全な発想です。

とはいえ、実は原作にかなり忠実だったアニメ版を思えば、原作者自ら脚本を書いたアニメオリジナルエピソードの放送9話「サムデイ イン ザ レイン」を除いて考えて、アニメスタッフによるオリジナルストーリーというのはまったくの初めてということになります。うーん、ちとその点には不安アリ

聞く前はそんな感じで不安もあったんですが、聞いてみるとよくまとまっていて、小説のストーリーとは切り離せる小エピソードで、ひねりも利いていて面白かったです。

ラジオドラマという特性を活かした話の作り方がされていて、アニメに比べて声優さんもアドリブを入れまくり(まあ、パクないしね^^;;)で楽しそうにやっててGOOD。特に、ハルヒを除く4人の声がすべてハルヒの声になってしまうところでは、平野綾、プロの技大爆発って感じです。キョンや古泉のしゃべり方もほぼ完全に模写してるし、みくるに至ってはゴトゥーザ様がやっているのかと誤解するほどのそっくりぶり。すげえ。それに、これはラジオドラマならではの楽しみですなあ

惜しむらくは、途中で出てくる長門の曲が収録されてないことかな

ちなみに、「いつの間にか音痴キャラにされたみくる」「ハルハルと呼ぶキョンと、嫌がるハルヒ」「ツンデレバード」「悔を梅と間違えるラップ」なんかがツボでした。アニメを見た人はまちがいなく楽しめるので、不安に思ってるアナタも買って大丈夫ダゾ(笑)

| | Comments (0) | TrackBack (0)
|

February 18, 2007

図書館戦争/有川浩

ラノベのくせに単行本?「やっぱ、単価上げないときついんだろうなあ」とか、いろんなことを考えさせられるし手も思わず止まるわけですが(重いしね)、あちらこちらの評判はとてもいいみたいなので、買ってみました

うん、面白い。検閲から本を守るために図書館が武装してるってぶっとんだ設定がやはり飛び抜けて面白いんだけど、そんな世界観の中でキャラクターたちがしっかりと形作られて動いてます。あとがきで、「月9ドラマを目指した」って書いてありますけど、なるほど、ドラマにしたら面白いかもしれないですね。続編が楽しみです

| | Comments (0) | TrackBack (1)
|

今日のひとこと(2/18)

「無法は無茶で叩き潰すのが図書隊の流儀だ」

玄田竜助三等図書監(有川浩「図書館戦争」より)

| | Comments (0) | TrackBack (0)
|

February 17, 2007

Antでローカルプロパティ

今日もAntをいじってます。

とある理由で、タスクローカルなプロパティを定義したくなりました。こんな感じでいいのかな?

<?xml version="1.0" encoding="Shift_JIS" ?>
<project name="hoge" default="hoge">

  <target name="init">
    <property name="a" value="A" />   
  </target>

  <target name="hoge" depends="init">
    <echo>${a}</echo>
  </target>

</project>

実行します。

Buildfile: H:\eclipse\ant_test\hoge.xml
init:
hoge:
     [echo] A
BUILD SUCCESSFUL
Total time: 156 milliseconds

だだ漏れだ(T-T)

こうすればいいのかな?

<?xml version="1.0" encoding="Shift_JIS" ?>
<project name="hoge" default="hoge">

  <target name="init">
    <antcall target="fuga">
      <param name="a" value="A" />
    </antcall>
  </target>

  <target name="fuga">
    <echo>${a}</echo>
  </target>

  <target name="hoge" depends="init">
    <echo>${a}</echo>
  </target>

</project>

どうだ!

Buildfile: H:\eclipse\ant_test\hoge.xml
init:
fuga:
     [echo] A
hoge:
     [echo] ${a}
BUILD SUCCESSFUL
Total time: 172 milliseconds

うん。出来た・・・けど、これが正しいやり方なのかどうかわからないんですが(笑)

| | Comments (0) | TrackBack (0)
|

February 15, 2007

狼と香辛料 IV

1巻を読んで以来、会話の軽妙さが気に入り、加えてホロにメロメロに惚れこんだので、2巻、3巻と既刊はすぐに読んでしまいました。2巻はロレンス君、破産の危機。3巻はホロ、買収の危機(笑)ときて、待望の新刊です。

ロレンスとホロは故郷への旅の途中で立ち寄った村で、また一騒動に巻き込まれます。ホロの故郷の情報を集めるために異教の神の情報を集める二人の前に、村の守り神と教会、村と近隣の大きな街の奇妙な力関係がもたらす事件が立ちふさがり、ロレンス達は窮地に陥ります。いったんは村を離れる決心をする一行ですが・・・

てな感じに、だんだん物語はロレンスとホロの世直し珍道中の様相を帯びてきます(笑)。ホロは無敵になる印籠も持ってるしね。なんといっても見せ場だから今回も印籠は出すわけですが、でも、毎回それで問題が解決してしまってもつまらないので、今回はなかなかひねった出し方になってます。

4巻目にして、定番化というか、マンネリ化の糸口を掴んだ感じがします。このシリーズの場合、魅力はロレンスとホロのやりとりにあるので、構成のマンネリは決して悪いことじゃなくて、定番のシリーズになるためにどうしても必要なものじゃないかなという気がします。私は諸手を挙げての大歓迎です。定番化して、どんどん書いて欲しいな。

てな話をドック(仮名)にしたら、「えー、裏にうごめく大陰謀とか悪の親玉とかはいないのー?」と言われました。そうか、確かにそういうシリーズを貫く縦軸が弱い感じは否めないですね。今のところ、ホロの故郷の消息がその縦軸なんですが、うーん、ここから盛り上げることができるかな?

ま、ホロらぶな私にとっては、マンネリで全然かまわないんですがね

| | Comments (0) | TrackBack (0)
|

February 14, 2007

今日のひとこと(2/14)

「パイがないなら、ケーキを投げればいいのに」

| | Comments (0) | TrackBack (0)
|

February 13, 2007

Antの依存関係の疑問

Javaがキライでしょうがないと言ってたら、じゃあ、せめてAntでやらなきゃいけない仕事があるから、これをやれと言われました。しょうがないので、Ant学んでます。いまいちかわいくないです。

さて、以下の様な処理がしたいのです。

  1. CVSからCheck Out
  2. javac
  3. jar
  4. アプリサーバにデプロイ

当然、四つタスクを書けばいいわけですね。試しにガワだけ書いてみましょう。

<?xml version="1.0" encoding="Shift_JIS" ?>
<project name="hoge" default="deploy">

    <target name="cvs_co">
        <echo>check out</echo>
    </target>

  <target name="javac" depends="cvs_co"  >
    <echo>compile</echo>
  </target>

  <target name="jar" depends="javac" >
    <echo>jar</echo>
  </target>

  <target name="deploy" depends="jar" >
    <echo>deploy</echo>
  </target>

</project>

やってみると、上から順番にタスクが流れます。うむうむ、よしよし。

当然、依存関係のチェックもしてくれます。すでにコンパイル済みだったら、javacターゲットは実行されません。試しに止めてみましょう

先頭近くに

<property name="class_exist" value="true" />

を入れた上で、javacターゲットを

<target name="javac" depends="cvs_co" unless="class_exist" >

とすれば、このターゲットは実行されなくなります。さて、試しましょう

Buildfile: H:\eclipse\ant_test\hoge.xml
cvs_co:
     [echo] check out
javac:
jar:
     [echo] jar
deploy:
     [echo] deploy
BUILD SUCCESSFUL
Total time: 141 milliseconds

ほら、javacは実行されません・・・

アカンがな

当然、ここで実行が止まって欲しいわけですが、依存タスクのcvs_coが実行されてしまってます。これじゃ、毎回全部CVSから取り直しです。


makeの時はどうなるんだけっけな。 こんなmakefileを書いてみます。

hoge.java:
    echo "cvs co"

hoge.class: hoge.java
    echo "javac"

hoge.jar: hoge.class
    echo "jar"

hoge: hoge.jar
    echo "deploy"

ここで、

touch hoge.class
make hoge

すると、

/t/mktest$ make hoge
echo "cvs co"
cvs co
echo "javac"
javac
echo "jar"
jar
echo "deploy"
deploy

全部流れちゃう。そうか・・・makeの場合はなけりゃターゲットを作るんだから、当然、hoge.javaのタスクも動くし、それが動いた以上、それに依存してるものは全部動くわけですな。ここで、

touch hoge.jar

すると・・・

/t/mktest$ touch hoge.jar
/t/mktest$ make hoge
echo "cvs co"
cvs co
echo "javac"
javac
echo "deploy"
deploy

jarは作らなくなるけど、無いファイルは作りにいくからhoge.javaタスクとhoge.classタスクは実行されるんですね。アレ?そうだとすると、hoge.jarもやらないと不味くないか?

ま、結論としては、makeでこういう場合には制御用のフラグファイルを作るわけで、同じことするにはbuild.xmlの止めたいところに、if/unlessを仕込みまくるしかないのかなあ。

うーん、ターゲット・タスクとファイルが紐付かないのは、イマイチわかりづらい。Antってのは、結局、ターゲットはすべて実行されて、タスクが依存関係を理解するだけだと思ってればいいのかな?

ふーむ・・・なかなか悩ましいです。


| | Comments (0) | TrackBack (0)
|

February 10, 2007

ぷっちん

前回は、ホテル泊中でプッチンできなかったので、もう一度買ってやってみました。

Puchin

どう見ても、でけえ。卵がすごくちっこく見えます。

Gakkari

ぐったり

| | Comments (0) | TrackBack (0)
|

February 09, 2007

マリー・アントワネット

「ロスト・イン・トランスレーション」に描かれた東京は、否応なしに孤独と向き合わせる装置でした。外国人にとっての東京の街は全くの異文化とも言い切れないけど、触れようとする度に噛みあわなさが孤独を呼び覚ます。そのことが、すれ違う夫との関係を毛羽立たせる。そんな女性の心理を、素晴らしい映像と素敵な音楽で描き出す。私にとって、深く心に残る映画です。

ただねえ・・・これを全く評価出来ない人もいると思います。ぶっちゃけ、何も起きません。ビル・マーレーが同じように孤独を抱えた中年俳優として出てきて、コメディパートや、ドラマっぽいことをやってくれるんで、意外に退屈せずに観られます・・・というか、ゲラゲラ笑いながら観られるんですが、見終わった後、

だから、何?

って感想の人もいるでしょう。まあ、しょうがないよね

さて、そんな「ロスト・イン・トランスレーション」で一躍名を馳せたソフィア・コッポラ監督の最新作が、この「マリー・アントワネット」です。

14歳で祖国を離れて入ったベルサイユで、孤独、悦楽、恋愛・・・様々なものと向き合い、触れ、跳ねまわり、成長していく女性の映画です。モチーフはばっちりとフランス貴族の生活なんですけど、キッパリ英語しゃべってるし、音楽もあえて今のものを多く使っているし、ファッションやギャンブルや夜遊びに夢中になるところや、それでいて、誕生日の未明にパーティの余韻を残したまま朝日を見に行くところなんかは、すごくストレートな青春映画になってます。

要するに、「ロスト・イン・トランスレーション」では、東京という都市の魅力とコメディと恋愛の側面をエンターテイメントとして織り交ぜることで、(低予算ながら)映画として成立させていたテーマを、今度は予算もがっぽりなので別の成立のさせ方をしている訳ですね。作家というのは、そうそうまったく違うテーマのものをつくるモンじゃないわけです。結果として、「ロスト・イン・トランスレーション」に比べて、「マリー・アントワネット」は映画としての格が、一回りも二回りも違うものになっていて、おそらく「ロスト・イン・トランスレーション」が好きなファンは大満足出来たんじゃないでしょうか。私も、気に入りました。

とはいえ、「ロスト・イン・トランスレーション」でもタダでさえ薄かったドラマ性は、ティースプーン一杯から茶さじ一杯に後退してしまってます。ぶっちゃけ、眠い気持ちはよくわかる(笑)。「フランス革命前夜を生きた波瀾万丈の女性の物語」などを期待して見に来た人は激怒しかねないような映画です。でも、いつもいつも映画でハラハラドキドキなんてする必要ないと思いません?

ま、さすがにみんなこんな映画になったら、それはかなり困りますけど(笑)

| | Comments (3) | TrackBack (1)
|

IEのバグ?

Internet Explorerを使ってFTPしましょう。見ているディレクトリは空です。

Ie_1_1

このディレクトリにファイルを作りましょう

Tt_1

さて、IEで見てみましょう

Ie_2

はい。出来ました。1年も前に。

・・・どして、日付が2006年!?

IEのバージョンは6。上の例のFTPサーバはAIX5.3ですが、試しに@niftyのFTPサーバで実験してみたけど、再現しました。

いろいろ試してみたんですが、昨日の日付のファイルはちゃんと2007年と表示されます。もちろん、同じファイルはFirefox、FFFTP、コマンドラインのftp.exeなどでは正しく表示出来ます。

なんなんでしょうね、これ

| | Comments (1) | TrackBack (0)
|

February 08, 2007

出るの?!

次期自家用車輌選定に異変ありです。知りませんでした

http://www.fiat500.com/

トレピウーノ出ちゃうのですね!ついに、新型のチンクェチェントとして!!かわいー!!

決定!

でも、イタリアの発売が今年の9月で、日本に入ってくるのが来年の1月。ATが入るのがさらに半年後で、納車に半年ぐらいかな。ということは、まだ2年ぐらいあるわけだ・・・

というわけで、次の車はチンクェチェントまでのつなぎと言うことになりました。あー、軽だな。たぶん(笑)

| | Comments (2) | TrackBack (0)
|

February 07, 2007

神は沈黙せず/山本弘

と学会の山本会長の長編SF。ネタの風呂敷のでかさは近年希にみるほどで、日本人の作家でこんなにデカい話をやってるのを見たことないので単純に感動しました。

ちびっとネタばれになりますが、話は主人公の兄がこの世界は実は神(というより、何か他の高度な知性体)が行っているコンピュータ・シミュレーションなのではないかとある証拠をもって突きとめたことを主軸に動きます。

このネタ自体はそれほど新しいものじゃないんですが、このことを知った悪役(?)が何を企むかとか、天変地異・超常現象などに関する解釈などが面白いし、何より超常現象やUFOやカルト教団に関する山本さんの並々ならぬ知識と造形が、これでもかっとばかりに詰め込まれて、それが物語と絶妙な絡み合いをしているところが素晴らしい。山本会長以外には書けない小説ですわ。量的にもお腹いっぱいにしてもらえマスヨ

文庫上巻の最後の場面が、読んでる途中にあっけにとられるほどのインパクトのある場面で、しかも後々意外な形で繋がっていきます。この驚きを共有してもらうだけでも価値がある。オススメです。

| | Comments (0) | TrackBack (0)
|

February 06, 2007

ウェブ人間論/梅田望夫 平野啓一郎

ウェブ進化論」の梅田さんと、作家の平野啓一郎さんの対談です。まあ、対談なので安く作られている感は否めませんが、その分、すっと読めます。

この二人、とても頭がいいとは思うんですが、それぞれの著作があんまり私の趣味じゃないのでどうかと思っていたんですが、それでもなかなか示唆に富んでいました。丁度、大学に入ったころに「ネットワーク社会における仮想人格の取り扱い」なんてテーマで仲間と酒を飲んだりしたもんですが、そのころみんなで考えていたようなことが、今や日本国民全体のテーマになったんだなあという感慨があります。

いくつか、ポイントを抜き出してみましょう。

p48

梅田 今後、五年ぐらいの間に、オピニオンリーダーが面白いと言ったものが自動的に浮かび上がる仕組みだけでなく、オピニオンリーダーが誰かというのが多くの人の評価によって決まって(中略)くるような仕組みが見え始めてくるはずです

数年前の2ちゃんねるが爆発的に取り上げられだした頃、あまりにも散逸的な情報が多すぎて、ネット世界でのコンセンサス作成があまりにも絶望的な状況になって、興味を失っていた時期があったんですが、ここしばらくは落ち着いているようですね。ソーシャル・ブックマークや、いわゆる「まとめサイト」の充実などに依るんでしょうか。ただ、この梅田さんの楽観的な見方に対して、集団が大きくなって衆愚へとなっていくという心配を平野さんはしてます。うーん、10年前ぐらいによくこういうこと、話したわ(笑)

p72

平野 僕はネットでブログをやっている人の意識って、だいたい五種類に分けられるんじゃないかと思ってるんです。

続けて、以下の五種類を提示します

  • リアル社会との断絶がない。実名で礼節あるやりとり
  • リアルで発揮しづらい自分の表現の場
  • 公開することの意義を強く意識しない日記
  • 抑圧された本音を語る独白
  • ネット上に切り離された別の人格

後ろの2つのネガティブな側面に作家としての平野さんは興味を持ってるみたいです。わかる気もするし、この分類自体、語る価値のあるものですな。ちなみにこのブログは真ん中ですな。また、匿名というものにも興味を持っていて、ブログを実名で書きづらい日本人の感覚に対して分析的です。

他に、非常に面白いと思ったのは「検索空間を制御する」という梅田さんの考え方。

p105

梅田 毎日毎日ブログに何でもいいから書いていれば、(検索結果は)案外コントロール可能なんですよ。検索結果の百件目以降は、ほとんど誰も見ないもの

企業が企業価値を高めるために、自分のサイトの「サーチエンジン最適化」をすることは今では珍しくもなんともないですが、個人の名前に対しても悪質な情報やイメージダウンに繋がる罵詈雑言が検索の上位に来ないようにするために、こちらが見せたい情報を絶えず発信して自分が必要とする検索空間を埋めておくということです。もっとすごーく有名になってしまったら難しいかもしれませんが、なるほど、面白い考え方です。

他にも、紙に出版する意義や、著作物の何処までを公開とすべきかの考え方など、なかなか参考になる意見が多く含まれています。二人の意見どちらにも、同意できるものもできないものがありますけど、まず、こういう論点があるというのを押さえるという意味で、現代のメディア論をする上で最低限読んでおくべき1冊だと思います

| | Comments (0) | TrackBack (0)
|

February 05, 2007

よけいなことを書いたかも

昨日、次に欲しい車について書いたのですが、失敗したかも知れません

拗ねたのか、Puntoくんのエンジンがかからなくまりました・・・。イグニッションキーを回しても、セルモーターがうなりを上げるだけでなかなか回ってくれません。とほほ・・・

まあ、替え時ってことですよね。検討のペースを早めよう。

| | Comments (3) | TrackBack (0)
|

February 04, 2007

次期自家用車輌選定作業状況

以下が候補に挙がっています

軽では

とりあえず、小さい車というなかで選んでます。実家への移動で高速をよく使うので、出来れば軽は避けたいのですが、R1とiはあまりに面白そうな車なので外しきれません。

今のところ、なんとなくFiestaとGrande Puntoのどちらかが最有力です。Fiestaは走りがよさそうなんだけど、国産と比べて価格差だけの魅力があるかどうか。Grandeは今、乗ってるPuntoからかなり大きくなってしまうところにネガティブさを感じてます。Citroenの2台は対称的。Plurielは、こんな車にムダにお金を使ってしまっていいのだろうかと感じますけど、その背徳感が魅力的。C2はもしかしたら、一番私が求めてるのに近いかも。でも、ちょっとデザインが古くさくない?

その他は興味があるレベル。スイフトはいい車だと思います。浜松へ通ってなければこれにしたかもなあ(笑)。ティーダはコンセプトがはっきりしていて、一度乗ってみたい車。フォロアーが現れないのが不思議です。売れてないのかな?ベリーサはもしかして同じコンセプトかも。試乗はしてみたいかなあ。

で、ポロは最初にベンチマークとして乗るべきなんでしょうねえ・・・。さすがにGTiは買わないと思うけど

| | Comments (4) | TrackBack (0)
|

February 03, 2007

アニメに学べ

大塚康夫さんのインタビュー本の感想でも書いたことなんですが、システム開発(SI)の仕事とアニメ製作の仕事というのは似ています。もしかしたら、どんなプロジェクトでもある程度は共通した側面があるのかも知れませんが、私が聞いたことがあるのはこの2つの業界だけなのです(笑)

さて、非人間的な労働が日常化し、低賃金で搾取され、労働は海外へ流出し、スケジュール管理が崩壊し、若者が次々に辞めている両業界(言っててつらくなってくるな)ですが、それでもアニメは毎週放送されていて、SIプロジェクトはサービスインがディレイしまくってます。

一つの理由には、システム開発の場合は横にクライアントがいるので簡単にダメだし、手直し、修正、ディレイの判断が出せてしまうという点があります。

ですが、システム開発のプロジェクトがまだまだ未熟だということもあるんじゃないでしょうか。我々がアニメの現場から学べることってたくさんあると思います。そんな話を昨日の夕方、後輩のBANGとしていたので、ここにまとめておきます。以下、SIプロジェクトの問題点です。

ディレクターとプロデューサーが分かれていない

アニメの現場では、作品に責任を負うディレクター(監督)と、資金的な管理をするプロデューサーは分離しています。同人作品でもない限り、これを兼ねることは有り得ません。更に言えば、「制作」プロデューサーと「製作」プロデューサーと2つのロールがあるのがふつうです。ですが、恐ろしいことに、SIではこれらすべてがプロジェクトマネジャー(PM)の仕事です。

今のSIではPMの仕事が大きくなりすぎてます。基本的にリーダーがいっぱいいっぱいになるというのは危険な兆候です。リーダーの仕事はあくまで「判断」であるべきだからです。

制作進行がいない

制作進行とは、すべてのカットの進捗を管理し、各工程の摺り合わせをし、遅れてたらせっつく人のことです。詳しくはWikipediaでもどうぞ。または、業界内輪受けアニメ「アニメーション制作進行 くろみちゃん」を見てください(笑)

要するに、進捗管理をそれ専門の人が行うということです。SIではこれは通常、アプリケーションリーダーの仕事とされます。確かに、PMやお客様に報告するのはアプリリーダーの仕事でしょう。でも、いちいち一個ずつのプログラムの進捗を把握し、担当者に電話かけるなんてのは、明らかにリーダーのするべき仕事ではありませんし、中にはExcelの表をファイルサーバに置いて、「出来たら、自分のところに丸をつけて」と言うだけの人もいます。そんなのは進捗管理じゃありません。

できるリーダーは自分にひとりサポートする人間を付けて、「おい、あれどうなってる?」と聞きまくります。偉そうに見えますがそれが正しいやり方です。リーダーが忙しいのは一番よくないのです。それに、このサポートにリーダーが厳しくあたっていれば、このサポート役は催促するときに「やってもらえないと、ボクが怒られるんです」と言えるわけです。これは、サポート役を相手にナメさせない簡単な方法です

ですが、もっといい方法もあります。それは、プロジェクトで進捗管理のポジションを作って、専任チームをつくることです。それが、制作進行です。

作画監督がいない

作画監督の仕事は現場によって様々のようですが、基本的には複数人で書いた絵を一本のアニメーションとして動かしたときに違和感がないように修正する人のことです。例えば、同じキャラクターを書いたとしても、どうしてもアニメーターによってクセが出てしまい、ともすればカットごとにキャラの顔が違って見えるなんてことになります。それを統一させるのが作画監督の仕事です。なので、キャラクター設定担当が作画監督もやるパターンも多いです。

また、原画、動画の出来をチェックするのも作画監督の仕事です。出来が悪いものは差し戻します。また、海外へ発注している場合には、送られてきた動画があまりにも酷いがリテイクさせる時間がないので、泣きながら作画監督が描き直すなんてこともあるようです。

この様に、1本のアニメとして見たときに、個々のパーツの絵に対して責任を負うのが作画監督の仕事です。ま、アニメーターの親分ですな

こう書いてみるととても重要なポジションであることがわかります。これをSIに当てはめてみるとどうでしょう?各ソースコードの体裁を整え、各モジュールごとのつながりを確認し、品質の悪いコードはリテイクし、どーしようもなければ書き直す。

どうみても必要ですね。こういう人が力を発揮してくれたらプロジェクトは順風満帆でしょう。現実に、大きなSIerから発注がいく小規模のソフトハウスなんかでは、配下のプログラマーを束ねて品質を管理する兄貴的なスーパープログラマーがいて、うまくやっているところが結構あります。ところが、通常のプロジェクトにはこういう人がいません。いや、自然発生的に居るプロジェクトもあるでしょうが、こういうポジションとかロールがありません。だから、私も何て呼んだらいいかわかりません。プログラマーのリーダーかな?

ちなみに、アプリケーションリーダーはこの仕事をするべきではありません。作画監督はべらぼうに忙しい仕事です。リーダーは忙しくてはいけないのです。では、各サブシステムのアプリケーションリーダーは何をするか。それは、アニメの世界で言えば、演出、あるいは各話監督と呼ばれる仕事です。

演出がコンテをかかない

アニメの世界で演出といえば、ようするに絵コンテを描く人です。絵コンテというのはアニメの設計書です。例えば、「時をかける少女」の細田監督が描いた絵コンテはこんな感じです。細田監督は「アニメにするために必要な情報はコンテにすべてあるべきだ」という主義なのでかなり精緻なコンテですが、これも監督(アニメの世界では、基本的に監督=演出。あるいは、監督=演出のリーダー)の個性がでるようです。実際に作画に入るまで、アニメではコンテを少人数でひたすら描いています。テレビの1話であればまず1人が描きますし、劇場でも、数人(4~5人)で描くことが多いようです。そして、これを元に打ち合わせ(作打ちといいます)を持って、意思疎通した上で作画に入るわけです。

ここで注目すべきは、演出は絵が描けなくても構わないということです。細田監督はアニメーター出身の監督なので当然絵が描けるわけですが、アニメの世界ではアニメーター出身ではない監督もたくさんいます。ただし、そんな人でも必ず絵コンテは描くのです。

これをSIに当てはめると、演出はアプリリーダーにあたります。アプリリーダーがコードをまったく書けないなんてのは日常茶飯事ですし、仮に自分が書けない言語(何でも書ける人は、メッタにいませんし、言語は星の数ほどあります)で作られるアプリケーションであってもリーダーは問題なく務まります。ただし、絵コンテは書く必要があります。

つまり、仕様書を書くのはリーダーの仕事です。逆に言えば、自分一人で仕様書を書ける(まあ、もっと緩くして仕様が理解できる)範囲でしか、リーダーは務まらないのです。そして、仕様書なんてのはカンペキであるハズもありませんし、実際にコードを書いてみたら、ハードの制約、言語の制約、ミドルウェアの制約、お客様のワガママなどで、仕様を変更する必要がでるのは当たり前です。その時に、「じゃあ、こうすべ」と判断をするのがアプリリーダーの仕事なのです。そういう判断は、自分が仕様を全部書いていないと出来ませんよ。一番駄目なパターンは「じゃあ、お客に聞いてくるよ」といって、判断をしないリーダー。最終的な確認は居るかも知れませんが、仕様書を自分で書いていれば、お客様にとってそれが合理的な判断かどうかは普通わかります。

ところが実際はどうかというと、仕様書を自分で書いてるリーダーなんて見たことありません。酷いところになると、その部分のコーディングをする部分のプログラマが仕様書を書いているなんてことがあります。そんなの、うまくいくわけがありません。というよりも、それは「仕様書とプログラムが一致していれば正しい」という判断基準を捨てることですから、そんな恐ろしいことはありません・・・と言いたいところですが、世の中にはプログラムを見て、仕様書を作るなんてことが往々にしてあるわけで・・・とほほ。

ま、そういうバカなことは仕様書が納品物に含まれる(そして、実際には見られることもない)という変な事情も影響しているのですが。でも、それこそ細田監督の絵コンテ本のように、仕様書だって堂々と誇って出版できるぐらいにしたいものです。

これが、システム開発の現実です。それにしても、アニメ制作をしている人に「システム開発って、プロデューサーと監督が同じ人で、制作進行がいなくて、作画監督がいなくて、絵コンテをアニメーターが描きながらアニメつくるような感じ」と言ったら何と言われるんでしょうね。

「いや、こっちはもっと酷くてね・・・」とかだったりして!(笑)

| | Comments (4) | TrackBack (1)
|

« January 2007 | Main | March 2007 »